~「少年よ 大志をいだけ - このオヤジのように」(クラーク博士)~
オヤジパワー炸裂!!
石井大和熱投に円熟打線が噛み合い宿敵ツインリバーズを撃破!!
オリンピック組織委員会森会長の失言辞任とその後任選び、さらにはコロナワクチン接種開始で世間がざわつく中、この日は最高気温15度、春の訪れと緊急事態宣言が明ける予感に期待が高まる中、ビッグアプセットナインは東台野球場に終結した。
この日ビッグアプセットを東台に招待して頂いたのはツインリバーズ、通算対戦成績は3勝3敗1分け、常に激戦を繰り広げる強敵だ。さらにこの日ビッグアプセットのメンバーは、20代は石井大和、30代は藪下のみ、石井が若い順に数えて3番目という超高齢メンバー、先週勝ち越し打の芝田が3番、サヨナラヒットの田辺が4番と、成果主義でこの事態を乗り切ろうとする櫻町監督だが、そうはいってもこの高齢メンバー、試合前から「大和くんにおんぶにだっこ作戦」で行くしかない、という雰囲気の中プレイボール。
初回表のビッグアプセットの攻撃、こうした不安をいきなり払拭する先制パンチだ。ワンアウトから石井がデットボールで出ると、芝田のサードゴロが相手サードの悪送球となり2・3塁、田辺がフォアボールで満塁とすると5番山下がセンターに弾き返すクリーンヒットで石井が還り先制、2塁走者芝田が三本間に挟まれアウトとなるも初回さっそく1点を先取だ。
しかしその裏ツインリバーズもいきなりのカウンター、先頭打者が石井大和のストレートをジャストミートすると打球はセンター村上の頭上を超えグランドを転々、いきなりのホームランとなりあっさり同点に追いつかれる。続く2番は流し打ちで1・2塁間の打球を田辺がおいすがるも内野安打となり、ノーアウトのままランナー1塁、ピンチが続く予感の中これを石井大和が断ち切る。相手1塁コーチも思わず「Go!」と叫ぶ絶妙の牽制でランナーを誘き出し2塁でタッチアウト、試合の流れを一気に変える。
すると2回表ビッグアプセットの攻撃が早速これに応える。先頭の絶好調男オヤブン村上がセンターへのクリーンヒットで出塁、藪下がフォアボール、西村が1・2塁間に今期初安打となる内野安打を放ちツーアウトながら満塁、ここで1番石井大和がしぶとく四球を選び2点目を追加、再び試合をリードする。
この流れを一気にビッグアプセットに引きつけたのが山下のビッグプレーだ。2回裏ワンアウトから相手6番の打球はレフトファールゾーンへの大飛球、誰もがファールと思ったこの打球にレフト山下が快速を飛ばし最後はネットぎりぎりのところでスライディングキャッチ!かつてのゴールデングラブの常連、相手ベンチやガンバロウ大会本部からも驚嘆の声があがった名手山下、57歳とは思えない超スーパープレーにビッグアプセットベンチは一気にヒートアップだ。
ここから試合は1点差のまま緊張感ある展開が続く、石井大和は初回の先頭打者ホームランのあとは2回からの4イニングをわずか1安打4三振の力投、ツインリバーズも先発・リリーフが多彩な変化球を駆使しビッグアプセット打線を手こずらせ1点差のまま試合は6回になだれ込む。
ここでまたしても試合を動かしたのは山下だ。この回先頭で登場した山下は変化球をジャストミート、これがレフト後方への大飛球となりレフトフェンスに到達するツーベースでいきなりランナー2塁のチャンス。するとワンアウトからまたしても村上が高め速球を鮮やかにセンター前に弾き返すタイムリーで山下が還り3点目をゲットだ!年末年始には長嶋茂雄の本を熟読、毎晩ハンクアーロン、プーホールズ、アーロンジャッジの打撃分解写真を研究し打撃を再構築、トップの位置が決まり右足を軸とした鋭いスイングは明らかに去年と違う、現在打率・打点でぶっちぎりのトップを走るオヤブンの打撃は本物だ。
するとツインリバーズもその裏反撃に転じる。先頭打者を内野安打で出し、これはまたしても石井大和絶妙の牽制で刺したが次のバッターをフォアボールで出すと2つのワイルドピッチでワンアウト3塁のピンチ、ここで次の打者の打球はセカンド後方へのフライ、前進守備の田辺が必死でバック、最後向き直りグラブを差し出すも及ばずこれが内野安打となり3塁走者が還りまたしても3-2の1点差に追いすがる。さらにワンアウト1塁とピンチが続き、次の打者の打球は1・2塁間へのヒット性の打球、ピンチ拡大かと思われたその瞬間、スタートしていた1塁走者にこの打球が当たりこれがインターフェアとなりランナーアウト、これでツーアウト1塁とピンチを防いだビッグアプセットは最後は石井が相手盗塁を阻止しこの回を1点差でしのぐ。
すると7回表、ビッグアプセットはまたしてもダメ押しだ。先ほど今期初ヒットが出て片目が開いた先頭西村がレフトへのクリーンヒットで出る。大河原、石井大和が倒れツーアウトとなったが、ここで芝田が変化球を引きつけフルスイングするとこれがレフトオーバーとなるツーベース、これで西村が生還し4点目だ!
このまま7回裏ツインリバーズの攻撃もゼロで抑え試合はビッグアプセットの勝利、時間が余ったため継続した8回には西村がマウンドに上がり、ワンアウトをとることで投手西村に防御率を記録、それを確認したところで最後は石井大和が再びマウンドに上がり最後の打者をショートゴロに抑えゲームセットとなった。
石井大和は7イニングの力投で早くも3勝目、また最後はリリーフでセーブポイントも同時に獲得した。超高齢メンバーに自分が試合を支える気合で今日も力投、ランナーも2度牽制で刺すなど見事に試合をつくった。
しかしこの試合輝いたのは57歳の最年長メンバーだ。超スーパープレーと迫力のバッティングをみせた山下、絶好調2安打の村上、ダメ押しツーベースの芝田、2安打と両目をあけマウンドにも上った西村、この試合は7安打すべてが最年長組という大活躍、この日はノーヒットだったが開幕チーム初ヒットを放った櫻町監督、スナップスローを習得し試合前練習でも遠投をぶんぶん繰り返す大河原、今シーズンは最年長メンバーの動きが違う。
「Boys, be ambitious」、クラーク博士が札幌農学校(現北海道大学)学生に向けた有名な言葉だが、実はこの言葉には続きがある。「Boys, be ambitious - like this old man.」つまり、これは学生に対する激励の言葉であると同時に、オレの方がよっぽどアグレッシブだぞ、という挑発の言葉でもあったのだ。
近年は屋根裏解説にもいそしみ、戦評でも「かつての」「彷彿とさせる」「やればできる」といった形容詞つきでしかコメントされなくなっていた最年長メンバーだが、見えないところでサーキット・素振りを繰り返し、今でも研究を続け打撃フォームを見直す、そうした努力を続けているに違いない。まだまだ若手には負けない、そうして切磋琢磨していくことでチームも強くなるのだ、今年はタイトル争いにも絡むぜ、と安易に強気の最年長メンバーたち、今日の試合の最大の勝因は石井大和の力投であったことを完全に棚に上げ最高の気分で快晴の石神井公園を帰途につくビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
開幕4連勝!!緊張感あるゲーム展開をオヤジパワー炸裂で見事に制したナイスゲーム!
山下、村上、芝田、西村の最年長組で7安打の大活躍。石井大和くんの好投に応えた快勝劇でした。
それにしても山下の深いレフト守備位置から3塁フェンスに30m全力ダッシュしフェンス激突寸前でスライディングキャッチの超ファインプレーはかつて山下自身が残した名言「追いついたら捕れ!」をまさに実践した球際の強さ。ナインの記憶に強烈に刻まれたこのスーパープレーは今シーズンのゴールデングラブ賞の最右翼か。打撃でも初回先制のセンター前タイムリーに終盤6回にはレフトをはるかに超える80mの大飛球ツーベースで3点目に繋げ、バズーカ山下の面目躍如の大活躍だった。
村上のこの日2本目の右中間ど真ん中のタイムリーは終盤の大事な勝負どころで山下を還し2点差とする貴重なヒット。今季打率6割に迫る首位打者は勝負強さもピカイチ。打点、安打数でもトップを快走の素晴らしい打撃だ。
芝田も最終回にレフトオーバーの大飛球ツーベースでダメ押しタイムリー!さらに西村にも芯打率100%のレフト前ヒットなど2安打に加えて久々にマウンドにも立ちアウトを取り快感指数100%の模様!
みんな日頃の体幹トレやイメトレ、その他様々なトレーニングを通じてこの日の快進撃。当初オヤジに期待した老練さなんてもんじゃない王道の破壊力を見せつけたゲームでした!
石井大和くんも内角を攻めるストレートにブレーキのかかったカーブで6奪三振のナイスピッチングで3勝目!投打が見事にかみ合った素晴らしい一日となりました。
来週もオヤジと若手の相乗効果で快勝しましょう!
来週は柴又野球場C面で12時から、東京Jスコーピオンズと初対戦です。
みなさん出席表明をお願いします。
では来週!
みんな、よろしく!