風立ちぬ風ジオラマ 情景-3
風立ちぬ風ジオラマ 情景-3(碓氷峠のシーン)アプト式電気機関車のEC40が客車を引いて碓氷峠を上るシーンを再現することにしました。
製作期間:2017.03.09~2017.05.11
2017.03.09 スタイロフォームを切り出し、レールの接合を行いました。
対角線となる線路を上り勾配をつけて電車が通ります。
大まかなレイアウトをスタイロフォームで作ります。
山並みを作るため、レールの高さを全体的に2cmほど下げることにしました。
電車にボタン電池を積んで上り勾配を走らせるのは
連結した列車の場合とても無理だと判断し、
レール給電にすることにしました。下の電源回路の写真のように
PWM方式で乾電池6Vと外部アダプター7V、コントローラーの3つの電源を
切り替えられるスイッチを付けました。
レールの位置を下げたことで山並みをきれいに表現することができました。
石膏プラスターをスタイロフォームの上に塗りつけました。
十分乾燥させてから、薄めたアクリル絵の具で色付けを行いました。
また、めがね橋の凹凸を成形加工しました。
めがね橋の下を川が流れていて、道路の橋もあることから、手前の部分を
作り直しています。
その間に、めがね橋のタイル貼りを行いました。
幅1mmのマスキングテープにレンガ色に塗ります。グラデーションが
付くように、赤、オレンジ、ブラウン、オーカー、パープルを混ぜて
近似する色を作り、テープの上に塗ります。
乾燥したら、2.5mmほどに切り、橋に貼り付けていきます。
タイル張り開始からタイル張りが終了した段階 (2週間)
補強用の押さえと送電線をつけてめがね橋の完成です。
次は機関車の製作です。EC-40というアプト式の電気機関車で日本で最初の
電気機関車とのことですが、気に入った市販品がなく、自作しました。
キャラメルN動力台車(I軸)にキャパシタを取り付けた10000号機、
アルパワー16A(2軸駆動)の10001号機です。
橋の手前の加工が終わると完成です。
手前には川、木々や大八車、馬と商人などを配置しました。
完成した写真です。 毎日の作業で2か月を要しました。
ジオラマを真上から撮った写真です。
編集後記
めがね橋のタイル張り:作業時間延べ100時間
幅1mmのマスキングテープに色を塗り、2.5mmの長さにカットしたものを張り付けていきました。
使用したマスキングテープは5個(1本が5mですので25mを使用)、ざっと10000枚のタイルを張り付けたことになります。
山の木々:JTT社のWire Folige Branches の色違いを購入しました。 1ケースで約60本で5ケースですので
300本を第1弾として植えました。しかし、橋の手前側の分が足りず、ノーブランドの木々(中国製)を100本追加し、さらに
ウッドランドシーニクス製の(オランダフラワーにパウダーを振り固めたもの)3色をちりばめて、ドライフラワーの花の茎など
も使って約500本の木々を植えこみました。金属ワイヤーを使った木々が多かったため、破損も少なく上出来でした。
しかし、中国製は植えこむ前に手直しを余儀なくされました。安かった分、仕方なかったと思います。
電気機関車:坂道を走らせるには2軸駆動の方がよい。 最初に製作したものは1軸駆動だったため、機関車のみの走行はOKでしたが
列車を連結するとスリップして上りませんでした。動力を2軸駆動のアルパワーに変えてみたところ、列車を連結しても
スムースな走行が得られました。
スーパーキャパシタ:鉄道フェスタ埼玉で購入したものを試験したところ、部分的に通電不良のレールでも
止まることなくスムースな走りが得られることが分かり、「風立ちぬ風ジオラマ 情景-1」の蒸気機関車の貨物車に積んで
同様な結果が得られました。2017年のJAMでは安心して動かせると思います。