節電ワイヤレスBGM

2011-7

節電ワイヤレスBGM

ストレス解消には重低音を響かせて大音量で音楽を聽くが,日頃は小さい音のBGMで満足している.そのため,ミニコンポでCDを繰り返し再生していたが,最近はCDを交換するのが面倒くさいと思うようになった.さらにミニコンポは駆動装置があるのでそれなりに電気を消費する.一日中,BGMを流すには,省エネの再生装置が必要である.

そこで考えついたのが,Apple社のiPodの利用,車の中で無線トランスミッターを利用してカーラジオで再生しているものをそのまま家庭内に持ち込めばよいという結論になった.退職後は通勤で車を利用することがすく少ないので,ほとんど遊んでいるシロモノである.

車シガーソケット → FMトランスミッター — iPod → 無線 → FMカーラジオ

ネットで調べると同じことをやっている人がいて情報を提供していた.さっそく家庭内のACソケットに挿せるシガーソケットをDIYショップで購入し,それを利用してみた.

ごちゃごちゃ400曲くらい入れているiPodをトランスミッター(audio-technica デジタルチューニングFMトランスミッター iPod専用) に繋ぎ,適当な周波数 (98MHz) を選択して家の中心で再生すると,1日中BGMが聞ける.家庭内の各部屋のポータブルラジオやラジカセ等でFM受信し再生しているが,非常に便利である.遠くなると少しノイズが入るがBGMだから気にならない.電波の到達距離は車の中の距離程度だから隣家に迷惑を掛けることもない.

昔,九州大学大型計算機センターのカード穿孔室はBGMが流れていた.当時所属していた研究室では教授交代によりBGMは許可するということになった.静かなクラシック音楽を期待していたら,期待を裏切られた.院生,学生の趣味は教員層とはまったく異なり,当時のヒットソングを日本語の歌詞入りで聞かされることになった.女性歌手の歌声とその内容はそれなりに気になったが実験してくれればよいので誰も文句は言わなかった.それから25年の歳月を経たが,音楽媒体は磁気記録のカセットから光記録方式CD, MD, DVDを経て,半導体記録方式iPodへ変化し,若者はBGMを持ち歩いている.私にはそこまでする必要は感じない.(2011/12/24)