749 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 00:57:47 ID:YsWTN6ys0前回のあらすじ・すみませんが一緒に来てください、だ、旦那様が……!・犯人はたぶん、この中にいるよ。実はもう目星もついてる・えっ、嘘!? 誰もいない!?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
750 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 00:58:22 ID:YsWTN6ys0Case3-Day2B|: :|>ー乂_乂ヘ ト _ ∨_∨__rzzzzzzzzzzzzzzzzzュ_∨__∨_rzzz〈〉〈〉〈〉〈^〉〈〉〈〉〈〉〈〉_∨_,ィ=ミ、ィ=ミ、_ `Y^| __ |::::::| | ̄: : ::|:l .| : :|: :| ̄`ー‐へ弌、._,|~゙|` 、|____|_弌芋芋芋芋芋芋艾 | :| 弌芋」」」」」」」}_,{LLLLLLj |_〈 __x⌒YY⌒Yx___,〉____|:::/_∧ |: : :| |: : : : ::|:|│: :|: :| ,.、‐‐'"乂゚_,.ィ| |\...| ゙̄|‐‐‐:|::i::i::{'´ || `'}::i::{::|‐‐‐:| ̄:|‐‐|::i::ソYY{..}'´{ }`Y^iY^V.:|‐‐ |_乂乂乂乂乂乂,,,|ーー|〈〈´ '/, .| : ::| |: : : :::::|:| |: :|: :| {;';';';';';':::/::| | | | | |::::: |‐‐‐:|::i::i::} ̄|| ̄{::i::{::|‐‐‐:|: : :|‐‐|::i:(_乂_乂_ノ{ }乂_乂_ノ):|‐‐ |ニニニニニニニニニニニ|ーー|: '/, '/, | :::..| |: : : :::::|.l |: :「」「」 ',;';';':::イ:::::| | | | | |:::: :|:¨¨¨|::i::i::{==||==}::i::}::|¨¨¨.|: : :|¨¨|::i::i::::{==||==∪:::| | | |: : |¨¨ | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|¨¨| |:..:'/, '/,..| : : | |: : : :::::|.|.|: :7'^Y7 `Y´ |:_:_「「」 | | |:::: :| |::i::i::}_||_{::i::{::| |: : :| |::i::i::::}_||_{::i::i:| | | |: : | | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| | |: :|'/, 「」「」:::: | |: : : :::::|:l.|: :|^i|'Y トv⌒|'´゙:|ノソ .| | |⊥i|⊥ |::i::i::| ̄|| ̄N:::{::| ⊥..⊥ |::i::i::::} ̄|| ̄}::i::i:| | l⊥⊥ .| ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| 「」_「」 ハ V乂::::.:| |: : : : : |.|| : :|: :|│ :|:::| |::::::|゙「.| |_| |乂_乂 .|::i::i:ノ==||==Yi:{: | |^'^| |::i::i::::|==||==|::i::i:| | | |^^| | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| 乂乂 Vハ_ V,|: : ::| |: : : : :::|│:|: :|│ :|:::| |::::::| | |___,|:::: :| |‐r'|__,||_辷{:::| |: : :| |_i_j_ノ____||_V_j_j│ | |: : | | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| | |:_:|_ィ=ミ、 ̄.|: : ::|/ ̄ ̄~.N|: :|: :|│ :|:::| |::::::| |____(_):_:_| |7ハi¨ ̄|| ̄TIハ::| |: : :| |rrr゙|¨ ̄|| ̄ナナ]{ | | |:_:_| | ||i:i:i:i:i:j|||Li:i:i:i:i:|::| |_〉 f'' ソノ ゙̄|: : ::|¨¨¨¨¨¨¨゙|: :|: :|└‐|:::| |::::::| |¨゙||¨¨¨|| ̄_||─ f´`ヽ─└r┘‐〈 ̄`ヽニニ|_|:i::|┴─ァ'´ ̄ `ヽー|_|_|─ | |i:i:i:f´ ̄`Yi:i:i:i:i|::|─| {==f爪 ...|: : ::| |: :|: :|SS|:::| |::::::| |S|| :|| ̄_||‐‐圦 {l‐l二二二l|ヘ '. :|─|:i:_|─‐‐{ {─| |: : |─ | |厂  ̄}}i:|::|‐fニニニffニニニフ_|,_,|SSSSSS|`¨ニニヌ|TTニニニニニTT|| :|| ̄_||: : |::|i, 弋ィ≠ミソ:| | 圦xzzzzzx、弋ニニニ:} {ニニニア´ ̄`'{ ,、‐─:{{i:|::|:::|..r‐ュ.||─‐:|::|¨:| ̄| ̄ ̄¨¨弋ニ|‐‐{ |i:||: ::||¨¨ ̄_|:| ||¨¨¨|| ̄_||_|_圦_ノ_(ニニi{: | | |//─‐{ {く{ :{l::::::::{`{ }:_:_:: : |{,.、-─┴‐‐// ̄ ̄リ⊥|:::| | : | || |..|:_:|:_:_|: : : : : : : | ̄|: : | |i:||: ::||¨¨ ̄ |厂|「 ̄|「 ̄、丶`:.:.:.|YYY^i^^i{ ̄ ̄77ニニニ圦{¨{l:::/´{ {≧==≦{ {:i|`| |{二ニ====イイ{_,.イ{:`ヽ、└ ̄|_リ ̄ ノノ| | _|:_:_:_:_:_:_:_|:_:_|:_:_|¨¨||:_::||二ニ=┫ 、丶`:.:.:.:.:.:.:/j」 {:{:┘ {乂: : : {:| }:|: : ::{:{リ : Y:{: :{ }V⌒⌒V {:i| ノノ{: :`'⌒⌒Y 7厂 {_乂\: `ヽ、 `¨¨弌≧s。.,「_| ̄ ┘ 、丶`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:. /乂ノ:. :.  ̄:. : : ノj ┘: : {乂 ノ_} } }′: : : : } }┘{乂: : : : : : :└'′: : :\: : \: : :`ヽ、 |:|:〕iトミ≧s。.,
751 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 00:58:58 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「さて、みんな聞いてくれ」
从 ゚∀从「ん? 何だ?」
( ´_ゝ`)「これから一人づつ話を聞かせて貰いたい。可能なら部屋の捜索も」
从´ヮ`从ト「え?」
从;゚∀从「いや流石にそれは……」
(‘_L’)「ふむ、良いのでは?」
从;゚∀从「いやいやいや、フィンは良いかもしれないが……」
(‘_L’)「何を急に少女ぶってるんですか。彼にそんな気持ちはありませんよ」
从 ゚∀从「あん? それは私が婆だって言ってるのか?」
(‘_L’)「世間一般の若者的には。私も爺ですし」
从 ゚∀从「……まあいいけど」
(´<_` )(兄者的には高岡さんストライクゾーンに近いと思うが黙っとこ……)
( ´_ゝ`)(風狸ちゃん弟者のストライクゾーンに近いと思うが黙っとこ……)
(´Д`)「兄者君、それは必要なことなのかい?」
( ´_ゝ`)「うん。流石に必要なかったらそんなことしないし」
(´Д`)b「わかった。協力してくれた人には僕から謝礼を払うよ!」
( ´_ゝ`)「流石すぎるわ村上さん」
752 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 00:59:34 ID:YsWTN6ys0
从´ヮ`从ト「私は大丈夫ですよ」
从 ゚∀从「うー、ここで私が断っちゃ流石にかっこつかんな。好きにしな」
(‘_L’)「村っちがお金を払うことはないと思いますが……まあ貰えるものは貰いますけど」
( `ー´)「右に同じ」
(; ,'3 )「よ、よろしいのですか皆様?」
( `ー´)「別にやましいことはないしね」
从 ゚∀从「だな」
(‘_L’)「むしろ彼らこそ覚悟すべきですね。何かでっち上げるつもりなのかもしれませんが、 村っちはそんなことを許すほど甘くはない」
(´<_` )(この絶大の信頼感。だからこそ村上さんに同行して貰う意味がある)
( ´_ゝ`)「ありがとう。じゃあまずは……根野さんから」
( `ー´)「うん、わかったよ」
753 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:00:11 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 客室(根野)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
754 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:00:47 ID:YsWTN6ys0
(´<_` )「……おや、これは?」
(;´Д`)「あ、それは……」
( `ー´)「ん? ああ……元恋人の写真ですよ」
(´<_` )「元恋人、ですか?」
( `ー´)「今でこそお店も軌道に乗ったけど、最初の頃は色々ありまして。 見事に捨てられちゃったというわけです」
(´<_` )「それは……結構昔の話では? 未だに持ち歩いて?」
( `ー´)「なんかそれ以来恋愛って気分にもならなくて……店も大変だったし」
( ´_ゝ`)「ふむ、つまり消化できてないと」
( `ー´)「正直惰性で持ってただけだけど、未だに割り切れてないところはあるかな? もう一度会うことがあれば一言文句言いたいくらいには」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
(´<_` )「いやすみません、気になってしまったもので……」
( `ー´)「ああ、別に構いませんよ」
755 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:01:23 ID:YsWTN6ys0
(´<_` )「そういえば根野さん、今朝はどちらへ行かれてたんです?」
( `ー´)「ここに来ると朝は島を散策するんです」
( ´_ゝ`)「ちなみにそれは何時ごろ?」
( `ー´)「いつも7時前からのんびり海を眺めたりぶらぶらして2時間ほどですね。 大体出るときに玄関を掃除している風狸ちゃんに会います」
(´<_` )「それは今日もですか?」
( `ー´)「うん、そうですね」
(´<_` )(発見が9時頃、死亡推定時刻が7~8時……明確なアリバイにはならないな)
( ´_ゝ`)(だが、7時過ぎには俺らが起き出してるし時間差でフィレンクトさんもだ。 明確なアリバイにはならないが、鉢合わせないと高を括って戻ってくるというのも妙だ)
( ´_ゝ`)「風狸ちゃんはいつも7時前は掃除してるのか?」
( `ー´)「うん、6時から7時の間は居間とホールの掃除で7時からは居間で待機してるって聞きましたよ」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
756 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:01:59 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「ズバリ、誰がやったと思う?」
( `ー´)「え? ……それはまた答えづらい問いを……」
( ´_ゝ`)「答えづらいということは、誰かを怪しいと睨んでいる?」
( `ー´)「あ。うーん……全然確証はないんですけどね?」
( ´_ゝ`)「おけ」
( `ー´)「……正直なとこ、僕らの中にニッくんを殺す奴なんていないと思うんです」
( ´_ゝ`)「……なるほど。それで?」
( `ー´)「戸締り、どうだったんです?」
(´<_` )「……密室でしたね」
( `ー´)「そうなると、中嶋さんしかありえないのでは?」
( ´_ゝ`)「それはどうかな?」
( `ー´)「え、何かトリックの証拠でも掴んだんですか?」
( ´_ゝ`)「それはまだ内緒」
( `ー´)「そうですか……とにかく、僕は中嶋さんが怪しいと思ってますよ」
(´<_` )「わかりました、答えづらい質問に答えて頂きありがとうございます」
757 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:02:34 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「あまり嘘っぽい感じはなかったが……感情抑えるの得意そうだから、うまく隠されてるかも」
(´<_` )「把握」
758 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:03:11 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 客室(高岡)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
759 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:03:46 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「おやおや、これは……?」
从;゚∀从「あー……見ての通り、借用書だ」
(;´Д`)「えっ! 高ちゃんニッくんからも借りてたの!?」
从;゚∀从「すまん……」
(´<_` )「結構な額ですが……大丈夫なんですか?」
从;゚∀从「あんま大丈夫じゃないな。下手すりゃ家売るようかも」
(;´Д`)「なんてこと」
( ´_ゝ`)「最悪家売れば何とかなるなら殺すほどじゃないか」
从 ゚∀从「そうそ――って何てこと言いやがる!」
(;´Д`)9m「高ちゃん、もう信用取引禁止! そうだ兄者くん、監視を依頼できないかな!?」
从;゚∀从「うえ、マジで言ってる?」
(;´Д`)「大マジだよ! まさかそんなことになってるなんて思わないじゃん!」
( ´_ゝ`)「毎度ありがとうございます」
从;゚∀从「請けんな!」
760 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:04:23 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「朝はマジで寝てたん?」
从 ゚∀从「自慢じゃないが朝は超弱くてな」
( ´_ゝ`)「マジで寝てたって証明できるならアリバイになるんだけど」
从 ゚∀从「証明ったってなあ……」
( ´_ゝ`)「少なくとも一緒に寝てた人は知ってるんじゃ?」
(´Д`)「ん??」
从;゚∀从「……ひょっとしてうるさかった?」
( ´_ゝ`)「……なるほど、昨夜はお楽しみでしたね」
从#゚∀从「ってカマかけかよ! うがー!」
( ´_ゝ`)「はっはっは。いやー熱いねお二人さん」
(;´Д`)「えっ!? もしかして……!?」
从 ゚∀从「あー……うん。とりあえず下半身は握った」
(;´Д`)「えー、それでもダメなんだ? フィンなら責任持ってヨリ戻しそうなのに……」
从 ゚∀从「だよな。まったく、一体何を隠してるのやら……」
(´<_` )(ってことは、二人が共犯じゃない限りは高岡さんは概ねアリバイありか……)
761 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:04:59 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「ズバリ、誰がやったと思う?」
从 ゚∀从「そうだな……状況的には中嶋さんが怪しいかな? 動機なら私」
(´<_` )「えらく正直ですね。実際どうなんです? 仲悪かったんですか?」
从 ゚∀从「この状況でそれ聞く? まあいいけど……うん、仲良くはなかったかな」
(´Д`)「確かによくケンカはしてたけど……」
从 ゚∀从「金借りといて何だが、あいつの女に対する態度だけは許せん」
(´<_` )「中嶋さんの動機になりそうなことはありますか?」
从 ゚∀从「ふむ……あんまり思いつかないが、色々振り回されてはいたみたいだ」
(´<_` )「ところで、竹切さんとは何か由縁がおありでしょうか?」
从 ゚∀从「ん? 何でそんな話になってるんだ?」
(´<_` )「いえ、あなたと根野さんに対して特別親しげだったので」
从 ゚∀从「私は女だし、ネーノは料理でよく一緒してるからじゃね?」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
762 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:05:34 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「マジかよってくらい本心が読め過ぎて逆に信用しきれんな……」
(´<_` )「把握」
763 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:06:09 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 客室(フィレンクト)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
764 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:06:45 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「……これはひどい」
(´<_` )「人はたった一日でここまで散らかせるものなのか……」
(‘_L’)「ふん、悪かったですね」
( ´_ゝ`)「ふむ……むーん……」
(´<_` )「おや? これは何です?」
(‘_L’)「ああ、それですか……知人から頂いたものですよ」
(´<_` )「え、フィレンクトさんがこの明らかに女物の髪留めを……?」
(‘_L’)「そんなわけないでしょう。形見分けです」
(´<_` )「あ、それは……すみません」
(‘_L’)「まあいいですけどね、高ちゃんにも似たようなこと言われましたし……」
( ´_ゝ`)「瀬藻さんとも共通の知人?」
(‘_L’)「ん? まあそうですね、彼とは特別親しくなかったと思いますが。 ……邪推しているようなので言っておきますが、彼が手を出したということはありませんよ」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
765 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:07:20 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「朝方何をしてたのか聞かせて欲しいんだけど」
(‘_L’)「起きてすぐ居間に行きましたが」
(´<_` )「8時過ぎくらいですね」
( ´_ゝ`)「それを証明できる人は?」
(‘_L’)「いませんね」
( ´_ゝ`)「高岡さんとはどういう関係?」
(‘_L’)「それ、言う必要あります? ……元恋人です」
( ´_ゝ`)「元? 昨夜はお楽しみだったのに?」
(‘_L’)「……確かに高ちゃんの部屋で寝ましたがね。何故あなたがそれを?」
( ´_ゝ`)b「カマかけ」
(‘_L’)「殴りますよ?」
( ´_ゝ`)「高岡さんが瀬藻さんに何かされたとかは……」
(‘_L’)「殴りますよ?」
766 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:07:56 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「ズバリ、誰がやったと思う?」
(‘_L’)「やっぱりあなたが一番怪しいですね。何を考えているのかさっぱりわからない」
(´<_` )「それは同意します」
( ´_ゝ`)「おい」
( ´_ゝ`)「……質問を変えよう。昨日言ってた根野さんの店の心配って?」
(‘_L’)「彼は料理の腕は確かですが利益に無頓着すぎましてね。 幸い赤字ではないようなので実際そこまで心配はしていませんが」
(´<_` )「高岡さんはあなたが何か隠しているようだと言っていましたが、それについては?」
(‘_L’)「高ちゃんの思い込みですよ。私は単にそういう関係ではいたくないだけです。 ……っていうかカマかけるまでもなく知ってたんじゃないですか」
(´<_` )「我々以外だとしたら、誰が犯人だと思いますか?」
(‘_L’)「ふむ、そうですね。高ちゃんは爆睡してましたし、村っちはありえないとして……。 やはり鍵を持っていた中嶋さんが疑わしいのでは?」
( ´_ゝ`)「根野さんや風狸ちゃんは?」
(‘_L’)「可能性はあると思いますが……彼らならもっと突発的な犯行になっていそうです」
(´<_` )「確かにそうかもしれませんね……」
767 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:08:34 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「やっぱ何か隠してるのは間違いないっぽいぞ……」
(´<_` )「マジか、把握」
768 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:09:10 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 使用人室(中嶋)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
769 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:09:45 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「中嶋さん、これは?」
( ,'3 )「妻と娘の写真です。なかなか美人でしょう?」
( ´_ゝ`)「たしかに。ってか若いな奥さん……そして何故メイド服?」
( ,'3 )「妻は元メイドなんですよ。この時はパーティーの人手が足りず手伝いに」
(´<_` )「……娘さんと同じ年頃の少女が汚されていることに思うところはなかったんですか?」
( ,'3 )「……なかったと言えば嘘になります。 しかし私は旦那様に大恩のある身……忠言が精一杯でしたね」
( ´_ゝ`)「最近村上さんに説得されたって聞いたけど」
( ,'3 )「ええ……皆様が協力くださるならあるいは、と思ったのです」
(´Д`)「え、そうだったんだ……なら早く言ってくれればよかったのに」
( ,'3 )「ええ、今となってはそう思います」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
(´<_` )(うーん……? 何か引っかかるな……)
770 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:10:22 ID:YsWTN6ys0
(´<_` )「今朝何をしていたかについて教えてください」
( ,'3 )「6時頃からキッチンで朝食の準備などしておりました」
(´<_` )「それを証明できる人は?」
( ,'3 )「竹切とは何度か会話しましたが……」
( ´_ゝ`)「それはいつ頃?」
( ,'3 )「6時、7時、8時ですね」
( ´_ゝ`)「ああ、お茶出しのタイミング」
( ,'3 )「ええ」
(´<_` )(となると、風狸ちゃんと共犯でもないとちょっと難しそうだな……)
( ´_ゝ`)「……なるほど」
771 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:10:57 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「ズバリ、誰がやったと思う?」
( ,'3 )「……私が皆様に疑われているのはわかっております。 ですが、私はローレンツ様と根野様を疑っております」
(´<_` )「高岡さんの借金の話ですか?」
( ,'3 )「ええそうです。私のような小市民には頭痛のしそうな額の」
( ´_ゝ`)「何故高岡さん本人じゃなくフィレンクトさん?」
( ,'3 )「ローレンツ様は一度、高岡様の胸部に触れた旦那様に暴力を振るわれたことがあります」
(´Д`)「ああ、あったねえ……」
(´<_` )「そういえばさっきも殴りますよとか言ってたな……意外と喧嘩っぱやい?」
( ´_ゝ`)「ってか瀬藻さん高岡さんにまでセクハラしてんのかよ……」
( ,'3 )「あの旦那様のことですから、何か一線を越えてしまい恨みを買った可能性も否定できないかと……」
(´<_` )「なるほど……根野さんは?」
( ,'3 )「根野様も旦那様から借金を」
(;´Д`)「あー、開店直後の。結構経つのにまだ残ってたんだ」
( ´_ゝ`)「おおう、マジか」
( ,'3 )「返済は順調ということでしたが……近頃は店の業績が低迷しているとか」
(´<_` )「うーん……とはいえ今のところ滞ってないのであれば……」
772 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:11:33 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「心理迷彩うますぎ……まるで読めなかったが発言には矛盾あり」
(´<_` )「おけ、把握」
773 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:12:19 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 使用人室(竹切)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
774 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:12:55 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「あ、これは……」
从´ヮ`从ト「あ……」
(´Д`)「メイド心得……?」
―――。
( ´_ゝ`)「あー……なんかごめん」
从´ヮ`从ト「いえ、別に大丈夫ですよ」
( ´_ゝ`)「君はこれからどうするつもりなんだ?」
从´ヮ`从ト「そうですね……高岡様や根野様とも少し相談したんですが、 すみませんが高岡様と村上様を頼ることになりそうです」
( ´_ゝ`)「まあそれがいいだろうな……」
(´Д`)「うん、これまで見て見ぬふりしておいてあれだけど……」
从´ヮ`从ト「いいんです、気になさらないでください」
775 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:13:31 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「今朝は何してたの?」
从´ヮ`从ト「6時頃に中嶋さんにご挨拶して、7時まで居間とホールの清掃をしていました」
( ´_ゝ`)「で、7時からは居間」
从´ヮ`从ト「はい、村上様のお相手を」
(´<_` )「7時より前、他の方とはお会いになりましたか?」
从´ヮ`从ト「あ、はい。7時前に根野様とお会いしました」
(´<_` )(ふむ……となると風狸ちゃんのアリバイはほぼ完璧か)
( ´_ゝ`)「根野さんいつも通りだった?」
从´ヮ`从ト「はい、そうですね」
( ´_ゝ`)「今朝めっちゃ寒かったのによく散歩する気になるな」
(´<_` )「確かにな」
从´ヮ`从ト「そうですね」
776 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:14:06 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「ズバリ、誰がやったと思う?」
从´ヮ`从ト「……もしかしたら、私のせいなのかもしれません」
(´<_` )「というと?」
从´ヮ`从ト「ほら、私、あんな立場でしたから……高岡様や根野様は凄く怒ってくださって」
( ´_ゝ`)「二人のどちらかがやったんじゃないか、と?」
从´ヮ`从ト「もしかしたらって……あ、でも」
( ´_ゝ`)「ん?」
从´ヮ`从ト「鍵のこともありますから……中嶋さんなんですかね……?」
(´<_` )「可能性は高いかもしれません」
从´ヮ`从ト「そうなんですね。中嶋さんは旦那様に長く仕えていますから、 私の知らない何かがあったのかもしれません」
(´Д`)「どうかなあ……?」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
777 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:14:42 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「なんというか心の壁が凄い……仮面だよあの笑顔」
(´<_` )「マジか……把握」
778 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:15:17 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 客室(村上)】______________________________________ || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i「i! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i.」! .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| || !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .| |i、 !i || .l |! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! ニニニニニ||ニニニニニニニニニニニ|| | .l | `"'''' _|| .l、___|! |: : !: : :!: :!: :!: :!::! || || | .|ィニニ∧ _____ |‐---、__||ニ、____| |: : !: : :!: :!: :!: :!::!ニニニニニ ||ニニニニニニニニニニニ. | .l,','.mm‐!―‐ | .| `''´`''´`ヽ''´ヽ-' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,',' _||||||_.}「「「l |‐‐---=== _____! 「 ̄ ̄l ̄ ̄¨!¨.!i.!」」」 | | || ̄¨¨''''''‐‐-| !i.「「「l |___ -‐‐ ''¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨'' ‐‐ - =、___゚| !i.!」」」 ̄ ̄.′
779 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:15:53 ID:YsWTN6ys0
(´Д`)「で、最後は僕だね」
( ´_ゝ`)「ぶっちゃけ村上さんであるわけないんだけどね」
(´<_` )「アリバイ完璧だしな……」
( ´_ゝ`)「それだけじゃなくて、動機もない。 更に言えば村上さんがその気なら自ら手を下す必要すらない」
(;´Д`)「ちょっとちょっと、何そのマフィアのボスみたいな設定?」
( ´_ゝ`)「だって瀬藻さん恨んでる人なんていっぱいいるらしいじゃん。 そういう人達に人伝の人伝で金と情報ばら撒けば誰かがやってくれるっしょ」
(;´Д`)「え怖っ! そんなの想像したこともないよ!」
( ´_ゝ`)「殺すならボディーガードなんていない方が好都合なのに勧めてるし」
(´<_` )「ああ、そこまでくると確かにありえないか」
( ´_ゝ`)「そう。俺が酔った勢いで鍵開けしてむしゃくしゃして殴ったって方がまだ説得力ある」
(´<_` )「いや流石にそれはないが」
( ´_ゝ`)「そうか?」
(´<_` )「そうだ」
780 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:16:30 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「そういうわけで、村上さんにはどちらかというと皆のことを聞きたい」
(´Д`)「いいけど」
( ´_ゝ`)「みんなに話を聞いた中で、気になったこととかなかった?」
(´Д`)「そうだなあ……中嶋さんがあんな風に思ってたなんて知らなかったよ」
(´<_` )「というと?」
(´<_` )「そうなんですね」
(´Д`)「訴訟リスクとか逮捕リスクの話を根気よくして漸く頷いてくれたんだよね」
( ´_ゝ`)「そうなるとやっぱメイドさんへの同情心とかはあんまりなさそうだよね」
(´Д`)「こう言っちゃ悪いけど、そんな気がするよね」
(´<_` )「瀬藻さんの訴訟や逮捕を恐れてなのだとしたら、殺害するってのもおかしな話だな」
( ´_ゝ`)「あるとしたら自分に累が及ぶ前に口封じ、とかかな」
(´<_` )「それで借金のある二人を犯人に仕立てようって? うーん……」
781 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:19:55 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「フィレンクトさんの隠し事については心当たりある?」
(´Д`)「いやあ、正直ないなあ……。あ、でも」
( ´_ゝ`)「ん?」
(´Д`)「フィンのクリニックってフィン自身は週2くらいしか診察やってないんだけど、 暇な時間何してるのかは詳しく聞いたことないかも」
(´<_` )「そうなんですか?」
(´Д`)「釣りには行ってるみたいだけどそこまで入れ込んでるわけでもないし。 よく考えると何してるのかなって」
( ´_ゝ`)「医者だし勉強とか?」
(´Д`)「ああ、そうかもね」
( ´_ゝ`)「あの髪留めについては?」
(´Д`)「ちょっとわかんないね。大学の友達とかなのかな? 最近近所で亡くなった女の子はいるけど、それなら僕や高ちゃんも知ってるだろうし……」
(´<_` )「ふむ……」
782 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:20:31 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「根野さんの元恋人の話がちょっと気になってるんだけど」
(´Д`)「ああ、あれ? 正直僕も詳しくは知らないんだけど……」
( ´_ゝ`)「あれ? そうなの?」
(´Д`)「うん。当時はみんな自分のことでバタバタしてたからね。 でもネーノがデレデレにノロケ話してきたのはよく覚えてるよ」
(´<_` )「あの根野さんがですか……」
(´Д`)「そう。写真まで見せてきてさ……確かセンコさんっていったかな?」
(´<_` )「それがあの写真だったんですね」
(´Д`)「そうそう、まだ持ってたんだってびっくりしたよ。 まああれだけ落ち込んでたしなあ……もう10年以上経つのに未だに恋人作らないし」
( ´_ゝ`)「それ、瀬藻さん関わってたりしない?」
(´Д`)「えっ……嘘、そんなことある?」
(´<_` )「俺だったら瀬藻さんと縁切るわ」
( ´_ゝ`)「俺も。やっぱないかな?」
(´Д`)「うーん……でもネーノだし抱え込んでるかも……」
( ´_ゝ`)「それならそれで何で今更って感じもするけど……」
(´<_` )「突然気が変わってってこともありえなくはないか?」
783 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:21:06 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「高岡さんはどうだろ?」
(;´Д`)「……正直に言うと、一番ありそうだなあとは思ってるよ。 昔から仲悪いし、意外と根に持つ性格だし、風狸ちゃんのこと凄く気に入ってるみたいだし……」
( ´_ゝ`)「乳揉み事件については?」
(´Д`)「ニッくんの会社が軌道に乗って一番調子に乗ってる時期だったなあ。 「抱いてやろうか?」なんて言って胸を揉みだすからフィンが掴みかかっちゃって。 当時は二人付き合ってたし」
(´<_` )「なるほど」
(;´Д`)「しこたま殴られて流石にニッくんも反省したみたい」
( ´_ゝ`)「その後はそういった話はないの?」
(;´Д`)「あ、それ聞いちゃう? ……実はね、あるんだよ」
(´<_` )「マジか……」
(´Д`)「僕と高ちゃんしか知らないけどね。詳しくは話してくれなかったけど押し倒されたって。 ニッくん更生計画を本格的に始動したきっかけだね」
(´<_` )「大概だな瀬藻さん……」
( ´_ゝ`)「高岡さん魅力的だから気持ちはわからないでもないが、無理矢理はNG」
(´<_` )「……フィレンクトさん、実は知ってるってことは?」
(´Д`)「うーん……たぶんないと思うけど、ちょっとわかんないな」
784 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:21:42 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「風狸ちゃん、孤児とかなの?」
(´Д`)「育ててくれたお母さんが亡くなっちゃって、縁のあったニッくんが引き取ったらしいよ」
(´<_` )「え? じゃあ養子とかなんですか?」
(´Д`)「いや、詳しくは知らないけどそうじゃないって」
( ´_ゝ`)「親戚だったってことかね。いやしかし……」
(´<_` )「風狸ちゃんは瀬藻さんを恨んでいたと思いますか?」
(´Д`)「うーん……どうなんだろうね。いつでもあんな感じであっけらかんとしてるからなあ……」
( ´_ゝ`)「完全に心を閉ざしてる感じ。そうでもないとやってられないんだろうな」
(´<_` )「ひどい話だよ全く……」
(´Д`)「僕もね、正直反省してるんだ……。いくら友達だって言っても限度があるよね」
( ´_ゝ`)「流石に警察が正解」
(´Д`)「うん、ほんとそうだ。更生計画なんて悠長なこと言ってたのが恥ずかしくなっちゃったよ」
(´<_` )「亡くなったからこそ気付いたわけですか……」
(´Д`)「そうなるね。はぁ……」
785 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:22:18 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「うーむ……こうして考えてみると決め手に欠けるな」
(´<_` )「電話破壊の方はどうだ?」
( ´_ゝ`)「どうもこうも。密室とかではない上に頻繁に使うもんでもないからやりたい放題」
(´<_` )「船の方考えると散策してる根野さんが比較的やりやすそうだが……」
( ´_ゝ`)「鍵閉まってたんだよな」
(´<_` )「ああ。だからどっちみちって感じ」
( ´_ゝ`)「滅多に使わなそうだから予め壊しておくことは可能かも」
(´<_` )「それ、ありえるとしたら使用人の二人くらいじゃん……」
(;´_ゝ`)「あっやべ、そういや瀬藻さんの鍵束の中でクルーザーの鍵確認忘れてた」
(´<_` )「確かに」
(´Д`)「あ、それならちゃんと着いてたよ。見覚えあったからね」
( ´_ゝ`)「念のためあとで中嶋さん呼んで確認するか」
(´<_` )「いずれにせよ他の人がクルーザーの無線を壊すには何らかのトリックが必要になるか」
( ´_ゝ`)「……いんや、瀬藻さんの部屋に出入りできてる時点でその制約はほぼないっしょ」
(´<_` )「ああそうか、使った後戻せばいいだけか……」
(´Д`)「つまりどうやってニッくんの部屋に出入りしたかが唯一のポイントなんだね」
( ´_ゝ`)「結果そうなるね」
786 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:22:53 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「実はトリックについては実現可能そうなものを二通りほど思いついた」
(´<_` )「ああ、そうだ――は? マジ?」
( ´_ゝ`)「うむ。ただそれを誰が実行したのか、どちらが採用されたのか、 或いは誰もそんなややこしいことしてなくて普通に中嶋さんがやったのかは」
(´<_` )「まだ決め手がないって感じか……」
( ´_ゝ`)「そうなんだよね。それぞれの知識や人柄的な部分が重要になりそう……あ」
(´<_` )「ん? どうした?」
(;´_ゝ`)「……言ってて思ったんだけど、犯人わかっちゃったかも」
(;´Д`)「「えっ!?」」(´<_`;)
( ´_ゝ`)「そうなると……うん、中嶋さん連れて瀬藻さんの部屋とキッチンに行こう」
(´<_`;)「待て待て、一人で納得してないで説明しろ!」
( ´_ゝ`)「向かいながら話すよ」
―――。
787 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:23:29 ID:YsWTN6ys0【瀬藻家別荘 居間】|: :|>ー乂_乂ヘ ト _ ∨_∨__rzzzzzzzzzzzzzzzzzュ_∨__∨_rzzz〈〉〈〉〈〉〈^〉〈〉〈〉〈〉〈〉_∨_,ィ=ミ、ィ=ミ、_ `Y^| __ |::::::| | ̄: : ::|:l .| : :|: :| ̄`ー‐へ弌、._,|~゙|` 、|____|_弌芋芋芋芋芋芋艾 | :| 弌芋」」」」」」」}_,{LLLLLLj |_〈 __x⌒YY⌒Yx___,〉____|:::/_∧ |: : :| |: : : : ::|:|│: :|: :| {;';';';';';':::/::| | | | | |::::: |‐‐‐:|::i::i::} ̄|| ̄{::i::{::|‐‐‐:|: : :|‐‐|::i:(_乂_乂_ノ{ }乂_乂_ノ):|‐‐ |ニニニニニニニニニニニ|ーー|: '/, '/, | :::..| |: : : :::::|.l |: :「」「」 ',;';';':::イ:::::| | | | | |:::: :|:¨¨¨|::i::i::{==||==}::i::}::|¨¨¨.|: : :|¨¨|::i::i::::{==||==∪:::| | | |: : |¨¨ | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|¨¨| |:..:'/, '/,..| : : | |: : : :::::|.|.|: :7'^Y7 `Y´ |:_:_「「」 | | |:::: :| |::i::i::}_||_{::i::{::| |: : :| |::i::i::::}_||_{::i::i:| | | |: : | | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| | |: :|'/, 「」「」:::: | |: : : :::::|:l.|: :|^i|'Y トv⌒|'´゙:|ノソ .| | |⊥i|⊥ |::i::i::| ̄|| ̄N:::{::| ⊥..⊥ |::i::i::::} ̄|| ̄}::i::i:| | l⊥⊥ .| ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| 「」_「」 ハ V乂::::.:| |: : : : : |.|| : :|: :|│ :|:::| |::::::|゙「.| |_| |乂_乂 .|::i::i:ノ==||==Yi:{: | |^'^| |::i::i::::|==||==|::i::i:| | | |^^| | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| 乂乂 Vハ_ V,|: : ::| |: : : : :::|│:|: :|│ :|:::| |::::::| | |___,|:::: :| |‐r'|__,||_辷{:::| |: : :| |_i_j_ノ____||_V_j_j│ | |: : | | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::| | |:_:|_ィ=ミ、 ̄.|: : ::|/ ̄ ̄~.N|: :|: :|│ :|:::| |::::::| |____(_):_:_| |7ハi¨ ̄|| ̄TIハ::| |: : :| |rrr゙|¨ ̄|| ̄ナナ]{ | | |:_:_| | ||i:i:i:i:i:j|||Li:i:i:i:i:|::| |_〉 f'' ソノ ゙̄|: : ::|¨¨¨¨¨¨¨゙|: :|: :|└‐|:::| |::::::| |¨゙||¨¨¨|| ̄_||─ f´`ヽ─└r┘‐〈 ̄`ヽニニ|_|:i::|┴─ァ'´ ̄ `ヽー|_|_|─ | |i:i:i:f´ ̄`Yi:i:i:i:i|::|─| {==f爪 ...|: : ::| |: :|: :|SS|:::| |::::::| |S|| :|| ̄_||‐‐圦 {l‐l二二二l|ヘ '. :|─|:i:_|─‐‐{ {─| |: : |─ | |厂  ̄}}i:|::|‐fニニニffニニニフ_|,_,|SSSSSS|`¨ニニヌ|TTニニニニニTT|| :|| ̄_||: : |::|i, 弋ィ≠ミソ:| | 圦xzzzzzx、弋ニニニ:} {ニニニア´ ̄`'{ ,、‐─:{{i:|::|:::|..r‐ュ.||─‐:|::|¨:| ̄| ̄ ̄¨¨弋ニ|‐‐{ |i:||: ::||¨¨ ̄_|:| ||¨¨¨|| ̄_||_|_圦_ノ_(ニニi{: | | |//─‐{ {く{ :{l::::::::{`{ }:_:_:: : |{,.、-─┴‐‐// ̄ ̄リ⊥|:::| | : | || |..|:_:|:_:_|: : : : : : : | ̄|: : | |i:||: ::||¨¨ ̄ |厂|「 ̄|「 ̄、丶`:.:.:.|YYY^i^^i{ ̄ ̄77ニニニ圦{¨{l:::/´{ {≧==≦{ {:i|`| |{二ニ====イイ{_,.イ{:`ヽ、└ ̄|_リ ̄ ノノ| | _|:_:_:_:_:_:_:_|:_:_|:_:_|¨¨||:_::||二ニ=┫ 、丶`:.:.:.:.:.:.:/j」 {:{:┘ {乂: : : {:| }:|: : ::{:{リ : Y:{: :{ }V⌒⌒V {:i| ノノ{: :`'⌒⌒Y 7厂 {_乂\: `ヽ、 `¨¨弌≧s。.,「_| ̄ ┘ 、丶`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:. /乂ノ:. :.  ̄:. : : ノj ┘: : {乂 ノ_} } }′: : : : } }┘{乂: : : : : : :└'′: : :\: : \: : :`ヽ、 |:|:〕iトミ≧s。.,
788 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:24:04 ID:YsWTN6ys0
(lll´Д`)
从´ヮ`从ト「あ、村上様、流石様。……? 村上様、どうかなさいましたか?」
(lll´Д`)「……ちょっとショックでね」
从´ヮ`从ト「はあ……?」
( `ー´)「丁度良かった。そろそろ夕食の準備でもしようかって話してたところで」
(‘_L’)「何か進展はありましたか? 正直なところ意味があるとは思えませんが」
( ´_ゝ`)「ああ、犯人がわかった」
从;゚∀从「……は? 今何つった?」
(;`ー´)「犯人が――」
(;‘_L’)「――わかった、ですって?」
( ´_ゝ`)b「その通り」
从;゚∀从「村っち、本当なのか!?」
(lll´Д`)「……うん、正直信じたくないけどね」
(;‘_L’)「ちゃんとした証拠もあるんでしょうね?」
(´<_` )「今からご説明しますよ」
789 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 01:24:41 ID:YsWTN6ys0
( ´_ゝ`)「瀬藻さんを殺した犯人は――」
Case3「絶海の孤島にて」 Day2B「犯人は……!?」
To be continued...
797 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:52:09 ID:YsWTN6ys0Case3-Tips14 殴りますよ?
(* ゚¥゚)「ははは!」
(;`ー´)「ちょっとニッくん、飲みすぎじゃない?」
(* ゚¥゚)b「オーレーは金持ーち、モーテモッテーだー!」
(;´Д`)「何かわけわかんない替え歌歌いだしてるし……」
从*゚∀从「ははは、流石にニッくんがモテモテはねーだろ」
(* ゚¥゚)つ「何おう……おうおう、抱いてやろうか? おう?」
(* ゚¥゚)つ从∀゚;从
;、(゚¥((⊂=(‘_L’#) (っΣ⊂=⊂≡ ⊂) / ) ババ( ヽ`(ノ ̄∪ ∪ ̄\)
(;メメ゚¥゚)「ちょまっ、やめっ!」
(‘_L’)∩「うるさいですね、殴りますよ?」
(;´Д`)ノ「もう殴ってるよ! ってかストップ!」
从;゚∀从つ「落ち着けってフィン! 私は大丈夫だからさ」
798 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:52:45 ID:YsWTN6ys0Case3-Tips15 尊敬
(‘_L’)「……全く、世は無情なものです」
(‘_L’)「あなたの在り方は尊敬していたんですがね」
(‘_L’)「たとえ根本的に違っているとしても」
(‘_L’)「その在り方だけは」
(-_L-)「……」
(‘_L’)「その想いは受け継がれるでしょう」
(‘_L’)「私もその一部を受け取った」
(‘_L’)「……何が正しいんでしょうね」
799 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:53:21 ID:YsWTN6ys0Case3-Tips16 振られた
( ;ー;)「うううう、僕はもう、僕はもう……!」
(;´Д`)「ネーノ、気持ちはわかるけど……」
( ;ー;)「「今にも破産しそうな駄目人間とは一緒にいられない」なんて……! そりゃそうさ、そうだろうさ! でもさ、もうちょっと言い方ってものがあるんじゃないか……?」
(;´Д`)「そ、そうだね……」
( ;ー;)「うう、彼女なしで僕はどうやって生きて行ったらいいんだ……」
(;´Д`)「と、とりあえずはお店を頑張ろうよ、ね?」
( ;ー;)「うううー」
(;´Д`)「僕はまだ見習いだから大した額援助できないけど、ニッくんやフィンも融資してくれたんでしょ?」
( ;ー;)「……うん」
(;´Д`)「みんなネーノの夢を応援してるんだよ。もうちょっと頑張ってみよ? ね?」
( ;ー;)「……うん」
800 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:53:57 ID:YsWTN6ys0Case3-Tips17 守備範囲
从#゚∀从「だから! いたいけな少女を手籠めにすんなって言ってんだよ!」
( ゚¥゚)「高ちゃんには関係ないだろ」
从#゚∀从「あんないい子がお前の毒牙にかかってるのが許せないんだよ!」
( ゚¥゚)「本人だって納得してる」
从#゚∀从「大人同士ならそれでいいけどな! 相手は子供だぞ!?」
( ゚¥゚)「わかった。じゃあ高ちゃんが替わりになるか?」
从#゚∀从「……は?」
( ゚¥゚)「俺は別にそれでもいいぞ?」
从#゚∀从「何をふざけたことぬかしてやがる……!」
( ゚¥゚)「金、返せるアテあるのかよ?」
从#゚∀从「……」
( ゚¥゚)「はぁ、そんな体たらくで金を貸してやってる俺にそんな態度取るとか」
从#゚∀从「……悪いかよ」
( ゚¥゚)「ああ悪いね。他人の心配できる立場か? まずは自分の借金を返そうとは思わんのか?」
从 ゚∀从「……腹立たしいが正論だな」
( ゚¥゚)「やっと落ち着いたか。まあ俺は本当にどっちでもいいんだけどな。 返せないようなら体で払ってもらうまでだし」
从;-∀-从「お前、意外と守備範囲広いよな……」
801 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:56:10 ID:YsWTN6ys0Case3-Tips18 ファイナルTV
※時空が異なるため、本編とはこれまでもこれからも一切関係ありません※
┌────┐ | ( ´_ゝ`)|<瀬藻さんを殺した犯人は―― └────┘
(;^Д^)「……ってここで続くのかよ!? うわー犯人気になる!」
( ФωФ)「で、あるか」
('A`)「何で俺らテレビ観ながらくつろいでるんですかねまお――ロマネスク様」
ξ゚⊿゚)ξ「休息もまた戦いであると知りなさい、愚鈍が」
/ ,' 3「ええ、全くその通りですね」
( ^ω^)「おっおっ、女神様から貰ったファイナルTVは面白い番組が多いお」
( ФωФ)「我々の決戦まで放映されていたのは驚きであったな」
( ^Д^)「おい、そんなん良いから推理に付き合えよ」
/ ,' 3「それもまたよろしいでしょう」
802 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:56:45 ID:YsWTN6ys0
( ^Д^)「俺は断然、医者犯人説を推すね」
( ФωФ)「ふむ」
ξ゚⊿゚)ξ「医者ってあのいけすかない奴? 確かに隠し事してるみたいだし怪しいわね!」
( ^ω^)「でもどうやって密室にしたんだお?」
( ^Д^)b「ふっふっふ、俺にはもうトリックがわかっているのだ!」
('A`)「おっ、やるじゃん」
/ ,' 3「ふむ、しかしそれだけでは100点はあげられませんね」
(;^Д^)「えっ??」
/ ,' 3「あなたのことです。その推理、どうせ穴があるのでは?」
( ^Д^)「そんなものは……」
('A`)「あるだろ?」
( ^Д^)「……あるんだな、これが」
( ФωФ)「で、あるか」
803 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:57:21 ID:YsWTN6ys0
('A`)「その点執事犯人説は一分の隙もないぜ」
/ ,' 3「確かにそれはその通りですが……」
( ^Д^)「それ、こう言っちゃなんだがお話として成立するのか……?」
('A`)「そこが逆にポイントでな。はっきり言って動機だけ全くわからん。 だからこそ逆に、誰もが納得いく上に意外性のある動機さえあれば話として面白い」
( ФωФ)「で、あるか……?」
(;^ω^)「メタ読み侍もそこまで行くと天晴だお……」
ξ゚⊿゚)ξ「ふん、あんたたちやっぱり全然ダメじゃない」
('A`)「何だと?」
( ^Д^)「聞き捨てならないな。じゃあお前は誰が犯人だと思うんだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「よくぞ聞いてくれたわ」
804 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:57:57 ID:YsWTN6ys0
ξ゚⊿゚)9m「ズバリ、犯人は大学教授!」
('A`)「ふーん。で、密室はどうする?」
ξ゚⊿゚)ξ「大学教授という智の境地であればその程度造作もないはずだわ!」
/ ,' 3「いやいや、流石にそれはどうかと……」
(;^ω^)「要は何もわかってないってことかお……」
(;^Д^)「ある意味すげーわ相変わらず」
( ФωФ)「だが、大学教授というのは同意だ。既に全ての筋書きは読めている」
(;'A`)「えっ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「なによあんた、わかってるじゃない」
(;^ω^)「魔王が言うならマジでそうなのかもしれないお……」
805 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:58:32 ID:YsWTN6ys0
/ ,' 3「私は料理人犯人説ですね。女性の敵である被害者、そこに過去の女性と来れば……」
ξ゚⊿゚)ξ「確かにそれもそうかもしれないわね、あなた」
(;^ω^)「君らの掛け合い正直まだまだ複雑だお」
ξ゚⊿゚)ξ「うるさいわね、ケツの穴広げなさい!」
(;^ω^)「それどういう罵倒?」
('A`)「今はお前も旦那なんだから良いだろ、ケツの穴のちぃせぇ男だなぁ、って言ってるんじゃね? 知らんけど」
( ФωФ)「ふむ、確かに料理人犯人説は一考の余地がある」
( ^Д^)「だなぁ。色々とクサいし」
/ ,' 3「私が料理人なら祈りだけで犯行を為せるでしょう」
(;^Д^)「いやそれ祈りじゃなくて呪いだから」
806 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:59:07 ID:YsWTN6ys0
( ^Д^)「過去の女といや医者もだろ? しかも形見ってんだからこっちは死んでる」
/ ,' 3「ええ、確かにそうです。どちらかが犯人でしょう」
('A`)「ついでに言や医者の現在の女も何やらありそうっていう」
( ФωФ)「非常に疑わしいが、だからこそ大学教授を推すのである」
( ^Д^)「なるほど……? 何となくお前の考えはわかってきた」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ、大学教授に違いないわ!」
/ ,' 3「そうでしょうか……そのような罪を犯すような方には見えませんが」
('A`)「それ言い出したら犯人は被害者しかいないだろ」
( ^Д^)「いくらなんでもそれは……」
川 ゚ -゚)「ふむ、我としてはメイド犯人説を推したいのだが……」
807 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 22:59:43 ID:YsWTN6ys0
(;^Д^)「あっ! 女神様!」
( ФωФ)「むっ? 一切の気配もなくとは相変わらず面妖な……」
\川 ゚ -゚)/「久しいな、可愛らしき我が勇者たちよ」
/ ,' 3「おお! 女神様……! ありがたやありがたや……!」
ξ゚⊿゚)ξ「もう、来るなら来るって言いなさいよね!」
川 ゚ -゚)ノシ「我は神故、そのような些事は気にしなくて良いぞ」
('A`)「ほんと絶妙な角度で会話噛み合わねーな神ってやつは」
川 ゚ -゚)「そんなことはどうでも良い。我はメイド犯人説を推すぞ」
( ^Д^)「メイド……アリバイどうするんすか?」
川 ゚ -゚)「神の目は誤魔化せん。カラクリの見当はついている」
( ФωФ)「ふん、怖くて邪神に挑めない小娘如きがぬかしよるわ」
川 ゚ -゚)9m「即刻訂正しろ。怖いのではない、生理的に気持ち悪いのだ」
(;^Д^)「いや気持ちはすげーわかるけどもどうなんだそれ……」
808 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 23:00:19 ID:YsWTN6ys0
d(´・ω・`)b「ふふふ、犯人は会長に決まって(´゚ω゚`)オブッ!?」
ティウンティウンティウン ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
川 ゚ -゚)「現れるな、汚らわしい」
(;^Д^)「視線だけで消滅……分体だが今の俺らじゃ生きるか死ぬかレベルだったぞ……」
('A`)「いやマジで自分でやれよマジでマジで」
川 ゚ -゚)「絶対にいやだ」
( ФωФ)「ふん、邪神が怖い小娘は帰って小便でもちびって寝ていろ」
川 ゚ -゚)「おい、何度も言わせるなよ? ……本当に、気持ち悪いのだ……」
(;^Д^)「いや気持ちはすっげーわかるけども……!」
809 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 23:00:54 ID:YsWTN6ys0
( ФωФ)「しかし会長犯人説か……盲点だったな」
( ^Д^)「あれだけ「犯人じゃないですよ」ってプッシュされてて犯人なんてことあるか?」
/ ,' 3「所詮は邪神の戯言ですね」
('A`)「あそこまで露骨に擁護されてると探偵犯人説並みの禁じ手だろ常識的に」
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり犯人は大学教授なのよ!」
川 ゚ -゚)「くく、メイドに決まっておるわ」
( ^Д^)(この二人言葉は噛み合わないのに息はぴったりだよな……)
(;^ω^)「おおーん……これは次週までやかましそうだお……」
810 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/02/26(土) 23:03:46 ID:YsWTN6ys0Tips18は自作微クロスのため未読者はよくわからんだろうけど何か書きたくなっちゃったので……未読の人ごめんね
(*^Д^)異世界最強チートハーレム?のようですhttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1634396250/