~「許してやったらどうや!」(茂造じいさん)~
春の夢のごとし、最速試合は猛打の応酬で認定引き分け!
それは2021年4月17日午前11時14分だった。
朝早くおきたオヤブンは、時間調整のため都内の本屋にいた。11時前の監督からの「今日の試合は予定通りやります」LINEを確認し、今日のキャッチャー先発に向け気持ちを整えつつ本屋を出ようと携帯を見たとき、監督からのメッセージが眼に飛び込んできた。
首位打者をひた走るクラッチは、試合前ルーティンのバッティングセンターでの40発の打ち込みを終え地下鉄に飛び乗った。時間は予定通りだ。そこで飛び込んできたメッセージ、頭の中でシミュレーションがぐるぐる回る、意を決したクラッチは次の駅で飛び降り、タクシーに向かって手を挙げた。
キングとスピードスターは同じ車の中にいた。今日は久しぶりの試合だ、タイトル争いへの狼煙を上げるぞ、と気合いも入る。そこに飛び込んできたLINEメッセージ、思わず携帯をのぞき込んでしまう。
11時40分、最初に到着したのはガルシアパーラ、ただし相手チームとのコミュニケーションを統一すべく監督から待機の指示。1分後に到着したノビータが相手チームに出向いたのは11時41分であった。
そんな試合は短いながらも中味の濃い熱戦となった。
初回ビッグアプセットの攻撃、簡単にツーアウトとなったあと3番芝田がレフト前ヒットで出ると、久々登場4番加藤がバットを一閃すると弾丸ライナーがセンターへ、軽々と外野の頭を越えた打球はセンター奥を転々、俊足加藤の足音を背後に感じながらファーストランナー芝田も必死に走り2者が還るツーランホームラン!久々の登場でいきなりの先制弾をかました真打ち4番の一発に、微妙な雰囲気だったベンチも一気にヒートアップだ!
対する神宮前GreenBeansさんの攻撃、ビッグアプセット先発は先週手術で登板回避した石井、手術後の様子見登板だったが1・2番連続フォアボールで自ら降板、3番から石井大和にスイッチ。石井大和は鋭いカーブで3番を見逃し三振に切って取るが、続く4番になんとレフト柵越えの大ホームランを喫し、一気に逆転される。その後も3安打で満塁となって続く打者に内野前進守備のライト前に落とされる。スタートが遅れた一塁走者を田辺の素早いカバーで記録はセカンドゴロとなったが、これで4点目。初回から2-4の激しい攻防だ。
続く2回表のビッグアプセット、先頭村上が三塁線への鋭い打球の強襲安打で出ると、続く櫻町が鮮やかな流し打ちでレフト前ヒット、8番藪下は粘ってフォアボールを選びノーアウト満塁。ここで登場した西村は初球の速球をジャストミート、ショートの頭上を鮮やかに越えるライナーのタイムリーヒット!村上に続き二塁走者櫻町も必死の形相の激走でホームインし、一気に同点に追いつく。一気にベンチも盛り上がるが、続く木全で時間切れで試合終了、結局田辺、大河原は打席に立つことなく試合終了となった。
初対戦の神宮前GreenBeansさんは速球と鋭い変化球を持つ好投手、石井大和を打ち込んだ重量打戦を持つ強豪チーム、そしてなにより素晴らしい人間性と寛容さをもった胸が洗われるような大人のチームだ。また初めて訪れた品川区民公園球場も、緑に囲まれた静謐な雰囲気、甲子園を思わせるしっとりしたきれいな土のグランドで、それを言う立場にないことは十分わかりつつ、ここでがっつり2時間試合したかったという気持ちでいっぱいだ。
しかし世の中何事も間違いや不具合というものは起こる。一部ではガルシアパーラ委員長による第三者委員会立ち上げによる真因分析と再発防止策の徹底が必要かとの議論もあったが、ここは今後のミスを防止し楽しくチーム運営を続けられる現場力を信頼し、改善につとめていこうという監督の総括で来週以降の運営に臨むこととなり、新たな気持ちでシーズン中盤に挑むことを決意しつつあっという間におわった試合を終え帰途につくビッグアプセットナインであった。
(注)「許してやったらどうや!」は評者が好む吉本新喜劇のギャクのひとつ。Googleで「ゆるしてやったらどうや」検索で動画が見れます。これ以外にも、どぶろっく「やらかしちまった」、ぺこぱ「悪くないだろう、時を戻そう」などが候補にあがりました。お笑いネタは人生の悲哀・機微を表していて奥が深いですね。
~監督談話~
昨日の試合開始時間の間違いによりBIGUPSETメンバーのみならず、相手チームのみなさんにもご迷惑をお掛けするという前代未聞の事件を引き起こし、大変申し訳ありませんでした!
短い時間ではありましたが熱戦となり、好調芝田のナイスヒットに続いて加藤くんの豪快なホームラン、2回は村上、櫻町の連続安打のあと西村がここ1年で最もいい当たりと本人が言う痛烈な2点タイムリーといいリズム。全員が上質の土のグランドを踏めたものの、2時間やりたかったみなさんの熱い思いを重く受け止め、再発防止を徹底いたします。
今回のミスは、櫻町が相手チームとのやり取りしているメールを、マッチメーク決定の段階で大河原だけに転送、大河原がホームページにアップをした段階で本来11時の試合開始時間を13時と誤記載。このチェックは櫻町だけしかできない(メールを大河原だけに送っているため)にもかかわらず櫻町はノーチェック、最終的にそのホームページだけを確認して13時開始のメールをみなさんに送ったこと、また試合前日に相手チームと試合開始時間の再確認をしていなかったことから、20年以上のBIGUPSETの運営で初の大事件となってしまいました。
この「徹底確認力不足」というチームの危機的事態を解決するため、「ホームページに「時間と場所」が正しくアップされているか」の確認係を置き、初代担当は、突然のご指名で恐縮ですが、この分野に精通し第一人者である田辺さんにお願いしたいと思います!
今後の流れとしては、
①まず櫻町がマッチメーク決定後、そのメールを大河原、田辺さん他、複数人に転送(今までは大河原のみでした)し、大河原にホームページへのアップを依頼。同時にグループラインにも載せる。
②大河原がホームページにアップ。
③これを「時間と場所確認係」の田辺さんがメールとホームページを目視確認。
④確認係の田辺さんが目視確認後「正しい」と判断した場合は、ホームページの「今後の予定」表または「出欠表」に確認済みの記録をつける(この具体的方法については大河原が検討をお願いします)。
⑤一方、メールを受け取った複数人のメンバー、グループラインで確認したメンバーも、ホームページの時間と場所との整合性に疑問を感じたらすぐにライン、メールで大河原、田辺さん、櫻町に報告する。(風通しの良いチームだと思うのでお願いします!)
⑥また櫻町は相手チームとは、試合前日に時間、場所を必ず再確認する。
以上の方法で行きたいと思いますが、よりベターな案等あれば第三者委員会議長の西村の他、どなたでもライン、メールで、または試合の時にご意見をよろしくお願いします。
来週は4月24日(土)12時から潮見野球場C面で中央マリナーズと対戦です。
アウエーの球場ですが、審判手配はBIGUPSETにて行うこととなりましたので、田辺さんお願いします。
みなさん出席表明よろしくお願いします!
では来週!
みんな、よろしく!