折角博多へ行ったので,われわれ夫婦の懸案事項であった九州大学新キャンパス見物のため,九大学研都市へ行ってみた.博多駅から地下鉄で姪の浜へ,そこ から地上へ出て三 つ目の九大学研都市駅で降りるとそこには学生アパート,一般住居以外は目立った大きな建物はなく田畑が広がっていた.大学の姿ははるかかなた,駅からタク シーで1450円程度の丘稜に段々畑形式で巨大な建造物が散在してい るという印象であった.昭和三十年代後半に医学部薬学科に在籍し六本松の教養課程を経験した家内にとっては特に隔世の感があったようである.近くに比較す るものがないため建物がそんなに大きく見えないが,10階建ての巨大総合学習棟や各種の理工系実験棟が数多く実現していた.今後文系が移動すれば2万人弱 の人口になるとのことである.九州の研究拠点大学としての発展を期待したい.