627 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:07:53 ID:R3EE8D0A0前回のあらすじ・マスター。現れたという九つ首の竜に心当たりは?・我々にとっては毒ですが……逆に言えば、魔術以外にも効力を発揮するのは明白。・来年もまた、こうやってサワラでも食いたいもんだな
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
628 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:08:27 ID:R3EE8D0A0Case10-Day3 /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | | ||||||| ||||||| | | | , ――――――┴―――――――――――――――――― / .| / .| llllllllll llllllllll / .| ______ ________ / | |:::::::::::::::::... .. .i| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| Ц γ |~ヽ / /| | |:::::::::... ... . ' ..| ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || | | | / /:::: | | |::::... .. . '' | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| | | | / /...........| | |__.., | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || |_|_| / , 1.|..,;;;, .,;;;,| | |;;.i| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| / /:::| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; | ;;;;;;;;;|| |. ,,; |......i| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| Ц γ |~ヽ | /| .| . ...| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || | | | ヾ;ゞヽミゞ;; | .| . .| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| | | ヾゞ:;ヾミ ゞ;;ミゞ;;.. ;. | ..| | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || |_|_| ヾ;/ゞゞソミゝミゞ;;ヾ;:;;: . | | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| ;ヾ ゞ;ヾ;:;;:ヽミゞ;;ソゝミゞ;;. | |;;;| |;;;|| | |;|::| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ヾ;;;ゞ ;;ゞヾ;:;ミヽミゞ;;ヾ;:; | |;;;| |;;;|| | |;|::| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| Ц ヾ;;; ;;ゞゞ:;ヾ;ゞゝヽミ;ソミゝミゞ;;,| | | ̄ ̄.| | |~''| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ヾゞ:;ヾ ::ソゞミゞ;;;:;ソソミヾ;:;;: | | ̄ ̄.| | |~''| | || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|| ゞ:;ヾ ゞゞ:;ゞ:;ヾソiソ ヾ;: ;;:ヽ_;:ゞ | |⌒l⌒| | | . | | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;;;;; || ゞ:;ヾ;ヾ ゞゞ:;:ゞ;; ;i;:ヽ_;:ゞミゞ | | |i.__|___| | |__,| | ||;;;;;;;;; |;;;;;;;;; |;;;;;; ヾヽ::ヾソ;;;: ;ヾ ゞゞ;.;:ヾ;ゞil|;;;;;ヾヾヾゞ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ::ヾソ;;;:;ヾ ゞゞ:;:: ;;:ヾゞ ゞ;
629 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:09:49 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「なるほど、お話はわかりました」
(´<_` )「それで、どうでしょうか? 聖水は特異能力にも効力を?」
(‘_L’)「全ての特異能力に対して、という意味では否ですね。 ですが、悪魔由来の力であれば間違いなく、絶大な効力を発揮します」
( ・∀・)「おお……!」
( ´_ゝ`)「分量はどうだ?」
(‘_L’)「悪魔の力そのものなのでしょう? 小瓶一つで十分でしょうね」
(´<_` )「……それなりの数になりますが、譲っていただくことは可能ですか?」
(‘_L’)「そうですね……本当にそれだけの事態なのであれば、吝かではありません」
( ・∀・)「それは……」
( ´ー`)「信用できない、と?」
630 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:10:23 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「いくら何でも荒唐無稽に過ぎます。 この地にそのようなものが封印された記録はなかったはず」
( ´_ゝ`)「そうは言ってもな……俺は実際に見たぞ?」
(‘_L’)「あなたを疑っているわけではありませんよ、深刻な嘘を吐くタイプではない。 ……そもそも、その占い師というのは本当に未来を予知していたのですか? まずもってそこが眉唾と言わざるを得ません」
( ´_ゝ`)「うーん、そう言われると……」
(´<_` )「彼が知らないはずの人物の情報もぴったりと符合していました、あなたの身なりを含めて。 ただの妄想ではない、そう思います」
(‘_L’)「情報収集系の異能である可能性もありますし、何なら悪魔の一味である可能性も」
( ´_ゝ`)「……実際に見て貰った方が早いか?」
(‘_L’)「そんなことが可能なんですか?」
(´<_` )「兄者の考えたことはわかるが、それはたぶん無理だと思うぞ?」
( ´_ゝ`)「む?」
631 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:10:57 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「夢の臨界でできるのはあくまで指向性を与えることだけだ、ないものは映せん」
( ´_ゝ`)「あー、それは確かに……」
(‘_L’)「ふむ?」
( ・∀・)「……」
( ´ー`)「……頼む、この通りだ」
/´⌒⌒ヽ l⌒ ⌒l m( )m
( ・∀・)「っ! 白根さん……!」
(=゚ω゚)ノ「お願いします!」
/´⌒⌒ヽ l⌒ ⌒l m( )m
632 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:11:31 ID:R3EE8D0A0
( ・∀・)「お願いします、どうか!」
/´⌒⌒ヽ l⌒ ⌒l m( )m
(‘_L’)「……はぁ。あなた方にそこまでされたら、断り辛いじゃないですか。 こんなの脅迫みたいなものですよ」
( ´_ゝ`)┫「白根さん達の心意気を踏み躙ろうってんなら、一手付き合って貰うぞ?」
(´<_` )「おい、兄者」
(‘_L’)「ふっ……それも良いですがね。わかりました、お譲りします」
( ・∀・)( ´ー`)(=゚ω゚)ノ「「ありがとうございます!」」
( ´_ゝ`)「ふっ、流石俺が見込んだ男だ」
(´<_` )「何で上から目線なんだこいつ?」
633 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:12:05 ID:R3EE8D0A0
( ・∀・)「お願いします、どうか!」
/´⌒⌒ヽ l⌒ ⌒l m( )m
(‘_L’)「……はぁ。あなた方にそこまでされたら、断り辛いじゃないですか。 こんなの脅迫みたいなものですよ」
( ´_ゝ`)┫「白根さん達の心意気を踏み躙ろうってんなら、一手付き合って貰うぞ?」
(´<_` )「おい、兄者」
(‘_L’)「ふっ……それも良いですがね。わかりました、お譲りします」
( ・∀・)( ´ー`)(=゚ω゚)ノ「「ありがとうございます!」」
( ´_ゝ`)「ふっ、流石俺が見込んだ男だ」
(´<_` )「何で上から目線なんだこいつ?」
634 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:12:38 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「ですが、それなりの寄進を頂きますよ?」
( ・∀・)「もちろんです、こちらを」
(‘_L’)「ほう……!」
(´<_` )「……こういう聞き方をしていいのかわかりませんが、足りますかね?」
( ´_ゝ`)「足りなければ村上さんに土下座して借りてくるけど」
(‘_L’)「いえ、問題ありませんよ」
(´<_` )「それはよかった」
( ´_ゝ`)「助かる」
(‘_L’)「入信して頂ければもっと融通しやすいんですが」
(´<_` )「それはちょっと」
( ´_ゝ`)「断る」
(‘_L’)「残念です」
( ・∀・)(入信しようかな……?)
635 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:13:11 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「そのような事態が動いているのであれば、こちらでも少し探ってみます」
(´<_` )「いや、それは」
( ´_ゝ`)「やめといた方がいいと思うよ?」
(‘_L’)「……確かに、先ほど聞いた戦力情報が正しいなら注意した方がよさそうですね。 まあ、私にも切り札くらいあります。最悪でも逃げることは可能でしょう」
( ´_ゝ`)「いや、これだけの事態だ、確実に目ぇ着けられるぞ。 高岡さんや風狸ちゃんはどうすんだよ、もう一人じゃないってこと忘れてやしないか?」
(‘_L’)「これは……耳が痛いですね。 まあ、既に十分に目を着けられ切っているとは思いますが……」
( ´ー`)「ま、捜査は警察と探偵の仕事だ。俺らに任せとけ」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
(‘_L’)「ふむ、一理あります。 であれば悪魔祓いも我々専門家に……と言いたいところですが、 どうしても人手が足りないのが実情ですね……」
( ´ー`)「……増援とか頼めないもんなのか?」
636 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:13:44 ID:R3EE8D0A0
(‘_L’)「……バチカンから見れば遥か彼方の島国ですからね。 そうそう即応できるものでもありません」
( ´_ゝ`)「ま、そうだわな」
(´<_` )「……ちなみに伺いたいんですが。 近年の裏の活発化は日本国内だけの事象なんでしょうか?」
(‘_L’)「いえ……世界的にそのような傾向にあるようですね。 地中海沿岸は悪魔どもが目撃されない日がないと言いますし、 韓国ではキリスト教を騙るカルト教団が元大統領を洗脳していたとかで裏に激震が走っています。
ロシアの大統領も悪魔の成り代わりではないかというのがバチカンの見解です。 アメリカは富裕層貧困層それぞれが別の悪魔どもに扇動されていると聞きます。
それらと比べれば日本はまだしも……と思っていましたよ、つい先日までは」
( ・∀・)「ほう……その辺の話は初耳ですね」
(=゚ω゚)ノ「はぁ……各国頑張って食い止めてるような状況なんですね
( ´ー`)「俺らも頑張らにゃあな」
( ´_ゝ`)「だな」
637 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:14:18 ID:R3EE8D0A0 ________ __. /_||_| |_||_||三三≡=─ _∠||_| ̄\_三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─ f―テ=,神奈川県警|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─`て((◎)――(◎)-'三三≡=─
( ´_ゝ`)「快く譲ってくれてよかったな」
(´<_` )「ああ。もっと拗れるかと思った」
( ´_ゝ`)「あの人狂信者寄りだけど、大事と小事を弁える程度には理知的だしな。分は悪くなかった」
(´<_` )「ふむ、まあそうか」
( ´_ゝ`)「問題は今ある数をいつ誰に使うかだが」
(´<_` )「そこなんだよなぁ。とりあえず兄者と署長さんは保留で」
( ´_ゝ`)「弟者、伊藤さん、房木さんは必須かな」
(´<_` )「……バレないように先方と連絡取れちまいそうな面子か」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
638 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:14:52 ID:R3EE8D0A0【筆府警察署】 {三三三} | | ______[筆]_[腐]_[警]_[察]_|_[署]_____ /________________________\ \┌―――――――――――――――――――― ┐ / || ̄| ̄| | ̄| ̄| TニニニニT | ̄| ̄| | ̄| ̄|| ||_|_| |_|_| .|:{工}: :{工}:| ロ |_|_| |_|_|| | |: : : : : : : :| | | |: : : : : : : :| | || ̄| ̄| | ̄| ̄| .|: : : : : : : :|. | ̄| ̄| | ̄| ̄|| ||_|_| |_|_| .|: : : : : : : :| ロ |_|_| |_|_|| | |: : : : : : : :| | | |: : : ☆.: : .:| | || ̄| ̄| | ̄| ̄| {三三三三三} | ̄| ̄| | ̄| ̄| .|――┐ ||_|_| |_|_| ||:::∥:::::∥:::|| |_|_| |_|_| .| | ========================||:::∥:::::∥:::||=========================== ______________||/ ̄ ̄\jj_______________ ________ __. /_||_| |_||_||三三≡=─ _∠||_| ̄\_f目テ=、____|三三≡=─ f―テ=,神奈川県警|`て((◎)――(◎)三三三≡=─ `て((◎)――(◎)-'
639 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:15:25 ID:R3EE8D0A0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(´<_` )「あっちは精神科医の聴取か……」
( ´_ゝ`)「聴取自体よりお飲み物が重要になりそうだが」
(´<_` )「聖水でお茶淹れるとか聞いたらフィレンクトさん地味にキレそう」
( ´_ゝ`)「そうか? まあ言わなきゃいいだけのこと」
(´<_` )「実際他に手もないしな」
( ´_ゝ`)「いくら市内に精神科がそう多くないって言ったって、ちょっと不自然だからな。 確認しておくに越したことはない」
(´<_` )「ああ、うまくすれば敵の情報が掴めるかもしれん」
( ´_ゝ`)「予知情報という爆アドがあるとはいえ情報戦は後手に回ってるからな。 ここで何か仕入れられれば大きい」
640 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:15:59 ID:R3EE8D0A0【品川商事 事務所】,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. _|______________________,] . ::::| : , :::| . ____ . ____ ____ | |i―ii―i| .|i―ii―i| |i―ii―i| | ||_||_|| : ||_||_|| ||_||_|| | ||―||―|| . ||―||―|| ||―||―|| | ||_||_|| ,||_||_|| ||_||_|| | '―――' '―――' '―――' . | : , :::| . . |,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. _|______________________,] . ::::| : , :::|_____ ____ ____ .:| || , |i―ii―i| |i―ii―i| | ||. ||_||_|| ||_||_|| | \ || :||―||―|| ||―||―|| |. \ : ' O || ' ||_||_|| ||_||_|| | \ ===. || '―――' '―――' | , \ || ;; | \ . :____||_________________| . \――――`i ' . : \ ̄ ̄ ̄ ̄~ \ , ' ; \ \__________________________________ノ,――――――――――――――――――――――――――――――――― '" : ' . ' :
641 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:16:36 ID:R3EE8D0A0
<ヽ`∀´>「よく来たニダ」
( ´_ゝ`)「ども」
(´<_` )「こんにちは」
( ´_ゝ`)「今回も急で悪いね」
<ヽ`∀´>「不思議といつも間が良いニダ」
( ´_ゝ`)「なら良いんだけど」
<ヽ`∀´>「それで、今日はどっちの話ニダ? 爆弾魔? スンヒョン?」
(´<_` )「……本題の前に一つ、お願いがあるんですが」
<ヽ`∀´>「ニダ?」
( ´_ゝ`)っ「金田さん。これ、飲んでみてくれない?」
<ヽ`A´>「ん……?」
<ヽ`∀´>「どういうことニダ?」
642 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:17:10 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「うーん、説明が難しいんだよなぁ……」
(´<_` )「……兄者。偽清浦から習ったっていう魔術でも披露したらどうだ?」
( ´_ゝ`)「あー……そうか、そうするか。 仁田さん、説明のためにちょっと怪しげなことするけど、即射殺とかはしないで貰いたい」
<ヽ`∀´>「よくわからんが……良いニダ、怪しげなこととやらをやってみるニダ」
<ヽ`A´>「話が見えませんね……」
\|/ ― ○ ―( ´_ゝ`)∩
<ヽ`∀´><ヽ`A´>「「は……?」」
<ヽ`∀´>「……何の手品ニダ、それは?」
( ´_ゝ`)「ところがどっこい、種も仕掛けもないんだよなあ。 金田さん、こっちきて確認してくれない?」
<ヽ`∀´>「パク」
<ヽ`A´>「はっ」
643 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:17:44 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「どう?」
<ヽ;`A´>「こ、これは……どうなっているんだ?」
(´<_` )「これは魔術と呼ばれるものです。 ここからは多分にオカルト的な話になるため、そういったものの存在証明としてお見せしています」
<ヽ`∀´>「パク」
<ヽ;`A´>「……確かに、何も仕掛けはありません。この通り光源に触れることも」
<ヽ`∀´>「ふむ……トリックにしては出来過ぎているニダね」
( ´_ゝ`)「こんなのもあるぞ」
( ´_ゝ`)っヽ `l ((◎))
<ヽ;`A´>「て、手から水が出ています……!」
<ヽ`∀´>「……なるほど、確かに魔術というものが存在するようニダ。それで?」
644 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:18:31 ID:R3EE8D0A0
<ヽ`∀´>「ほう……?」
( ´_ゝ`)「で、どうもその組織に厄介なことができる奴がいるみたいなんだ」
<ヽ`A´>「厄介なこと、と言いますと?」
( ´_ゝ`)「魔術的なものによる洗脳」
<ヽ;`A´>「なっ……」
(´<_` )「その力で色々なところに無自覚なスパイを仕込んでいるようで……。 我々の推測では、その中の一人が金本さんなのではないか、と」
<ヽ`∀´>「……なるほど、やっと話が見えてきたニダ。 つまり、さっきの液体が解毒剤のようなものニダ?」
( ´_ゝ`)「そういうこと」
<ヽ`∀´>「話が全くの逆で、それが洗脳する薬だった……そうではない保障はあるニダ?」
( ´_ゝ`)「それを言われると弱い……せいぜい俺らが先に飲むくらいか」
645 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:19:04 ID:R3EE8D0A0
<ヽ`∀´>「……わかったニダ。それで手を打つニダ」
( ´_ゝ`)「ん、じゃあ先に飲むぞ」
( ´_ゝ`)ゴク...
(´<_` )ゴク...
<ヽ`∀´>「ふむ……少なくとも毒ではないようニダ。パク」
<ヽ`A´>「はい」
<ヽ`A´>ゴク...
( ´_ゝ`)「残り、飲み干してくれ」
<ヽ`A´>ゴク...ゴク...
<ヽ`∀´>「……問題ないニダ?」
<ヽ`A´>「……はい、これといって――」
646 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:19:38 ID:R3EE8D0A0
<ヽ;`A´>「……」
<ヽ`∀´>「どうしたニダ?」
<ヽ;`A´>「……思い出し、ました。いや違う、当たり前のことと認識して……!?」
<ヽ`∀´>「落ち着くニダ。どういうことニダ?」
<ヽ;`A´>「……知らない相手に情報を流していました。それがおかしいと気づかずに」
( ´_ゝ`)「どうやらビンゴ、みたいだな」
(´<_` )「相手の連絡先を教えてください。こちらで追跡調査します」
<ヽ;`A´>「わ、わかりました」
<ヽ`∀´>「何を流したニダ?」
<ヽ;`A´>「そ、それが、その……スンヒョンの居場所などの情報を、定期的に……」
<ヽ`∀´>「……舐めた真似をしてくれる」
647 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:20:12 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「金田さん、お願いがあります」
<ヽ;`A´>「何でしょうか?」
( ´_ゝ`)「定期連絡を続けて欲しい。で、肝心なところで嘘の情報を流すんだ」
<ヽ;`A´>「な、なるほど……」
<ヽ`∀´>「ほう……意趣返しには丁度良いニダね。ただ、直接落とし前着けさせたいとこニダ」
( ´_ゝ`)「抑えて貰えると助かるな……他にも洗脳されてる人いるかもしれないし、 動員すれば後ろから撃たれかねない」
(´<_` )「相手は銃もろくに通じないような化け物です。 警察の方で専門家と渡りを着けてますので、ここは抑えて頂けないでしょうか?」
<ヽ#`∀´>「……クソッ。腹に据えかねるが、仕方ないニダね」
( ´_ゝ`)「で、こっからは仁田さんに相談なんだけど。スンヒョンさん、当日は専門家の護衛で匿いたい」
<ヽ`∀´>「なるほど……状況を考えると、そうなるニダね。 ただ、どこの誰かもわからん専門家とやらを信用できないニダ」
(´<_` )「それは御尤もだと思います」
648 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:20:46 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「なら、当日は仁田さんと金田さんも来て貰うというのは?」
<ヽ`∀´>「む」
(´<_` )「完全武装で大丈夫ですよ、あちらはたぶん気にしないと思うので」
<ヽ`∀´>「……立場上、流石にウリが出向くことはできんニダ。 さっきのやつ、もう一本ないニダ? 信頼できる武闘派に飲ませるニダ」
(´<_` )「一本なら融通可能ですね」
<ヽ`∀´>「であれば、当日はパクとそいつに出向かせるニダ」
<ヽ`A´>「わかりました」
( ´_ゝ`)「当日は車で迎えにくる。場所と時間は追って連絡するからよろしく」
(´<_` )「……正直、かなり不穏な状況です。くれぐれも身辺にはご注意を」
<ヽ`∀´>「誰に向かって言ってるニダ?」
(´<_` )「……失礼しました」
649 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:21:19 ID:R3EE8D0A0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ゝ`)「ふう、何とか話纏まったな」
(´<_` )「正直ヒヤヒヤしたわ」
( ´_ゝ`)「仁田さんが思いのほか冷静で助かったよ」
(´<_` )「まあ、身中の虫がいるかもとなれば冷静にもなる」
( ´_ゝ`)「偽清浦に感謝だな、披露できる魔術がなければ長引いてた」
(´<_` )「賭けではあったけどな、信じて貰えてよかった」
( ´_ゝ`)「見た目にわかりやすいのがよかった。強化じゃビックリ人間扱いされて終わりだし」
(´<_` )「それは確かに」
650 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:21:53 ID:R3EE8D0A0【国際クオリティ大学】 ├─┤ || ◎ || ___┬┬┬┬┬┬┬|| == ||┬┬┬┬┬┬┬_ |二二二二二二二二|| 田 ||二二二二二二二二| | 田 田 || 田 田||=:|| == ||::=|| 田 田 || 田 田 || |――――――――|| 田 ||::―――――――::|| | ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄|| ;;|| == ||::::|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||:(:::)| 田 田 || 田 田||=:|| == ||゙=||..田 田 ||..田 田 ||::(::)::)::::::::|| |――――――――|| 田 ||::―――――――::||:::||::||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::: ::::::: ::::::::::::::::::::
651 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:22:26 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)ノ「よっ」
(∴□u□)「あ、ども」
(´<_` )「こんにちは」
( ^ω^)「あ、探偵さん。こんにちは」
( ´_ゝ`)「その後どうだ? 連絡なかったってことは奴は現れてない?」
(∴□u□)「はい、特に変わったこともなく。捜査は順調ですか?」
(´<_` )「それが、申し訳ないことにあまり進捗がよくなく」
( ´_ゝ`)「考え方を変えて、当日の護衛をガチガチにして守り切る方向で考えてる」
(∴□u□)「な、なるほど……」
652 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:22:59 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「暫く拘束することになると思うけど大丈夫?」
(∴□u□)「暫くバイト休みにしてるんで大丈夫です。 不安なんで何なら今からでも護衛して貰いたいくらいですけど……」
(´<_` )「すみませんがそれはちょっと待ってください。 他の候補も含めて一気に集めないと気取られてしまうので。 同じ理由でタイミングはまだ言えません」
(∴□u□)「ああ……そういうことですか」
(´<_` )「念のため、護身用の武器を渡しておきます」
(∴□u□)「これは……催涙スプレーですかね?」
(´<_` )「はい。自爆すると酷いことになるので扱いには注意してくださいね」
( ´_ゝ`)「一応内藤君にも」
( ^ω^)「あ、どうもですお」
653 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:23:33 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「緊急時は筆府署に逃げ込んでください。署長さんの連絡先を教えておきます」
( ´_ゝ`)「事務所来られても留守だとまずいからな」
(∴□u□)「わかりました」
(´<_` )「あとは、なるべく単独行動は控えて頂けると」
(∴□u□)「それは勿論。怖すぎるんで」
( ^ω^)「おっ。なるべく一緒にいるようにしますお。小豚も一週間休みだし……」
( ´_ゝ`)「あ、大将結構悪いんだ」
( ^ω^)「みたいですお。早くよくなると良いですお」
(´<_` )「……全く関係ありませんが、原稿いつ頃になりそうですか?」
(;^ω^)「おっ……バイト休みになったので、近日中には」
(´<_` )「わかりました、ありがとうございます」
654 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:24:06 ID:R3EE8D0A0【九折山中】:ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ /;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ |ii;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞヾ;ゞヾ:ヾノ;;ヾ ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ヾゞ;| <;;/::ヾゞ;;ゞ:;ヾ:ヾ;;>;ゞ;;::iiゞゞ;;ゞゞ;;ゞヾ;;>;ゞヾ;ゞゞヾ ;ゞゞ;ゞiilヾ;ゞゞ゙ゞ;;:::ii| |;:ヾゞ "ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾiii| <:;ヾ:ヾ;;>ヾ;ゞ'';ゞヾ;ゞ|;:ilヾ \ |::;ii| ヾ;ゞゞ''ノヾ|;:i| ノヾゞ:ヾヾ::ヾ\ |i;;:iii| /;;ゞ :;ヾ:, |i;ゞゞ|;:i| \`'';:::ii| ヾ:ヾ;;>;ゞヾ| |;:i|/^ '|i| |;:i| \`";;::ii| ノ / :ヾ;;>ヾ;ゞ ;ゞヾゞ|;:i| ゙ヽ,;:;;;l| /゙;ゞゞ;ゞ:::ii| |;:i| |i| |;:i| ~|ii;;:ii"´/ |;;::ii| |i|/|;:i| |:::;iii~ ノ ,,|;;::ii| |;:i| |i| |;:i| |i::;;iii|~ .|;;::ii| ''\|i|':;,`:ヽ|/,'|:;:;ii|:,:;*.,:;/.:::;.:":::"''''⌒ヾゞ γ''"""''""''"' |ii;;i;('')''"''''"""''"""'''''"""''";*'.:.:;”:;゙|:;;iii|`:;,':,*”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;ヾヾ)) ((,:ソミ;.:';';';::;.:". |i;;;::;iii|`:;,':,:;.,:;.:;';',: ':::;.:".:;.:';.:;”:`:;,' *”|:;:;ii|:,:;*.,:;/.:::;,':,*”:;:;.,:;.:;'.:ソ "''~`''"゙"'''~ノ;;ii;:iilli;ゝ"''~`''"゙"''~`''"゙"''~゙"''~`''"゙ ノノシillゝ"''~`''"゙"''~`''"゙"''~ "'''''''''''''''" ..,,、vji、iijww、ii.., "'''''''''" '""'''""'""" ,..,.,.,.,、 ,..,.,.,.,、 ''''""'"'''""";;;ゝ);;));ヾ;;) ,..,.,.,.,、 ''"""~))ゝ;;;ミ,,、,,;;;ゝ;;)ゝ))ゝ;;;) ;;;)ヾミゞ((;;;ゝヾ;⌒;;) iijww、ii. """~" ''"""~ヾミ;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ;;(::;ゝ;;;)) ,..,.,.,.,、
655 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:24:40 ID:R3EE8D0A0
川 ゚ -゚)「マスターから少し聞いた。裏が不穏だから用心しろと」
( ´_ゝ`)「ああうん、そうなのよ」
(´<_` )「詳しくは話せませんが、なかなか不穏なことになってまして。 単独行動は避けて頂いた方がよろしいかと」
( ´_ゝ`)「ドッくんもね。何があるかわかんないから」
(;'A`)「は、はい」
川 ゚ -゚)「しかしそれ以上の用心と言ってもな……」
( ´_ゝ`)「いつでも逃げ出せる心構えをしておくくらいかなぁ」
川 ゚ -゚)「な、なるほど……確かについ迎え撃ってしまいそうだ」
(´<_` )「ドクオさんは確か、エアガン経験ありますよね?」
('A`)「え? はい、まあ……」
( ´_ゝ`)「そんなドッくんにはこれを授けよう」
('A`)「……何すかこれ? 水鉄砲……?」
656 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:25:13 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「ファイナル激辛ガン」
(´<_` )「強力な催涙成分を充填してあります。急所に当たれば化け物相手でも効果があることは実証済です」
(;'A`)「え、えぇー……何かとんでもないもんですね」
( ´_ゝ`)「基本は何かあったらガン逃げで筆府署に駆け込んで欲しいが、どうしても単純に逃げられないような場合に活用してくれ」
(;'A`)「わ、わかりました」
川 ゚ -゚)「私には何もないのか?」
( ´_ゝ`)「いや、それは普通にマスターにお願いした方がいいと思うよ?」
川 ゚ -゚)「むぅ……まあ道理か」
(´<_` )(正直、リスクとリターンを秤にかけるとこの人には詳細を伝えるべきではないだろうな、やはり)
('A`)「しかしそこまでヤバいことになってるんですか?」
( ´_ゝ`)「今のところは兆候があるだけ、かな。念のためってとこ」
('A`)「はぁ、何もないといいですね……」
657 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:25:47 ID:R3EE8D0A0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(´<_` )「……兄者」
( ´_ゝ`)「ん?」
(´<_` )「メンタルクリニック、黒だったらしいぞ」
( ´_ゝ`)「あー……なるほど。何か辿れそうなのか?」
(´<_` )「あっちも金本さんと同じく電話連絡だったみたいだな。電話番号が違えば材料は増える」
( ´_ゝ`)「……たぶん同じだろうな」
(´<_` )「そんな気はする」
( ´_ゝ`)「で、その番号の追跡はどうなってる?」
(´<_` )「まだ暫くかかるな」
( ´_ゝ`)「わかった」
658 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:26:20 ID:R3EE8D0A0【流石探偵事務所】 | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
659 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:26:55 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「さて、あとこちらで動くべきは……母者か」
(´<_` )「どう話を持ってくべきかが非常に悩ましいな」
( ´_ゝ`)「……俺最近思うんだけどさ、母者、普通に化け物の存在知ってる気がする」
(´<_` )「そうか?」
( ´_ゝ`)「そうだ。何十年も山林の暴れん坊将軍やっといて遭遇しないとも思えん」
(´<_` )「あー……そう言われると。返り討ちにしてたりするかもな」
( ´_ゝ`)「だろ? ……認識はしてても認知はしてないってのが一番母者らしいが」
(´<_` )「熊よりは骨のある謎生物って認識してそうだ」
( ´_ゝ`)「我が母ながら改めて化け物じみてる」
(´<_` )「ヒグマと引き分けたっていうのも何かもはや怪しいな。 普通のヒグマだったのか? それ」
( ´_ゝ`)「母者と引き分けるような化け物がウヨウヨいる魔境北海道とか恐ろしすぎる。 いや、俺の腕が上がって母者の本当の強さが見え始めたからこそそう思うんだが」
660 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:27:28 ID:R3EE8D0A0
「こんにちはー」
( ´_ゝ`)「おっ、来たか」
ノリ^-^ノリ「ご無沙汰してます」
(;;・∀・;;)「こんにちは!」
(´<_` )「お久しぶりです」
( ´_ゝ`)「お茶ちょっと待ってね」
ノリ^-^ノリ「あ、はい」
(;;・∀・;;)「お構いなく!」
661 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:28:02 ID:R3EE8D0A0
ノリ^-^ノリ「珍しいですね、そちらから呼び出し頂くなんて」
(´<_` )「メールでも書きましたが、少々確認したいことがありまして」
ノリ^-^ノリ「何でしょうか?」
( ´_ゝ`)「ほいお茶」
ノリ^-^ノリ「ありがとうございます」
( ´_ゝ`)「聞きたいのはあれだよ……今市内で起きていることについて、どこまで知ってる?」
ノリ^-^ノリ「えっ?」
(;;・∀・;;)「……」
(´<_` )「お二人は"教授"の関係者……違いますか?」
ノリ^-^ノリ「……」
(;;・∀・;;)「あっ、はい。一条教授にお世話になっています!」
( ´_ゝ`)(……なるほど、ね。黒磯さんは今起きていることについて何かしら知っている。 ミノリちゃんは教授の関係者であることに何か思うところあり、と)
662 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:28:37 ID:R3EE8D0A0
(´<_` )「教授がどこまで把握していて、どう動くつもりなのか。 渦中の人間としてはある程度知っておきたくてですね」
(;;・∀・;;)「お答えしかねます!」
ノリ^-^ノリ「……何が起こっているんですか? お兄ちゃんが出張だから、私はてっきり……」
( ´_ゝ`)「うん、あっちも不穏らしいよ? たぶんこっちの方がヤバいけど」
(´<_` )「教えても構いま――」
(;;・∀・;;)「余計なことをしないで頂きたい!」
ノリ^-^ノリ「黒磯さん……」
( ´_ゝ`)(ふむ、悪意はなさそう……純粋にミノリちゃんが巻き込まれることを案じている?)
(;;・∀・;;)「お嬢様に余計なことを吹き込むなら、今後依頼は……くっ!? い、依頼は……ッ!!」
( ´_ゝ`)((そこまで続き読みたいのか……))(´<_` )
ノリ^-^ノリ「黒磯さん……」
663 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:29:11 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「まあ、ならこれは黒磯さん向けに言うけど。 たぶん教授が把握している以上に事態はヤバい。神霊級の存在が動いている」
(;;・∀・;;)「なっ……!?」
(´<_` )「奴らは近いうち、邪魔な教授のところに苛烈な攻撃を仕掛けるでしょう。 その時……何も知らないお嬢様を、あなたは守り切れますか?」
(;;・∀・;;)「……もちろんです!」
( ´_ゝ`)「どうかな……俺の目が確かなら、あんたの実力は俺よりナンボか上、ってとこか。 その俺が敵の戦力をある程度知った上で言う……無理だ」
(;;・∀・;;)「……」
(´<_` )「我々としては教授がどうなろうと知ったことではありません。 ですが、依頼人に被害が及ぶのはどうにも具合が悪い」
( ´_ゝ`)「これは忠告だ。少しでも備えをしとけ」
(;;・∀・;;)「……貴重なご意見として、参考にさせて頂きます!」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)(……一応、社交辞令ではなさそう、か。まあ、襲撃自体がなくなれば一番いいんだが……)
664 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:30:08 ID:R3EE8D0A0
ノリ^-^ノリ「……黒磯さん」
(;;・∀・;;)「はっ!」
ノリ^-^ノリ「私は、まだ死ねません」
(;;・∀・;;)「もちろんです!」
ノリ^-^ノリ「ですが、このまま籠の鳥で居続けるくらいなら……そう思うこともあるんですよ?」
(;;・∀・;;)「……」
ノリ^-^ノリ「私は人間です」
(;;・∀・;;)「……」
ノリ^-^ノリ「あなたは、私の騎士ですか? それとも――」
(;;・∀・;;)「私は、ヘリカル様の騎士です!」
ノリ^-^ノリ「!!」
(;;・∀・;;)「ですから、人間としてのあなたも、天成としてのあなたもお守りする……それだけです!」
ノリ^-^ノリ「……はぁ。看守役ではない、そういうことですね」
(;;・∀・;;)「もちろんです!」
665 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:30:42 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)「……何だかよくわからないが雨降って地固まった感じ?」
(´<_` )「その言い回しを口語で使う奴初めて見たわ」
ノリ^-^ノリ「はい」
(;;・∀・;;)「お騒がせしました!」
( ´_ゝ`)「で、結局説明は不要ってことでいいのか?」
ノリ^-^ノリ「そうですね。黒磯さんが許してくれそうにないですし……ちょっと過保護すぎる気がしますけど」
(;;・∀・;;)「滅相もございません!」
( ´_ゝ`)(……何やら誤解が解けたって感じだな。 ミノリちゃんは教授と蟠りがあり、黒磯さんは別に教授に忠誠を誓ってない、と。 てっきり教授側だと思ってたら過保護なだけだった……そんなとこか)
(´<_` )「いずれにせよ、気をつけてくださいね。たぶん、襲撃は起こりますので……」
( ´_ゝ`)「ま、なるべく阻止できるように頑張るけどね……」
(;;・∀・;;)「ご忠告感謝します!」
666 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:31:23 ID:R3EE8D0A0:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: :: ::⊂二⊃ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :⊂二⊃ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , 'ニ ̄ニヽ ( 二ニ ニ) /~\ ヽニ_ニノ ,/⌒ヽ\ ~ 、 /⌒ヽ,, / \ / ^ヽ、 ヽ,,,/ \_ ,,,,,/ '''' \,,,/ \ / ~ ー ' ̄ ̄ ̄|\ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄田 田 |:::..| ___________ |.::::| 田 田 田 田 |:::::| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;;| |:::::| 日田 田 |:::::| | __ ______ | | |:::::| 田 田 田 田 |:::::| | |//| |//////////| | | |:::::| 日=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=
667 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/12(日) 01:31:58 ID:R3EE8D0A0
( ´_ゝ`)コ「あ、母者? 俺々、俺だけど」
Case10「連続自殺事件」 Day3「準備フェイズ」
To be continued...
672 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:48:06 ID:jzGr2/Bo0Case10-Tips3 事情聴取
( ´ー`)「お忙しい所ご足労頂きありがとうございます、免田先生」
( -@M@)「あ、どうも。患者さんを動揺させるわけにはいきませんからね、そのためなら足も運びましょう」
(=゚ω゚)ノ「素晴らしいお考えだと思います」
( -@M@)「それで……私に聞きたいこととは一体何でしょうか?」
( ´ー`)「ここ数か月の間で、あなたの患者さんが多数自殺なさっているのはご存知でしょうか?」
( -@M@)「……いえ。確かに最近、前触れなく通院を中断する患者さんが多いとは感じていましたが……」
(=゚ω゚)ノ「以前の聴取の際にお聞きになりませんでした?」
( -@M@)「そのようなお話はなかったかと」
( ´ー`)「あー……遠藤の奴もそんなこと言ってたわ」
(=゚ω゚)ノ「あ、そうなんですね」
( -@M@)「仕事柄、患者さんが自殺されることもありますが……そんなに多く?」
( ´ー`)「十人以上は確実に」
(;-@M@)「じゅっ……!? そ、それは流石にショッキングですね……」
673 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:48:43 ID:jzGr2/Bo0
( -@M@)「あ、お茶頂きます」
(=゚ω゚)ノ「どうぞ」
( ´ー`)「結構良い茶葉ですよ、掛川の」
( -@M@)「……確かに、おいしいお茶ですね」
(=゚ω゚)ノ「呼びつけてしまって申し訳ないので、せめて良いお茶を用意しました!」
( -@M@)「ありがとうございます。緑茶は好きなんですけど、忙しいとどうしてもペットボトルになってしまって」
(=゚ω゚)ノ「わかります。僕は珈琲好きなんですが、物足りないと思いつつ缶コーヒーになっちゃいます」
( -@M@)「珈琲ですか。最近はコンビニのも侮れませんね」
(=゚ω゚)ノ「あ、ですよね! 買いに行ける時はよく飲んでます」
( ´ー`)「ズズ...ふむ、緑茶はあまり飲まないが確かにうまい」
(=゚ω゚)ノ「ですね」
( -@M@)「茶葉も良いものだと思いますが、淹れ方も良い感じですね。これは刑事さんが?」
(=゚ω゚)ノ「あっ、2tubeの動画を参考にやってみました!」
674 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:49:17 ID:jzGr2/Bo0
( ´ー`)「最近は何でも動画があるな」
(=゚ω゚)ノ「はい。海外の動画なら銃の打ち方とかも勉強になる動画ありますよ」
( ´ー`)「俺は日本語しかわかんねーよ」
( -@M@)「はは。医療情報はデマが多すぎて正直困ってますけどね」
(=゚ω゚)ノ「あー……そんな噂は聞きますね」
( -@M@)「ズズ...特に例の感染症については酷いものです。動画化している時点で見る気が失せる程度には」
( ´ー`)「あー……確かに陰謀論者とかは動画好きだからな」
(=゚ω゚)ノ「あれ何なんでしょうね?」
( ´ー`)「人を騙すには動画が一番いいんだろ」
( -@M@)「それは、心理学的にもあるかもしれませんね。 視覚効果と断片的な数値情報、そして選択させることは人を騙すには良い道具です」
( ´ー`)「で、そんなんやってるってことは騙そうとしてるって答え合わせなんだよな」
(=゚ω゚)ノ「酷い話ですね」
675 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:49:50 ID:jzGr2/Bo0
( -@M@)「ズズ...すみません、おいしくて飲んでばっかりになってしまいますね」
(=゚ω゚)ノ「いえいえ、大丈夫です」
( ´ー`)「それで、伺いたいことなんですが……まず、目つきが特徴的な薄着の男に心当たりは?」
( -@M@)「……? いえ、ちょっと心当たりがありませんね」
(=゚ω゚)ノ「では、小顔で顔のパーツが小さい、小柄な男については?」
( -@M@)「む……MRの樋高さんがそのような容貌ですね」
( ´ー`)「MR……?」
(=゚ω゚)ノ「製薬営業のことですよ。……それで、その樋高さんについて教えて頂きたいんですが」
( ´ー`)「ふむ。……その樋高さんに、怪しげな様子はありませんでしたか?」
( -@M@)「怪しげな様子、ですか? そうですね、これといって――」
(;-@M@)「えっ……?」
( ´ー`)「……何か、あったんですね?」
676 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:50:23 ID:jzGr2/Bo0
(;-@M@)「そ、そんな……え? 何故……!?」
(=゚ω゚)ノ「落ち着いてください、先生」
( ´ー`)「……何があったんですか?」
(;-@M@)「……患者の情報を、話していました。 いやそもそも、彼はどこのMRなんだ……!?」
(=゚ω゚)ノ「恐らくMRではないはずです。連続殺人犯の一味と特徴が一致します」
(;-@M@)「連続殺人犯ですって……!?」
( ´ー`)「インチキ臭い催眠術の使い手で、精神に不調を抱える人間を次々に自殺させている」
(;-@M@)「ば、馬鹿な……こんなもの、催眠術の範疇では……!」
(=゚ω゚)ノ「何か、仕掛けがあるんでしょう。例えば、薬品とか」
( ´ー`)「実際にできちまってるもんはしょうがありません。 警察としては何とかして証拠を押さえて逮捕するまでです」
(;-@M@)「むぅ……」
677 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:50:57 ID:jzGr2/Bo0
(=゚ω゚)ノ「もう少し詳しくお話を聴かせてください」
(;-@M@)「わ、わかりました」
( ´ー`)「……樋高とやら、直近ではいつ来た?」
(;-@M@)「つい先日ですよ! ああ、気づいてしまうと恐ろしい……!」
(=゚ω゚)ノ「どれくらいの頻度で訪れるんです?」
(;-@M@)「今のご時世ではありえない高頻度です。だいたい週一で」
(=゚ω゚)ノ「……ひょっとして、9日ごとでは?」
(;-@M@)「あ、そ、そうかもしれません!」
( ´ー`)「次に来たとき、連絡を頂けませんか?」
(;-@M@)「ええ、それは構いませんが……追い返しても良いものでしょうか? 恐ろしいので」
(=゚ω゚)ノ「急に態度を変えるとどう出るかわかりません。これまで通りの対応をして頂くのが良いと思います」
(;-@M@)「えぇ……患者の情報を渡せと?」
678 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 00:52:22 ID:jzGr2/Bo0
( ´ー`)「恐らく、先日情報を漏らした中にこの三人が含まれるのでは?」
(;-@M@)「あっ! ど、どうして……!?」
(=゚ω゚)ノ「やはりそうなんですね。次の被害者候補となっている方々です」
( ´ー`)「情報は渡してしまって構いません。当人に許可は取っておきます」
(;-@M@)「け、警察の方がそう仰るなら……」
(=゚ω゚)ノ「相手は危険な殺人犯です。くれぐれもいつも通りの態度でお願いします」
(;-@M@)「ちょ、ちょっと自信が……」
( ´ー`)「……無理そうなら、手が離せないことにして他のスタッフに対応して頂いては?」
(=゚ω゚)ノ「待たれる可能性があるので、あまりお勧めしたくはありませんけど……」
(;-@M@)「……検討させてください」
684 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 23:47:33 ID:jzGr2/Bo0Case10-Tips4 お前にとっちゃ戦友
( '>')「ガハハハ! 小川の婆さんには誰も勝てねーよ!」
(´・_ゝ・`)「そうは言っても、悩んだんじゃ?」
( '>')「そりゃな。二束草鞋なんてできるほど器用じゃねえ。だからお前に手伝わせてんだろ」
(´・_ゝ・`)「はあ、まあ」
( '>')「早いとこ継いでくれや」
(´・_ゝ・`)「それはちょっと人望がなあ……」
( '>')「だーから駆けずり回らせてんじゃねーか。あとはもうちっと覇気をだな」
(´・_ゝ・`)「だから僕は漁師をやめたんですけどね」
( '>')「かーっ! いい加減しっかりしろや! ……おっと!」
//・し・//「おい、零れたぞ」
( '>')「ああ、すまんすまん」
685 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 23:48:07 ID:jzGr2/Bo0
((lコ))prrrrrr........
(´・_ゝ・`)「ん? ……あ」
( '>')「ん、どうした?」
(´・_ゝ・`)「ちょっと電話が」
( '>')「ん、出ていいぞ」
(´・_ゝ・`)「ちょっと失礼しますね」
( '>')「いや別にここで出ても――あっ、おい!」
686 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 23:48:41 ID:jzGr2/Bo0 ,。 \ ・:* :・゚ '☆,。・: *: \ ☆ ,。 ・ :* :・゚' ☆ ; . ヽ ヽ ☆ * ・
・ ☆ ,。 ・ :* :・゚' __ _ __ ,_ __ __ _ . __ |ロロ|/ \ __ |ロロ|/ \ __ |ロロ| __..|ロロ|/ \ _|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_ .........................................................................................................................................
687 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 23:49:14 ID:jzGr2/Bo0
(´・_ゝ・`)コ「なるほど、話は大体わかったよ」
(´-_ゝ-`)コ「……」
(´・_ゝ・`)コ「ちょっと、町……いや、組合長と相談してからでもいいかな?」
(´・_ゝ・`)コ「ああうん、一緒に飲んでたとこだからすぐ決めるよ」
(´・_ゝ・`)コ「僕かい? そりゃ、乗り気さ。君たちには助けられたからね」
(´・_ゝ・`)コ「……うん、じゃあまた後で」
( '>')「探偵か?」
(´・_ゝ・`)「! 聞いてたんですか?」
( '>')「わざわざ出てったら気になるじゃねーか」
(´・_ゝ・`)「はあ……そう言われるとそうですがね」
688 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/03/14(火) 23:49:48 ID:jzGr2/Bo0
( '>')「で、何だって?」
(´・_ゝ・`)「……助けを、求められました」
( '>')「何……?」
(´・_ゝ・`)「僕は、受けるつもりです。ちょっと、ご迷惑お掛けするかもしれませんが」
( '>')「……増田の馬鹿とやり合ったあいつらが助けを求めるんだ、相当な事態だろうな」
(´・_ゝ・`)「はい。……駄目でしょうか?」
( '>')「お前にとっちゃ戦友、町にとっちゃ恩人。 そんな奴らに助けを求められて尻込みしたとなりゃ、一生海の男は名乗れんぜ」
(´・_ゝ・`)「そう言って貰えると思ってましたよ」
(# '>')っ「だがそのニヤケ面はむかつく」
(´+_ゝ+`)「いてっ!」
( '>')「んで、どう助けて欲しいってんだ?」
(´・_ゝ・`)「それが――」