405 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:48:24 ID:lWLx6OOQ0前回のあらすじ・はい。最近凄くやつれてて……大学もバイトも行ってないみたいなんです・たぶん中学生くらいかな? 結構な美人ちゃんだった気がするよ・単に盛り過ぎて精根使い果たしてるだけなら全然いいが……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
406 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:49:00 ID:lWLx6OOQ0Case2-Day2A
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
407 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:49:36 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「さーて、タクシー会社に電話するか」
(´<_` )「……兄者」
( ´_ゝ`)「ん?」
(´<_` )「……何かミノリちゃんからメール来てるんだが」
( ´_ゝ`)「……あっはい。……それで?」
(´<_` )「いやこれ……。……あー……うーわマジかぁ……」
( ´_ゝ`)「何そのリアクション」
(´<_` )「最悪だわ」
( ´_ゝ`)「そんなこと言われたら気になっちゃうじゃん」
(´<_`;)「まさか見ないつもりだったのか……」
( ´_ゝ`)「俺にできないことは弟者に任せる(キリッ」
(´<_` )「チラ見もせずにできないと断言するなんて流石じゃないぞ」
( ´_ゝ`)「そうか?」
(´<_` )「そうだ」
( ´_ゝ`)「……見るよ」
(´<_` )「ああ」
408 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:50:11 ID:lWLx6OOQ0
From: 一条実里To: 流石探偵事務所Sub: 人探しをお願いしたいです!
こんにちは 一条です
この間はありがとうございました!おにいちゃんはまだちょっとやつれてるけどすっかり元気です!
それで 解決して貰ってすぐで申し訳ないんですけどまた人探しをお願いできませんか?ここ数か月行方のわからない友達がいて心配なんです街で見かけたって話も聞いたんですけど私は全然会えなくて
聖パウロ学園中等部の2年生で沢近辺梨花っていう子ですよくないかもと思いましたけど写真を添付します
今度行くので相談させてください!お金は何とか用意します!
409 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:50:46 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「……えっ、この写真……えっ、マジ……?」
(´<_` )「だよな、そうなるよな、俺おかしくないよな? な?」
_,,, --──- 、 /..::::::::::::::::::::::::::::.... `ヽ _,,, /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... 丶 <´ `Y、_:::::::::/:::::::::::::::::::::iヽ:::::::':、:::::... 、 〉 '''‐〈 ノ、_/:::::::::::/:::::::::::゙、 \::::ヽ:::::. 、 〈 / ̄ノ !::::::::::::|ヽ:::::::::::゙、 ヽ::::゙、::: 、 、 /::;;;;;;;/ /∨ |:::::::::::::| _\::::::ヽ \|:::: !ヽ 、 /:::::::;;;〈_ |::::::::|::::|/ ヽ、;;\ ヽ::: j ヾj ,':::::::::;;;;;;;; ̄`''''´;|:::::::|、:::! yr=ミ:、 行ミt゙、/. l::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;::| ヾ| :{_ヒri}゙ ヒrリ.》 !. !:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::;r‐゙、;;:゙、 .i  ̄´ , |. !:::::::::;:::::;;;;|、;;;;;;:::{ ー\:ヽ|"""" ヽ__, / {::::::::i;:::::::;;l \;;;::`ー-、\| /. ゙;:::::::i゙、:::::;゙、 `''ー-ニ;;_ゝ /::l ゙、:::{、ヽ:;:::::\_ ,,,,ノニ/、_ 7'''''  ̄ |:::::::i:j ヽ::゙、\ヽ:;;:::::_}\  ̄j、_ |:::: /゙
( ´_ゝ`)「……そんなことある? いや、ないな。んなこたーない。つまり……」
(´<_` )「知っててぶっ込んで来てるとか普通に怖すぎるんだけど何なのあの子」
( ´_ゝ`)「しかも大分隠す気なくなってきてるぞ。貯金全部おろしたって何だったんだよ」
(´<_` )「俺らがスルーすることまで見越されてるな」
( ´_ゝ`)「……そこはそうだが、よく考えると案外偶然かもな」
(´<_` )「ほう?」
410 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:51:22 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「そんだけ情報収集する伝手があるなら自前でやった方が早い」
(´<_` )「一理ある」
( ´_ゝ`)「とすると逆だな、この暫定少女が最近派手に動き回ってるってことだ。 だからたまたま二か所から同時に話が来た、と」
(´<_` )「……友達ってのもまあ嘘か」
( ´_ゝ`)「たぶん嘘じゃね? 近所のおっさんは数日で友達は数か月って何だよ。騙す気すらない、雑すぎる」
(´<_` )「確かに」
( ´_ゝ`)「……探す理由は最近できた、ってとこが妥当だろうな」
(´<_` )「……薬か?」
( ´_ゝ`)「かもしれん。もしくは冨竹に手出しでもしたのか……」
(´<_` )「なあ、暫定少女が無事でいられる未来が見えなくなってきたんだが?」
( ´_ゝ`)「奇遇だな、俺もだ。俺らがどうこうするまでもなく滅ぶかもな」
(´<_` )「さりとて内藤君がそれまで平穏無事であるわけもなく」
(lll´_ゝ`)「下手すりゃ一家離散まである」
(´<_`lll)「最悪巻き添えという線も……」
(lll´_ゝ`)「「やっぱ放っとくわけにはいかないわな」」(´<_`lll)
411 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:51:58 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「ま、期せずして名前と年齢と所属をゲットできたのは大きいな」
(´<_` )「しかしガチJCならどうやってホテル入ったんだ? 身分証偽造?」
( ´_ゝ`)「もしくはフロント無人なのかも」
(´<_` )「あー、頻繁に利用してればそれでも止められる気はするけど、ガバいとこならなくはないか?」
( ´_ゝ`)「うむ。それでタクシー会社以外にも選択肢がいくつか出てきたわけだが」
(´<_` )「とりあえずミノリちゃんに話聞くか?」
( ´_ゝ`)「そうだな……学校終わったら来るように言っといて。 先にタクシー会社と学校当たっとくか」
(´<_` )「タクシーの運ちゃんは言いくるめる余地もあるが学校とかどうする気だ?」
( ´_ゝ`)「この警察手帳を見てくれ。こいつをどう思う?」
(´<_` )「凄く……リアルです。って、えっ、警察装う気か?」
( ´_ゝ`)「そうだが何か?」
(´<_` )「流石にリスキーだと思うんだが?」
( ´_ゝ`)「そうか?」
(´<_` )「そうだ。……そこまでする必要ある?」
( ´_ゝ`)「どうせ反社の伝手と接触するなら一緒かなって」
(´<_` )「うーむ……それはたしかに否定はできないが……」
412 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:52:33 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「まあまあ任せとけって。警官になりすますくらい大したことではない」
(´<_` )「十分大それたことだがな。まあ兄者の変装スキルなら大丈夫か……?」
( ´_ゝ`)b「大丈夫だ、問題ない」
(´<_` )「そうか?」
( ´_ゝ`)「そうだ」
(´<_` )「……まあそんだけリアルな警察手帳持ってるくらいだし大丈夫か」
( ´_ゝ`)「うむ。ソロ聞き込みでは何回かやってるしな」
(´<_` )「何それ初耳なんだけど」
( ´_ゝ`)「弟者だってそういうのあるだろ?」
(´<_` )「……確かに架空のネットに強い弁護士とかサイバー警察を演じたりはするが」
( ´_ゝ`)「だろ?」
(´<_` )「そしたら何かひょんなことから本物のネットに強い弁護士と意気投合してな、たまに相談したりしてる」
( ´_ゝ`)「何それ初耳なんだけど」
(´<_` )「兄者だってそういうのあるだろ?」
( ´_ゝ`)「ネットだとコミュ力高いよね弟者……」
413 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:53:10 ID:lWLx6OOQ0
* + 巛 ヽ ,r' 巛 + * 〒 ! ! 〒 イヤッッホォォォオオォオウ! + 。 | | | | 。 + * + / / ヽ .ヽ + * ∧_∧ / / ヽ ヽ∧_∧ (´ω`=./ / + + ゙i ゙i ´_ノ`) ,- f f -. / ュヘ | * * | ヘュヽ 〈_} ) | | ( {_〉 / ! + + ! ヽ ./ ,ヘ | | ヘ, ヽ. ガタン ||| j / | | ||| ||| | | ゙i j ||| くガタン――――――――――――――――――――――
d(´ω`=)「流石だな兄者、言われれば私服警官に見える」
( ´_ノ`)b「だろ? こないだの二人組(=゚ω゚)ノ( ´ー`)を参考にしてみた」
d(´ω`=)「なるほどな、メイクから察するに兄者が警部役か」
( ´_ノ`)b「そゆこと。俺がちょっと横暴なこと言って弟者が宥める感じでよろしく」
(´ω`=)「……ふう、行くか?」
( ´_ノ`)「だな」
414 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:53:45 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
(;´_ノ`)「危うくアポ取るの忘れるとこだった」
(´ω`=)「俺がいてよかったな兄者」
( ´_ノ`)「ありがてえありがてえ」
(´ω`=)「全く。しかし思ったよりすんなりアポ取れたな」
( ´_ノ`)「ああ、あそこの会社はトラブル対応の迅速さに定評があるらしいからな」
(´ω`=)「叩き起こされる運ちゃんには正直申し訳ないが」
( ´_ノ`)「そこは確かに忍びない」
(´ω`=)「まあなるべくちゃちゃっと終わらせて寝かせてあげよう……」
415 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:54:21 ID:lWLx6OOQ0【暮石タクシー】 i'"='フ .|llll|lllllllll:::... | | ,....___ ,-,i .|llll|lllllllll:::... | | i .i:El i' l ,,,..........__ .|llll|llllll__:::........................___' '_ ,-──-v---、 ゙i |i__|i__|i__|:::... ̄ ̄'''''ヽ ,.--─‐〒.、 y' .!i i !、 |i |i |i |:::... / / .ll. \、 ._ !i {コ / / ∥ `='_) ̄ ̄ `i ,-,.ニニ / i__,,..-‐─''';"" ̄ ̄ `ヽ. .} /./~ : : } i {二'' ー----[`] .: :. /二゙、 /ヘ! ,.-'"i!;! ./ .,.一 : :. | i i! :;lilj|' ~~ ,'i! i''" / ,.. ̄ヽ: __,.. -‐ヾヽソ ~~ |ii!. :'^ `''''. i .:i ヽi _,,..-一''  ̄ |!iヾ ` ー―. ! .i、 ,.li ̄ .i:!:;ゝ、__:i| ̄ ゞ_____.ノ `ー'" `ー
416 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:54:57 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ノ`)「おう、邪魔するぞ」
(´ω`=)「こんにちはー」
(゚」゚)「あ、お電話頂いたヤガシラさんでしょうか?」
( ´_ノ`)「ああ、そうだが……あんたは?」
(゚」゚)「運転手の濯石則夫です。何でも私に聞きたいことがあるとか?」
( ´_ノ`)(たくし のりおって……また凄い名前だな)
(´ω`=)(例によって俺らが言えたことじゃないけどな)
(゚」゚)「……あの?」
(´ω`=)「あ、すみません。じゃあちょっとお話聴かせて貰えますか?」
(゚」゚)「その前に警察手帳拝見してもよろしいでしょうか」
( ´_ノ`)「めんどくせーな……ほれ」
(´ω`=;)「ちょっと八頭警部、何ですかその態度! 濯石さんすみません!」
(゚」゚)「いえ、お気になさらず。 ……確かに警察の方のようですね。ではこちらへ」
―――。
417 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:55:42 ID:lWLx6OOQ0
(゚」゚)「さて、それでどういったことをお話すれば?」
( ´_ノ`)「……秘匿捜査中の事件である少女を追ってる。 ここでの話は内密に頼みたい」
(゚」゚)「内密にですか……社長にはお話しても?」
( ´_ノ`)「ふむ」
(´ω`=)「そこはまあ仕方ないかと……」
( ´_ノ`)「まあそうだな。なるべく詳細は伏せて欲しい」
(゚」゚)「わかりました」
( ´_ノ`)「で、これがその少女の写真なんだが。あんた、昨日乗せてたろ?」
(゚」゚)「あ、はい。九折のあたりまで」
( ´_ノ`)「九折か……」
(´ω`=)「深夜に少女一人で、不審には思いませんでしたか?」
(゚」゚)「思いましたけど……あれで成人らしいですからね。大学の学生証も見せて貰いましたよ」
( ´_ノ`)「名前は見えたか?」
(゚」゚)「いえ、指で隠れてましたね」
(´ω`=)「どこの大学でした?」
(゚」゚)「国際クオリティ大学でしたね、丁度目的地も九折だったので覚えてます」
418 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:56:17 ID:lWLx6OOQ0
(´ω`=)(どういうことだ……大学が接点? しかしミノリちゃんによれば中学生……)
( ´_ノ`)(流石に別人ってことはないと思うが……どっちがカバーだ? 普通に考えれば大学生の方が実体だろうが、中学生の身分をカバーとして用意する意味がわからん)
(´ω`=)「他に何か気付いたこととかあります?」
(゚」゚)「ええと、そうですね……こんな時間にフラフラしてる割に意外と用心深いなとは」
( ´_ノ`)「どういうことだ?」
(゚」゚)「いえ、マンションの前まで送ったんですけどね。明後日の方向に歩き出して「おや?」と思ったんですよ。 たぶん家の場所を知られたくなかったんじゃないかと……」
(´ω`=)「なるほど」
(゚」゚)「『タクシー運転手が』って事件も嘆かわしいことにたまに聞きますからね」
( ´_ノ`)「確かにな。他には何かあるか?」
(゚」゚)「うーん……特にこれといって」
(´ω`=)「ありがとうございます、大変参考になりました」
( ´_ノ`)「わざわざ起きてきてもらっちまってすまなかったな」
(゚」゚)「いえ、とんでもないです。何の捜査かは知りませんが頑張ってください」
(´ω`=)「はい、ありがとうございます。それでは失礼します」
( ´_ノ`)「ああ。邪魔したな」
419 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:57:13 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ノ`)「マジでわからなくなってきたんだが」
(´ω`=)「奇遇だな、俺もだ」
( ´_ノ`)「ワンチャン別人って可能性あるか?」
(´ω`=)「いやー……流石に双子でもないのに似すぎじゃね?」
( ´_ノ`)「だよな」
(´ω`=)「大学生の可能性が比較的高そうな気はするが……」
( ´_ノ`)「うーん……」
(´ω`=)「こりゃ聖パウロ学園の後は国際クオリティ大学かな……」
( ´_ノ`)「しかし大学での名義がわからんからな……目撃証言集めるくらいしかできそうにない」
(´ω`=)「ああ、そう言われりゃそうか」
( ´_ノ`)「大学じゃ目立つ容姿だから出没してるなら証言取れそうだけどな」
(´ω`=)「内藤君との接点考えるに出没してそうだし、行ってみる価値はあるか」
( ´_ノ`)「うーん……一旦保留で」
420 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:57:48 ID:lWLx6OOQ0【聖パウロ学園】 | _」 | γ´::::`ヽ △____ ___∧ ∧, | ̄ ̄| ∧ |{::::::::::::::::}| __,∧////// \二二二三 /二|__,|二|_|__||二|__ /| ̄ ̄ ̄ | |γ´__/:::∨///////\|__|_|__/_|」」」|_|」」」」」」」|_|」」」」i| |/|二二二 | 八レ'´/::::::::∨////////\_/:::::::::::::::::| ̄|::::::::::| ̄| ̄|: ::::::| ̄| 匚| ./|/|::: ::口:::: |八γ´_ノ__//\:::::|二i¨¨¨¨¨¨¨¨ |::::::::::::::::::::|_|::::::::::|_|_|: ::::::|_| 匚|_______|_|_|____|[[[[[i≫''"// ,,>:|二i_____|:::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 匚|::::__:::::::::::::::::::::x===x::::::::::::::__::::\/゙|/,、rf〔 |:::|二i::::::::::::::::: | ̄ ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::匚|::|||:::::::::::/ハ从ハ \ : ||| :::::| |::| | | | |イ二───‐:|::::::::::::::::| ̄| ̄|::::| ̄|| ̄|| ̄|: | ̄| 匚|::└┴┘::::::::::|ニ|´  ̄`'|ニ|:::└┴┘::::: |/|::| |_レ''"]|二i::::::::::::::::: |::::::::::::::::|_|_|i'´| ̄ ̄ ̄|`'i::|_| 匚|TTTTTTTTi| ||´| ̄|`|| |TTTTTTTT|/|''"´::: ::[ |二i::::::::::::::::: |::::::::::::::::ニニニニYニTニニニニTニYニニニニi| ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄| ||_,| ̄|,_|| | ̄:::| ̄ ̄ ̄| |:: __ -┐]|二i::| ̄ |:::::::|::::::::::::::::| ̄[ ̄| |凵凵凵| |:::: :: 匚|::::::::::::::::::::::::::::| |i´| ̄|`i| |:::: : |::::::::::::::::|“”|:| |:]|二i::| |:::::::|:::::::::::::::::|_[_|-‐|二二二|‐-|:::: :: 匚|二二二丁二i|=弋ニニニナ二二丁二二ー|-‐|:| |:]|二i::|__|:::::::|::::::::::::::::: ̄ ̄:::|-‐|冖冖冖|‐-|:::: :: 匚| |_|_|[| | | x==ミ, ||||| ̄| ̄|i|“”|:└''"´::]|二i::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::弋弋ニニニニナナ:::::::: 匚|::::::::::: :: [| | |〃⌒ヽ \:.|||||_|_|i|-‐|:::::::::::::: ]|二i::::::::::::::::: |::::::::::::::::::| ̄| ̄|:::::::| ̄| ̄|::::::::::::::::: 匚| :::::::::::: : [ニニニニ| |-‐| |二二|::::::::::::: i|: : |:丁 ̄|: ]|二i::|  ̄|:::::::|::::::::::::::::::|_|_|:::::::|_|_|::::::::::::::::: 匚| | ̄| ̄| |O|::| | |-‐| |::: :| || ̄| ̄|i|“”|:::| |: ]|二i::| |:::::::|::::::::::::::::::_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_匚|_|_|_|_jしL| | ||| |::: :| ||_|_|i|_|:::|__」 ]|二i::|__|:::::::|:::::::::::::::::::_|」」」」」」」」」」」」」」」」」|_|」」」」」」」」_||_| |┴| |::: :| |::::::::::::::::| ̄|~“”” ̄]|二「 ̄ ̄ ̄:|:::::::::::::::::::::::::x===ミ:::::::::::::x===ミ:::::::::::::x==ミ::::::::|__| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::::i|::::::::::::: :]|二i二ニ=-.....L_::::::::::::::ん'///'心,::::::ん'///'心,::::::ん'//'心,:::|v ∧────────── \|\「|: : :]|二i:::::::::::::::: :|”丁ニ=-:::|///////|::::::|///////|::::::|//////|:::|:∨∧───────────\__ ̄\|二───ー|:::::|'⌒:::|///////|::::::|///////|::::::|//////|:::|: :∨∧────────────‐\ \\:::::::::::::::|:::::|///:::|///////|::::::|///////|::::::|//////|:::|: : :∨∧─────────────\ \\:::::::: |:::::|/// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\: :| ̄ |──────────────\ | ̄|::::::::|:::::|──
421 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:58:24 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ノ`)「うーん如何にもなお嬢様学校」
(´ω`=)「御令嬢のミノリちゃんが高等部通ってるくらいだし……」
( ´_ノ`)「あの豪邸思い起こすにまあそうか」
(´ω`=)「受付はあそこか」
( ´_ノ`)「失礼、先ほど電話した八頭という者だが」
彡 l v lミ「お待ちしておりました。教頭の鈴木と申します」
(´ω`=)「警部、手帳」
( ´_ノ`)「わかってんよ。ほら」
彡 l v lミ「……なるほど、確かに警察の方のようですね」
(´ω`=)「沢近辺梨花さんについてお話を聞かせて頂けますか?」
彡 l v lミ「よろしいでしょう。こちらへ」
422 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:59:00 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ノ`)「まず、秘匿捜査中の事件だからここでの話は内密に頼みたい」
彡 l v lミ「よろしいでしょう。どうせ大した話はありません」
( ´_ノ`)「ふむ?」
(´ω`=)「大した話はないとは?」
彡 l v lミ「結論から申し上げますと、沢近さんは長期休学中となります」
( ´_ノ`)「……なるほど。理由は?」
彡 l v lミ「病気療養と伺っていますね」
( ´_ノ`)「それはいつから?」
彡 l v lミ「今年の4月からですね」
(´ω`=)「……あなたはお会いになられたことは?」
彡 l v lミ「あります」
( ´_ノ`)「ちなみにそれはどこで?」
彡 l v lミ「……? もちろん学園ですが……」
( ´_ノ`)「……なるほど」
(´ω`=)「最近お見舞いに行かれた方などは?」
彡 l v lミ「うちの職員にはいないでしょう。保護者の方の方針で学園側には詳しい情報を頂けていませんので」
(´ω`=)「それで休学って通るものなんですか?」
彡 l v lミ「まあ……場合によりますね」
423 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 22:59:36 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ノ`)「というと?」
彡 l v lミ「沢近さんのお母様は当学園の理事を務められておりますから……」
( ´_ノ`)「……なるほど」
(´ω`=)「その、お母様とはお会いできませんか?」
彡 l v lミ「難しいですね。何分神出鬼没な方で……」
(´ω`=)「……失礼ですが、そんなことあります?」
彡 l v lミ「はあ……そう仰るのは最もですが、実際にあるので仕方ありません」
( ´_ノ`)「……なあ、あんた国家権力なめてんのか?」
彡 l v lミ「え?」
(#´_ノ`)「流石に今のは嘘だろ、なあ? 舐めてんのかって聞いてんだよ! オラ!」
彡;l v lミ「そ、そう仰いましても……」
(´ω`=;)「ちょっと警部!」
(#´_ノ`)「……で。話すのか? 話さねぇのか?」
彡;l v lミ「……まあ良いでしょう。ただ、ご内密にお願いします」
( ´_ノ`)「フン、最初からそう言やいいんだ」
424 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:00:11 ID:lWLx6OOQ0
彡 l v lミ「理事相手ですから、学園としてはあまり強くものを言えない立場にあります」
( ´_ノ`)「それはそうなのかもしれんが、流石に理事会が放っておくか?」
彡 l v lミ「これは噂ですが……理事長個人に多額の金銭を渡しているとか。本当に内密にお願いしますよ?」
( ´_ノ`)「……なるほど。じゃあ何か、マジで幽霊理事なのか……」
彡 l v lミ「ええ、そういうことになります」
(´ω`=)「うーん……何か学園としても大変そうですね……」
彡 l v lミ「はい、正直に言って……」
( ´_ノ`)「……怒鳴って申し訳なかった、言い難いことを教えてくれて感謝する」
彡 l v lミ「ああ、いえ……御尤もな反応だと思いますので、はい」
(´ω`=)「うーん……そうなるとあまり有益な情報は得られそうにありませんね、警部」
( ´_ノ`)「だな、そろそろ次行くか。あ、理事の住所と連絡先だけ教えて貰えるか?」
彡 l v lミ「……くれぐれも私から聞いたというのはご内密に」
( ´_ノ`)「わかってる」
彡 l v lミ「大したお話もできずすみません」
( ´_ノ`)「……いや、十分参考になった。では失礼する」
(´ω`=)「ありがとうございました!」
425 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:00:47 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ノ`)「……クソっ、あいつ只者じゃないな。どれが本当でどれが嘘なのか今一わからなかった」
(´ω`=)「逆に言うと只者じゃない教頭が警察を煙に巻かなきゃならん何かがある、ってことはわかったな」
( ´_ノ`)「理事の名前は調べりゃわかるからそこは本当だろうが、他は……」
(´ω`=)「休学中ってのが正直一番怪しいよな。本当に在籍してんのか?」
( ´_ノ`)「軽くカマかけてはみたがよくわからんかった」
(´ω`=)「うーむ……もういっそ尾行に全賭けするか?」
( ´_ノ`)「それもありかもなあ。内藤君張っとけばまた現れるだろうし……」
(´ω`=)「もしくは業者装ってホテル潜入か」
( ´_ノ`)「ありっちゃあり。いずれにせよ表立った関係者から近づくのは難しそうだ」
(´ω`=)「だなあ。国際クオリティ大学は行くのやめとくか?」
( ´_ノ`)「どうせだから行っとこう。車ならすぐだし」
(´ω`=)「そうするか。あんま足しにならん気はするが」
426 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:01:23 ID:lWLx6OOQ0【国際クオリティ大学】 ├─┤ || ◎ || ___┬┬┬┬┬┬┬|| == ||┬┬┬┬┬┬┬_ |二二二二二二二二|| 田 ||二二二二二二二二| | 田 田 || 田 田||=:|| == ||::=|| 田 田 || 田 田 || |――――――――|| 田 ||::―――――――::|| | ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄|| ;;|| == ||::::|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||:(:::)| 田 田 || 田 田||=:|| == ||゙=||..田 田 ||..田 田 ||::(::)::)::::::::|| |――――――――|| 田 ||::―――――――::||:::||::||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::: ::::::: ::::::::::::::::::::
427 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:01:59 ID:lWLx6OOQ0
(∴□u□)「あ、知ってますよ」
( ´_ノ`)「「えウッソ!?」」(´ω`=)
(∴□u□)「?」
(´ω`=)「すみません、ちょっと取り乱しました」
( ´_ノ`)「いつどこで見たんだ?」
(∴□u□)「いつどこでというか……時々? サークル棟のあたりで絵を描いてるのを見かけますね」
(´ω`=)「絵、ですか?」
(∴□u□)「はい、道行く人を見ながらスケッチブックに何か描いてたのでたぶん絵かなと……」
( ´_ノ`)「その言いっぷりだとどこの誰かはわからないか?」
(∴□u□)「ですね。場違いな美少女なので隠れファンは結構いますけど」
( ´_ノ`)「ほう?」
(∴□u□)「うちの漫研では彼女をモデルにした主人公を描いてる奴もいますよ」
(´ω`=)「……ちなみにその人の名前は?」
(∴□u□)「え? 内藤ですけど」
428 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:02:34 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ノ`)(おいおいおい、ドンピシャだなあ)
(´ω`=)(内藤君サークル仲間とLinerやってる気配なかったが……もしかして隠してるのか?)
( ´_ノ`)「その内藤ってどんなやつだ?」
(∴□u□)「え? 仲良いわけじゃないんでよく知らないですけど……見た目は白饅頭って感じですね」
(´ω`=)「内藤君と仲が良い人がいたら紹介して貰えませんか?」
(∴□u□)「ええと……たぶんいない……ですかね? 彼、いつも黙々と描いてるんで」
(´ω`=)(そっちか……ボッチじゃん内藤君。何かつら)
( ´_ノ`)(そこまで根暗な感じには見えなかったけどな……たまたま馴染めてない感じかね)
(´ω`=)「……この少女と話したことある人はいますかね?」
(∴□u□)「いない……と思います。あ、カルトサークルのゴミが話しかけてるのは見ましたね、完全無視されてましたけど。 刑事さん、あれって取り締まれないんですか?」
( ´_ノ`)「誠に遺憾ながらな……もしその気があれば今からでも頑張って勉強して政治家になってくれ」
(∴□u□)「あー……流石にちょっと厳しいですかねぇ……」
( ´_ノ`)「だろうな」
(´ω`=)「ありがとうございました、非常に参考になりました」
( ´_ノ`)「ちゃんと勉強しろよ」
429 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:03:11 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ノ`)「結局あれ以上の情報はなかったな……」
(´ω`=)「ターゲットでも物色してたのか?」
( ´_ノ`)「その可能性が高いだろうな」
(´ω`=)「駄目元だったからまあ十分すぎるか……次どうする? ミノリちゃんは17時だってよ」
( ´_ノ`)「んじゃとりあえず着替えて飯行こうぜ。仁田さんは15時なら空いてるってさ」
(´ω`=)「図らずも丁度いい塩梅だな」
( ´_ノ`)「うむ。問題は何を食うかだが……」
(´ω`=)「中華行こう! 餃子食いてえ」
( ´_ノ`)「おっいいな。俺も担々麺食いたい」
(´ω`=)「担々麺かー。俺はメイン何にするかな」
( ´_ノ`)「いつも通り台湾まぜそばじゃないのか?」
(´ω`=)「確かにうまいんだけどうーん」
430 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:03:47 ID:lWLx6OOQ0【中華料理 白虎飯店】 _,,.. -‐ '' "´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::::::::|:::::::::::: >''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::|:::::::::::: | ::::::::;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.中 華 料 理 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::|r≦..... |:::::: ;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::|∨....... |:::: ;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::|::∨..... |::::;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |::::::::|::: ∨.. |::;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |__:|:::::::∨ 7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._竺三二ニ===--─ \:::::::∨:::::| ;′:.:.:.:.:.:.:_竺三二ニ===-‐==冖ニ二三 ̄ \',::::::::',:::: | ;二三 ̄::::::::::::::| | | _____',::::::::', : |  ̄ ̄`゙'、:::::::::::::| | |  ̄ ̄ ̄ ̄ |::::::::|::::| ∨::::: : | | |_竺三二ニ===--─===L:::_:|::::| | : :::::::|__________-=三二ニ===--─===冖ニ二三 「 .|::: : |::::| | : :::::::| r‐‐‐‐‐‐「 ̄ ̄ ̄ | | 白虎飯店 .|:. |::: : |::::| | : :::::::| |------.|---|㍾㍽ | | | | | .| :.|::: : |::::| | : :::::::| |_f!..rュ..|__.|㎏㎡| . | | | | | .|: :|::: : |::::| | : :::::::| |___,,,,,.:'´爻rァァ入.!___|__..|__..|____.!____.|: :|::: : |::::| | : :::::└―爻爻爻爻爻爻爻爻爻 .|:.:.:.:.:.:.:|:.| |:.|: ::.:.:.: |::: : |::::| ,'三三|彡爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻, .|:.:.:.:.:.:.:|:.| [|:.|: ::.:.:.: |::: : |::::| /:|三三|彡爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻, .|:.:.:.:.:.:.:|:.| |:.|: ::.:.:.: |::: : |::::| ./:: |三三|彡爻;爻爻爻:爻爻爻爻爻ソ .|:.:.:.:.:.:.:|:.| |:.|: ::.:.:.: |::: : |::::| / _{ ̄三[二爻;爻;爻;爻;爻;爻;爻;爻'´ .|:.:.:.:.:.:.:|:.| |:.|: ::.:.:.: |::: : |::::| { : : : : : : : ≧ェ。。.⌒;爻;爻;爻;爻爻⌒_ └---:.:|:.| |/77777!:::::::|::::| `¨^^ ー : : : : : : `≧s。.{⌒__>''": : : :.|_.. ..|:.ト _ || | | | |..;:::::::;: : | `¨^^ ー : : : : : :.|: : : >''"  ̄`ト≧s。._ ̄ ||:::::::::::::;:::::::;:: : | `¨^^^¨´ /::::::::::::::::::....... .|ト-- 、√:::;:::::: |
431 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:04:23 ID:lWLx6OOQ0
リ `⊿´)「いらしゃいませー!」
( ´_ゝ`)「ちっす」
(´<_` )「ども」
リ `⊿´)「あ、二人久しぶり! 毎日来な!」
( ´_ゝ`)「ははは」
(´<_` )「流石に毎日はちょっと……」
リ `⊿´)「何する? 日替わりはチキンカツ」
( ´_ゝ`)「担々麺餃子セットで」
(´<_` )「酸辣湯麺餃子セットお願いします」
リ `⊿´)「はーい! ちょと待てて!」
( ´_ゝ`)「結局酸辣湯麺にしたのか」
(´<_` )「高菜チャーハンも捨てがたかったが……」
( ´_ゝ`)「あーあれもうまいよな」
(´<_` )「中華屋はラーメン屋とかと違って迷うな。何でだろ」
( ´_ゝ`)「確かに」
432 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:06:48 ID:lWLx6OOQ0
リ `⊿´)つ「担々麺と酸辣湯麺セトお待ちでーす!」
( ´_ゝ`) ズー (´<_` ) ズー (っ. 川 .o (っ川 .o ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄ ̄ ̄`ー―′ ̄\
( ´_ゝ`)b「「うめぇ……!」」d(´<_` )
( ´_ゝ`)「めっちゃ辛い、だがそれがいい」
(´<_` )「やっぱ一口目のこの調味料の暴力こそ中華だよな」
( ´_ゝ`)「餃子もうめうめ」
(´<_` )「スープに漬けて……うむ、やはりこれだな」
( ´_ゝ`)「あ、俺もやろ……うん、うまい」
(´<_` )「ここの餃子はやはりスープ投入が最強。だから混ぜそばもチャーハンも涙を呑んでキャンセル」
( ´_ゝ`)「だなー。餃子のニンニク強すぎないのがポイントか」
(´<_` )「肉汁少なめの野菜多めだからこそ活きるな」
( ´_ゝ`)「絶対スープ投入意識して調整してるよなここの餃子……」
433 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:07:24 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ゝ`)「ふう、食った食った」
(´<_` )「んで次は仁田さんか……正直苦手なんだよなあの人」
( ´_ゝ`)「なに、困ったら煽てときゃいい。案外単純だぞあの人」
(´<_` )「そんなもんか」
( ´_ゝ`)「そんなもんだ」
(´<_` )「しかし何で韓国人なのに日本で中華マフィアの幹部なんてやってるんだ?」
( ´_ゝ`)「さあ。色々あるんでしょ」
(´<_` )「まあ俺らも何で群馬出身なのに東京や横浜でもなく筆府で探偵やってるんだと言われるとな」
( ´_ゝ`)「そゆこと」
434 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:08:00 ID:lWLx6OOQ0【品川商事 事務所】,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. _|______________________,] . ::::| : , :::| . ____ . ____ ____ | |i―ii―i| .|i―ii―i| |i―ii―i| | ||_||_|| : ||_||_|| ||_||_|| | ||―||―|| . ||―||―|| ||―||―|| | ||_||_|| ,||_||_|| ||_||_|| | '―――' '―――' '―――' . | : , :::| . . |,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. _|______________________,] . ::::| : , :::|_____ ____ ____ .:| || , |i―ii―i| |i―ii―i| | ||. ||_||_|| ||_||_|| | \ || :||―||―|| ||―||―|| |. \ : ' O || ' ||_||_|| ||_||_|| | \ ===. || '―――' '―――' | , \ || ;; | \ . :____||_________________| . \――――`i ' . : \ ̄ ̄ ̄ ̄~ \ , ' ; \ \__________________________________ノ,――――――――――――――――――――――――――――――――― '" : ' . ' :
435 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:08:35 ID:lWLx6OOQ0
<ヽ`∀´>「知らんニダ」
( ´_ゝ`)「あっはい」
(´<_` )(開始2秒で終わったんだが……)
<ヽ`∀´>「とはいえそれだけで帰すのも悪いニダね……朴」
<ヽ`A´>「はい、聞いてきます」
<ヽ`∀´>「詳しい人間に聞きに行かせたニダ。ちょっと待ってるニダ」
( ´_ゝ`)「助かるー流石仁田さん」
(´<_` )「わざわざありがとうございます」
<ヽ`∀´>「ホルホルホル! それほどでもないニダ!」
( ´_ゝ`)(大体こうやって持ち上げとけば太っ腹なおっさんなんだけど、シビアなとこはシビアだから油断大敵)
<ヽ`∀´>「以前は世話になったニダ。これくらいはさせて貰うニダ」
( ´_ゝ`)「こっちも助かったからお互い様だと思うけどね」
<ヽ`∀´>「それじゃこっちの器が疑われるニダ! カタギに世話になったからには倍返しニダ!」
(;´_ゝ`)「映画のジャパニーズヤクザみたいなこと言うね……(そういやその手の映画好きなんだっけ……いや助かるけど)」
(´<_`lll)(俺らが潜伏先見つけちゃったあの人達どうなったんだろうなー……考えたくないなー……)
436 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:09:22 ID:lWLx6OOQ0
<ヽ`A´>「戻りました」
<ヽ`∀´>「お? どうだったニダ?」
<ヽ`A´>「流石にこんな目立つ少女にヤク売らせる馬鹿はいないだろう、だそうです」
<ヽ`∀´>「あー……まあそうニダね。買い手ならともかく」
<ヽ`A´>「ええ。よそも……どうですかね? 今生きてるとこはそこまで馬鹿じゃないと思いますが……。 有象無象の半グレ連中なら或いはそんなクソ馬鹿も……と言った程度かと」
<ヽ`∀´>「……ということみたいニダ。残念だったニダ」
(´<_` )「いえ、可能性を一つ潰せただけで十分有難いです」
( ´_ゝ`)「だな。助かったよ仁田さん」
<ヽ`∀´>「なに、困ったときはお互い様ニダ」
(´<_` )(あれ? 何かただの良い人に見えてきた……)
<ヽ`∀´>つポン「……だから、何かあった時はよろしくニダ」
( ´_ゝ`)「ああ……法律の範囲内の依頼ならね」
<ヽ`∀´>「ウェーハッハ! 大枠は収まるようにするニダ!」
( ´_ゝ`)「いや全部収めて」
(´<_` )(やっぱ"ただの"は撤回、仮にもマフィアだわ)
437 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:10:13 ID:lWLx6OOQ0 ________. /_||_| |_||_||三三≡=─f目テ=、____|三三≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─
( ´_ゝ`)「どう思う?」
(´<_` )「うーむ……確かにバイヤー向きの見た目ではないよな、夜の繁華街にいるだけで浮くし」
( ´_ゝ`)「容姿は事前に聞いてたのにラブホから出てきた時二度見したわ」
(´<_` )「俺も」
( ´_ゝ`)「この辺で一番幅利かせてる反社の幹部と薬物担当がそう言うとなるとまあそうかと思える」
(´<_` )「だが、だったら内藤君のあの衰弱っぷりはなんだ? マジで盛りすぎて精根尽き果ててる?」
( ´_ゝ`)「いやー……流石にそれは」
(´<_` )「ドラッグじゃないとなると……麻薬成分を含む市販薬? もしくは大麻栽培?」
( ´_ゝ`)「まだしもアルコールの方がありそうだな」
(´<_` )「わざわざラブホでたらふく酒呑ませるとか目的わからなすぎるぞ」
( ´_ゝ`)「おっとそりゃ確かに、視野が狭くなってたわ」
(´<_` )「他にありそうな線は……向精神薬か? 正直小遣い稼ぎレベルにしかならなそうだが……」
( ´_ゝ`)「それもないだろうな。本格的にわからん」
438 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:10:56 ID:lWLx6OOQ0【流石探偵事務所】 | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
439 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:11:32 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`) /⌒ ヽ (´<_` ) | | / \ | ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ____|. |. ヽ FMV ヽとニ__) ⊂ u) ヽ_____ヽ/
(´<_` )「ミノリちゃん来るまで沢近理事のことでも調べとくか」
( ´_ゝ`)「そうだな」
(´<_` )「まずは学園の公式ページから……うん、一覧に載ってるな」
( ´_ゝ`)「沢近真梨香……非常勤理事ね」
(´<_` )「で、沢近真梨香で検索……ふーむ……」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_` )「……何もなさそうか」
( ´_ゝ`)「まあ予想はしてた」
(´<_` )「次は住所だな。Gogoalマップで……うむ、普通に高須にある住所っぽい」
( ´_ゝ`)「一条邸から結構近いな……友達は嘘でも知り合いではありそう」
(´<_` )「ストレートビューで見た感じ一条邸ほどの豪邸ではなさそうだ」
( ´_ゝ`)「流石にそうだろうな」
440 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:12:17 ID:lWLx6OOQ0
(´<_` )「電話番号は……うーんこれも駄目か。市内局番的に多分あってそうってくらい」
( ´_ゝ`)「フェイスノートとかインストグラフとかやっててくれればよかったんだが」
(´<_` )「大金払ってまで幽霊理事なんて不可解なことする怪人物がやると思うか?」
( ´_ゝ`)「まあそういう顕示欲あれば理事も幽霊じゃないだろ……ってとこか」
(´<_` )「twinbirdにはいるかもしれんがわからん」
( ´_ゝ`)「わかったら流石にすげーわ」
(´<_` )「いるなら時間かければ見つかるかもってくらいだな」
( ´_ゝ`)「この情報の少なさで時間かければ見つかるかもって言えるの流石」
(´<_` )「あとは絶対にやりたくないが沢近辺梨花についてあることないこと騒げば本人含め食いつくかも?」
( ´_ゝ`)×「絶対にNO!」
(´<_` )「だよな。あの学園もなんかありそうだし、本気で調べられたらたぶん俺らがやったってバレるし」
( ´_ゝ`)「本当に最後の手段だな正直」
(´<_` )「そういう意味ではもうちょっと応用利かせて、行方不明者を探している……とか」
( ´_ゝ`)「とかっていうか単なる事実だから困る」
(´<_` )「……俺らがやるのはあれだが、ミノリちゃんに頼むのも手か?」
( ´_ゝ`)「あー……断られそうだが言ってみるだけ言ってみてもいいかもな」
441 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:12:52 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「電話、してみる?」
(´<_` )「うーむ……神出鬼没って言ってたくらいだから普通に捕まらなそうだが」
( ´_ゝ`)「駄目元でもいいだろ」
(´<_` )「そうか? 無駄にリスク増やすだけのような……」
( ´_ゝ`)「俺の見立てではそこまでリスクはない。普通に不在確認するだけだし」
(´<_` )「在宅の場合どういう設定で?」
( ´_ゝ`)「そうさなあ……警察風がいいかな」
(´<_` )「兄者が思い描いている画が俺には見えん……電話の設定はやるから任せた」
( ´_ゝ`)「おう」
(´<_` )「……OK、かけていいぞ」
( ´_ゝ`)iコ「合点承知」
prrrrr....
prrrrr....
iコ"はい、沢近です"
( ´_ゝ`)iコ(おっ、普通に出るか)「筆府署の八頭と言いますが、真梨香さんはご在宅ですか?」
iコ"申し訳ありません、現在海外出張中です"
( ´_ゝ`)「失礼ですが、おたくは?」
iコ"使用人の佐藤と申します"
442 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:13:28 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)iコ「真梨香さんに至急連絡して欲しいんですが」
iコ「ご用件を伺います」
( ´_ゝ`)iコ「実は、沢近辺梨花さんがある事件に巻き込まれている可能性がありまして」
iコ「……失礼ですが、本当に警察の方でしょうか?」
( ´_ゝ`)iコ「ええ、疑っているなら筆府署にお掛け直し頂いてもいいですよ」
iコ「ではそうさせて頂きます」
ブツッ
( ´_ゝ`)「……うーん、やるなぁ」
(´<_` )「おい、結局リスク上がっただけじゃないか」
( ´_ゝ`)「そうでもない。まず一つ。沢近邸にはそれなりに有能な使用人がいる」
(´<_` )「それが何だってんだよ」
( ´_ゝ`)「二つ。沢近辺梨花は事件に巻き込まれない状況にある」
(´<_` )「……うん?」
( ´_ゝ`)「本当に疑っているならどういう事件かまで聞いて矛盾を突くだろう。つまりその時点で疑いではなく確定していた」
(´<_` )「あー……概ね理解。確かに使用人の対応としては少々性急だな」
( ´_ゝ`)「その時点で確定できる可能性としては、①警察とのホットラインがある、②沢近辺梨花は国内にいない、 ③沢近辺梨花は邸内に軟禁または監禁されている、④沢近辺梨花は架空の存在、⑤今のが沢近辺梨花本人」
(´<_`;)「うわ……改めて言葉にされると②以外全部背筋にくる……。 だが敢えて二つほど出そう。⑥せっかちな使用人だった、⑦似たような電話が多く慣れていた」
443 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:14:05 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「⑦は普通にありえるな……。⑥は流石にないだろ、留守中の電話対応を任されてる使用人だぞ?」
(´<_` )「②と⑦がありそうだと思うがな常識的に」
( ´_ゝ`)「俺は④と⑤を推す。そもそもお嬢様学校に在籍だけしてるって不自然な存在だからな。 目的はさっぱりだが架空の人物だと思ってる」
(´<_` )「じゃああの写真は誰なんだよ?」
( ´_ゝ`)「国際クオリティ大学の沢近Xで確定だな、俺の中では」
(´<_` )「ミノリちゃんが何考えてるんだかますますわからなくなるから避けたい説なんだが」
( ´_ゝ`)「そもそも弟者はミノリちゃんの幻影を過大評価しすぎている」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)「よく考えてみろ、大切なおっさんの捜索を馬の骨の俺らに頼らざるを得ない程度の存在だぞ?」
(´<_` )「そうだった……冨竹のことはガチで心配してたんだったな」
( ´_ゝ`)「か弱い少女とは口が裂けても言えんが弟者が恐れているほどの怪物でもない、俺はそう見るね」
(´<_` )「つまり怪物ではあるよな」
( ´_ゝ`)「俺でも手を引っ込めたくなる程度にはな」
(´<_` )「……一度落ち着いてプロファイリングごっこでもした方がよさそうだな」
( ´_ゝ`)「うむ、それが良いと思うぞ。無駄に怯えてるの弟者らしくないし」
―――。
444 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:14:41 ID:lWLx6OOQ0
( ´_ゝ`)「さて、もうすぐか……どう対応する? 普通で良い?」
(´<_` )「あっちも設定が雑になってきてるし、こっちもラフプレー気味でいいんじゃね?」
( ´_ゝ`)「ふむ。あんまり突っ込み過ぎると鬼が出そうでやだな」
(´<_` )「そこはお得意の匙加減で何とかしてくれ」
( ´_ゝ`)「……依頼に直接関係のあるとこは率直にいくか。それ以外は極力詮索しない」
(´<_` )「そんな感じでいいと思うぞ」
( ´_ゝ`)「とりあえず既に別の依頼で動いてるのは黙っとこうか」
(´<_` )「だな。学園だけ先行で聞き込みに行ったって感じで」
( ´_ゝ`)「そんなとこだろうな。何かドキドキしてきた」
(´<_` )「俺が落ち着いた途端に落ち着きをなくすとは流石だな、さっきまでの威厳はどうした」
( ´_ゝ`)「うるせー、弟者が錯乱してるから俺が安心して錯乱できなかったんだろうが」
(´<_`;)「かろうじて論理は通っているが言ってること滅茶苦茶だな……」
「こんにちはー!」
( ´_ゝ`)「「!!」」(´<_` )
445 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:15:16 ID:lWLx6OOQ0
(´<_` )(あー、来ちゃったなあ……どうなることやら)
Case2「やつれた青年の調査」 Day2A「深まる謎」
To be continued...
446 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:15:51 ID:lWLx6OOQ0Case2-Tips4 白根警部の事件簿③
( ・∀・)「白根さん、ちょっと」
(=゚ω゚)ノ「あ、署長!」
( ´ー`)「……何でしょう?」
( ・∀・)「ここじゃあれだからちょっと来て、伊藤君も」
(=゚ω゚)ノ「は、はい!」
447 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:16:27 ID:lWLx6OOQ0
( ・∀・)「まあ掛けてくれ」
( ´ー`)「……で、何なんでしょう?」
( ・∀・)「わかってんだろ?」
( ´ー`)「今俺らがやってることですか」
( ・∀・)「そうそれ。いやー困るんだよね勝手に動かれると」
( ´ー`)「む……やめろと?」
( ・∀・)「そうじゃなくて。課内で話通し辛いのはわかるけどさ、そういう時は私に一言頂戴よ」
( ´ー`)「あー、しかしですね」
( ・∀・)「正直気になってんだあの件」
( ´ー`)「……なるほど」
( ・∀・)「とはいえ正式に動かすわけにもいかないじゃん? 白根さんが動いてくれてるなら丁度いいかなーってさ」
( ´ー`)「動いといて正解だったと今思いました。じゃなきゃあんた自分で動いてたろ」
( ・∀・)「あ、バレた?」
448 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:17:03 ID:lWLx6OOQ0
( ´ー`)「はあ……身軽なのは良いがもう少し自分の立場をだな」
( ・∀・)「ははは、そいつは無理な相談だ! だろ? お互いにさ」
( ´ー`)「毎度のことながらそれを言われるとな……全く誰に影響されたのやら」
( ・∀・)「あんたの影響だ、あんたの」
(=゚ω゚)ノ(相変わらず仲いいなー)
( ・∀・)「で、もう何か掴んでんの?」
( ´ー`)「それなりに、と言ったところですね。犯人らしき人物は特定しました」
( ・∀・)「えっ、マジ? もうそこまで行っちゃってんの?」
( ´ー`)「ただし手段も動機もさっぱりですが」
( ・∀・)「……状況証拠だけってこと?」
( ´ー`)「ですね。全てのガイシャと死の数日前からラブホ通いしてた、ってだけです」
( ・∀・)「うわっ、思った以上に真っ黒! 死因からして警察動かないと踏んでたのかもだけど……雑というか大胆というか」
( ´ー`)「ホシは幼い容姿の自称大学生の女。 ここまではすぐに掴めたんですけどね……」
( ・∀・)「ふむ、どこの誰なのかはまだわからない、と?」
( ´ー`)「そうなります」
(=゚ω゚)ノ「今、近隣の大学を回ってるので恐らく近いうちに身元を特定できると思います」
449 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:17:38 ID:lWLx6OOQ0
( ・∀・)「白根さん、一つだけいいかな?」
( ´ー`)「何でしょう?」
( ・∀・)「手に負えないと感じたらすぐに連絡して欲しい」
( ´ー`)「それは……どういうことでしょうか?」
( ・∀・)「……どうもいやーな予感がしてね」
( ´ー`)「……まあいいでしょう。そういうことにしておきます」
( ・∀・)「悪いね。何分確証のない話で……」
(=゚ω゚)ノ「???」
( ´ー`)(政財界絡みか……署長の見立てが当たってたら面倒だな)
( ・∀・)(と、思ってるだろうけどそっちじゃないんだよなー……)
( ´ー`)「もういいですか?」
( ・∀・)「ああ、時間取らせて悪いね。課の方は適当に誤魔化しとくから全力で捜査しちゃって」
( ´ー`)「それは素直に助かります。……では」
(=゚ω゚)ノ「失礼しました!」
( ・∀・)「……」
450 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/15(土) 23:18:13 ID:lWLx6OOQ0
( ・∀・)(うーん……どうも連中にしては杜撰すぎるんだよなあ)
( ・∀・)(自分らのシマで勝手されてるのに教授が動いてる様子ないし)
( ・∀・)(でも死因から言って十中八九……やっぱり凡田に相談してみるか)
( ・∀・)(あとはどうせ動かないだろうけど特課にも一報だけしとこう。 後で文句言われても嫌だし、動けば儲けもんだし)
( ・∀・)「……はぁ」 ・ ・( -∀-)(裏側なんて知らなきゃよかったなーっていつも思うけど、知ってるからこそできることもある)
( -∀-)(この両腕の届く範囲で自分の正義を貫くだけ……そうだよな、白根さん?)
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「はぁ……白根さん、ちゃんと連絡くれるといいけど」