プレイ、タイム
“オン・ザ・ラバー”の姿勢から、投手板を力強く指さしながら『プレイ』と発声します。
タイムをかけるときは、両腕を上げて『タイム』と発声します。
両ヒジを肩より上にあげ、両手は自然に開きます。
球審はマスクをしたままでも構いません。
ストライク
“ゲット・セット”の姿勢から一連の動作で立ち上がり、右ヒジを肩の高さまで上げます。このとき腕の力を抜き、手のひらは自然に開いた状態にします。
ストライクのコールとともに、手のひらを軽くにぎりながら、ヒジを基点に腕を振り下ろします。このとき、ヒジから先が地面と90度になるようにします。
アウトのジェスチャーと同じように、右ななめ前にあるドアを“トン”とノックするイメージです。
発声は『ストライク・ワン』、『ストライク・ツー』、『ストライク・スリー』とするか、または『ストライク』のみのどちらでも構いません。
左手は自然に下げます
コールを終えたら右腕を自然におろした後、スロットポジションをキープしたまま数歩下がり(捕手側の足【ノンスロットフット】、次に打者側の足【スロットフット】の順)、リラックス(スタンディング)します。
ボール
ゲット・セットの姿勢のまま、顔を動かさずにコールします。
発声は『ボール・ワン』、『ボール・ツー』、『ボール・スリー』、『ボール・フォー』とするか、または『ボール』のみのどちらでも構いません。
コールを終えたらゆっくり立ち上がり、スロットポジションをキープしたまま数歩下がり(捕手側の足【ノンスロットフット】、次に打者側の足【スロットフット】の順)、リラックス(スタンディング)します。
ボールカウント
左手の指でボールの数を、右手の指でストライクの数を示します。
ボール、ストライクの順でコールします。このとき、両腕を頭の高さ程度に上げます。
例:『ワンボール、ツーストライク』
ベース・オン・ボールズ(Base on balls:四球)
『ボール・フォー』または『ボール』の発声のみで、ことさら動作はしません。
打者が1塁に進まなかったときは、打者に四球であることを声で知らせます。
左手で打者に1塁への進塁をうながす動作は、ハーフスイングのリクエストと紛らわしくなります。
ヒット・バイ・ピッチ(Hit by pitch:死球)
打者が打とうとしなかった投球に触れたとき<規則5.05(b)(2)>の条件を満たしたとき)、両手を上げてボールデッドのジェスチャーをして、死球であることを知らせます。コールはハットバイピッチです。
ファウルボールなどとの差別化のため、球審は前に出てジェスチャーをしたほうがいいでしょう。
ボールの当たった個所が両チームや観客に分かりにくいときは、両手を上げた後、球審の身体を使って二度・三度と当たった個所をたたいても構いません。
打者が投球を避けようとしたかどうかは、球審の判断によります。投球の性質上避けることができなかったと判断したときは、避けたときと同様の扱いをします。
ハーフスイング(ストライク)
右打者の場合は左手で、左打者の場合は右手で打者を指さし、続いてストライクのジェスチャーとともに、『ストライク』“Yes, he went!” と発声します。
または、ストライクのジェスチャーと発声に続いて、打者に向かって右腕を回します(振ったことを示す動作です)。
ハーフスイングのリクエスト(球審・塁審)
球審
ボールの判定をしたとき、捕手または守備側の監督からハーフスイングのリクエストがあった場合、右打者のときは一塁塁審に、左打者のときは三塁塁審に、いずれも左手でリクエストします。
右手でリクエストすると、ストライクのジェスチャーと紛らわしいので、左手を用います。
塁審にリクエストするときは、それぞれの塁の方向に1歩踏み出し、人差し指、または手のひらを塁審に向け『振った?』“Did he go?” と発声します。
塁審がスイングと判定したときは、ボールカウント(投球をストライクに変更する)を示します。
塁審
球審がリクエストをしたときに、判定します。
捕手が塁審に向かってリクエストの動作をすることがありますが、これには反応しません。
打者が振ったと判断したときは、アウトと同じジェスチャーとともに『スイング』“Yes, he went!” と発声します。
打者は振っていないと判断したときは、セーフと同じジェスチャーで『ノー・スイング』“No, he didn’t go!” と発声します。
振り逃げの状態になった時は右手で一塁を指し、ストライクスリーのコールをする。一塁塁審に分かるようにしばらくそのままの状態にする。捕手がタッグできなかった場合は、両手を広げながら「ノータッグ」と発声する。
第3ストライクが宣告されただけで、まだアウトになっていない打者走者が(振り逃げのケース)、気づかずに、1塁に向かおうとしないで“ホームプレートを囲む土の部分(ダートサークル)”を出たら、ただちにアウトを宣告します。