第23回 運営推進委員会
小規模多機能ホームうらら
日時 平成25年12月13日(金)13:30~15:00
場所 うらら地域交流室
住宅型有料老人ホーム グループハウスうらら
現在の利用状況を報告。入居者8名/8名定員 満床(12/1付)
男性3人 女性5人
12/1に 新しい入居者さん(男性 87歳)を迎え満床になりました。
奥さんに急死され、いきなり施設入所を余儀なくされた認知症の方なので怒鳴ったり、何度もスタッフを呼んだりして、少々手を焼かされています。
早く慣れてくださるといいのですが・・・。うららではセンター方式と呼ばれるケア方法をしています。
これは以前「ためしてガッテン」でも紹介されたことのある認知症の方のために考えられたケア方法です。
できるだけ早く利用者さんの特徴、好み等を把握し、スタッフ全員で同じ対応をすることで安心感を持ってもらうために日々努力をしています。
小規模多機能型居宅介護 小規模多機能ホームうらら
現在の利用状況報告(12/1付)
登録者 18名 /18名定員中 (男性5人 女性13人)
事業開始以来、初めて定員いっぱいになりました。
スタッフを募集しています。夜勤をしてくれる介護職1名、資格は問いません。
介護は自信がなくても見守りならばと言う方は宿直(20時~8時)。
定年後の方でも大丈夫です。どなたか心当たりがあったら是非紹介してください。
平成25年11月26日 自動車総連より ワゴン車
11月18日おわら風の会のみなさん踊りのボランティア
・囲碁のボランティアさんも継続してきておられます。寒くなってくるとなかなか出かけられないので、外の風を運んできてくれるボランティアさんは大歓迎です。
10月30日パートナー& うららスタッフ合同 緊急対応研修会開催「入善消防署より講師を招いて出前講座」
今まで事例を挙げて適切な対応法を聞きました。
署員の方が「迷ったら救急車を呼んでいい」と、頼もしく行ってくださったので心強く思いました。
11月22日 接遇に関する研修 DVD
介護サービスにも接遇を求められる時代が来ました。おせっかいや親切ではなく
プロとしての利用者さんとの接し方について学びました。
11月29日 地域密着型介護サービス 合同研修 inボルファート富山
「私たちのまち 私たちのこれから」
認知症になっても住み続けることができる町には何が必要か?についてデイスカッション
困難事例の紹介
今回事例紹介したのは、推進委員の皆さんに困難事例に対しての相談をしたのではなく
「認知症になっても住み続けることができる町には何が必要か?」
についてデイスカッションするために、実際に私が今現在、関わっている事例を聞いてもらって、
このような方に出くわしたら、自分がそんな認知症老人になってしまったら?と考えてもらうためのリアルな事例として紹介しました。
Sさん(83歳)男性 介護2 病歴 塵肺 認知症 一人暮し
早朝から夜まで周徊。家には食事と寝に帰るだけ。食事はもともと小食で、一日1回の配食サービスとコンビニでおにぎりやパンを食べている。火を使うのは仏壇のろうそくとファンヒーター。入浴は気が向いた時に家で入っているようだが頻度はわからない。衣類は洗濯されておらず、においがきつくなると別居のご家族が来て新しい服に着替えさせている。家は全く掃除されておらず、尿臭がひどい。
訪問をはじめて1週間。運よく出会えたのは1回だけ。それ以外は訪ねて行って、リンゴなどのおやつを置いて「電話をください」と置き手紙と書いてくると、リンゴの「お礼をしなくちゃ」との義理固い思いから電話をかけてくれる。そしたら、即、訪問して何とか毎日接見し服薬をさせている。しかし、まだ信頼関係ができたとは言えないので、部屋の掃除などには手を付けずにいる。今はとにかく「どんな生活しているのかを知ること」をケアプランの目標に掲げ、毎日お出かけの前後に近所のお店に立ち寄っていかれるので、立ち寄った時間を記録してもらい安否を確認している。また、よく買い物に行く店や見かける場所などを記した立ち寄りマップを作っている。
ワタナベ所感:
結局、訪問だけで何もできておらず、これから何ができるのかもわかりませんが、ある近所の方が、
私たちが介入することになったことを、「アー良かった。」と、とても安心してくれたのが印象的でした。
「このまま誰にも気が付かれずに何かあったらどうしよう?」との漠然とした不安があったのではないでしょうか?
いつでも連絡、相談できる、いざとなれば駆けつけてくれる人・場所ができたことで、近所の方たちの負担をすこし
でも解消できたのなら、私たちも関わりを持ったかいがあります。しかし、ご家族がこのままデイサービスやヘルパー
訪問などの利用がないのに、自己負担を支払いしつづけてくださるかどうか?はわかりません。家族は施設
入所を強く希望しておられるが、本人のあの脚力と「誰にも世話にならん」という強固な意志は小さな施設に閉じ込めておけないでしょう。
今のところ、誰かに大きな迷惑をかけているわけではない。近所の方たちの見守りを受けながら、
今の生活を続けていくのが、この方の幸せのような気がするのですが・・・。
委員の皆さんから
あまり認知症の方と関わる機会のない委員さんからは、家族がもっと関わるべきでは、行政の介入はしないのか?等の
質問意見がありました。長年、民生委員をやっておられる委員さんからは、ご自分が関わられた他のケースを振り返って、
行政の介入の無意味さ、家族との葛藤等を話されました。
最後には「地域の結びつきの力を強くすること」に行きつきました。私のあげた事例のSさんは、以前は区長や福寿会会長
などを務めた方でした。だからこそ、近所の方は不安を口にしながらにも、気にかけて見守ってくださっているのだと思います。
火の元は大問題で安心はできませんが、電池式のろうそくを購入してもらい、ストーブの給油は訪問した時にスタッフが入れてくるなど、
できるだけ心配を小さくする努力はして行きます。「火災報知機はついているのか?」と、村田委員さんにご指摘を受けたので、
ご家族に確認してついてないときは早急につけてもらうようにします。
最後に
今回の委員会も活発な意見の飛び交う会になりました。上原地区の人財の素晴らしさを感じます。
私もうららの周囲の方々が安心して暮らせるようにお手伝いできることがあれば、協力したい気持ちになりました。地域の力とはこういうことなのではないかと思います。