一昨日と昨日で、マテリアル創成工学科の修論発表会がありました。修士の2年間(卒研配属以降だと3年間)近くで見てきた学生たちに「今日こそスピード感かな」(*1)と言ってみたら、「いや、ゆっくり丁寧に話さないと(伝わりませんよ)」と即ツッコミが返ってきて、あぁ大丈夫だなと思った当日の朝でした。
・よく考えて準備をしたプレゼンテーション
・質問者の意を汲みながら答えようとする姿勢
プレゼンテーションの改善では、本人の最後の一週間の進歩がすごいのも事実です。もうちょっと早くそこまで来ないもんかね、と思ったりしなくもありませんが、基本的な姿勢などはもちろん一朝一夕に変えられないのも事実。2年間(以上)ぶんの蓄積を発揮して、皆それぞれが良い発表をしていたと思います。
感染症の問題で学会発表に伴う学術交流が減ってしまい、関連する研究の動向を肌で知る機会が限られる状況が続いてしまっています。そんな中でも、先行研究で何が明らかにされているのかを世界的なレベルで調査し、手元で取り組んでいることの「何が新規なのか」を意識して取り組まないと、動向調査や課題の設定・検証(つまり研究力)のレベルが下がってしまいます。発表後の総評では、その点の指導を大学院の専攻としてこれからもしっかりやっていきましょう、という話が上がりました。
(*1) 出勤時のランニングウェアを指差しながらの短い会話でした。
2021.12.22 - 修士課程中間審査(専門分野の異なる人に伝わるプレゼンのポイント)
2021. 4.28 - 「プレゼンって誰のためにするもの?」ほか