CADで描いた線がどのようにCNC用になるのかを説明します。
CADのレイヤで分けて、描くことによって各用途に認識され
振り分けることができます。
水平ボーリングはHCのレイヤ名では、読み込まない場合があります。
例として
レイヤ名 S_21 に400×200の四角を描くと WoodWOP上で 厚み21 長さ400 幅200の加工材に認識される。
レイヤ名 Z_10 に直径8mmの円を描くと WoodWOP上で 直径8mm深さ10mmの垂直ボーリングに認識される
レイヤ名 HC 25mmの直線を描くと WoodWOP上で 深さ25mmの水平ボーリングに認識される。
※刃物の直径、切削方向、Z方向の位置はWoodWOPで入力します。
レイヤ名 NC に直線、斜線で描くと WoodWOP上で ノコ に認識される
レイヤ名 FK に直線、斜線、円、円弧、楕円、ポリラインを描くと WoodWOP上で輪郭プログラム(ルーターで加工できる線)
に認識される
レイヤ名 FP にポリライン を描くと WoodWOP上でポリゴンルーター加工に使用する線に認識される
WZ-DBEで設定している、TOOL番号をCAD上で設定できません。
以下、TOOL番号。参考
ルーター 128 ダイヤ刃 直径16 右回転 刃長42 ショートフォルダ
129 ダイヤ刃 直径20 右回転 刃長47 ショートフォルダ
132 超鋼スパイラル 直径12 右回転 刃長30 ロングフォルダ
134 超鋼スパイラル 直径6 右回転 刃長13 ロングフォルダ
133 ダイヤ刃 直径20 左回転 刃長47 ショートフォルダ
138 ハイス鋼2枚刃 直径12 右回転 刃長30 ショートフォルダ
139 一時的に使用する時の入力用 ショートフォルダ
※右回転、左回転用のフォルダがあります。見た目はパット見は区別が付きません。
混同しないように注意する。
223 超鋼チップノコ刃 刃厚3mm 直径125 左回転 ショートフォルダ
主にソフトエッジ用の溝加工に使用
※ノコ刃が付いていますが、WoodWOP上での認識はルーターになります。
131 市販の鉄工ドリルの刃を取り付けて使用
※鉄工ドリル刃が付いていますが、WoodWOP上での認識はルーターになります。
※専用ドリルソケットを使用します。
水平ルーター 220 直径22.5
主に建具のロックケースの加工に使用
221 直径12
222 直径10
ノコ 140 刃厚3.2 直径180 切り込み深さ55
40 内蔵されている 溝きりノコ 刃厚3.2 切り込み深さ21
垂直ボーリング 60~78 ドリル径は3mm~12mm各種あり
※ 強化軸(77番78番)のみ ドリル径(最大)35がつけられる。
ドリルは右回転用 黒 左回転用 赤 があり、取り付け箇所もきまっている。
水平ボーリング 50~55 X軸方向に6mm、8mmのドリルが付いている
Y軸方向に8mmのドリルが付いている
ドリルは右回転用 黒 左回転用 赤 があり、取り付け箇所もきまっている。
コーナー
ノッチング 145 ルーター加工で残ってしまう角部分のRを切断して角を出す
※加工が可能なのは最小70角マデ。それ以下は加工できません。
AUTO CADでの変換の仕方説明
まず、レイヤを上の図ように、作ります。この時レイヤごとにわかりやすくするため色分けします。線の色はなんでもいいです。
WoodWOPには影響出ません。
レイヤ分けをして、左の図のように描きます。
描けたら、AUTOCAD2004のDXF形式で保存する。
保存名は半角英数字で入力する。
次に、WoodWOPを立ち上げて、『インポート』→『DXF』で
保存したDXFデータを呼び出すと、
(使用しているPC内にBPP5がインストールされていない場合のみ)
※AUTOCAD以外は、CADとWoodWOPの間に
BPP5を使わないと
WoodWOPに変換できません。
下の図のようにWoodWOPに変換されます。
WoodWOPに変換されたあとに
ノコ サイド 深さ設定
水平ボーリング Z位置の設定
ルーター 自由形ポケットの設定全般
吸着パットの位置の指定
などの設定を付け加えた後
保存したら終了です。
加工した場合のイメージ図