925 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:49:44 ID:pKMMYw2w0前回のあらすじ・しかしどうしたんだよ、急に墓参りだなんて・聳え立つ黒マッチョのインパクトでちょっと動転しちまった・地味な愚かしさとかいう新表現を生み出すのやめろ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
926 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:50:18 ID:pKMMYw2w0Case9-Day2A ;; ;; ;; ;; ;;_______ ;; .| ; . !| ;; ;; ;; ;; [「ニニニニニニニ] ;|ニ∩ニニ∩O !| ;; ;; ;; ;; | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||´ .;;|.|l∪─ ∪.| . !| ;; ;; ;; ;; | || |  ̄..T  ̄~|i|| ;; |.|l C.A.F.E.| ; !| ;; ;; ;; ;; | || | . i||i .|i|| ;; |  ̄ ̄ ̄ ̄ .!| ;; ;; ;; ;; | || O__ノ||ゝ_|i||;; | \ _ . !| ;; ;; ;; ;; | || |____|i|| ;; | \ ; \ !| _________|_|l_______.||__| \ ; _\!| ─l─.-┼..-..┼__|_|三三三三三三三|_|ー| \ ..!| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _|__|__|_l!il三三三三三三三liil_| \!|_______
_______________________________ ───────────────────────────────
927 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:50:52 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「いらっしゃい」
(´<_` )「こんにちは」
<(',_'<人ノ「あ、累次くん」
(´<_` )「……待たせたかな?」
<(',_'<人ノ「いえ、今来たところですよ?」
(´<_` )「いや、ナポリタン食ってたでしょ?」
<(',_';<人ノ「そ、そんなことは……」
(´<_` )「口元」
<(⊃ '人ノ ゴシッ
<(' _'<人ノ「こ、これは……とんだ名探偵がいたものですね?」
(´<_` )「いやバレバレだから」
<(' _'<人ノ「そ、そうですか?」
(´<_` )「そうだ」
<(' _'<人ノ「むぅ……」
928 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:51:25 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「別に隠す必要ないだろ」
<(' _'<人ノ「うう……累次くんにはわかりません」
(´<_` )「兄者の例を出せば、何ならめっちゃうまそうにカップ麺貪ってる女性が好きだしな」
<(' _'<人ノ「……累次くんはどうなんですか?」
(´<_` )「ん……飯なんておいしく頂いてナンボだろ、常識的に」
<(' _'<人ノ「……」
(´<_` )「少なくともまずそうに飯を食う女性には魅力を感じないな」
<(' _'<人ノ「……なるほど」
(´<_` )「姉者はいつも無表情で飯を食うし、妹者はいつだってうまそうに飯を食う」
<(' _'<人ノ「……んん??」
(´<_` )「姉者の旦那さんとは一生わかり合えないと思う」
<(' _'<人ノ「は、はあ……そうですか」
( ^×^)「何か飲むかい?」
929 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:51:59 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「あ……じゃあ、お勧めで」
( ^×^)「はいはい、ちょっと待ってね」
<(' _'<人ノ「あ、ではこちらもおかわりを」
( ^×^)「だよね、わかってるよ」
<(' _'<人ノ「あっ、はい」
(´<_` )「……しかし悪かったな、急に呼び出して」
<(' _'<人ノ「いえ、そんなことは!」
(´<_` )「何か姉者と兄者の圧力が凄くて……」
<(' _'<人ノ「な、なるほど」
(´<_` )「……ん? どうした?」
<(' _'<人ノ「いえ……納得しただけです」
(´<_` )「……はぁ。やっぱわかる? あの二人押しが強すぎるんだよ」
<(' _'<人ノ「えっ? ……それはまあ、そうかもしれません」
930 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:52:33 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「お待ちどう、お勧めだよ」
(´<_` )「ありがとうございます」
<(' _'<人ノ「……」
(´<_` )「ん、どうかした?」
<(' _'<人ノ「いえ、何でも」
(´<_` )「あ……別に嫌々誘ったとかじゃないからな?」
<(' _'<人ノ「えー……本当ですか?」
(´<_` )「む……俺、そこまで信用ない?」
<(' _'<人ノ「ふふ、冗談です」
(´<_` )「あっはい」
<(' _'<人ノ「嫌々の累次くんはもっとぶっきらぼうですから」
(´<_` )「……そう言われればそういう節はある」
<(' _'<人ノ「ふぅん、勝手にしろ」
(´<_` )「やめてくださいお願いします」
931 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:53:07 ID:pKMMYw2w0
〇<何か姉者と兄者の圧力が凄くて……
爪゚ー゚)「おいおい、それじゃあ嫌々来たみたいじゃないかい?」
( ´_ゝ`)「あの」
爪゚ー゚)「ん、何かな?」
( ´_ゝ`)「何サラッと魔術で出羽亀してるんですかね警察官?」
爪゚ー゚)「ふむ。僕はどうやらこういった魔術に高い適性があるらしくてね?」
( ´_ゝ`)「いやそういうことじゃなくてですね」
爪゚ー゚)「出羽亀については人のこと言えないだろう?」
( ´_ゝ`)「いやそこでもなくて」
爪゚ー゚)「えぇ……じゃあどうしろと?」
( ´_ゝ`)「あ、もういいです……」
〇<ふぅん、勝手にしろ
爪゚ー゚)「弟くんも昔はあの口調だったのかな?」
( ´_ゝ`)「うむ、一時期患っていたな……」
932 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:53:40 ID:pKMMYw2w0
〇<それじゃ、そろそろ行こうか
爪゚ー゚)「お、出るみたいだよ」
( ´_ゝ`)「うむ、長居されたらどうしようかと思った。正直寒い」
爪゚ー゚)「そうかい? もっとくっつこうか?」
( ´_ゝ`)「丁重にお断りする」
爪゚ー゚)「えー」
( ´_ゝ`)「敢えて釘差しとくが、遊びでそういう関係になるつもりはないからな?」
爪゚ー゚)「お堅いなあ。ちょっとくらい経験しといてもいいじゃないか減るもんじゃなし」
( ´_ゝ`)「目に見えないからって減らないと思ったら大間違いだ」
爪゚ー゚)「そうかな?」
( ´_ゝ`)「そうだ。……だいたい、美和ちゃんにはコナかけてないんだろ?」
爪゚ー゚)「あー……美和はねぇ……あっちから来てくれれば二つ返事なんだけど」
( ´_ゝ`)「絶対にないから安心しろ。……ちゃんと空気読めるのが余計にタチ悪い」
爪゚ー゚)「ま、無理に迫ったりとかは趣味じゃないからね」
933 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:54:15 ID:pKMMYw2w0【伊佐神社】兆兆兆兆兆兆兆兆兆 /兆兆兆兆兆、 、兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆/兆兆兆兆兆、 、兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆\_ノ_V ニ |兆兆兆兆兆兆 兆兆兆兆兆_, ,兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆| ニ- 二]兆//兆兆兆 兆兆兆兆兆, 、冰冰、 __,冰冰兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆ヒ兆兆|ニ_ __‐ニ{ソ/`/冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 `冰冰冰冰冰冰兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆|ニ= __]ソ'^/冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ^冰冰冰冰冰冰水水水水水兆\兆兆兆兆兆ツ兆|ニニ =-{/`V水水水水冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ,_,__冰冰冰冰冰冰冰水水水,兆兆兆兆ヽノニ `Y´兆fソ兆|二ニ= ‐/{__/水水水水水冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ,冰冰冰冰冰冰冰冰冰水水水,兆兆兆兆兆[二ニ}兆兆ソツ| ̄_==_/⌒{水水水水水水冰冰冰冰冰シ(\______________/)冰冰冰冰冰水水水水水兆兆兆{ニ=‐ノ^ソ冰兆_\_ ⌒{ヾ_,ノ水水水水水| l冰冰冰冰冰冰{二二二二二二|| ̄ ̄||二二二二二二}ン冰冰冰冰冰水水水水水水水冰「二厂ソ冰シ\__ノ ̄二し{冰冰冰冰冰冰{ _} _}_}水水水水水 __|_|__||__||__|_|__,冰冰冰水水水水水水冰冰冰冰冰{ ̄(^フ冰冰兆|ニ=_ニ二{冰冰冰冰冰冰| _} {__}水f水f水f水└─┬ ┬────── ┬ ┬─┘ン冰冰水水水水水水水冰冰冰冰[ニ二{冰冰ツ|二=‐ ニ{_]冰冰_人_冰冰_}__}水水水水水x合x | |`ト、______,ィ´| | x合x,冰冰冰冰水水水水_人_ン冰冰{ ̄___{冰冰ソ|ー==二 __{冰冰丁囲丁冰冰{_} }水水水水水ト[ ̄] | l l」冂」冂」冂冂l」 | |」[ ̄]ト冰冰冰水水水水水丁囲丁ン冰冰「ニ__]冰冰ソ|_ニニ ニ}冰冰⊂ニニ⊃冰冰冰{r====n水水[_] | | | |r[_]水水n====ォ}冰冰冰⊂ニニ⊃冰冰{ニ二|冰冰ソ|___==ー _{冰冰冰| |__冰冰冰冰| l |水ぃ`了´| |丁 ̄}コ 匚| ̄| 「`了´水ミ| l |冰冰冰冰__| |冰冰冰}_ー==|冰冰二二二二二二二二二二二二二二| l |=====||ヨ| |T゚゚丁 }___| ̄l ̄| |}E||=====| l |二二二二二二二二二二二二二二:::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| l::::::| l |::||::||::::||ノ| | }Ω|/ニ ニ ニ\|\| |ヽ||::::||::||::| l |::::::l |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| l::::::| l |::||::||::::||][|_|ニニ7 - - - - \|_|、||::::||::||::| l |::::::l |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| l::::::| l |::||::l/||,ト|_|ニニニニニニニニニニニニニ|_|,ト||\|::||::| l |::::::l |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| |::::_| l |_//口____/__| l___|___ |_|_‘,___口\\」 l |_::::| |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::ニニニニニニニニニニニニニニ} ̄ ̄ ̄ ̄_| l |/ / / | ̄ |_|___ |_ |__‘,________\| l |_ ̄ ̄ ̄ ̄{ニニニニニニニニニニニニニニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`{ ̄ ̄ ̄ ̄ __ | l | / ̄ ̄/ ̄ ̄| ̄ |___」 _|__」_____‘,______、__| l | __  ̄ ̄ ̄ ̄}´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ____|― ‐┘ ̄ ̄ / ̄ ̄ 」 ̄ | ̄ |_ |__ | __‘,____└‐ ―|____ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__/ ̄ /__ / ̄ ̄| ̄ ̄「 ̄ |__| ̄ ̄|__‘, ̄ ̄‘,_ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_/ ̄ ̄/__/ ̄ ̄/__/ ̄ ̄/____/ ̄ ̄ |__| ̄ ̄|__| ̄ ̄|______‘, ̄ ̄‘,__\ ̄ ̄\__\ ̄ ̄\――\ ̄===========================================================================================================
934 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:54:49 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「初手実家かぁ……」
爪゚ー゚)「中々積極的じゃないか弟くん」
( ´_ゝ`)「いやまあそういう意図は全くないと思うけどな」
ゝ爪゚ー゚)イ「まあそうだろうね」
( ´_ゝ`)「俺だったら流石に躊躇するな……」
爪゚ー゚)「僕も敢えて最初のデートコースには選ばないかな?」
( ´_ゝ`)「職場でもあるわけだしどうなんだ、ってチョイス」
爪゚ー゚)「美和はあんまり気にしなそうだけどね」
( ´_ゝ`)「あー……そんな感じはする」
爪゚ー゚)「そういう意味では相性よさそうじゃないかな?」
( ´_ゝ`)「確かに、その辺噛み合わないとストレスの累積ダメージやばいからな」
爪゚ー゚)「美和の地雷はオシャレなコース料理とかだね、がっつきたい方だから」
( ´_ゝ`)「だろうな……見た目のイメージとは真逆だけど」
935 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:55:22 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「初めて来たけど結構でかいんだな」
<(' _'<人ノ「そうですね。お掃除が大変です」
(´<_` )「凛として良い空気だな。参拝者も多いし」
<(' _'<人ノ「伊邪那岐命、伊邪那美命を祀っていますからね。様々なご利益があります」
(´<_` )「なるほどな。初詣とか凄いんじゃないの?」
<(' _';<人ノ「そうなんですよね……裏が麻痺しないように毎年アルバイトの人を沢山募集してます」
(´<_` )「ああ……確かに総出でってわけにはいかないのか」
<(' _'<人ノ「はい。まあ、お正月は神仏の加護が強くなるので魔の者の活動も低下しますが……」
(´<_` )「ほう、そうなのか。じゃあ、お参りはちゃんと意味があるってこと?」
<(' _'<人ノ「もちろんです。だからといってご利益だけを求めて節操なくお参りしても意味はないんですけど」
(´<_` )「ふーん、そういうもんなんだな。勉強になる」
<(' _'<人ノ「信仰が神仏の力となり、その力が人々に還元される。それが人と神仏の理想の関係ですね」
(´<_` )「なるほどな」
936 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:55:56 ID:pKMMYw2w0
爪゚ー゚)「……結界で魔術レジストされるとか想定外だったよ」
( ´_ゝ`)「な、盗聴機も仕込んどいてよかっただろ?」
爪゚ー゚)「やっぱり出羽亀については全然人のこと言えないじゃないか君」
( ´_ゝ`)「弟の最初で最後かもしれない春を気にかけずして何が兄か」
爪゚ー゚)「気にかけ方が盛大に間違ってると思うんだよねぇ……一般論では」
( ´_ゝ`)「おい、急に常識人ぶるのやめろ」
爪゚ー゚)「まあ僕も人のこと言えない身だけどねぇ……美和にバレたら叩き斬られそうだ」
( ´_ゝ`)「……まさかとは思うが叩き斬られるの想像して欲情してないだろうな?」
爪゚ー゚)ノシ「まさかまさか。そんなそんな」
( ´_ゝ`)「くせぇんだよ」
爪゚ー゚)「……仮にも女性にそれは流石に酷くないかい?」
( ´_ゝ`)「うん、締まりのないニヤケ顔で言うセリフじゃないなそれ」
937 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:56:29 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「……ちなみに、イザナギとイザナミって実在するのか?」
<(' _'<人ノ「えっ? 存在自体を疑ったことはないですね。神話の内容は眉唾ですが」
(´<_` )「ふむ……」
<(' _'<人ノ「現時点、物理的に存在しているか、という意味では否だと思います。 ですが、存在というものは必ずしも物理的なものではありません」
(´<_` )「道理だな。……無粋なことを聞いたか」
<(' _'<人ノ「いえ、裏に関わり始めた人は皆さん気になさいます」
(´<_` )「物理的に存在している神仏ってのも、やっぱいるんだろ?」
<(' _'<人ノ「……そうですね。それが力ある者とは限りませんが」
(´<_` )「む?」
938 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:57:02 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「霊界の本体から分かたれた分霊であったり、或いは純粋に力が衰えてしまった神であったり」
(´<_` )「ああ、そういうことか」
<(' _'<人ノ「力ある神々は、その多くが必要以上に現世に干渉しようとはしません。 信仰に対してご利益という応援を返すだけです」
(´<_` )「……その言い方だと例外もいる、と?」
<(' _'<人ノ「……まあ、そうですね。あの方は本当に例外だと思いますが……」
(´<_` )「そういう神様もいるってだけで、魔物塗れの昨今だと滅茶苦茶頼もしく感じる」
<(' _'<人ノ「ただまあ、あの方の権能は、その……」
(´<_` )「ん?」
<(' _'<人ノ「あまりにも物理的というか……身も蓋もないというか……」
(´<_` )「ええと……?」
<(' _'<人ノ「強大な邪悪でも、それが目の前に在るのであれば、打ち砕いてくださるでしょう」
(´<_` )(およそ神々しいほどの、物理で殴る脳筋ってことか……?)
939 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:57:36 ID:pKMMYw2w0| | |==||==| | {/} | |==||==| | || | | || | | {/} | | || | | || | |==||==| | {/} | |==||==| | || | | || | | {/} | | || | | || | |==||==| | {/} | |==||==| | || | | || | | {/} | | || | | || | |==||==| | {/} | |==||==| | || | | || | | {/} | | || | | || | |==||==| | liiiil | |==||==| | || | | || | | liiiil | | || | | || l ========= | | {/} | | ========= l || ,______l____________|_|___________{/}___________|_|____________|___ || | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ {/}・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ | || | 納 {/} 奉 | || l ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄{/} l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄l || l l l l l {/} l l l l l || l l l l l {/} l l l l l || l l l l l ,蕊、 l l l l l |
940 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:58:09 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「……さて、こちらが本殿です」
(´<_` )「これまた立派だな。あ、小銭あるかな……?」
<(' _'<人ノ「紙幣でも一向に構いませんよ?」
(´<_` )「ふむ……たまにはそれもいいか」
<(' _'<人ノ「えっ?」
―――。
941 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:58:43 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「ふむ……なるほどな。思いがけず勉強になる」
爪゚ー゚)「デートの話題としてどうなのと思うけど」
( ´_ゝ`)「二人とも楽しそうだからありだろ」
爪゚ー゚)「……ま、そうかもね。やっぱり相性がよさそうだ」
( ´_ゝ`)「な。後はうまいこと進展してくれるといいんだが」
爪゚ー゚)「それは時間がかかるかもしれないね」
( ´_ゝ`)「やっぱそう思う?」
爪゚ー゚)「こうしてデートしてるだけで十分進展してるんだけど」
( ´_ゝ`)「どっちかが暴発でもしないとこの先は長そうだ」
爪゚ー゚)「だよね。今度のデートの時は言いくるめてエロい服でも着せようかな?」
( ´_ゝ`)「エロい服……」
爪゚ー゚)「美和の巫女服姿の破壊力は結構エグいよ?」
( ´_ゝ`)「あ、普通にエグそうなやつ。エロいかは意見が分かれそうだが」
爪゚ー゚)「僕は普通に欲情したけどね」
( ´_ゝ`)「あの、そういうこと普通に言うのやめてくれませんか?」
942 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:59:17 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「あの、本当によかったんですか?」
(´<_` )「たまには良いんじゃないか?」
<(' _'<人ノ「高額なお賽銭をされる方は大体信仰の熱い方か罪の意識のある方なんですけど……」
(´<_` )「ああ……そういう意味では後者だ」
<(' _'<人ノ「……何かあったんですか?」
(´<_` )「ん……」
<(' _'<人ノ「あ、話したくなければ無理には……」
(´<_` )「いや、うん……人をさ、殺したんだ」
<(' _'<人ノ「えっ!?」
(´<_` )「なかなかに荒唐無稽な話なんだが……」
―――。
943 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 20:59:51 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「まーた重苦しい話題を……」
爪゚ー゚)「へぇ、何だか面白そうなことに巻き込まれていたみたいだね」
( ´_ゝ`)「羨ましそうに言うな」
爪゚ー゚)「実際羨ましいし」
( ´_ゝ`)「ほんとどうかしてる」
爪゚ー゚)「君だって大概だと思うよ。わかってても躊躇なく殺せるかい普通?」
( ´_ゝ`)「……そこはまあ、英才教育の賜物というか……」
爪゚ー゚)「……そうか、暗殺者の一族だもんね」
( ´_ゝ`)「ナチュラルに人ん家の家業を捏造すんな」
爪゚ー゚)「僕は自信ないなあ……まあ、答えにも辿り着けない気がするけど」
( ´_ゝ`)「そうか?」
爪゚ー゚)「そうだね。探偵というだけあるよ、君たち」
944 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:00:24 ID:pKMMYw2w0
(' _' レミ「あら、美和さん?」
<(' _'<人ノ「あ、お母さん」
(´<_` )「どうも、ご無沙汰してます」
(' _' レミ「えっ、真理男くんですか? まあ、こんなに立派になって……」
(´<_` )「あ、いえ。累次です、弟の……」
(' _' レミ「えっ? ごめんなさい、私はてっきり……」
(´<_` )「大丈夫です、いつも間違われるので」
(' _' レミ「今日はどうなさったんですか?」
<(' _'<人ノ「伊佐神社に興味があるということでしたので、ご案内していました」
(' _' レミ「真理男くんはご一緒ではないのですか?」
(´<_` )「ええ」
(' _' レミ「んん……?」
945 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:00:57 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「まあそうなる」
爪゚ー゚)「兄の方とお見合いしたと思ったら弟の方とデートだからね」
( ´_ゝ`)「双子だから余計にややこしい」
爪゚ー゚)「とはいえ君たち結構キャラ違うからあれだけど」
( ´_ゝ`)「まあな」
爪゚ー゚)「愚かな方と地味な方だっけ?」
( ´_ゝ`)「それやめろ」
爪゚ー゚)「いやいや、言い得て妙じゃないかな?」
( ´_ゝ`)「せめて陰と陽くらいにしといてくれ」
爪゚ー゚)「概ね同じ意味だと思うけど」
( ´_ゝ`)「コンテキストを含めればな」
爪゚ー゚)「ほら」
( ´_ゝ`)「だからって字面が全然違うだろうがわかれ」
爪゚ー゚)「まあそうだね」
946 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:01:31 ID:pKMMYw2w0
(' _' レミ「ええと……美和さん、ちょっと」
<(' _'<人ノ「はい? ……すみません累次くん、少し待っていてください」
(´<_` )「えっ、ああ」
(' _' レミ「どういうことなのですか?」
<(' _'<人ノ「ええと……?」
(' _' レミ「あなた、真理男くんとお見合いをしたのでは? 何故累次くんと?」
<(' _'<人ノ「え、あ」
(' _';レミ「……美和さん、あなたまさか……」
<(' _'<人ノ「はう……」
(' _';レミ「……双子丼……!?」
947 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:02:04 ID:pKMMYw2w0
爪゚ー゚)「ちょwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)「ぶほっwwww笑いww堪えるのwwwきついwwww」
爪゚ー゚)「……ふぅ。その発想はなかったね」
( ´_ゝ`)「いくらなんでもちょっと勘弁だなあ……」
爪゚ー゚)「君たちと3Pしてる美和を想像するだけで笑える」
( ´_ゝ`)「初手からエグい妄想やめろ」
爪゚ー゚)「いやあお母さんも美和に似て天然なところあるよね」
( ´_ゝ`)「あるよねと言われても昔過ぎて記憶がない」
爪゚ー゚)「そっか。あるんだよ」
( ´_ゝ`)「既によくわかったがな」
948 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:02:38 ID:pKMMYw2w0
(' _';レミ「な、何というふしだらな……!」
<(' _';<人ノ「丼? え?」
(' _' レミ「美和さん、いけません。ええ、いけません。 たとえ二人ともに懸想してしまったのだとしても、どちらかを選ばなければ……!」
<(' _';<人ノ「ええっ!? 二人ともに懸想って……何故そんな話に!?」
(' _' レミ「……? 違うのですか?」
<(' _';<人ノ「違います! ……真理男くんとはその、今のところ何もありませんから」
(' _';レミ「今のところ……? つまり、先に弟をものにしてから……!?」
<(' _';<人ノ「違います! もう! どうしてそうなるんですか?」
(' _';レミ「じゃ、じゃあ一体どういう……?」
<(' _';<人ノ「……そういうのじゃありませんから」
(' _' レミ「美和さん、嘘はいけません」
949 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:03:11 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「親子漫才始まってて草」
爪゚ー゚)「お腹いたいwwwww」
( ´_ゝ`)「最初の発想のインパクトが強すぎて引きずられてるな」
爪゚ー゚)「これ、正直にゲロらないと終わりそうにないね?」
( ´_ゝ`)「……そうかも」
爪゚ー゚)「いやあ、ここで言葉にできれば潜在的な進捗はかなり上がりそうだ」
( ´_ゝ`)「確かに。ケガの功名というか何というか。……あ」
爪゚ー゚)「ん? どうかし――」
(´<_` )「おい、そこで何してるアホ二人」
( ´_ゝ`)「「あっ」」爪゚ー゚)
950 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:03:45 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「……私は……累次くんのことが、気になっています。 久しぶりに会ったあの時から……いえ、もしかしたら……ずっと前から」
(' _' レミ「……まあ。そういうことだったのですね」
<(' _'<人ノ「はい。これが恋、というものなのかどうかはよくわかりません」
(' _' レミ「……」
<(' _'<人ノ「だから、じっくりと見極めていこうかと」
(' _' レミ「……美和さん」
<(' _'<人ノ「はい」
(' _' レミ「何も考えずに飛び込んでみるのも良いかもしれませんよ?」
<(' _'<人ノ「えっ?」
(' _' レミ「かく言う私が、そうでしたからね」
<(' _'<人ノ「ええ? お母さんが?」
951 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:04:18 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「正座」
( ´_ゝ`)「はい……」
爪゚ー゚)「え、僕もかい?」
(´<_` )「正座」
爪゚ー゚)「う、うん……!」
( ´_ゝ`)「嬉しそうにしてんじゃねーよ」
爪゚ー゚)「いやだってさあ」
(´<_` )「だまらっしゃい」
( ´_ゝ`)「……」
爪゚ー゚)「……」
(´<_` )「さて、言い訳を聞こうか?」
―――。
952 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:04:52 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「お待たせしました」
(´<_` )「お帰り、結構長かったな」
<(' _'<人ノ「あ、その……すみません」
(´<_` )「あ、いや……適当にブラブラしてたから大丈夫」
<(' _'<人ノ「そうですか……?」
(´<_` )「うむ。虫捕りもできたし」
<(' _'<人ノ「虫捕り……?」
(´<_` )「ハエを退治してた」
<(' _'<人ノ「あっ……さっきの気配ですか」
(´<_` )「えっ?」
<(' _'<人ノ「喫茶店からずっと尾行されている気配が……悪意はなさそうなので放っておきましたが」
(´<_` )「……ああうん、凄いな。兄者と地流さんだったよ」
<(' _'<人ノ「えぇ……」
953 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:05:26 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「……帰るか」
爪゚ー゚)「うーん、ちょっと不完全燃焼だけどね」
( ´_ゝ`)「見つかっちまったもんはしょうがない」
爪゚ー゚)「だねぇ」
( ´_ゝ`)「飯でも食ってく?」
爪゚ー゚)「おや、そんなお誘いを貰えるとは思わなかったよ」
( ´_ゝ`)「不完全燃焼だからな」
爪゚ー゚)「そうだね。おいしいものでも食べに行くとしようか」
( ´_ゝ`)「良い店知ってる?」
爪゚ー゚)「んー……あ」
( ´_ゝ`)「ん?」
爪゚ー゚)「丁度いい店があるよ」
954 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:06:00 ID:pKMMYw2w0【ハンバーグ専門店 バーニング・クリメイション】 | ...:;;| | ...:;;| | ...:;;| O O O | ...:;;|二二i | || || |ヽi二二i | || ______,| ...:;;|_____ i ̄i || i ̄i | | ... :;;| | | | ...:;;| |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ \二二| ̄ ̄ ̄ ̄|二二二二二| ̄ ̄ ̄ ̄|二二二|
955 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:06:33 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「ほほう、ハンバーグ専門店か」
爪゚ー゚)「美和はこの店常連だからね。ワンチャン来るんじゃないかと思って」
( ´_ゝ`)「なるほど。ちなみにお勧めとかある?」
爪゚ー゚)「僕は断然、ビーフハンバーグのトマトバジルソースだね」
( ´_ゝ`)「イタリアンな感じ」
爪゚ー゚)「美和はいつもソースなしでケチャップ貰ってる」
( ´_ゝ`)「ああ……なんか納得」
爪゚ー゚)「結構なケチャラーだからね実際。ケチャップかけご飯とか普通にするし」
( ´_ゝ`)「マジか」
爪゚ー゚)「マジ。確かにケチャップおいしいけどそこまで……って思う」
( ´_ゝ`)「見た目とのギャップが凄い」
爪゚ー゚)「だよね。共通の知り合いに鳥の骨みたいな男がいるんだけど。 彼も見かけによらずマヨラーで、美和と同席させると面白い光景になるよ」
( ´_ゝ`)「なかなか愉快な絵面になってそうだ」
956 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:07:07 ID:pKMMYw2w0
(・店・)「いらっしゃいませ!」
(´<_` )「めっちゃいい匂いするな」
<(' _'<人ノ「はい。ここのハンバーグはとても――」
( ´_ゝ`)ノシ 爪゚ー゚)ノシ
(´<_` )「……んん??」
<(' _'<人ノ「……あれ?」
( ´_ゝ`)y「待ってたよん」
爪゚ー゚)っ「さあさあ、ここに掛けたまえ」
<(' _'<人ノ「……他の店にしませんか?」
(´<_` )「……そうだな、何かハエがいるし」
(;・店・)「えっ!?」
(;´_ゝ`)爪;゚ー゚)「「……え? マジで帰ったんだけど……?」」
957 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:08:08 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「……はて、そこまで怒ってたかな?」
爪゚ー゚)「いや……正直そんな感じはしなかったね」
( ´_ゝ`)「となると答えは一つ、か」
爪゚ー゚)「……二人の時間を邪魔されたくない、と?」
( ´_ゝ`)「必然的にそうなる」
爪゚ー゚)「……マーヴェラス」
( ´_ゝ`)「潜在的進捗率鰻登りじゃん」
(・店・)「あのー……お連れ様お帰りのようですが。ご注文お伺いしますか?」
( ´_ゝ`)「あ、うん。お願い」
爪゚ー゚)「ビーフハンバーグ150g、トマトバジルソース。ライス普通盛り」
( ´_ゝ`)「ビーフハンバーグ200g、黒ニンニクソース。ご飯大盛りで」
(・店・)「かしこまりました」
―――。
958 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:08:41 ID:pKMMYw2w0【Cafe MONE】 ;; ;; ;; ;; ;;_______ ;; .| ; . !| ;; ;; ;; ;; [「ニニニニニニニ] ;|ニ∩ニニ∩O !| ;; ;; ;; ;; | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||´ .;;|.|l∪─ ∪.| . !| ;; ;; ;; ;; | || |  ̄..T  ̄~|i|| ;; |.|l C.A.F.E.| ; !| ;; ;; ;; ;; | || | . i||i .|i|| ;; |  ̄ ̄ ̄ ̄ .!| ;; ;; ;; ;; | || O__ノ||ゝ_|i||;; | \ _ . !| ;; ;; ;; ;; | || |____|i|| ;; | \ ; \ !| _________|_|l_______.||__| \ ; _\!| ─l─.-┼..-..┼__|_|三三三三三三三|_|ー| \ ..!| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _|__|__|_l!il三三三三三三三liil_| \!|_______
_______________________________ ───────────────────────────────
959 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:09:15 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「いらっしゃ……おや?」
(´<_` )「ども」
<(' _'<人ノ「……また来ちゃいました」
( ^×^)「いらっしゃい。どうしたの?」
(´<_` )「夕飯食べようと思った店が混んでたので……」
<(' _'<人ノ「ナポリタン二つお願いします」
( ^×^)「今日二食目じゃない、他のものじゃなくていいの?」
<(' _'<人ノ「はい、大好きなので」
( ^×^)「まあまあ、ありがとう……ちょっと待ってね」
(´<_` )「はぁ……あの二人にも困ったもんだ」
<(' _'<人ノ「そうですね……」
(´<_` )「……人ってさ」
<(' _'<人ノ「はい?」
960 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:09:48 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「一緒にいる人によってあんなに変わるんだなと思わされる」
<(' _'<人ノ「あ、確かに思います。あの二人は組み合わせちゃ駄目です」
(´<_` )「めっちゃ相性はよさそうなんだけど、二人ともブレーキぶっ壊れてるから危険極まりない」
<(' _'<人ノ「相性が良くても駄目なことがあるんだなと思わされました」
(´<_` )「それな」
<(' _'<人ノ「……私たちは」
(´<_` )「え?」
<(' _'<人ノ「私たちは……どうでしょうか?」
(´<_` )「ん……悪くは、ないんじゃないか?」
<(' _'<人ノ「そうですか?」
(´<_` )「そうだ……と思う」
961 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:10:21 ID:pKMMYw2w0 _,. -‐、_ _,,. _ -―===========ァ=――- 、〃:..:.:..`', _,. '"´ -―――≧='二二二. - 、{:.:.:.:.:.:.:」,._ '"´,。 ´ _ -‐= ニ二こ、"'' ー- 、 `ヾ ゝ:::::〃’.:.`:', 、 / / / ,..::".' ⌒`ニつ:: :: :: :: `:..、:: ::`丶 __ , \: :)厂「{i:.:.:.:.:.〉 \ .' 〃 , ,;' i: . :.:: :: :: :: :::::: : :: .:i::,,,:: `::`:, ∠ ̄ ̄/ヽ ゝ:...ノノヾ ', ,' ki / 〃 ';:: .. .:: :: :: :: :: :: :: : :-、 ‘:.、:: :; :ハ _` ̄l./l ̄ ̄ ̄ ̄ l li|丶 ', ,' |i| i li:: ::j:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::::( 八_ .. .:: :::):: : ;; :}  ̄ |/ ̄ ̄ ̄ ̄/ li| | ', , li! '. li: ::;'::. ::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: (:: :: : :リ  ̄ ̄ ̄ ̄ il jリノ ', { ゞ 、 ゝ;:':: :. ... ... :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ‘:., ノ 〃/ ,' } |:、 \ \ ):: :::::`:::::.........;:::::..,,,,,....::::::::::::::::::::::::;::'⌒^:, /// :| ', 丶 丶 丶`'~`ニ._ ー-::: ;;:;:;: :;: ;::;::; :;::;;: :: :: :: :: _:,ノ _,,. ´ , ´ / / ヽ `二 - _` ー- _ ` ー--------------‐='´ -‐ _ -‐ '´ -‐ ´ / > -- ¨二二二二二二二二二二二二¨ -- < ≧==‐- ..,,_ _,,.. -‐==≦  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
962 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:10:55 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「黒ニンニクソースうめぇ」
爪゚ー゚)「いいよね、黒ニンニク。毎回ちょっと迷うんだ」
( ´_ゝ`)「さっきは断然トマトバジルと言ってたが?」
爪゚ー゚)「だから、ちょっとだけさ。……うん、やっぱりトマトバジルが一番だ。 このパンチ力はデミソースでは出せないよね」
( ´_ゝ`)「デミソースもうまいけどな。そつがなさ過ぎて二番手感がある」
爪゚ー゚)「そうかも。食べたくなる時もあるけど」
( ´_ゝ`)「特にこれからの時期はデミグラス煮込みとかエゴい」
爪゚ー゚)「あー……煮込みハンバーグは別枠で数えてたよ」
( ´_ゝ`)「まあ冬以外はあんま手が伸びないしな」
爪゚ー゚)「うんうん」
963 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:11:28 ID:pKMMYw2w0 .l;;i′ / .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; / .r' / ,イ゙ .,〃 ../; / .|/ ノ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ,,ilr'" ,i'./ ,./ ,/ .,. :l゙ | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ '″ .,l./ ,,ノン" .フ;; _,, !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'/ .,..r'";;;;; .i}′ / ;;,! ., /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν / /_..-'";;;;;;;;;;;;;; ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′ _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,. l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ .,..r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ー'″ /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´ .,,./ ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'" .,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´ _ン' ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛ . _,,-へ.iii .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;,ン'″ ,, ;;二二r‐''''、;;;;;;;. 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛ _,,,,,__ ,ir!'" `'''″ .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、., />'"゛. ,i|′ ,/;;;;;;;;l゙./ ;;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'| ,.il!ン''/...-彡 '',゙..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,/'!'"// ./;;;;;;;;;iレ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠゙‐'゙´;;;;;;;;;;;;,i;;iU゙‐'''^゙゙''″ _..i/r'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>'";;゙´,iテ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ" _,,,...i;;;;iv=ゞ´;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'“;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / __..;;メ`-ー'"゛ _,,.. -ー'''''゙゙''゙ ̄,゙/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i 彡‐''゙,゙.. / ,..-''゙´;;,,..、;;;;;;;;;;;___,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,./ '´ _..- ._,,./ ;;;;_,,./ .゙'''゙゙゙´ ,,-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,./ ″ ._,,,,_,,,..;;ニニ!゙彡''彡-‐'"゛ ‐‐‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;./ ._,, ー'''゙゙´;;;_.. ;;ニ`- ゙゙゙̄‐'"゛;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_.. `-'''''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iiijj⊇....--‐',゙,゙,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,..r‐ '" ̄゛ . _..yrー''“''''" . _,,.. -;;ニニコニ;;r‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-‐'' 二ニ ―ニニ`-'”'"゛ .,_iiir=`-''''"´
964 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/03(土) 21:12:02 ID:pKMMYw2w0
爪;゚ー゚)「えっ!?」
(;´_ゝ`)「なっ、何だ!?」
Case9「地味な愚かしさ」 Day2A「実家デート」
To be continued...