フレンドリーロードレース2020 報告

日付: 2020年8月23日

場所: 下総運動公園

「さぁ、深呼吸」とスタート前に緊張顔のジュニア選手にやさしく声がけしてくれたのは特別講師である飯島誠(ブリヂストンサイクル)さんです。


 コロナ禍の現在、三密を避けるという社会的要請を受けて「TCFフレンドリーロードレース2020」は、個人タイムトライアル(IT)形式で千葉・下総運動公園(フレンドリーパーク)において8月23日(日)に開催されました。

 飯島さんは東京都代表選手であり全日本TT選手権を1998年、2004年、2005年に制覇し、オリンピックは2000年シドニー大会、2004年アテネ大会、2008年北京大会に連続出場。まさに今日の個人TTに焦点をあてた大会には最適の講師。


 9歳から18歳までのジュニアアスリートたちは、朝の講義で飯島さんから1)タイムトライアルを速く走るためには、2)フレンドリーパークでは何が…。この2つを質疑応答を交えて、ていねいな講義を受けた。その時間帯、フレンドリーパーク上空は厚い雨雲に覆われて激しい雨。天候の回復を待つために多目的ホール内でローラー練習をしてウォームアップ。

 朝の講義で示された大事な要素は「身体的能力」「技術」「戦略/思考」の3つ。結局個人TTで一番気にするべき要点はペース配分であるとの由。1周1.5kmのコースを1周するだけか、10 周かはでおのずからペース配分が異なる。スタート前の“深呼吸”も大事な直前準備だと強調されました。

 小康状態になったコースに出て午前に1回目の個人TT、U19とU17は2周回、他のエイジカテゴリーは1周回です。落ち葉のある濡れた路面を走る経験も今後の糧になった。昼食をはさむと天気も回復しコースは乾いてきました。


 午後は各クラスの課題となる練習をこなして2回目の個人TTを実施。芝生のふれあい広場における講評で「みんなが経験を生かして上手に走れたのは2度目のタイムアップで証明されたね」と飯島さん。そう、最後は青空さえのぞくほどの好天。路面もドライになり好タイムが続出でした!