ノコユニット(ツール番号140)は以下の2つを設定、調整します。
刃物の半径を入力する。
刃の右サイドで加工した状態と、左サイドで加工した寸法が同じになるように調整、設定します。
昇降盤と同じでノコ刃の回転ブレが多少おきるみたい?それを数値化して設定していくのが、難しい所です。
通常表示される、画面。
④でツール番号、選択。
赤枠Aの部分。
①ノコ刃、半径(G3 G4)を入力。
②ノコ刃の刃厚(G1)を入力
③ユニットの中心から、ノコ刃の(ユニットの中心に対して外側)
距離(G2)を入力。
⑤確定ボタン
青枠Bの部分は新規の時に入力。
同じノコ刃を交換するときは変更なし。
形の違うノコ刃を新規に使用するときは、変更、設定しなおす。
通常は隠れていますが、セットアップを選択すると、表示されます。
『セットアップ』選択時の画面
①『セットアップ』を選択
②『セットアップ』を選択すると[加工ユニット]が表示される。
③ユニットの中心から、ノコ刃の(ユニットの中心に対して内側)
距離(G6)を入力。
鋸を調整するには、WOODWOPで左の画像のように加工するデータを製作します。
部材に対してノコの左サイド右サイドで両端から中心に向かって加工
ノコユニット交換、調整、の仕方
1 ツールチェンジャからノコユニット(140)を取り出す。
2 トルクスルドライバーを使って、4つのネジを緩めてユニットから刃を外す。
3 交換する刃を、トルクスルドライバーを使って、4つのネジを締めてユニットから刃を取り付ける。
※ネジロックを少量つけて、ネジ締めたほうがより安全
この時点では、同じ刃の交換はWZ-DBEの設定をいじらず、元のまま取り付ける。研磨した場合元の数値より大きくなることは無いため。
4 ツールチェンジャに格納する。
5 MDFを用意する。(厚みが均一な材料)
例としてL=400 W=200 T=21のMDF
6 WoodWOPの『mp4』ノコ設定用のデータを呼び出す。
7 ノコの半径(G3 G4)を設定する。確定ボタン「F7」で確定する。
深さ5mm程度で直線加工する。ノギスで測り、間違っている場合は、WZ-DBEの(G3 G4)の数値を設定しなおす。
8 下の図のように、右から中心まで加工、左から中心まで加工してみる。
段差が出来るようであれば、WZ-DBEの G2 G6 で調整する。
確定ボタン「F7」で確定する。
この時の加工した、ノコの溝が端から端まで一直線になるように調整する。
ほんの僅かなズレ(0.1以下の段差)を調整して直していきます。
このズレを無くさないと、刃物の右サイドが加工材にあたる加工した場合と、
刃物の左サイドが加工材にあたる加工した場合とでは、異なる寸法の加工に
なってしまいます。両方混ざったデータを作った場合は指定した
寸法になりません。
刃の両サイドのどちらがあたっても同じ寸法で加工できる
ような設定になるように調整しなくては、いけません。
加工時の中心の拡大図
ノコの右サイド 左サイドで加工した中心部に段差が出来ないように調整しなくてはいけない。
9 段差がなくなれば設定終了です。
※外周の四方をノコで加工してみて、設定とおりの寸法でできているか?確認する。
10 問題なければ、終了。