515 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:51:02 ID:KsPxWjJY0前回のあらすじ・こちらとしてもどうしたものかと思ってたんで、警察の方を頼れるなら正直助かります・ヒュウ、見た目少女の足を躊躇いなく撃つか……これ懲戒確定だろ・最初は九折に向かうのかと思ったがこの方向は……武運敬町……?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
516 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:51:38 ID:KsPxWjJY0Case2-Day2C _.......----‐‐‐‐''''''-- 、..,, _,,......--‐‐''''''´ / ,-‐‐--- ll`‐‐-......,,__ /´ / / l l l ̄`''''‐--..二l―‐-...,,,_ / / / l l lヽ l ̄l l `''''''ー-l / (´<_`;) (´ー` ) / // ̄ ̄ヽ .l lヽヽ l l l l / G⌒Q ( ∞ ) /''‐、/ / ,,l lヽヽ l l l l ィ__,,.........----―‐‐‐''''''''''''''' ̄´/ l/_,......--‐‐''''´ ̄ l l ヽ-‐ l l / ./ l l l  ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄`l. /. l l ´ l l l_____,,,,......l-----―l.l l l ,,........--‐‐''''''''´l l l ll __........----‐‐''''l l l l l ll l ̄ ̄ ̄`-´ ̄ ̄ ̄ ̄´/ l l l l l / ̄ヽ ll l―――――――――l l / `l l /`ヽ -' ll`'-------------------l------.-------l / ̄ ̄〈 l _,,.,... l l /`ぃンl l l l / ̄ ̄\ ヽ l ....-‐'''´ l/ l l.l l .l l ./ /ヽ l l l ,,..-‐l'´ ヽ/l..l `‐‐‐---..............,,__ l __ l / / l l / l_,,..-‐'' ヽ_/ l l l  ̄ ̄ l l l..--‐T l l 〉‐''´ └---.._l...,,____l `‐-、l l l l l ´`''''''''‐---..........,,____,,......--‐'''''''〈 \__,/ / ヽ___/
517 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:52:13 ID:KsPxWjJY0
( ´ー`)「じゃあ何か、その内藤とやらの家に向かってるってのか?」
(´<_`;)「恐らくは」
( ´ー`)「一旦逃げ帰るもんかと思えば……行動が滅茶苦茶だな」
(´<_`;)「化け物の考えることですからね……」
( ´ー`)「いや、それは違うな」
(´<_`;)「……?」
( ´ー`)「奴は以前からこの辺りにいたと考えられるが、事件が始まったのは最近だ。 つまり、今の奴の杜撰な行動は化け物だからではないと思われる」
(´<_`;)「……何らかの精神疾患など、不測の状態だと?」
( ´ー`)「そんな感じしねーか? 衝動のコントロールができなくなっているように見える」
(´<_`;)「そう言われれば……確かに」
( ´ー`)「大体いくら化け物だって言ってもSATあたりなら対処可能なレベルだとやりあって感じた。 であればもっと慎重に行動するはずだ……いや、今まではしていたんだろう」
(´<_`;)(確かに一理ある……ミノリちゃんが言っている数か月前、そこからおかしくなったのか……?)
( ´ー`)「ま、何にせよ捕まえないとな。署長からは殺すなって釘刺されちまったし……」
(´<_`;)「そりゃそうですよ……。しかし、捕まえる算段はあるんですか?」
( ´ー`)「あー……そこなんだよな。署長は特殊部隊と話を着けるって言ってたが……」
(´<_`;)「内藤君はご両親と救急車で移動させてるので時間は稼げそうですけどね」
518 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:52:48 ID:KsPxWjJY0
(´<_`;)「……!? 方向が変わった……?」
( ´ー`)「何?」
(´<_`;)「これは……恐らく病院に向かってますね」
(;´ー`)「ちっ、全く豊富な糞手品だな。どっかで追いつけるか?」
(´<_`;)「信号待ち次第ですが、正直ギリギリになるかと……」
(;´ー`)「クソッ、ちょっと歩いてでもパトカーにすべきだったか」
lコ prrrr.....
(;´ー`)コ「はい白根――は? 今何て言いました?」
(;´ー`)コ「いやいやいや待ってください、わけがわかりません」
(;´ー`)コ「この状況で追跡中止って……あんた何言ってんだ!?」
(´<_`;)「はあ!?」
519 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:53:24 ID:KsPxWjJY0
(;´ー`)コ「おい、まさかどっかからの圧力が……あん? ……公式に移管……? どっから突っ込んだらいいかわからんのだが、非公式な捜査が公式に移管ってどういうことだよ? そもそもこんな話を受けたのはどこの部隊だ? なあおい?」
(´<_`;)「……」
(#´ー`)コ「……そんな説明で納得できるかッ! もういい、勝手にやらせて貰うぞ!」
(#´ー`)「クソッ……何だってんだ」
(´<_`;)「あー……継続で良いんですかね?」
(#´ー`)「当然だ! このまま放っとけるかよ!」
(´<_`;)「わかりました」
(#´ー`)(沢近の家は確かに金持ちのようだが、恐らく警察に横やりを入れられるような力はないはず……。 となると……化け物の方か? まさかとは思うが非合法な人体実験で……いや流石にないな)
(´<_`;)(……薄々思ってたが、政府はああいったオカルト的な存在を知ってて隠してるのでは……? であれば専門の対処部隊があってもおかしくはない……)
(´<_`;)(実際、ほんの百数十年前まではオカルト専門の陰陽寮が公共組織として存在したわけだしな……。 似たような組織が極秘裏に存在している可能性は十分にある)
(´<_`;)コ「……もしもし、兄者」
――ー。
520 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:53:59 ID:KsPxWjJY0 ___ _∠||_| \_三三≡=─ f―テ=、 :|三三≡=─ `て((◎)――(◎)-'三三≡=─
( ´_ゝ`)コ「おけ、とりあえず了解」
(=´ω`)ノ「……ど、どうなったんですか?」
( ´_ゝ`)「うーん……何かややこしいことになってるみたい。 とりあえず進路は市立病院らしいから向かってる」
(=´ω`)ノ「市立病院……?」
( ´_ゝ`)「内藤君全然会話にならなかったんで気絶させて救急車呼んだそうで。 どういうわけか奴もそれを察知したように病院に向かってるとか」
(=´ω`)ノ「な、なるほど……」
( ´_ゝ`)「体調は大丈夫?」
(=´ω`)ノ「倦怠感が凄いです……」
( ´_ゝ`)「やっぱりあいつが犯人で間違いなさそうだな」
(=´ω`)ノ「そうですね……こんなの数日続いたら確かに衰弱死しそう……」
( ´_ゝ`)「何があったかは思い出せない?」
(=´ω`)ノ「持ち物検査してて……次の記憶は銃声ですね……」
( ´_ゝ`)「うーむ……」
521 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:54:35 ID:KsPxWjJY0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(´<_`;)「えっ!?」
( ´ー`)「どうした?」
(´<_`;)「……反応が止まりました」
( ´ー`)「ほう? どこだ?」
(´<_` )「三丁目の公園です」
( ´ー`)「……とりあえず向かってくれ」
(´<_` )「はい」
―――。
522 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:55:10 ID:KsPxWjJY0【武運の森公園】 、、, , ,⌒ヽ:;";`;: ヽ:;";`⌒ヽ:;";`;⌒ヽ,.;;:。: :く;;::、;....: :);';:':、; ⌒ヽ";`;:; ⌒),.;;;;:。;:: : : : :ヽ__, --、) /⌒´⌒⌒ヽ⌒⌒ヽ,.;;;::、;: : : : : : :);;;: : :) ( ⌒),, 〉ゞ:;ヾ ヽ;;::、;: : : : : : : /⌒ヽ ): :⌒⌒ヽ⌒'":;"; ヽ⌒⌒⌒ヽ⌒/⌒ /⌒⌒'"⌒ヽ⌒) /⌒ヽ (⌒⌒ヽ (⌒,.;;:。;:: : : : : :ノ: : : : : ヽ,;;::、;: : ),.;;:。;:: : :(,.;;::、;;:): : : (ゞ:;ヾ (;;;;;ヾ ) (,.;;:;:: : } /,.;;: : : ノ (⌒ノ⌒⌒ヽ (;;::、;: : : : ),.;;:。;: );;::、;: : :( ,.;;:。;:: : :)(;;;;;ヾヾ ( /⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ(,.;;:。;:: : ) (,.;;:。;:: : : ) (,.;;:。;:ヽノ;;;; ) (;;::、;: : : : :):;";`;:;" -、/⌒ヽ:;";`;:;": : :)( ヽノ;;;; /⌒ヽ、 ):;";`;:;",-'⌒ヽ'⌒ヽ: :'⌒ヽ'⌒ヽ、ノソゝヾ;;;;⌒ヽ/⌒ヽ: : : :ノ ;;::、;⌒": : : : : : ),.;;:。;:: : : :)(;;;;;ヾ;; ⌒⌒ 〈-'⌒⌒: : : : ⌒ヽ: : :/⌒ヽ;;(;;)) ヽノ;;;; );;; ) /⌒ヽ;:。;:;";`;:;": : : : ): : ,-ー'⌒ヽ(;;;ヽノ;;;;⌒ゞ:;ヾ⌒ ),.;;:。;:_ノ⌒: : : : :)ノ,.;;:。;:⌒⌒ヽ;;;;;ヾヾ );;;,, ): : : : : : );;::、;:;";`;:;": :)(⌒;;::、;: :( ( (ノソゝヾ:;ヾ ) ノ (;;::、;: : : : : : (;;;;;ヾ: : : : : : : : : : ) /⌒⌒ヽ、⌒⌒ヽ、⌒ヽ -、⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒): : : : : ) (;;;;;ヾ:;ヾ ⌒⌒ )"'- 、;;;;;;(,,,;;;;; (;;;;,,,,,: : : : : : : : :): : :)ヽノ;;;ノソゝヾ; )ノソゝヾ) )ゞ:;ヾノ;;;;: : : : : : : : ): :(⌒ ): :>ヽノ;;;; (⌒⌒ ノ "'- 、(⌒⌒;;;)''''''''''''''''''''ヽゞ:;ヾヾ;;;; );;;;;ヾ ) )ノソゝヾノ;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::( ヽノ;;;; ヽノ;;;; ノ'''- ,,,, "'- 、__:, :, :, :, :, :, :, :, :,;;;;;ヾゝヾ );;;;;ヾ iヽ二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ;;;;;;;; ;;;;;; ;;;;; ;ノ--''' ",' '" ⌒) "'- 、, :, :, :, :, :, :,;;(;;))ヾ;;;; );;;;;ヾ|ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 } ",' '" ", ' '" ",' '"",' '",- ,⌒) "'- 、, :, :, :, :, :,;;;;;ヾゝヾ;;;; ) |ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 } ",' '" ",' ' "",' '" ",' ' ",- ,⌒) "'- 、, :, :,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,;ノ, ,,,,,,|ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 { ",' '" ",' ' "",' '" ",' '",- ,⌒) "'-",' ' ",' '",' '",' '",' ' .!----------------------------------〈 ",' '" ",' '"",' '"",' '",- ,⌒)' '' '(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)ヽ \-\-\-\-\-\-\-\-\-\-\- \(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)⌒)'''' ' '' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' Yニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi' '' '' '' '' '' '' '' '' '' '' L! : :| |: : : : : : : : :L! : : | | : : : : : : : :L! : : :| | L! : : : : : : : : : : : : L! : : : : : : : : : : : : L!
523 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:56:06 ID:KsPxWjJY0
( ´ー`)「ここか……まさか隠れてるわけでもあるまいが……反応は?」
(´<_` )「まだ公園内にあります」
( ´ー`)r=-「貸してくれ。すまんが後ろの警戒は任せてもいいか?」
(´<_` )「大丈夫です」
(;´ー`)r=- ジリ...
(´<_`;) ジリ...
524 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:56:41 ID:KsPxWjJY0
(;´ー`)r=- ジリ...
(´<_`;) ジリ...
525 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:57:17 ID:KsPxWjJY0
(;´ー`)r=- ジリ...
(´<_`;) ジリ...
526 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:57:52 ID:KsPxWjJY0
(;´ー`)r=- ……
三( ´ー`)r=-バッ
( ´ー`)r=-「……!!」
527 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:58:27 ID:KsPxWjJY0 r=ラ三三ミk ,彳 ヾヽ ,∥ l l i{ !.} l.| l | | | | | ,ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .l ;;;!|___________________| l ..;;!:|_______匚[ 固凵_______|:| l ..:;;!: |_______________| .:::| l ..::;;:i:: .:::| .l :;/.:i:.. .:::| l / .:i:: .::| i i ..::i:: .::l { ゝ .::i::: .:l ゝ、\!::: ::! `ヽ--――――――――――――――‐----┘
(;´ー`)r=-「ちっ、やっぱりかよ」
(´<_`;)「ま、待ってください、罠の可能性も……」
(;´ー`)r=-「っ!!」
-=q(´ー`; 三 ;´ー`)r=-
(;´ー`)r=-「……ひとまず大丈夫そうだぞ」
528 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:59:03 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )「どうします?」
( ´ー`)r=-「……こいつを回収して病院に向かうか」
(´<_` )「わかりまし――ん?」
( ´ー`)r=-「む?」
iv'ヘ | ;`;| . . . . . . . | ;'l:| i'`'i 、 、"''''"´ . . . . . . : : . :. . . . . _,;::!:`l'| ζ\ |;`;| ∥ . . . . . . . . . . .. . . . ,.,::: ._,. :.':"..._|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':; _.....:;;:;:;::';::':':'"|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r//:;:':''"゙"゙゙'..:::::.::;::;:::;:::;:;';';:::';'::'''" ` ´ ...:.,.._ |_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥:';'"'''` .;:;'、;':'":'" . .,.,:'".,:::;:':;'' . |_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| . . . . . : : . :';'::'''" |_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、、 , -─'゙7´ ̄ ̄ハ─r‐ 、v,..v、 |_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:彡v、./ /.:: .::./....::/ ,::'.ソ;:::─'ー;;ミ゙'爻爻ミ;.. |_;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|彡ミx;: -─: ッ�w ー ywv、‐ー゙':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ~゛'' ┘⊥ 」_ | |{_|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|彡ミメ゙';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ミミx:;''' ;~ ;^::;”v:";y;''゚ ; ::;y ; ::; : ~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:| .:|ー:| ;~ ;y ::; : ;:; 'ミ゙': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;': ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; '゚ ":;;;: : ; : ;::; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' '゚ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ', : ; .' : ; . ; . ; ' : ' ;~ ', . . . ' : '', ; ' ' ; '
529 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 22:59:38 ID:KsPxWjJY0
m9(´<_`;)「……なんかあっちの方、随分荒れてませんか……? まるで嵐でもあったような……」
( ´ー`)r=-「そう言われると……んっ、まさか!?」
ダッ三(;´ー`)r=-
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''`` 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 `'''`~''・ ' ` f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) :.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ ゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` '' ,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・.. π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;'' ):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' `` τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:! (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・ :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"
(;´ー`)r=-「……こいつは……」
530 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:00:14 ID:KsPxWjJY0
(´<_`;)「……凄い血痕ですね」
(;´ー`)r=-「通りすがりの誰かが襲われたのか……?」
(´<_`;)「いえ……それなら休憩所のような建物が倒壊したりはしないでしょう。特殊部隊とやらが交戦したのでは……?」
(;´ー`)r=-「っ!! おいおい、マジか……凄まじい仕事の早さだな。 しかし……勝ったのはどっちだ?」
(´<_`;)「わかりませんが……奴が勝ったなら荷物を回収しそうなものですけどね」
(;´ー`)r=-「確かに……するってぇと……」
「失礼、ちょっといいですか?」
(;´ー`)r=-「「っ!?」」(´<_`;)
( ・3・)「筆府警察署の白根英世さんですね? 少々お時間よろしいでしょうか?」
―――。
531 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:00:50 ID:KsPxWjJY0 ___ _∠||_| \_三三≡=─ f―テ=、 :|三三≡=─ `て((◎)――(◎)-'三三≡=─
(;´_ゝ`)「何だって!? それで?」
lコ"白根警部は自称特課とやらの話を聞いてる。そっちは念のためそのまま病院向かってくれ"
(;´_ゝ`)「わかった……一応だが、お前だけでもすぐ逃げられるようにしとけよ?」
lコ"ああ。兄者達が手を焼いた化け物を瞬殺したかもしれん連中から逃げられるのかは疑問だが"
(;´_ゝ`)「……最悪冨竹の名前出せ。恐らく――」
lコ"あ、やっぱそう思う? たぶん冨竹もその特課とやらだよな……兄者も同意見ならちょっと安心したわ"
(;´_ゝ`)「ああ……そうであれば色々納得いくことも多いからな」
lコ"それじゃ一旦切るぞ"
(;´_ゝ`)「おう、くれぐれも気を着けろよ」
(;´_ゝ`)「……だそうだが?」
(=;´ω`)ノ「しょ、正直キャパオーバーです……わけが……」
(;´_ゝ`)「だよな」
532 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:01:25 ID:KsPxWjJY0【筆府市立病院】 ________ / /| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / _ | / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ::| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| _____.| | ::| / . / |/| . |________ | ::| / . / |____/ /| | ::| /_______/ ./ / _ | | ::| | 筆府市立病院 | / / _ | | ::| | ≡≡≡≡≡≡ | /__________/ _ | | / | ≡≡≡≡≡≡ | ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ,;:'""':; | ≡≡≡≡≡≡ | ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ,,;:" ,; | ≡≡≡≡≡≡ | ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ,,;:' ,;" | ≡≡≡≡≡≡ | ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ,;'" ,;" | ≡=====/ .≡ | ≡≡≡≡≡≡,;;"'':;,≡,;:'"":;,;:'" ,;:''" | ≡|| ||/ ≡ |/ ̄ ̄ ̄ ̄,;:'"",,.,,,___ "':;____,,_,,,_;'"  ̄ ̄----  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄,, , , ,,;;:;-,,;;.,,. ,,;;;,;;-.;;,,;;-;,;,;-.;;,,;;-;,;,;- " "' ""'':i;,, ,,;;i;:''"""''" "':; ,i' "':; ,;' ,, ,, ,,, ;,,, ,;, ,,; ,;:' ,;",, ,, ;;, ;, ;, ,; ,;, ,; , ;;; ;,; ,, l,,;;;ll,;;;,il;;::;,,li;;i;i,,li,;li;;;;;ll/ "';l,,l,,ii,,,l,i,,,i,,,ll, ii, i,ll ,i,,,,l,,,ii l,,l,ii, i,ll ,i,,,,l,,,ii l,,l,ii, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
533 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:02:02 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)ノ「トソン!」
(゚、゚トソン「色々大変だったようですね」
( ´_ゝ`)「ああ……こっちは特に何もないか?」
(゚、゚トソン「電話で話した通りですね。内藤さんは会話にならなかったので摘手さんが気絶させて、 内藤さんのご両親に伝えて救急車で搬送、今は検査中らしいです」
( ´_ゝ`)「なるほど……」
(゚、゚トソン「はあ……しかし、これは記事にできそうもありませんね……」
( ´_ゝ`)「あー……そうだな……」
(゚、゚トソン「悔しいですがこれも経験ということにしておきます」
( ´_ゝ`)「もっと落ち込んでるかと思ってたが」
(゚、゚トソン「これでも落ち込んでいますよ? でもまあ、何というか……どうでもよくなってしまった感じですね」
( ´_ゝ`)「わかる。理解の範疇超えすぎなんだよな……」
(゚、゚トソン「そうですね。……とはいえ何もなしというのも悔しいので、白根警部に紹介して頂けませんか?」
( ´_ゝ`)「おう、転んでも只で起きないその姿勢、良いと思うわ」
(゚、゚トソン「それくらいでなければ記者は務まりませんよ」
( ´_ゝ`)「違いない」
534 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:02:38 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「もう俺来たし、こっちは解散して貰っていいかも」
('A`)「え? でも……」
( ´_ゝ`)「ここにいたってしょうがないでしょ?」 _( ゚∀゚)「確かにそうですけど……」
(゚、゚トソン「気持ちはわかりますが、付き添いもいますし大丈夫ですよ」
('A`)「確かにこれ以上都村さんに付き合って頂くのも申し訳ないし……」 _( ゚∀゚)「それはまあ……でもなあ……」
(゚、゚トソン「……二人とも、お酒は飲めますか?」
('A`)「え? 普通に飲めますけど……」 _( ゚∀゚)「バーの店員っす」
(゚、゚トソン「なるほど。では、バーにでも行きますか?」 _( ゚∀゚)「「えっ??」」('A`)
(゚、゚トソン「丁度飲みたい気分なので……どうですか?」 _( ゚∀゚)「あ、いいっすよ」
('A`)「構いませんけど……ええと……なんかすみません」
(゚、゚トソン「むしろヤケ酒に付き合わせるような形なので、申し訳ないのはこちらですが」
( ´_ゝ`)(意外な面倒見の良さを発揮してるな……気に入ったのか?)
535 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:03:13 ID:KsPxWjJY0
(゚、゚トソン「では我々はこれで。そちらはどうされるんですか?」
( ´_ゝ`)「あっちが進展あるまで待機」
(゚、゚トソン「ふむ。いらぬ心配とは思いますがお気をつけて」
( ´_ゝ`)ノシ「おう、じゃあまた」
( ´_ゝ`)「伊藤さん、外出たついでに飲み物買ってくるけど何がいい?」
(=´ω`)ノ「あ、ホットレモンか……なければあったかいミルクティでお願いします……」
( ´_ゝ`)「了解」
( ´_ゝ`)(さて……あっちはどうなってるかな?)
536 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:03:49 ID:KsPxWjJY0【武運の森公園】 、、, , ,⌒ヽ:;";`;: ヽ:;";`⌒ヽ:;";`;⌒ヽ,.;;:。: :く;;::、;....: :);';:':、; ⌒ヽ";`;:; ⌒),.;;;;:。;:: : : : :ヽ__, --、) /⌒´⌒⌒ヽ⌒⌒ヽ,.;;;::、;: : : : : : :);;;: : :) ( ⌒),, 〉ゞ:;ヾ ヽ;;::、;: : : : : : : /⌒ヽ ): :⌒⌒ヽ⌒'":;"; ヽ⌒⌒⌒ヽ⌒/⌒ /⌒⌒'"⌒ヽ⌒) /⌒ヽ (⌒⌒ヽ (⌒,.;;:。;:: : : : : :ノ: : : : : ヽ,;;::、;: : ),.;;:。;:: : :(,.;;::、;;:): : : (ゞ:;ヾ (;;;;;ヾ ) (,.;;:;:: : } /,.;;: : : ノ (⌒ノ⌒⌒ヽ (;;::、;: : : : ),.;;:。;: );;::、;: : :( ,.;;:。;:: : :)(;;;;;ヾヾ ( /⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ(,.;;:。;:: : ) (,.;;:。;:: : : ) (,.;;:。;:ヽノ;;;; ) (;;::、;: : : : :):;";`;:;" -、/⌒ヽ:;";`;:;": : :)( ヽノ;;;; /⌒ヽ、 ):;";`;:;",-'⌒ヽ'⌒ヽ: :'⌒ヽ'⌒ヽ、ノソゝヾ;;;;⌒ヽ/⌒ヽ: : : :ノ ;;::、;⌒": : : : : : ),.;;:。;:: : : :)(;;;;;ヾ;; ⌒⌒ 〈-'⌒⌒: : : : ⌒ヽ: : :/⌒ヽ;;(;;)) ヽノ;;;; );;; ) /⌒ヽ;:。;:;";`;:;": : : : ): : ,-ー'⌒ヽ(;;;ヽノ;;;;⌒ゞ:;ヾ⌒ ),.;;:。;:_ノ⌒: : : : :)ノ,.;;:。;:⌒⌒ヽ;;;;;ヾヾ );;;,, ): : : : : : );;::、;:;";`;:;": :)(⌒;;::、;: :( ( (ノソゝヾ:;ヾ ) ノ (;;::、;: : : : : : (;;;;;ヾ: : : : : : : : : : ) /⌒⌒ヽ、⌒⌒ヽ、⌒ヽ -、⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒): : : : : ) (;;;;;ヾ:;ヾ ⌒⌒ )"'- 、;;;;;;(,,,;;;;; (;;;;,,,,,: : : : : : : : :): : :)ヽノ;;;ノソゝヾ; )ノソゝヾ) )ゞ:;ヾノ;;;;: : : : : : : : ): :(⌒ ): :>ヽノ;;;; (⌒⌒ ノ "'- 、(⌒⌒;;;)''''''''''''''''''''ヽゞ:;ヾヾ;;;; );;;;;ヾ ) )ノソゝヾノ;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::( ヽノ;;;; ヽノ;;;; ノ'''- ,,,, "'- 、__:, :, :, :, :, :, :, :, :,;;;;;ヾゝヾ );;;;;ヾ iヽ二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ;;;;;;;; ;;;;;; ;;;;; ;ノ--''' ",' '" ⌒) "'- 、, :, :, :, :, :, :,;;(;;))ヾ;;;; );;;;;ヾ|ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 } ",' '" ", ' '" ",' '"",' '",- ,⌒) "'- 、, :, :, :, :, :,;;;;;ヾゝヾ;;;; ) |ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 } ",' '" ",' ' "",' '" ",' ' ",- ,⌒) "'- 、, :, :,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,;ノ, ,,,,,,|ニ}二二二二二二二二二二二二二二二二 { ",' '" ",' ' "",' '" ",' '",- ,⌒) "'-",' ' ",' '",' '",' '",' ' .!----------------------------------〈 ",' '" ",' '"",' '"",' '",- ,⌒)' '' '(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)ヽ \-\-\-\-\-\-\-\-\-\-\- \(⌒)(⌒)(⌒)(⌒)⌒)'''' ' '' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' Yニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi' '' '' '' '' '' '' '' '' '' '' L! : :| |: : : : : : : : :L! : : | | : : : : : : : :L! : : :| | L! : : : : : : : : : : : : L! : : : : : : : : : : : : L!
537 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:04:28 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )(うーむ……あの場で冨竹の名前出して着いてくべきだったかな? でもなー)
(´<_` )(正直他にカードがない今、先出しはリスキーだよな……)
(´<_` )(やはり待つのが得策か。……ん? ほう、都村さんは若人二人連れて飲み行くのか……)
(´<_` )(そういうタイプには見えなかったから意外だな)
(´<_` )(あんな美人と一緒じゃドクオさん緊張であわあわしてそうだ)
(´<_` )(あ、でもそういえばヌケドの店員でもクール系の美人さん[川 ゚ -゚)]いたな……じゃあ慣れてるかも?)
(´<_` )(ん? 都村さん車どうするんだ? 駅前住みなのかな……)
(´<_` )(……)
(´<_` )(いかん、もっと余計な事考えよう。不安でそわそわしてしまう)
(´<_` )(そういえばミノリちゃん結局来なかったな……来てなかったよな?)
(´<_` )(こんな時間だけど気にしてるだろうから一応Liner送っとくか……)
(´<_` )(……あ、どこまで言うか微妙だな……亡くなってる可能性大だし……)
(´<_` )(冨竹経由で既に聞いてるかもだけど……あれ? じゃあ何で……)
(´<_` )(何であの娘、冨竹を頼らずに俺らに依頼したんだ……?)
538 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:05:04 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )(冨竹が専門家ならそっちに相談すればいいのに……どういうことだ?)
(´<_` )(あ、いや、……公務員だからか? ただちに動けなかった可能性があるな……)
(´<_` )(で、夕方にミノリちゃんからの情報提供で動く要件を満たしたのでは……? 署長さんの連絡からだといくら何でも動きが早すぎるし、可能性高いぞこれ)
(´<_` )(だからあんなに落ち着いてたのか? 材料が揃ったから。 ……そして末路まで予測してたとしたら……うわ怖っわ)
(´<_`;)(仮にも友人と呼んだ人間が殺される想定で落ち着いてるとか……考えたらやば)
(´<_` )(……うん、ありのまま送るか。ショック受けてくれたらこっちとしては逆に安心する)
(´<_` )(あ! そうだ大将にも連絡しないとな。そっちは明日店行こう……)
(´<_` )(……む? あれは……戻ってきたか?)
539 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:05:40 ID:KsPxWjJY0
( ´ー`)ノ「おう、戻ったぞ」
(´<_` )「……どんな話でした?」
( ´ー`)「あー、うーん……すまんが話せないことが多いな」
(´<_` )「それは想定してましたが……」
( ´ー`)「ひとまず、『死体を回収した』らしいのは言えるな」
(´<_` )「!! そうですか……一安心と言ったらあれですが」
( ´ー`)「ああ……正直後味悪いな。ぶち殺そうとしてた俺が言うのも何だが」
( ´ー`)「後はそうだな……これは俺の勘だが……仕留めたのは連中じゃない」
(´<_`;)「は……!? そんなことあります?」
( ´ー`)「殺したとか仕留めたとかは一言も言わなかったんだよなぁ……」
(´<_`;)(それは……どう捉えればいいんだ?)
( ´ー`)「で、この事件はこれで幕引きだとよ。色々と不本意だがな……」
(´<_`;)「それは……」
540 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:06:16 ID:KsPxWjJY0
( ´ー`)「そっちとしちゃ問題あるめえ。犯人は死んだ、もう内藤とやらに危害が及ぶことはない」
(´<_` )「……本当に?」
( ´ー`)「死体は見たぞ」
(´<_` )「!!」
( ´ー`)「ありゃどう見ても完全に死んでた。いくら化け物でもな」
(´<_` )「……そういうことなら。消化不良ですが……」
(#´ー`)「それは俺も同じだってんだ畜生め!」
(´<_` )「……結局、彼女は何だったんですかね?」
( ´ー`)「……それは言えねえ、すまん」
(´<_` )「……沢近辺梨花なのかは?」
( ´ー`)「沢近辺梨花ではある、ってとこだな。それ以上は言えん」
(´<_` )「なるほど……何となく理解はしました」
541 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:06:56 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )「……遺族にはどう説明するんですかね」
( ´ー`)「さあな。……話した感触だと、『既に話は着いてる』って感じだったが」
(´<_` )「そんなことあります……?」
( ´ー`)「……全くだ、どうかしてるぜ」
(´<_` )「一連の事件はどう処理されるんです?」
( ´ー`)「どうもこうもない、単なる病死で終わりだ」
(´<_` )「そんなこと本当にあるんですね」
( ´ー`)「稀にはある。こんなオカルトめいたのは経験ないけどな」
(´<_` )「……これからどうします? ご自宅まで送りますか?」
( ´ー`)「あー……正直家帰って寝るって気分じゃねーな……」
(´<_` )「……飲みにでも行きます? 半日分の駐車場代折半してくれれば付き合いますよ」
( ´ー`)「……そんなこと言って酔わせて色々聞き出すつもりじゃないだろうな?」
(´<_` )「俺、そんな飲めませんよ。警部さん酒強そうだし……」
( ´ー`)「……伊藤には悪いが、行くかぁ」
(´<_` )「了解です」
542 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:07:32 ID:KsPxWjJY0【BAR バーボンハウス】
Ⅲ A Ⅱ ∨ 日≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡(´・ω・`) 目 W ][ ∩ Ⅲ|つ凵⊂| _________ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ) ――⊂ .|―――――― (,___) ━┳━ ━┳━  ̄ ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ┻  ̄
(´・ω・`)「お、いらっしゃい」
(´<_` )「ども」
( ´ー`)「ほう、外観には面食らったがなかなか渋い店じゃねーか」
(´・ω・`)「おや、それはどうも」
( ´ー`)「……何で外観がどう見ても公衆便所なんだ?」
(´-ω・`)「ここはね、掃き溜めなんですよ。スタッフもお客様もどうしようもない人ばかりです」
( ´ー`)「……はっ、そりゃいい。気に入ったぜ」
(´・ω・`)「どーも。お飲み物どうします?」
( ´ー`)「焼酎は……うむ、知心剣ロックで」
(´<_` )「あ、じゃあ俺もそれ、ソーダ割りでください」
(´・ω・`)「あいよ」
543 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:08:08 ID:KsPxWjJY0 _( ゚∀゚)「あれ? 探偵さん?」
(´<_` )「む、長岡さん? 何故カウンターの中に……?」 _( ゚∀゚)「バイトなんで」
(´<_` )「そういえばバーで働いてると聞きましたね、この店だったんですか……あ」
(゚、゚トソン「こんばんは。奇遇ですね」
('A`)ノシ「あ、流石さん!」
(´<_` )「あ、ども。……あれ? 三人で飲みに来たのでは……?」 _( ゚∀゚)「そうなんすよ、聞いてください! 二人とも酷いんすよ!? 俺がうまいツマミを作れるなんて信じられないだなんて言って」
(´・ω・`)「酷いのはお前だバイト。どこの世界にシフトドタキャンした挙句飲みに来る馬鹿がいるんだ」 _(;゚∀゚)「じ、事情は説明したじゃないっすか。こっちも大変だったんすよ」
(´・ω・`)「お前が連れてきたお二人に免じて許してやる。お二人に感謝し馬車馬のように奉仕しろ」
('A`)「いいから長岡印の自称最強のツマミはよはよ」
(゚、゚トソン「お腹が空きました」 _(;゚∀゚)「うおおおおおおおおおお!! やあってやるぜ!!」
(´<_` )「おもろ」
( ´ー`)「おい、知り合いか?」
(´<_` )「あ、内藤さんの友人の長岡さんにドクオさん、それから記者の都村さんです」
544 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:09:08 ID:KsPxWjJY0
( ´ー`)「おいおい、関係者ほぼ集結かよ……狙ったわけじゃないよな?」
(´<_` )「ええ……図らずも打ち上げの様相を呈してきましたね」
( ´ー`)「伊藤も来られりゃよかったんだけどな……」
(´<_` )「そうですね……」
(´・ω・`)「知心剣ロックとソーダ割りお待ち」
( ´ー`)「おっ、来た来た。乾杯といこうぜ」
(´<_` )「内藤さんも心配ですし、とても祝うような気分にはなりませんけどね……」
( ´ー`)「だからこそ飲みに来たってのに今更何言ってやがる」
(´<_` )「ははっ……違いないですね」
( ´ー`)つ凵「「戦友に」」凵⊂(´<_` )
545 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:09:43 ID:KsPxWjJY0 ゚・ 。 ・。 。・゚・⌒) -=≡ _ _ o━ヽニニフ )) -=≡ ( ゚∀゚)彡。・゚。・⌒)-=≡ ⊂ o━ヽニニフ )) -=≡ ( ⌒) チャーハン!チャーハン! -=≡ c し'
_( ゚∀゚)「ヘイお待ち! 特製フレンチ風チャーハンだ!」
(゚、゚トソン「ほう……これは……」
(;'A`)「う、うめぇ……!」 _( ゚∀゚)b「HAHAHA! こいつだけはマスターのお墨付きだぜ!」
(´・ω・`)「ああ。無駄に洗練された無駄のない無駄な鍋振りが生み出す火加減は何故か絶妙」
(゚、゚トソン「ピラフのようでもありチャーハンのようでもある……これはまさに東洋と西洋の融合」
(;'A`)「マジかー……これは文句なくうめぇ。参った、降参だ」 _( ゚∀゚)b「HAHAHA! いっぱい食ってくれよな!」
( ´ー`)「何かうまそうだな……こっちにも貰えるか?」
(´・ω・`)「あ、はい。おいバイト、こちらのお客様がお前の料理をご所望だ」 _( ゚∀゚)「おっ、マジすか? 張り切って作っちゃいますよ!」
(´・ω・`)「ああ、ご満足頂けたらお前の今日の糞ムーヴを許してやろう」 _( ゚∀゚)「俄然気合入るっす! うおおおおおおお!!」
546 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:10:34 ID:KsPxWjJY0
(゚、゚トソン「失礼、あなたが白根警部ですね」
( ´ー`)「おう、おたくは?」
lコ⊂(゚、゚トソン「入速新聞社の都村です」
( ´ー`)「ん、こりゃどうも。生憎名刺は持ってねーが……」
(゚、゚トソン「構いませんよ」
( ´ー`)「いやしかしお互い災難だったな」
(゚、゚トソン「全くです。特ダネになると思ったんですが……」
( ´ー`)「流石に新聞じゃやれねーよな」
(゚、゚トソン「週刊誌ならいけるかもしれませんが」
( ´ー`)「いやーそれも厳しいだろ」
(゚、゚トソン「脚色は必要でしょうね」
( ´ー`)「それも一番重要な部分でな」
(゚、゚トソン「……小説でも書きますか」
( ´ー`)「そりゃいい、正直全部フィクションにしちまいたいくらいだ」
(゚、゚トソン「霊能力探偵と元SAT隊員の刑事が協力して悪の秘密結社が繰り出す妖怪と戦う話にしましょう」
( ´ー`)「うわ、何だそれ読みてぇ」
547 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:11:09 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)ノシ「おいっす」
(´・ω・`)「お、いらっしゃい」
( ´_ゝ`)「カミカゼ。あと適当に摘まめるもの」
(´・ω・`)「あいよ」
゚・ 。 ・。 。・゚・⌒) -=≡ _ _ o━ヽニニフ )) -=≡ ( ゚∀゚)彡。・゚。・⌒)-=≡ ⊂ o━ヽニニフ )) -=≡ ( ⌒) チャーハン!チャーハン! -=≡ c し'
( ´ー`)つ⊂(゚、゚トソン
('A`)ノシ (´<_` )ノシ
( ´_ゝ`)「えっ何これどういう状況?」
(´<_` )「うん、何か店被った。で、バイトドタキャンした長岡さんが料理作ってる」
('A`)「何か都村さんが今回の事件小説化するとか言って刑事さんが面白がってます」
( ´_ゝ`)「何それおもろ」
548 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:11:45 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「かなり酔ってんなトソン」
('A`)「見た目全然わかりませんけどそうなんです?」
( ´_ゝ`)「趣味でWeb小説書いてる話は基本内緒にしてるみたいだし」
('A`)「なるほど。まあ強そうなカクテルをガンガンいってましたし……」
(´<_` )「ドクオさんはあまり飲まれないんですか?」
('A`)「いやー……流石にあんまりそんな気になれなくて」
(´・ω・`)「カミカゼお待ち。こっちはさわらの昆布締めね」
( ´_ゝ`)「おっと、適当に摘まめるものって言ったらすげー良いもん出てきた」
(´・ω・`)「丁度良い具合の締め加減なので今日のうちに出しちゃいたいんですよね」
( ´_ゝ`)「どれどれ……うっま! こりゃ暴力的な旨味だ……カミカゼにも合う。流石だな」
(´・ω・`)「ありがとうございます」
(´<_` )「あ、俺にもください」
(´・ω・`)つ「ふふ、そう言うと思って用意してあります」
(´<_` )「うわ、何か嬉しいな……ありがとうございます」
( ´_ゝ`)「「うんまぁ~!」」(´<_` )
549 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:12:22 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「じゃあ恋バナでもする?」
('A`)「えっどういう流れですかそれ?」
( ´_ゝ`)「ひょっとしてツンちゃんのこと好きだったりするん??」
(;'A`)「いや無視しないでくださいよ!」
( ´_ゝ`)「……なるほど。三角関係じゃないのか、つまらん」
(;'A`)「えっ何で今ので理解したの? こわっ」
(´<_` )「兄者は人の心にズカズカ土足で上がり込んだ挙句何故か友達になって帰っていく男です」
(;'A`)「えっ何それこわっ」
( ´_ゝ`)「恋人は……うん、いないね」
(#'A`)「な、何か腹立つ! いないけど!」
( ´_ゝ`)「好きな人はいるのかな? ツンちゃんじゃないなら……あの美人の店員さんとか?」
(;'A`)「……いやこの流れで言いませんよ!」
( ´_ゝ`)「……なるほど、当たりか」
(;'A`)「だから何で何も言ってないのに確信してるんですかね!?」
(´<_` )(おっ、ほぐれてきたほぐれてきた。流石人心掌握ニキだな)
550 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:13:15 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「ドクオ君は考えて発言するタイプだから、判断に迷う時は一瞬間が空く。 基本的に正直だから反社で否定しようとしたけど、それだと露骨だなって考えてやめたでしょ?」
(;'A`)「え待って待って、何なのこの人?」
(´<_` )(超絶失礼な言動だが……ドクオさんみたいなタイプなら地雷さえ踏まなきゃ土足で踏み込んだ方がいいわな。 その地雷をしっかり避けてくとこが真似できない神業なんだがね……)
( ´_ゝ`)「それで、どうなん?」
(*'A`)「……好き、ですけど……」
( ´_ゝ`)「勇気が出なくてアプローチできない感じかな?」
(;'A`)「そ、そうです……正直俺こんなだし、どうしたらいいのかもよくわからないし……」
d(゚、゚トソン「失礼。ドクオさんは素敵な男性だと思いますよ」
(;'A`)「えっ!?」
( ´ー`)b「だな。友達想いの良い男だぜ」 _( ゚∀゚)b「ドクオはマジでいい奴っす! ただ恰好が……あと消極的すぎるかな」
d(´<_` )「もっと自信をもって良いと思いますよ。恰好は……長岡さんに教わっては?」
( ´_ゝ`)b「ドクオ君の恋を応援し隊、結成だな」
d(´・ω・`)「では私から一杯送りましょう。カイピロスカ……カクテル言葉は『明日への期待』」
(;'A`)「えっと……何が何やらですが、ありがとうございます?」
551 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:13:50 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「あの娘どんな娘なん?」
('A`)「砂緒さんですか? そうですね……頭がよくて手も早いので凄く頼りになる人です。 キビキビと仕事をこなしていくのが本当にかっこよくて、それに凄く優しくて、いつも助けて貰ってます。 ちょっとお金に汚いところがあるんですけど、それも障碍者の妹さんを養うためらしくて……。 何かもう、何でこの人ヌケドでバイトなんかしてるんだろうって感じです」
( ´_ゝ`)「なるほど……そりゃ確かに素敵な人だな」
(´<_` )(何かあって高卒でフリーターせざるを得なくなった組か……勿体ない人材だなぁ……)
(*'A`)「そうなんです! だから俺なんかじゃ相応しくないよなーって思っちゃって……」
( ´_ゝ`)「頑張って相応しいと思えるくらいになろう。うん、それがいい」
(´<_` )「やはり長岡さんに色々教わるのが良いと思いますよ」
('A`)「……そうですね。腐ってる暇があったら努力すればいいんですよね……!」
(´<_` )「それが難しいんですけどね……ただ、あなたは一人じゃない」
( ´_ゝ`)「うん、俺たちも応援するし、内藤君やツンちゃんもきっと応援してくれるよ。頑張ってみよ?」
(*'A`)「……はい! うおおおお頑張るぞー!!」
( ´ー`)「おう、頑張れよ若人!」
ψ(゚、゚トソン(ふむ……良いですね。やはり成長する若者も登場させるべきですか) _( ゚∀゚)b「HAHAHA! その意気だぜドクオ!」
(´・ω・`)(いやあ、2徹確定しちゃったけどお陰で良いものが見れたなぁ。これだからマスターはやめられん)
552 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:14:26 ID:KsPxWjJY0【ハイツ筆府】;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::....../| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ::::| |______|| |______|| |______|| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |;;|______________________|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | |______| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ┌―┬―┐ .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| i.|.i | .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
553 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:15:01 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「あー疲れた。めっちゃ眠いが……寝たら寝過ごしそうだな」
(´<_` )「兄者は寝とけよ。俺は事務所暇な時間にでもソファーで寝るわ」
( ´_ゝ`)「うーん……悪いがそうさせて貰うか。流石に戦闘の余波が……いてて」
(´<_` )「だろうな。しかし直撃貰わなくてよかったな」
( ´_ゝ`)「よかったも何も直撃貰ったら葬式コースだったと思うぞ」
(´<_` )「マジか……」
( ´_ゝ`)「おう。死ぬ気で避けたせいで色んなとこが痛い……」
(´<_` )「銃ありニ対一でそれってことは熊超えか?」
( ´_ゝ`)「どうだろ? 対人抑止用の拳銃だからな……猟銃あれば普通に勝てたかも」
(´<_` )「じゃあ熊並みってとこか……」
( ´_ゝ`)「あの状況ならね。 開けた場所だったら速度差ある上に相手を無力化する魔法的なのもあるっぽいからお祈り一択」
(´<_`;)「うわー……結果的にホテル突入で大正解だったわけか」
( ´_ゝ`)「完全に命拾い。一歩間違ったら死んでた」
(´<_`;)「連続でこんなの……お祓いでも行くか?」
( ´_ゝ`)「相手オカルトだしありかもな……あと切実に猟銃欲しくなってきた……こっちでも登録しとくかね」
(´<_` )「用途バレ即剥奪だからそうそう使えないけどな……生きるか死ぬかの状況ではありかも」
554 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:15:37 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「……おっ、ツンちゃんからLiner来てるじゃん」
(´<_` )「むっ? おっと、気付かなかったな……」
( ´_ゝ`)「……なるほど、内藤君は過労と栄養失調、ね……」
(´<_` )「それは……沢近に吸い取られてたって解釈でいいのか……?」
( ´_ゝ`)「オカルト指向でいくと……なんかサキュバスっぽいな」
(´<_` )「確かに……所謂吸精ってやつか……」
( ´_ゝ`)「でも突入時、二人とも完全着衣だったし、その……入ってる様子もなかったな」
(´<_` )「うーん……オカルトの癖にオカルトの様式美からも外れる、か」
( ´_ゝ`)「そもそもオカルトってそういうもんだと思うがな……創作だからこその様式美」
(´<_` )「違いない。だからこそオカルトなんて無いと思っていたんだが……」
( ´_ゝ`)「もう言えないわ。あるよ、オカルト」
(´<_` )「不本意ながらな……」
( ´_ゝ`)「こうポンポンと遭遇するとは思わなかったな」
(´<_` )「全くだ。高校時代に霊感自慢を論破して遊んでた俺らがまさかな……」
( ´_ゝ`)「いやあれは論破できる時点でただの嘘だから全然別物」
(´<_` )「……まあそうか」
555 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:16:14 ID:KsPxWjJY0
( ´_ゝ`)「んじゃ俺は寝るぞ」
(´<_` )「おう、おやすみ」
(´<_` )「……」
(´<_` )「暇してると眠いし、ブログ案件の方でも進めとくか」
―――。
(´<_` )(よし、これでいいだろ……)
(´<_` )「ん? ……あ、ミノリちゃんか。早起きだな……どれ」
556 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:16:49 ID:KsPxWjJY0
From: 一条実里To: 流石探偵事務所Sub: Re:状況報告
お話はわかりました ちょっとショックです今日の帰りにお金持ってきますね
557 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:17:25 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )「……ちょっとショック、ねえ」
(´<_` )(文面がいつもと違うから、精神的ダメージ自体は受けているように見える)
(´<_` )(でもなんか、知ってたような反応だな……富竹から聞いてたのか?)
(´<_` )(そして、金は払うと……俺らのお陰で何かしら助かったと思われる)
(´<_` )(ただそれも"想定通り"って感じがするな……)
(´<_` )(にしちゃ文面から伝わるダメージ感が予想より大きい……)
(´<_` )(敢えて益体もない妄想をするなら……捕獲を想定していた、ということか……?)
(´<_` )(……案外、友達ってとこは本当だったのかもな……)
(´<_` )「……」
(´<_` )(まあ、いいか……妄想しても仕方ない)
(´<_` )(ただ……こうなった以上、次からはもう少し踏み込んだ方がいいかもな……)
(´<_` )(たぶん何かあればまた依頼してくるんだろうし……)
(´<_` )「……」
558 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:18:01 ID:KsPxWjJY0
(´<_` )「何かしら対策考えないと身が持たんなあ……」
Case2「やつれた青年の調査」 Day2C「真相は闇夜に溶け」
To be continued...
559 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:18:36 ID:KsPxWjJY0Case2-Tips6 月下
二=*( O><O)* 三≡三=二 ≡三二=≡二≡ 三≡≡三=二三 ≡三二=≡二≡ 二=( ) 三≡三=二 ≡三二=≡二≡ 三≡≡三=二三≡三二=≡二≡
三*( O><O)*「ああもう、しつっこい!!」
560 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:19:12 ID:KsPxWjJY0
ミ ミ *( O><O)* ヾ / / / ヾ /( ヽノ ズザザザザ... ヾ ゙ 'ノ> ヽ 三三三三 レ ヽ \  ̄ 二=( ) 三≡三=二 ≡三二=≡二≡ 三≡≡三=二三 ≡三二=≡二≡
*(‘‘)*「……何か用?」
( )「……」
561 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:19:48 ID:KsPxWjJY0
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . . . .. . . . .゚ . . . .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.::.:.:.:.:.:. . . . . . . . . 。 . 。 . .゚ + . . .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . . . . . . . . . .. 。.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:. . . . . . . . 。 . * . . . .::::::::::::::::::::::::::::.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . . . . . . . . . 。 . . .::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . . _,. -―- .,_ . ゚. . . ゚ . + .. .::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .. . . . ,. ' .,,,::::;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::..` 、 . + . . .::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . ,. '゙;:::::"''''' ::::: ::::..."'':::::''::''::;;;: ` .、 . . . ゚ . . .:::::.:.:.:.:.:.:.:.: . . . . , ':::::::::'' ,;;;;;;;;;;;:::::::::::::. ;;;;;;;::;,. .ヽ ゚ 。::.:.:.:.:.:.:. . . . . ,.':::::::::;;;::::;;:::;;;;;;;;:::::::::::::::::::..,;;;:::::::::;;:";;. ヽ . . . . ゚ .:.:.:.:.:.: . . . ,.';::::::::::.:.:.:.::..;;;;;;;;;;:::::::.:.:.:.:::.:.:;;;:;:;;::;;:::::::. ,. . '., . . * . 。:.:.. . . . /;;;;;;;;;;;:;:;::;;;:;:;::::;:;:;::::::::::::''",,..,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::::,,. .;;;;;;;,. ', 。 ゚ . . . .:.:. . . ,'::;;;;;;;;;;;;;:: : ;:;:;::;::.:::::::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:: ";;;;;' ', . . 。 ゚ .:. . . ; ';;;;;;;;;;:;:;:::,,:::::.:.:.:.::::::::;:;;;;:::::.:.:.;;;;;::::::;;;:;:;;;;;;;;;;;;;::::::., ;;;. ; + . 。. .. . { ,. ';;;;;;;;;;;;;;:;:;::::::.:.:.:..:::::::::.:.:.:::.. '';;;;;;;;;;;'''';:';;:;:;;;;;::::.. } . . . . ', :;;.';;;;;;;;;;;:;::;:;:::::;:;:;::.:.::;:;:. ::;;;;;:::: '::;;;;;;;;;;'''::: ; . 。 + . . , ';:;;:;;:.:.:;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;::::.. ";;;;;;: "'';:;;::::. ,' . . ゚ , :::::: ,;;;;;;;;":;:;:;;;:;;;;;;;;;: ';;;;;;: '',:;;;''::: ,' 。 ゚ . 。 ... '., ':;;;;;:;:;:;:;;.;;;;;;;;;;;::. '' / . .. 、 ..'':.:. ::::::.:. '' ,.' . * 。 . 丶 ;;. '',. / . . . \ ::,. ,. ' ゚ + . ' , , '゙ ゙ 、 ,,,,,,_____,,,,... ''"
562 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:20:23 ID:KsPxWjJY0
*(‘‘)*「ねえ、黙ってちゃわからないよ? ……実里」
563 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:20:59 ID:KsPxWjJY0 _,,, --──- 、 /..::::::::::::::::::::::::::::.... `ヽ _,,, /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... 丶 <´ `Y、_:::::::::/:::::::::::::::::::::iヽ:::::::':、:::::... 、 〉 '''‐〈 ノ、_/:::::::::::/:::::::::::゙、 \::::ヽ:::::. 、 〈 / ̄ノ !::::::::::::|ヽ:::::::::::゙、 ヽ::::゙、::: 、 、 /::;;;;;;;/ /∨ |:::::::::::::| _\::::::ヽ \|:::: !ヽ 、 /:::::::;;;〈_ |::::::::|::::|/ ヽ、;;\ ヽ::: j ヾj ,':::::::::;;;;;;;; ̄`''''´;|:::::::|、:::! yr=ミ:、 行ミt゙、/. l::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;::| ヾ| :{_ヒri}゙ ヒrリ.》 !. !:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::;r‐゙、;;:゙、 .i  ̄´ , |. !:::::::::;:::::;;;;|、;;;;;;:::{ ー\:ヽ|"""" ヽ__, / {::::::::i;:::::::;;l \;;;::`ー-、\| /. ゙;:::::::i゙、:::::;゙、 `''ー-ニ;;_ゝ /::l ゙、:::{、ヽ:;:::::\_ ,,,,ノニ/、_ 7'''''  ̄ |:::::::i:j ヽ::゙、\ヽ:;;:::::_}\  ̄j、_ |:::: /゙ / ´{ \ / \. ヽ // ' ヽ i / ,′ / _\ i i i :/yr=ミ:  ̄ ̄i i | i i: :/}. {_ヒri} /行ミt| i | | i: :ト!  ̄´ . ヒrリ.》| :i :i | | i :八 │ i :i: | | i.: : :丶 ー― /| . :リ 八 | レヘi : :| '\ イ : / : /∧ | . /{ |: : | i{/T {.∨ : /:/ V:i│ ' 八: :| \ // : /{/ }八| { { ヽ|\ 'V⌒´ /:/ ノヽ. \ '. ヽ , -‐/´ ̄ ̄ } }\} / /
564 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:21:35 ID:KsPxWjJY0
ノリ^-^ノリ「……わからないですか? ヘリカルおねえちゃん」
*(‘‘)*「用がないならどいてね?」
ノリ^-^ノリ「私、あなたを尊敬してました」
*(‘‘)*「……邪魔なんだけど」
ノリ^-^ノリ「正しい心さえあれば打ち勝てるんだって、そう思ってたのに」
*(‘‘)*「……ねえ、どいて?」
ノリ^-^ノリ「ねえ、やっぱりこれが運命だっていうんでしょうか?」
*( O><O)*「……どいて」
ノリ^-^ノリ「私は負けたりなんてしません。姉さんとおにいちゃんが信じてくれる限り」
*( O><O)*「どけ」
ノリ^-^ノリ「……ねえ、ヘリカルおねえちゃん……大好き、でしたよ? だからせめて……」
565 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/29(土) 23:22:11 ID:KsPxWjJY0 / ´{ \ / \. ヽ // '⌒ ヽ i / ,′ / _ `ヽi i i :/ yr=ミ:、 i i | i i: :/}. {_〇i}゙. !/行ミt| i | 「……せめて、私の手で」 | i: :ト!.  ̄´ . ゙ 〇リ.》| :i :i | | i :八 {ニニニィ │ i :i: | | i.: : :丶 ∨ ∨ /| . :リ 八 | レヘi : :| '\゙こ三/ イ : / : /∧ |. /{ |: : | i{/T {.∨ : /:/ V:i│ ' 八: :| \ // : /{/ }八| { { ヽ|\ 'V⌒´ /:/ ノヽ. \ '. ヽ , -‐/´ ̄ ̄ } }\} / /
573 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/02(水) 23:41:43 ID:1Z97hoyU0Case2-Tips7 残念だったね
(゚、゚トソン「編集長」
(-@∀@)「ん? 何だい都村くん」
(゚、゚トソン「……駄目でした」
(-@∀@)「ああ、それは……残念だったね」
(゚、゚トソン「編集長、もしかしてあなたは……」
(-@∀@)「うん?」
(゚、゚トソン「……いえ、何でもないです」
(-@∀@)「そうかい? ならいいけど。それより部署のみんなにはちゃんと詫びときなよ?」
(゚、゚トソン「そうですね。後悔はありませんが迷惑をかけたのは事実です」
(-@∀@)「いや後悔はしなくていいけど反省はして。ちゃんと次に活かして」
(゚、゚トソン「ええ、当然です。ひょっとして馬鹿にしていますか?」
(;-@∀@)「してないっての面倒くさい奴だな。いいから行ってこい!」
(゚、゚トソン「そうさせて頂きます」
(-@∀@)(やっぱりなあ……記事にできないことってのはあるもんなのさ)
574 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/02(水) 23:42:49 ID:1Z97hoyU0Case2-Tips8 世界の裏側へ
\( ・∀・)/「ようこそ白根さん、世界の裏側へ」
(#´ー`)「あーもうできることなら一切関わりたくなかったよコンチクショウ」
( ・∀・)「全く同意なんだけどね。巻き込もうとも思ってなかったし」
(#´ー`)「その割には嬉しそうじゃねーか……」
( ・∀・)「いやー……これでも結構心細かったもんで。白根さんがいてくれれば百人力だ」
( ´ー`)「……特課とやらに頼るしかないのにろくすっぽ動かないってんじゃそれもそうでしょうね」
( ・∀・)「そうなんだよ。最近そういった案件が激増してて特にヤバい物以外は手が回ってないみたいだ」
(;´ー`)「激増って……マジですか。ちょっとシャレになりませんね」
( ・∀・)「ああ……正直頭抱えててね。ポケットマネーで民間の"そういった組織"に頼ったりもしてる」
(;´ー`)「えっ、そこまでですか……署長の懐が心配になりますが」
(;-∀・)「……たぶん今、署内で一番貧乏だと思うよ」
(;´ー`)「いやパチンコで首が回らない奴らもいるんでそこまでではないと思いますが……」
( ・∀・)「……とにかく、これから頼らせて貰うからよろしく」
( ´ー`)「それはわかりましたが……差し当たって昨日の発砲の報告書どうしましょう?」
( ・∀・)「あっ」
575 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/02(水) 23:43:58 ID:1Z97hoyU0Case2-Tips9 おやすみなさい
「はい、沢近です」
「……そうですか、残念です」
「いえ、あのような状態では遅かれ早かれでしょう。お気遣いありがとうございます」
「では、我々は後始末の後、古い協定の通り教授の傘下に」
「……はい、よろしくお願いします。失礼いたします」
「……」
「おやすみなさい、ヘリカル様」