4.過去に書いたプロフィール

以下は2017-06-17に書いた自己紹介

1975年生まれ。京都大学大学院文学研究科美学美術史学科博士課程修了。博士(文学)。

現在、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。

教育人間科学部人間文化課程芸術文化コース、都市科学部都市社会共生学科、横浜国立大学大学院都市イノベーション学府建築都市文化専攻都市文化系(芸術文化領域)とY-GSCのスタッフ。

専門は音響文化論(サウンド・アート研究と音響メディア論)。

所属学会は、美学会(2000年4月以降)、国際美学会(2000年4月以降)、日本ポピュラー音楽学会(2012年10月以降)。

主な業績

NAKAGAWA Katsushi. 2018. "A Brief Consideration About the Relationship Between Sound Art and Tactile Sense." In: Computational Aesthetics. SpringerBriefs in Applied Sciences and Technology. Springer, Tokyo: 53-65. →https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-4-431-56844-5_4

NAKAGAWA Katsushi and KANEKO Tomotaro. 2017. "A Documentation of Sound Art in Japan: Sound Garden (1987–1994) and the Sound Art Exhibitions of 1980s Japan.” Leonardo Music Journal 27: 82-86.

中川克志 2017 「1980年代後半の日本におけるサウンド・アートの文脈に関する試論——〈民族音楽学〉と〈サウンドスケープの思想と音楽教育学〉という文脈の提案」 『國學院大學紀要』55:41-64。→本文

NAKAGAWA, Katsushi / KANEKO, Tomotaro. 2016. “Research on the Development of Sound Art in Asian Countries — Interview with Ms. Yeung, Yang (楊陽, founder and executive director of soundpocket in Hong Kong).” Faculty of Urban Innovation (Yokohama National University) ed. Tokiwadai Journal of Human Sciences, 2: 80-91.(『常盤台人間文化論叢』2: 80-91)→本文、[PDF](機関リポジトリへのリンク)

谷口文和・中川克志・福田裕大 2015 『音響メディア史』 京都:ナカニシヤ出版。

ジョナサン・スターン 2015(2003) 『聞こえくる過去:音響再生産の文化的起源』 金子智太郎・谷口文和・中川克志(訳) 東京:インスクリプト。

など。

◯中川を希望指導教員として大学院受験を希望する人へ

中川の大学院ゼミでは、〈20世紀以降の音に関わる文化〉をテーマとして研究したい学生を募集しています。

とりあえず一回メールで連絡ください。諸々相談しましょう。

(2017-06-17記)

以下は2015-04-29に書いた自己紹介

1975年生まれ。京都大学大学院文学研究科美学美術史学科博士課程修了。博士(文学)。

現在、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。

教育人間科学部マルチメディア文化課程、人間文化課程芸術文化コース、横浜国立大学大学院都市イノベーション学府建築都市文化専攻都市文化系(芸術文化領域)とY-GSCのスタッフ。

専門は美学芸術学、音響文化論。サウンド・アート研究と音響メディア論をやってます。

主な業績は

中川克志 2015 「松本秋則作品分類試論――「松本秋則~Bamboo Phonon Garden~」をめぐって――」 横浜国立大学都市イノベーション研究院(編)『常盤台人間文化論叢』1: 92-102。

谷口文和・中川克志・福田裕大 2015 『音響メディア史』 京都:ナカニシヤ出版。

ジョナサン・スターン 2015(2003) 『聞こえくる過去:音響再生産の文化的起源』 金子智太郎・谷口文和・中川克志(訳) 東京:インスクリプト。

など。

(2015-04-29記)

以下は2011年度に書いた自己紹介

1.

ジョン・ケージ、ジョン・ケージ周辺、ジョン・ケージ以降の実験音楽並びに音響芸術(サウンド・アート)について研究してきました。博士論文では、ケージ以降の実験音楽の作曲家たちによる音響理解の変遷と、実験音楽のサウンド・アートへの変質について論じました。

2.

「ゲンダイオンガク」というジャンルに関心を持ちつつ違和感を感じていたので、Technocultural Studies at UC, DavisのDirectorだったDouglas Kahnの許に留学し、そこで「芸術における音の歴史」に関心を持つようになりました。

また、この留学経験と博士論文執筆を通じ、音響メディアの社会性と歴史性の問題に美的観点からアプローチしていくことに関心を持つようになりました。

3.

なので、今後は、1)「ジョン・ケージ以降の実験音楽とサウンド・アート」 と 2)19-20世紀の音響文化 について研究していく計画です(なので、このウェブサイトの名前はAudible Cultureです)。

4.

1)については、

1.20世紀初頭のアヴァンギャルド芸術における音響メディアの使用(実際に使用している場合と、音響概念だけ使用している場合):ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』や、1920年代のグラモフォンムジークなど

2.1970-80年代以降の「サウンド・アート」:ビル・フォンタナやデヴィッド・ダン、あるいはクリスチャン・マークレイのサウンド・アートなど

の事例収拾と検討をしています。

今は、マークレイ論に集中的に取り組んでいます。

2)については、

「19世紀以降の新しい音響記録再生産テクノロジーが社会に定着していくプロセス」を解明するために、「美的=感性論的」な問題意識に基づき、聴覚知覚の変容について研究しようとしています。

そのためにまずは、「原音と複製音」という美的概念の成立と変容を様々な事例(音響テクノロジーの機能の学習、外国語教育レコード、音楽鑑賞教育、等々)に即して比較検討する予定です。

今は、大正時代日本のレコードの受容状況を集中的に調査しようとしています。