Q6)
スーパースワンや20cmユニット用のエンクロージャーを造る予定はありまますか?
A)
スーパースワンは私がバックロードホーンに興味を持ち始めた頃に聞いていますが、その時の印象があまり良くなかった為か、未だに造る意欲が湧きません。
気になる点はリスニングポイントが狭いのと、低域の乏しさや音像定位がお粗末な二点。
最初のリスニングポイントが狭いのは、バッフル面の大きさに原因がありそうです。
次に低域の乏しさや音像定位がお粗末な原因は、床の接地面に比べて音道が短い点と、開口部とスピーカーユニットの距離の離れすぎている点だと思います。
特に私が聴いたスーパースワンは開口部が背面なので、バスドラムがどこで鳴っているのかが不鮮明です。
The Dave Brubeck Quartetの「Take Five」の様なドラムセットが左にある場合など、ハイハットは確実に左から聞こえますがバスドラは中央寄りのどこで鳴っているのか曖昧で、バスドラだけ独立して演奏している様な錯覚を覚えます。
次に20cmユニットですが、このサイズになるとユニットその物で、かなり低域の再生限界(F0)が下がります。
つまりデキの悪いエンクロージャーでもそれなりの音が出る訳です。
また逆に高域は苦手で、高価なスーパーツイーターを追加する必要性が出ています。
「安価に高音質を楽しむ」と言う私自身のコンセプトから大きく外れてしま事になるので、今のところは造る予定はありません。
全て悪口に聞こえたら申し訳ありませんが、それぞれにも良い部分もありますので、それを十分理解して選ぶ必要性を強く感じます。