2013.5.20 過去5年間の
アジア資本市場法制研究報告

シリーズ研究の軌跡

早稲田大学《企業法制と法創造》総合研究所 所属

早稲田大学 研究院 法学学術院 教授・上級研究員 犬飼 重仁

シリーズ研究の軌跡

早稲田大学《企業法制と法創造》総合研究所 所属

早稲田大学 研究院 法学学術院 教授・上級研究員 犬飼 重仁

2013年 3 月末 に 、過去 10 年間に亘った COE期間 が 完全終了 した。 この機に 2004 年以降2013 年 3 月までの 9 年間に及んだ早稲田大学 COE 《企業法制と法創造》総合研究所の「アジア資本市場法制研究グループ(企画責任者:犬飼 重仁)」による「アジア資本市場法制研究報告 シリーズ研究の軌跡」を、 犬飼が常勤の研究者と して早稲田に着任した 2008 年7月からの 後半の 5 年間により焦点を当てて、 その詳細を 以下に示す。

アジア資本市場法制研究 エクゼクティブ・サマリ ー

アジア資本市場法制研究分野では、当研究所の当企画 グループは 、 2008 年以降、 ( 我が国におけるプロ向け債券市場の骨格を形成する「特定投資家私募の枠組み」の制度活用を含む市場インフラ設計と 、 ( クロスボーダーのアジア域内プロ向け債券市場のヴィジョン の創造 と 、(域内プロ向け債券市場 制度 創設 への 枠組みの形成、そして(4)その実現 へのプロセス を一歩一歩踏み固めていく 作業 を、 一貫してリードしてきた。

具体的には、当グループ のリーダーシップの下、問題意識を共有する東証、関係省庁等(財務省・金融庁・日銀等)及び日証協・アジア開銀( ADB )・金融機関等の協力と尽力を得て、また中国・韓国さらにアセアンの金融資本市場関係者を包含し、日本政府の方針にまで高められた形で 、 2010 年以降 現在まで 、域内官民共同プロジェクト推進の枠組みである ABMF ASEAN+3 Bond Market Forum )を中心に 、 「アジア共通プロ向け債券市場構想」が実現 に向けて着々と進行し つつあ り、 また日本 ではその一環として東証の「東京プロボンドマーケット」が 2012 年春立ち上がり 、 さらに発展中である。

報告項目の内容