第22話. 時空と次元は別のもの (2005/08/20予告編作成、9/16加筆、9/18発表、9/21加筆)
我々が゛感知できるこの宇宙の次元は、時間1次元、空間3次元の合わせて4次元ですが、超紐理論ではそれが10次元または11次元と言われています。
次元とは、数学的に考えれば無限に存在します。しかし、この宇宙に実際に存在する次元、あるいは、実際に使われている次元は、無限であるかどうかわかりません。少なくとも超紐理論では10個とか11個と言っているわけです。
この宇宙に実際に存在する次元とは、時間や空間が、その次元の方向へ時間と共に成長している次元であると、小生は考えています。
時間や空間、少なくとも空間は物質を入れている入れ物というイメージが在りますが、時間や空間はそれ自体が構造を持っており、且つ少なくとも我々の知っている三次元の空間は時間とともに膨張していることは公知の事実です。
小生は、真の入れ物は次元であり、時間や空間はその入れ物の中で時間と共に成長している構造物であると考えています。 時間が進むということは、時間という構造物の構成要素が時間次元の方向に基本単位増加する (ビル建設の現場で、新たな階のための鉄骨が一つ組み上がるのと同様に、恐らく時間と言う構造物の新たな構成要素が一つ追加になる) ということに相当すると小生は考えています。場所によって重力等の影響により時間の進み方 (および空間の膨張の仕方) が遅くなると言うのは、この時間の構成要素の増加の仕方が他の場所よりも遅くなるということに相当すると思います。(第19話「「空間次元のコンパクト化と時間の矢について」、及び第9話「宇宙は一輪の花?} 参照)
構造物が全く存在しない次元もあると思いますし、構造物が存在しても時間と共に成長していない次元 (超紐理論で言うところのコンパクト化された次元) もあると思います。