私(清掃員)
ヘンテコ宇宙船の展望フロアを担当するパート清掃員。
スマホで写真を撮る際に逆さまに撮ってしまう「あるある」の持ち主。
指標やモットーに縛られず、毎日淡々と世界をピカピカにしている「案外ゆるキャラ」でありつつも凛としている。
アカシヤ
明石家さんまがモデルのお笑い系宇宙船物語の圧倒的エースで斬込み隊長。
背番号は $\phi$(ファイ)で、「自分が凄い」という結論への持っていき方が天才的。
必殺技は反論の隙を与えない「黄金比の連射トーク(無限連分数)」。中身は $1/\phi$ の逆数であるとしおらしいフリもする。
ワンちゃん
アカシヤの相方で、背番号は「1」。長嶋茂雄に対する王選手のような存在。
アカシヤがどれだけカオスになっても揺るがない軸として支える。
ハーロック
背番号「0」のチャプレン。アカシヤとお笑いコンビ「Wピーナッツ」を組んでいる。
渋い姿で哲学的な視点からツッコミを入れる。
テトラちゃん(テトラ)
女性清掃チームのトップで、結露を操るプロの技を持つ。名前は「4」を意味し四元数とリンクしている。
媚びずデレない凛とした性格で、一切の妥協を許さない清廉さを持つ。
「それはダメ!(ラー・ヤジューズ)」が口癖で、生活の論理を用いた「現場の背理法」で学者たちを論破する。
ハミルトン(ウィリアム・ローワン・ハミルトン)
ヘンテコな天才数学者。
宇宙生物と交信するべく、ダイソーのタッパーに向けて逆立ち(上下反転)で「鏡文字」を書く。
「6」を2×3に因数分解することを神様に失礼だと拒絶するほどの独自の美学を持つ。
アガスティーナ(アガスティーナ院長)
アカデミーの長で、アウグスティヌスがモデル。
「リズム」の達人で、無重力終了の瞬間に体操選手のように直立側転でふわりと着地する。
船長
アカデミーホールを無重力状態にする指示を出し、最終的にテトラの「ダメ」という基準を絶対のものとして認定する。
ソフィ・コワレフスカヤ(ソフィ)
歴史上のレジェンドで「回転の女王」。
逆さまの数式の真理を発見し、ハミルトンの逆立ちを理解して共に逆立ちしようとする。ロシア出身。
ニュートン
リンゴをかじりながらハミルトンの数式を流率法(微分)と解釈するガチの天才。
オイラー
隻眼で回転を得意とする天才。
ガウス
数学の王。数式に複素平面の回転を見出す。
ライプニッツ
ニュートンの宿敵で、カツラを整えながら微分の産声を主張する。
パスカル
不完全な存在の祈りの形だと数式を解釈する繊細な人物。
アインシュタイン
ボサボサ頭で、逆立ちを一般相対性理論的だと笑う。
リーマン
空間の歪みを見抜く幾何学の天才。
ドップラー、重力、ゼロ
順に音響最高責任者、コーヒー担当給仕官、虚無空間清掃員。
【Wピーナッツ 漫才:背番号の極意】 アカシヤ:「おいハーロック! お前、さっきから後ろ姿見て思てたんやけどな。その背番号……『0』って何やねん! やる気あんのか! 宇宙の虚無(きょむ)背負ってんのか!」 ハーロック:「……フッ。0(ゼロ)は全ての始まりであり、終わりだ。チャプレンとして、死にゆく敵の魂を無に還す。これほどふさわしい番号はあるまい。」 アカシヤ:「カッコええこと言うな! 0は何ぼ足しても0やないか! 寂しい背中やで。見てみぃ、俺のこの輝く背番号を!」 ハーロック:「(じーっと見て)……なんだその、歪んだ円に棒が刺さったようなマークは。落書きか?」 アカシヤ:「アホ! 節穴かお前の目は! これは『$\phi$(ファイ)』や! 黄金比や! 宇宙で一番美しい数字やねんぞ。」 ハーロック:「ファイ……? 1.618とかいう、あの割り切れない中途半端な数字か。」 アカシヤ:「中途半端言うな! お前、さっきの物理の話聞いたやろ。ミクロに潜ればマクロに繋がる。俺が自分を2乗したら、俺に『1(ワンちゃん)』が足された最強の状態になるんや。つまり、俺が宇宙のルールそのもの、俺が凄いってことや!」 ハーロック:「……だがアカシヤ。黄金比は『自分の中に自分と同じ形を持つ』というな。お前が連分数でどこまで深く潜っても、そこに出てくるのは……お前と同じ、やかましいボケの顔だけじゃないのか?」 アカシヤ:「……。……ええこと言うやん。無限のアカシヤや。地獄やな、それ。」 ハーロック:「ああ。宇宙の調和(バランス)が泣いているぞ。」
アカシヤ:(急に声を落として、遠い目をする)「……アホ、俺はほんとは逆数やねん。背番号は $\phi$ やけど、中身は $1/\phi$。つまり 0.618... の、ちっぽけな存在やねん。自分から 1 引かんと逆数になれへん、不器用な男やねん……」 ハーロック:「……どうした、アカシヤ。急に神妙な顔をして。宇宙の塵(ちり)にでもなったつもりか。」 アカシヤ:「(しおらしく)せや。俺みたいな端くれが、あんたみたいな『0』の深淵(しんえん)を持つ男とコンビ組んでるなんて、おこがましいわ。俺はただの、全体の中の『小さな部分』。アラビア語で言うところの min(~からの一部) でしかないんや……」 ハーロック:「……(少し黙って)……だが、アカシヤ。黄金比の逆数は、小数部分が元の $\phi$ と全く同じだ。つまり、お前がどれだけ自分を小さく見積もっても、お前の持つ『輝きの本質』は、宇宙全体のそれと何ら変わりはないんだぞ。」 アカシヤ:「(パッと顔を上げて)……な、つまり、逆数になっても俺は俺のまま、やっぱり俺が凄いってことや! 全体が俺に似てるんちゃう、俺に宇宙が寄せてきとんねん!」 ハーロック:「……。……返す刀で自惚れるな。その『準備のテンポ』の速さだけは、銀河一だな。」 アカシヤ:「当たり前や! 俺は逆数(0.618...)やからな、身軽やねん。ワンちゃん(1)がいなくても、俺単体で宇宙のフラクタル構造を支えたるわ! ほなハーロック、次はお前の『0』を俺の黄金比で割って、宇宙を『無限大の爆笑』に叩き落としたるからな!」
【シーン:アカデミー号・展望ラウンジ】 ハミルトン:(逆立ち状態で、筆ペンを震わせながら)「……できた! 見ろ、この対称性を! 僕の視点では 6 = 3 + 3 だが、宇宙生物側からは 9 = $\epsilon$ + $\epsilon$ と読めるはずだ!」 ニュートン:(リンゴをかじりながら覗き込む)「ハミルトン、またそんな血の気の引くような体勢で……。だが待て、その反転した『3』、微小量エプシロン ($\epsilon$) に見えなくもないな。私の流率法(微分)の概念に近いぞ。」 オイラー:(隻眼でタッパーを凝視して)「ほう……『6』が回転して『9』になる。回転は私の得意分野だが、その『雑草のピンクの液体』の屈折率計算は済んでいるのかね? 光が歪めば、9 が $\infty$(無限大)に見えてしまうかもしれんぞ。」 あなた:(ファイバークロスで別のタッパーを磨きながら)「はいはい、レジェンドの皆さん、そこどいて。ハミルトンが逆立ちで蹴飛ばしたら、その『無限大』が床にぶちまけられるんだから。……あ、オイラーさん、その計算の跡、消していい?」 ハミルトン:「消さないでくれ! これは宇宙生物への『初めまして』の挨拶なんだ。彼らにとって『9』は完成を意味し、『$\epsilon$』は我々という存在の『微かな、でも確かな兆し』を意味するんだ!」 アインシュタイン:(ボサボサ頭で笑いながら)「いいじゃないか、ハミルトン。重力をひっくり返して(逆立ちして)書くなんて、まさに一般相対性理論的だ。『加速するエレベーターの中では逆立ちも正立も等価』だからね。……ところで、そのピンクの液体、少し飲めるのかい?」 あなた:「ダメですよ、ただの雑草の煮出し汁ですから。さあ、ハミルトン。もう顔が紫だよ。一回降りてきて。コンタクトの結果は、私の『裸眼』と『写メ』でちゃんと確認するから。」
【シーン:ハミルトンが寝静まった後のタッパーの前で】 ガウス:(数学の王が、眼鏡を拭きながらタッパーを覗き込む)「……ふむ。ハミルトンの奴、ついに『実数(6)』を捨てたか。この『9』は、単なる数字ではないな。複素平面における『回転の完了』、あるいは周期性を示唆している。そして、この $\epsilon$(エプシロン)……。」 ライプニッツ:(ニュートンの宿敵、カツラを整えながら)「ガウス君、これは『微分の産声』だよ。9 という巨大な存在(マクロ)が、二つの限りなくゼロに近い $\epsilon$(ミクロ)に分解されている。彼がこの『ピンクの汁』の中で、無限小の調和を見つけたという証拠だ。……それにしても、なぜ逆さまだ?」 パスカル:(繊細な表情で)「これは祈りの形ですよ。人間という不完全な存在($\epsilon$)が二人寄り添って、ようやく聖なる数(9)に近づけるという……ハミルトンは宇宙の孤独に耐えかねたのかもしれません。」 あなた:(ファイバークロスを肩にかけ、冷めた目で)「みんな深読みしすぎ。これ、ハミルトンが逆立ちして顔真っ赤にしながら『これだー!』って叫んでたやつですよ。……あ、ガウスさん、タッパーに鼻息かけないで。ガラスが曇って『裸眼』の解像度が落ちるから。」 ニュートン:(不機嫌そうに)「私には、この $\epsilon$ が宇宙生物の『触手』の形を模倣しているように見えるがね。ハミルトンは我々の知らない『物理法則』を、この鏡文字の隙間に隠したのではないか?」 あなた: 「(笑いながら)リーマンさん、そんな怖い顔してスマホ見ないでくださいよ。ただの失敗写真ですよ、これ。……あれ? なんでみんなそんなに静かになっちゃったんですか?」
【シーン:テトラの「ひと拭き」】 ハミルトン:「待ってくれテトラ!今、鏡文字の 9 = $\epsilon$ + $\epsilon$ が最高の結露加減で浮き上がっているんだ!」 テトラ:(腰にファイバークロスを数種類ぶら下げて)「ダメ。その結露、放置すると気密センサーに干渉するわ。……3、2、1。はい、おしまい。」 ソフィ:「……あら? 見て、ハミルトン。テトラが拭いた後のガラス表面に、分子レベルで残留したピンクの液体の膜が、新しい数式を描いているわ。彼女の拭き跡自体が、宇宙生物への『返信』になっているのよ!」 テトラ:「(ポーカーフェイスで)ただの親水コーティングよ。汚れがつきにくくなるから。」
【シーン:朝の展望フロア】 あなた: 「(ため息)……まただよ。この低い位置のは子どもたち。で、この天井近くの逆さまの汚れは……ハミルトンね。あの人、昨晩またここで逆立ちしたでしょ。」 テトラ: (隣で手際よくバケットを準備しながら)「いいじゃない。手形があるのは、そこに『驚き』があった証拠よ。でも、ハミルトンの逆立ちの跡は、放っておくと数式が結露で固着しちゃうから、先にこっちの『特殊洗剤』で浮かせて。」 あなた: 「テトラちゃん、ハミルトン専用の洗剤まで作ったの?」 テトラ: 「そう。名付けて『クォータニオン・リムーバー』。拭き取りのテンポを間違えると、虹色の油膜が残っちゃうから気をつけてね。」
【シーン:展望フロアの朝、宿敵はポテト】 あなた: 「ハミルトンの逆立ち書き? ああ、あれは大丈夫。アルコール一吹きでパッと消えるから。問題はこっち、昨日の午後に遠足で来た子たちの手形……これ、ポテト食べたでしょ。」 テトラ: (マイクロファイバーを数枚予備で出しながら)「あちゃー、これね。植物性油脂と塩分のコンビネーション。普通に拭くと油が伸びるだけなのよね。ハミルトンの四元数の方がよっぽど素直だわ。」 ソフィ: (通りかかって)「あら、その『指紋の散らばり』……黄金比に近いわ。この子、ポテトを食べながら宇宙の幾何学を直感的に探っていたのかしら?」 あなた: 「ソフィさん、何でも数学に繋げないで。これ、ただの『油ギッシュ』。……テトラちゃん、二度拭き用の重曹水持ってきて。この『未知の脂質』、ハミルトンの逆立ち数式より手強いから!」
【シーン:禁断の「ポテト油・インク」】 ハミルトン:「テトラ!世紀の発見だ!このポテトの油を精製して鏡文字を書けば、どんな結露も弾くし、写メでもクッキリ写る……!」 テトラ:(掃除の手を止め、ハミルトンの手元を凝視して)「……それはダメ!」 ハミルトン:「えっ、でも、これなら宇宙生物にも……」 テトラ:「ダメなものはダメ。それは『日常の汚れ』への冒涜よ。子どもたちが無意識に残したポテトの手形を、あなたが計算ずくで再現しようなんて、数学者としての矜持が泣くわ。……それに、その脂ギトギト、私のクロスが何枚あっても足りないじゃない!」
【シーン:テトラ流・背理法の証明】 ハミルトン:「もし、このポテト油をインクと仮定すれば、数式は不変となり、真理は永遠に保たれるはずだ……」 テトラ:(腰に手を当てて)「その仮定、却下。もしそれが通るなら、この宇宙船の窓は一週間で真っ黒な『ポテトの壁』になるわ。そうすれば外も見えないし、宇宙生物も逃げ出す。つまり、あなたの数式を誰にも届かなくさせる。……矛盾してるでしょ? だから、その仮定(油インク)は間違い。ダメ!」 ハミルトン:「……っ! 完璧な背理法だ……。テトラ、君は掃除をしながら論理学まで極めていたのか。」 あなた:(バケツを持って横切りながら)「極めてるっていうか、それが『掃除の正解』なんだよね。ハミルトン、論破されてる暇があったら、その油ギッシュな指、先に洗ってきなよ。」
【シーン:アカデミーホールでの無重力と詰問】 船長:ブリッジ、ブリッジ。船長だ。アカデミーホール、一分間、重力オフ。 アカシヤ:πで回ってます! iで回ってます! アカシヤ:「リズムや。」 (※重力が戻った後の会話) ハミルトン:…。。 テトラ:それは、ダメ! ハミルトン:ナアム。それは、ダメ! 船長:よし!終了だ。ハミルトン、これからもテトラの「それは、ダメ」には従うように!以上!