※私の求めているスピーカーの理想
私の求めているスピーカーの理想は「TANNOY Autograph」です。
今から40年以上前、友人にオーディオ狂がいて、たまたま一緒に行ったオーディオショップで聴いた音に驚愕した記憶がこの世界に飛び込んだ理由です。
けして派手ではなく、特色の少ない音のスピーカーでしたが、目の前でオーケストラが演奏しているかの様な臨場感に驚きました。
当時、オーディオ狂の友人宅に鎮座した「Pioneer S-955」とは明らかに音色が違い、高域も低域も控えめな感じがら、確実にコントラバスの音色を再現していました。
「Pioneer S-955」もメリハリの効いた抜けのある良い音でしたが、「よし、聴くぞ」と身構えて聞いていた感じでした。
「TANNOY Autograph」は、今思えば、聴き疲れの無い、いつまでも聴いていたくなる様な、そんな音色だったのです。
70年代後半、日本製のエンクロージャーで造ったと言う「Autograph」の価格は1本七十数万円(当時)。
かたや「Pioneer S-955」は一本20万円弱、金額の差を音の違いと比べる事は本意ではありませんが、流石に「TANNOY Autograph」は「貫禄がある音」としか言わざるおえません。
貧乏学生で、到底買えるはずも無い身分なのに、存分に聞かせてくれたオーディオショップの店員さんに感謝です。