2.その他の電線保護
断面の四角い金属線ぴ、各種ダクト、絶縁に使用するがいし
地中配線や電線の引き込み、引込線の高さ、接触防護措置の高さ
1) 金属線ぴ
金属製で箱型、1種と2種があり、屋内で使用する。
1種は4cm未満、2種は4~5cm
金属線ぴは、下地を壁に止めてから線を入れてふたをする。
金属線ぴは、屋内では使用できるが、屋外の壁(屋側)では使用できない。
2) 金属ダクト
配線量が多いときに使用する。幅5cmを超える。
基本的にダクト内での電線接続はNGだが、
接続部分を十分に絶縁して点検できるならOKとなる。
電線量は、金属ダクト内部断面積の 20% 以下とする。
ただし制御回路など電流が少ない場合は、50% 以下とする。
金属ダクトどうしは、強度的にも電気的にも確実に接続し、端部は塞ぐ。
3) ケーブルラック
多くの配線をのせるはしご上のもの。
4) ライティングダクト
照明器具の位置を変えられる。店舗で使用される。
天井に露出するので、露出配線の記号となる。
端部はエンドヤップで塞ぐ。
壁などの造営材の貫通はNG。
開口部は下に向ける。
電動の引き込みは、フィードインボックス(フィードインキャップ)を使う。
5) パスダクト
中に絶縁物で支えた板状の導体があり、大きな電力を送れる。
6) フロアダクト
床のコンクリートに埋め込む金属製ダクト。
ダクト内での電線接続はNGのため、ジャンクションボックス内で接続する。
床のデッキプレートの中を使って配線することもあり、
セルラダクトという。
7) フリーアクセスフロア
床を二重にして配線する。
平形保護層をカーペットの下に通す。
8) トラフ(直接埋没式)、管(管箱式)、暗きょ
地中に電線を埋める場合は、菅やトラフにケーブルを収める。
トラフはコンクリート製で、箱型になっている。
埋めていることがわかるように、埋没シートも埋める。
地中には、電線をさらに被覆したケーブルだけを埋める。
仮説を除いて、コンクリートに直接埋めるのはNG。
車などの重量物が乗る場合は1.2m以上、その他は0.6m以上となる。
大規模な場合は、暗きょを使用する。
9) がいし
絶縁性のある陶器で作られている。
ノップがいしは、電線を壁に付けないために使用する。
平形がいしは、電柱から建物にDV線を引き込むときに使用する。
張線器で引込線のたるみをとる。
引込線の高さは、地表上4m以上(技術上やむを得ない場合は2.5m以上)
建物が木造の場合、建物への引込線は金属はNG
※漏電して火花が飛んだ場合、火事になるおそれがあるため
木造の屋側配線は、がいし引きか合成樹脂管かケーブル工事にする。
※コンクリートなら金属管もOK
電柱を支えるワイヤに付ける玉がいしは、漏電しても下にいかないようにしている。
10) 接触防護柵
人が設備に接近・接触しないように、囲ったり収めたりする。
屋内は床上2.3m以上、屋外は地表上2.5m以上にしてもよい。
屋内は床上1.8m以上、屋外は地表上2m以上にすると、簡易接触防護柵となる。
11) チューブサポート、コードサポート
ネオン菅を支える。
ネオン菅の電線はコードサポートで支える。
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