3月19日、本学の2023年度卒業式・学位授与式があり、学科・専攻から、そして研究室から修了生が巣立つのを見届けてきました。特に、今年度末の修士課程修了生は当研究室の一期生。ここまで研究室の明るい雰囲気と、研究活動の基礎を作ってきてくれたことに感謝するばかりです。
人の成長は連続的なもので、卒業式でいきなり変わるというわけではありません。しかしそう思っていたとしても、節目で区切りの機会を持つことの素晴らしさが感じられる良い日です。自分にまだできないことがあって悔しく思うことがたくさんあっても、まずは毎日増える「今できること」や「今できないけど頑張っていること」を認め、そのことを自分自身でいつも注目してほしいと思います。
そしてこれからも、今このときこのときにやって楽しいと思うことに取り組んで熱中していってもらいたい。自分が楽しいと思うこと、やりたいこと、やれるようになりたいことに向かって自分が動ける力というものが、何より大切なことなのですから。例えば何かをできるようになって、それで次にどんなことをできるようになったら、もっと嬉しいと思えるでしょう?
自分が何かを楽しいと感じる興味のアンテナを、これからも大切にしていってほしいと思います。その「何か」は何だっていいんです。
晴れ姿の素敵な卒業生たちに寄せて。