投手役、捕手役、打者役、球審役、確認役の5人一組で行います。
投球は全力ではなく、下手投げで十分です。
投手とホープレートとの距離は、10m程度とします。
確認役が前から見る(球審のトラッキングの目の動きを確認する)ことができるよう隣との距離は十分に確保します。
確認役は投手役の斜め後ろに位置して、トラッキング、スロットポジション、スロットスタンス、捕手との距離などをチェックします。
経験の浅い審判員の場合は、投球判定に必要以上の神経を使ってしまい(「判定を間違ってはいけない」という考えにとらわれ)、肝心のトラッキングやコールの形などに集中できなくなるため、「ボール、ストライクの判定のチェック」は採用しないようにします。
プレイをかけてから、ストライク/ボールにかかわらず一度の判定で、プレイ、ストライク、ボール、ストライク、カウント、ボール、ストライク、そしてタイムをかけて交代するようにします。
On the rubber → Get set → Call the pitch → Relaxの一連の流れに気をつけます。
オン・ザ・ラバーの際に、投手から目を離していないか。
ただし、スロットスタンスが不十分な受講者には、足元を見て確認するように指導します。
スロットポジションにいるか。スロットスタンスをとっているか。
スロットフットのつま先が投手に向いていて、体全体が投手に正対しているか。
投手の投球動作に合わせ、ゆっくりゲット・セットしているか。
エレベーターが降りるようにスーッと下がってピタッと止まっているか。
投手の自由な足がマウンドにつくまでにはゲット・セットの体勢を整えているか。
肩は投手に正対させ、地面と平行になっているか。
あごが捕手の頭頂部に合っているか。
体はやや前方に傾け、重心を足の中心に置き、リラックスしているか。
目線は地面と平行になっているか。
両腕の置き方は適切か。
打者側の腕は90度に曲げ、ベルトのバックルの上あたりに止める。
捕手側の腕はヒザの上部をつかむように置く(軽くロックする)。
打者側の手の甲を投手に向け、コブシの指側の部分を、体につける。
構えが堂々としているか。
両腕のヒジが適度に横に張っていて、構えが大きく見えるか。
顔を動かさずにボールを目だけで追っているか。
捕手のミットを見たまま、たった今見た「映像」(ボールがストライクゾーンを通過したのかどうか)を頭の中で「確認」しているか。
球審の頭の中は見えませんが、コールするまでに「確認していると思われる時間」があるかどうかを見ます。
ゲット・セットの姿勢から、捕手のミット(ボール)から目を離さず、一連の動作で立ち上がってコールしているか。
ヒザは伸びているか。
右のコブシが、力強く「右45度の方向で、頭頂部の高さにある平面」を「バチン!」とたたいているか。
右腕を振り下ろすときに、キレがあるか。
ヒジが肩の高さで止まり、ヒジから先が地面と概ね90度になっているか。
『ストライク』のコールは大きな声か。
『ストライク』のコールとジェスチャーが一致しているか。
コールを終えたら、腕をそのまま自然に下ろしているか。
ゲット・セットの姿勢のまま、ボール(捕手のミット)から目を離さず、顔を動かさないでコールしているか。
『ボール』のコールは大きな声か。
コールを終えてから、ゆっくり立ち上っているか。
『ボール』と言いながら、ゲット・セットを解いていないか。
ストライク/ボールのコールを終え、まずはオン・ザ・ラバーの姿勢に戻っているか。
捕手側の足(ノンスロットフット)、次に打者側の足(スロットフット)の順に一歩ずつ下がっているか。
スロットの位置をキープしているか。
リラックスの姿勢は、スタンディング・セットポジションの姿勢になっているか。