~「野球の試合では3つのことが起こりえる、勝つか、負けるか、雨が降るかだ」(ケーシー・ステンゲル)~
石井大和力投も一瞬の雨に泣く!チャンプルズとの接戦は両者譲らず引分け!
日中散発的な通り雨の可能性はあるものの、この日東京は朝から晴れ、何も疑うことのなく試合予定の柴又に向かっていたビッグアプセットナインにまさかの知らせが届く。なんと早朝の雨で柴又球場が使用不能、今日の相手チームのチャンプルズさんが素早く動き急きょ青山球場をゲット、これを受けて櫻町監督も素早い行動で独自ルートで審判を確保、当初予定通りの12時から、場所は葛飾柴又から都心ど真ん中の青山球場に180度変更となり、ビッグアプセットナインも急きょ進路変更で青山を目指す。
しかし寅さん情緒あふれる柴又から、オフィスビルや芸能人在住のタワーマンションひしめく青山までは車・電車でも片道1時間程度、家が近い山下・芝田は試合開始1時間半前に到着する一方、もともと12時ぎりぎり到着予定の石井は車をかっ飛ばし試合開始直前に到着、そして今日柴又で先発予定のスマホを持たない男ライアン小川は結局場所変更が伝わらず不参加となってしまい、スタメンを大幅に変更してプレーボールだ。
この試合、まず先制したのは2回表のビッグアプセット、先頭の芝田がフォアボールを選びつづく伊藤がデットボールで続くと、田辺のピッチャーゴロでランナーが入れ替わりワンアウト1・2塁、ここで7番丸野の打球はショート正面へのゴロ、ゲッツーであえなくチェンジか、と思われたその時相手セカンドからの一塁送球が悪送球となり、この隙に2塁走者伊藤が素早く3塁を回りホームイン!相手のスキを突く攻撃で2回表にビッグアプセットが先制だ!
柴又で呆然と途方に暮れているはずのライアン小川に代わり急きょマウンドに上がったのは石井大和、初回は1安打無失点と順調な立ち上がりだったが、2回裏のマウンドに上がったところで思わぬ敵が現れる。試合当初は快晴だった青山の空ににわかに黒い雲が出現、2回裏開始時点から突然雨が降り始める。試合を中断するほどの土砂降りではないものの、シャワーのような細かい雨が降り続く状態となり、一球投げるたびにボールを交換する事態となる。ビッグアプセットベンチではこの日DHの芝田がボールを回収、素早く大河原にトスすると大河原が水分を素早くタオルでふき取り審判に渡す、というルーティンが確立し必死に試合ぞこうをサポート、しかしさすがにボールがすべりこの回石井大和は先頭から2者連続フォアボール、続く7番は三振に打ち取ったものの8番にデットボールを与えワンアウト満塁のピンチ。雨がつづくなか内野陣もバックホーム体制で失点阻止の構え、ここで続く9番はショート正面へのゴロ、前進守備の伊藤が絶好のホームゲッツーの打球に反応するが送球を焦ったか雨で滑ったかボールを握り損ねるエラーとなり3塁ランナーがホームイン、そして満塁がつづくところで相手1番にセンターフェンス直撃となるタイムリーをあび2者がホームイン、これで1-3と逆転を許してしまった。
激しい通り雨に見舞われた2回裏の守備、この回は荒れたグランドの泥がキャッチャー石井の目に入り一時石井がベンチに退避するなどビッグアプセットも総力戦となるがここはなんとかランナー2人を背負ったまま3点で防御、長い2回裏の守備が終わるころには雲も東の空に移動し何事もなかったかのように雨があがる。
2点をリードされたビッグアプセットは雨もあがった3回表に反撃だ。ワンアウトから石井
が左中間フェンス直撃のヒットで出ると、つづく大河原が秘技・打撃妨害を繰り出し1・2塁、ツーアウトとなったところで2番大間がフォアボールを選び満塁とすると3番山下とデットボールで石井が生還、1点を返す!さらにツーアウト満塁とチャンスがつづくが、ここは4番芝田が鋭いカーブに空振り三振でチェンジ。
4回表の攻撃では、先頭伊藤が三遊間突破のヒットで出るとすかさず盗塁、すると6番田辺が外角球を鋭く振り抜き右中間を突破、これがタイムリーツーベースとなり伊藤がホームインし3-3の同点だ!さらに逆転のランナー田辺がワイルドピッチで3塁に進みノーアウト3塁と逆転の大チャンスを迎えるが、続く丸野がセフティーバントを試みるもこれがキャッチャーフライ、ワンアウト3塁でつづく櫻町は浅いレフトフライで田辺も還れず、そして西村がピッチャーゴロに倒れ逆転のチャンスはいかせずこの回同点どまりでチャンジ。
一方の石井大和は雨もあがった3回からは本来のピッチングを取り戻す。力のあるストレートに最近キレが増したチェンジアップが有効に機能しチャンプルズ打線を幻惑、3回以降の3イニングを2安打5三振の力投、守備陣も3回のワンアウト3塁、4回のツーアウト1・3塁のピンチも決死の前進守備で失点を阻止、そのまま試合は時間切れで5回終了時3-3の引分けとなった。
メジャーにはない日本独自のルールで、ケーシーステンゲルの想定しない引分けという結果に終わったが、すべては2回裏の守備の間だけ集中的に降った通り雨だ。この雨の試練によって3点を失い勝利には至らなかったが、一方であの激しい雨の中の必死のピッチングと守備でさらなるピンチを3点で抑えたからこその引分けともいえる。野球は常に天候とともにあるものであり、天候を味方につけた者が勝つとも言えるが、今日はその点でも両者引分けだったということだろう。
とはいえ、まさかの柴又球場使用不能のニュースからチャンプルズさんの素早い対応での青山球場確保、櫻町監督の独自ネットワークでの審判確保、ビッグアプセットナイン1名を除く全員の決死の転進・進路変更での青山集合、野球をやりたい気持ちが結実しての試合成立だ。GWでも試合ができる喜びを感じつつ、いまだ柴又界隈を呆然と歩いているであろうライアン小川に思いを馳せつつ、来週以降のシーズンへの闘志を胸にオシャレな青山通りをそぞろ歩くビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
柴又野球場に向かっている途中での急な球場変更にみなさんが即座に対応し、青山球場へ時間通りに集結する機動力、ありがとうございました。
みんなの協力で無事試合が出来たことに感謝します。
試合は急きょ登板の石井大和くんがナイスピッチングで応えてくれました。2回、スコールのような雨でずぶ濡れになり、1球毎にボールを交換する緊急事態に大和くんも必死に粘り、石井さんも必死のキャッチング、内外野のみんなが声出しして集中力を切らさなかったことで、何とか3点でしのげたと思います。
打撃では伊藤くんのヒット&盗塁、直後の田辺さんの煩悩を消したナイスバッティングが光り、また山下が渾身の押し出し四球を選ぶなど少ないチャンスをモノにした他、石井さんがフェンス直撃弾を放ち、大河原は2打席連続の秘技・打撃妨害で出塁するなど、煩悩を捨て無心で打席に立つ集中力が大切だと教えてくれました。
来週は私を含め、無欲で行きましょう❗️
来週5月14日(土)は11時から萩中公園で湾岸サムライズ戦です。
みなさんの出席表明お願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️