第32話. 右上に2千Km程の長い髪をなびかせたような台風の衛星写真について (2006/09/18 作成)
台風が南海上で発生し、日本に近づいてくるにつれて、下図のように右上に長い尻尾を引いたようなような衛星写真を見ることが良くあります。しかし、天気図を見ると、この形を示す図が書かれていないのでいつも不思議に思っていました。
天気予報では「台風が前線を刺激して各地に大雨を・・・」という言葉を聞きますが、それが天気図に現れていないのです。(前線は下の天気図の中では赤い色で描かれています。台風から右上にほんの少し出たものと、天気図の右端に少し描かれているものの二つですが、衛星写真の雲の図とはずいぶん異なります。ともに温暖前線ですが。)
高気圧の風は右回り(時計回り)、低気圧の風は台風も含めて左回りですから、上の天気図の台風の真上の高気圧とその右となりの高気圧から時計回りで吹き降ろした風が、台風に流れ込む様を想像すれば、その流れ道が衛星写真の長い雲の帯(台風の右上の長い髪)になるような気がしますが、どうでしょうか?
それにしても、2000Kmから3000Kmにも及ぶ影響(情報交換)を台風と高気圧はしあっていることになります。その仕組みはどういうものでしょうか?
空気の分子が情報を伝達するのでしょうか? 違うでしょう。おそらく何らかの波(音波や衝撃波、などの波) だと思います。
その辺については、もう少し勉強してから加筆したいと思います。