ひみっ子ラボ2018
以下の通り,ひみっ子ラボ2018を開催しました.
『環境DNAを用いた水の中の生き物調べ』
【実施内容】
水の中には、そこに住む生物のDNA(環境DNA・遺伝子)が溶け込んでいます。最近、そのDNAを調べる技術が開発されました。このDNAを調べることで、生物の採集を行わなくても、どのような種類が住んでいるかを知ることができます。そこで、ひみっ子ラボでは、ひみラボ水族館の水槽の水を使って、そこに住む生物のDNAを調べる実験に挑戦してみましょう。一連の実験を通して、身の回りの川に住む生物やDNAに対する理解を深めることを目的とします。
【実施形態】
1日1組。1組2~5名程度。期間中の定員5組程度。
【応募方法】
電話にて、受付しました.
※受付・開催は終了しました.ご参加ありがとうございました.
【開催日】
8月9日(木) 富山市内中学2年生対象
8月26日(日) 富山高校対象
【内容・進行】(時間は目安)
9時~ 挨拶。水汲み、DNAをろ紙で捕まえる。
11時~ ろ紙からDNAを取り出す。種類別にDNAを見つけ出す作業。(休憩)
13時~ DNAを可視化するための電気泳動。待ち時間に座学。
15時~ 電気泳動結果の観察。まとめ。解散。
【ひみっ子ラボ2018の様子】
8月9日(木) 中学生対象
今回は,水槽の水から,フナのDNAを探し出すことを目的としています.
ひみラボ水族館の水槽から採水している様子.
滅菌したボトルを用いて,1リットルの水を汲みます.
採水した水を,実験室で濾過している様子.
水をろ過して,ロートの下に装着したフィルターでDNAを絡め取ります.
DNA抽出の様子.
フィルターからDNAを取り出します.
DNA抽出の様子.
マイクロピペッターを用いて,正確に作業を進めます.
電気泳動の様子.
泳動用ゲルにDNAのPCR試料を添加します.
泳動結果を観察している様子.
フィルターを通して,発色したDNAを観察します.
DNA染色液も照射機(LED)も無害のため,安全に実験が行えます.
電気泳動結果のバンド像.
一番右のレーンが,ポジティブコントロールで流したフナのDNA.左から2番目のレーンは,ひみラボのフナ水槽から採水した試料.フナのバンドが確認できます.
その他,左から3番目のレーンはドジョウ水槽,4番目は氷見の川の水.どちらもフナのDNAは確認できない.
一番左は,サイズマーカー.
水槽の水からフナのDNAを探し出す実験は成功しました.
8月26日 高校生対象
みんな真剣に取り組んでいます.