登場人物とその特徴
チャプレン・ハーロック(チャプレン) 論理や知識を司り、神学の闘士としての役割を持ちます。論理的な答えにこだわり、信仰などの非合理的なものから逃れようとしますが、「謙遜(フミリターテ)」の探求を通じて、最終的に「論理の権威」から「愛と実践」の価値を学ぶことになります。
アカシヤさん 伝統や実用主義、現実主義を司る人物です。「私は冗談を言うが、真実しか語らない」という哲学を持ち、論理の重さを軽やかなユーモアや優しさで打ち破り、登場人物の精神的危機を救済します。
カムカムイ艦長(船長) バーチャル研修船「フンペ・エト」号の艦長で、登場人物の中で唯一の「実世界の人」です。名前の由来はアイヌ語で「食べる神(リス)」であり、「実用性」と「現実」を象徴します。かつて命がけの危機を経験した証として「わしはリスじゃが、もう尻尾はない」と語る歴戦のサバイバーであり、ナッツ系のお菓子を好みます。「アホじゃあーりませんよ パーでんねん。パー♪」というヘンテコ踊りを披露する、ユーモアと神話的な重さを兼ね備えた指揮官です。
ファーティマ 船に乗るムスリマ(イスラム教徒)の女性です。貧血気味のためたまにレバーを食べており、ある日「豚肉のようなもの」を食べてしまったかもしれないと思い悩み、深刻な信仰の危機(罪悪感)に陥りますが、アカシヤの介入とユーモアに救われます。
ルーミー スタッフレストランの見習いシェフです。中東の偉大な詩人ルーミーに由来する名前を持ちます。レバーの在庫を切らした失敗をごまかすため「魚肉ソーセージと多めの砂糖」で料理を作ってしまい、それがファーティマの危機の原因となります。ステンレス鍋に頭をぶつける音を聞くと、セマー(旋回舞踊)をしてしまう癖があります。
モンブラン料理長 スタッフレストランの料理長です。薄茶髪のチリチリパーマに最高の笑顔を持ち、大阪のおばちゃんのような親しみやすさを放ちます。帽子と胸にモンブラン山のマークをつけ、腰にはカラフルな布を巻いています。ジェンダーをカオスにする存在(男性名詞と女性名詞が入り混じる)であり、権威ある格言を都合よくヘンテコに間違えて記憶していますが、「とりあえず砂糖を多めに」という剛速球スキルで絶品のフランス菓子を作ります。
テトラ 清掃レディースチーム長です。現場主義で効率を重視する完璧主義者ですが、「蝶のように舞い、テントウムシのようにカワイイ」清掃パフォーマンスを目指しています。愛らしい深紅のレトロフェイスに2つの目玉を持つハイスペック掃除機「コメット・バキューム 5000」をアクロバティックに操り、「テトラコルドの調和」という音楽的・幾何学的な清掃哲学を持っています。
ドップラー(CFO) テトラの影のアドバイザーであり、役職はChief Frequency Officer (最高周波数責任者) です。「ドップラー効果」に由来する冷徹な物理学者・音響分析官ですが、ブサイクでモテないコンプレックスを抱えています。「Tabban!(タッバン!)」が口癖の愛すべきヒール(いじられ役)であり、カトリックの信仰と科学的探求の板挟みになっています。
たまねぎ博士 「Happy」(聖母マリアの形をしたキノコ)の起源を研究している、文化人類学者や社会動態専門家です。つぶらな焦げ茶色のドングリ眼とまつ毛を持つ、純粋な心と哲学的な憂いを帯びた熟年の研究者で、謎が解けずに「知的な涙」を流します。
ダルマ・アッ=サーニー エモーション・エンジニア(心景導師)です。言葉を使わずに感覚の質感(クオリア)を直接「浮かぶ絵」として伝達する「不立文字」の能力を持ちます。ボナ・ヴェントゥーラのような可愛らしいモンク(僧侶)衣装をまとった、デカくておっとりしたクマのプーさん系の体型で、安心感を与えます。一人の時はダイヤル機器を繊細に微調整する職人肌な面も持ちます。
【エピローグの場面】 みんな、黙祷しました。 アカシヤさんが言いました。 「さすが我が船長。立派なクレタ人だった。」
【ファーティマの相談とアカシヤの介入場面】 ノックの音がした。ファーティマ。ムスリマ。 チャプレン:やあ、ファーティマ。ん?どうした?元気ないね? ファーティマ:豚肉食べちゃったの。豚肉のようなものを。みんな大丈夫って言う。過失はいいっていうし。でも、私、ハラール守ってきたの。豚肉のようなものだったけど、ということは豚肉ではなかったのかもだけど、私、豚肉のようなもの食べちゃったの。不安なの。結局。 チャプレン:イスラム指導者たちも過失は認めているんだよね? ファーティマ:私、守ってきたの。。食べてちゃったの。。豚肉、のようなものを。 チャプレン:うん。つらかったねえ・・ ノックの音。アカシヤさん。 アカシヤ:やあ、モハメド。 チャプレン:やあ・・、。。 アカシヤ:何だい、覚えてないのかい! 俺だよ俺。まあ、いいや、お前に比べたら俺なんか無名だそりゃ。 チャプレン:入って。 (ファーティマ含めていろいろテキトー会話。さすがアカシヤさん、とにかく楽しい場になる。) アカシヤ:モハメド、俺のこれにお前の得意なビックマウスしてくれよ。こう、ボール地面にあってな、(一連の動作しながら)、ホザンナ、フィアット、フミタリーテ、シュクラン!。お前のほら、「蝶のように、なんだっけ・・、みたいに」 ファーティマ:子どものように舞い、マリアのように感謝する! (三人でお茶飲む。) アカシヤ:じゃあなチャンプ!お前にノックダウンくらって負けたの、今となっては誇りに思っているよ。 (アカシヤさんは出ていった。) チャプレン:彼こそチャンプだ。 ファーティマ:はい!
【ルーミーの告白とカムカムイ船長の命令場面】 ノックの音がした。ルーミー。スタッフレストランの見習い。 チャプレン:やあ、ルーミー。 (ルーミーが不手際で魚肉ソーセージを使ったことを正直に打ち明ける) ノックの音がした。カムカムイ船長。 チャプレン:船長! カムカムイ:わしの船にヨナがいるって聞いてな。いるかい? チャプレン:ルーミーのことですね。はい。います。お入りください。 (カムカムイ船長が着座すると、ルーミーは意を決して正直に話す。目をつぶってじっと聞いていた船長がカッと目を開く) カムカムイ:日本の歴史にこういう名言がある。チャプレン、わかるか? チャプレン:船長。岡倉天心の『茶の本』にございます。「部屋の効用は、屋根と壁に囲まれた空虚さにあり、水差しの用は、水を注ぎこむことのできる無によって、初めて成り立つ」――「虚」の思想でございます。 カムカムイ:うむ。チャプレン。勉強熱心。嬉しいぞ。が、こうだ! (カムカムイ船長、宇宙戦艦の艦長が一大決戦に臨むかのように静かにお茶を飲み干し、すっくと立って、皆を睥睨する。) カムカムイ:アホじゃあーりませんよ パーでんねん。パー♪ (ヘンテコ踊りのヘンテコ歌。しかし、最後のポーズが有無をいわさないキマりっぷり。) 一同:「・・。。」 カムカムイ:船長命令だ。 一同直立。 カムカムイ:後で諸関係者にも伝達するが、その魚肉ソーセージ料理、スタッフレストランの新メニューに加えることとする。メニュー名は「ファティマの奇跡」。 一同:はい! (カムカムイ船長は、茶碗を卓上に静かに置く。) カムカムイ:ありがとう。いい茶だった。
【モンブラン厨房でのギャグ場面】 (厨房にテトラが掃除に入り、ステンレス鍋に頭をぶつけてカーン♪と鳴らす。ルーミーがセマーをしてしまう) モンブラン料理長:こら!ルーミー、またセマーしてる。もう・・、ルーミーはちょっと目を離すとすぐセマーするんだから。。 モンブラン料理長:イフタヒヤー スッカル♪
【ダルマ・アッ=サーニーのセリフ】 ダルマ・アッ=サーニー:いいけしきじゃのう。。 ダルマ・アッ=サーニー:これではないんだよ。 ダルマ・アッ=サーニー:チームなんだよ。 ダルマ・アッ=サーニー:うん。そうじゃ!チーズのようなチームじゃ。君はすごいぞ。がんばれ!
【その他の会話・セリフ断片】
カムカムイ艦長(船内アナウンス):Fellow Whales of the Humpe Eto! This is your Captain, Kamkamuy.
カムカムイ艦長:わしはリスじゃが、もう尻尾はない。
ファーティマ:私、貧血気味だから、たまにレバー食べるんです。味付けも美味しいし。でも、なんかいつもと食感が違ったんです。
ファーティマ:え?そんなに砂糖使ってたの。。※太るかも。。
設定上のセリフ:マッシュルームは、アースの、昔あった日本という国、日本語ではキノコと呼ばれています。意味は、木の子 です。