第25話. 昆虫たちはどのようにして翅を獲得したか (2005/10/16予告編作成、2006/05/04本編作成)
昆虫たちの幼虫からサナギ、そして羽化という劇的な変態の様子を見るにつけ、いったい彼らの祖先がどのように厳しい環境変化を生き抜いたのか、どのような環境変化が彼らにそれを強いたのか、あの劇的な変化を見れば見るほどそれが厳しいものであったことを想像させます。
このテーマは永い事予告編のままにしておきましたが、当初からそれなりの仮説があった訳では無く、また、いつまでたっても尤もらしい仮説が浮かんできませんので、一旦ペンディングとさせて下さい。参考までに下記は専門家の意見です。こちらに詳細が出ています。
この説によれば、翅は水生昆虫のエラから進化したのではないかということが述べられています。
有翅昆虫類のうち尤も原始的なグループと考えられているカゲロウやトンボ、及びカワゲラはいずれも幼虫時代を水中で過ごしているからです。また、化石昆虫のデータから、胸部のエラを成虫の陸上への進出において翅へと変えていったものと考えられているようです。
何がどのようにして翅になったのかということについては、上記の仮説が既にあり、いずれより明確になるでしょう。
しかし、昆虫にその変化を強いたものが何であったのか、そこが知りたいところですが、それに対する回答(仮説)は一旦ペンディングとし、もうしばらく預かりとさせてください。