5.タナゴ類の保全研究

これまで、氷見市教育委員会が中心となり、イタセンパラの保全研究がおこなわれてきましたが、2015年度から、ミナミアカヒレタビラおよびヤリタナゴを対象とした保全研究が、富山大学理学部山崎研究室と氷見市教育委員会の連携活動として始まりました。

ミナミアカヒレタビラおよびヤリタナゴは、どちらも富山県版レッドデータブックにおいて、絶滅危惧I類に指定されており、富山県においても生息地や個体数の減少が危惧されています。その一方で、こらまで十分な生態調査が行われておらず、保全活動のための基礎情報が不足していました。

そこで、この連携研究では、年間を通した採集調査を実施し、在来タナゴ類2種の成長や繁殖に関する情報の収集を目的としています。本研究は、富山大学理学部の卒業論文研究の一部としても行われています。

ミナミアカヒレタビラは、富山県の「指定希少野生動植物種」に指定されています。本研究では、富山県から許可を受けて調査を実施しています。許可無く、ミナミアカヒレタビラの捕獲等はできませんので、ご注意ください。

調査風景。定点で、継続的な捕獲・放流調査を行っています。

採集された魚は、現地で計測し、その場で放流します。一部の個体については、ひみラボに持ち帰り、計測後に、現地に戻します。

(最終更新:2015年5月19日)