「基礎練習が一番大事!!」妹尾隆一郎の言葉です。
基礎をしっかり習得して吸い方がしっかりしていればベンドなどの奏法が簡単に出来る様になります。
妹尾隆一郎は週に何度かは初心者レッスンがあり、その度に基礎練習をしていました。もしかすると、この基礎練習が60歳を超えてもWeeping Harp Senohのハープが上達し続けた秘訣だった様に思います。
「初心者の基礎練習ほど難しいものはない!」とよく言っていました。生徒の前でお手本の演奏をする時はいつも緊張すると。シンプルだからこそ、ごまかしがきかず、上手く伝えたい音が出せるか、いつも不安に思うと妹尾は言っていました。
残された資料を公開することしかできませんが、少しでも参考になればと思います。
2018年 妹尾菊江
ブルースハープ、ハープ、ハーモニカなどと色々な楽器名の表記をしていますが、これは全部同じ『10穴のブルース・ハーモニカ』の事です。
妹尾隆一郎は、ホーナーの『マリンバンド・クラシック』を愛用していました。
3コード12小節のブルース曲で練習していきます。何度も聴いていると途中で何小節目かが解るようになります。
これから練習する曲は、4分の4拍子です。
Cのハーモニカを使って練習します。曲はGでト長調です。2ndポジションです。
ブルースハープのKey=C
レ ソ シ レ ファ ラ シ レ ファ ラ
吸う D G B D F A B D F A
ハープの穴番号 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
吹く C E G C E G C E G C
ド ミ ソ ド ミ ソ ド ミ ソ ド
Weeping Harp Senoh's Blues Harmonica Lesson_Video1
『妹尾隆一郎ハープ塾』 2011年撮影
00:00 ハーモニカの持ち方
02:12 Senohタブ譜の説明
Weeping Harp Senoh's Blues Harmonica Lesson_Video2
『妹尾隆一郎ハープ塾』初心者レッスン 2011年撮影
00:00 01_準備体操・吸い方・吹き方
16:01 02_Bump
26:46 03_1→4穴吸う
32:26 04_音をきれいにのばす
35:55 05_1コーラス全体を練習
37:55 06_Bumpの動き
59:37 07_ハーモニカのメンテナンス
Weeping Harp Senoh_Blues Harp Lesson_1
Blues Harp(Harmonica)Lesson
Basic practice 基本練習_01~11
00:00 01 基礎練習1_単音練習1
02:18 02 基礎練習2_1&2の穴を同時に1
05:24 03 基礎練習3_1&2の穴を同時に2
08:31 04 基礎練習4_1&2の穴を同時に3
12:01 05 基礎練習5_Bump1
15:33 06 基礎練習6_Bump2
18:38 07 基本メロディー1
23:21 08 基本メロディー2 フェイク
28:34 09 基本メロディー3 1&4穴
33:47 10 練習曲カラオケG1
35:11 11 練習曲カラオケG2
ハープは吸う音を出すのが難しく、特に2番の音はなかなか出ない人もいます。
口の中の空気を動かすのではなく、ハープの穴の中の空気を動かしてリードを振動させて音が出るという事を忘れないでください。
空気を吸うというよりも、穴の中の水とかジュースとかを吸う感じの方が近いと思います。
必ず唇を使い、特に下唇から吸い込みます。
口先だけで吸い、喉まで吸い込むことはしません。いきなり喉まで水を吸い込んだらむせてしまいます、むせない様に吸ってください。吸った空気は口先で止めておきましょう。
唇を使う吸い方と吹き方をすると、意識しなくても自然に腹式呼吸になります。
Senohタブ譜
1の穴を吸ってそのまま4の穴まで移動する
4の穴を吸ってそのまま1の穴まで移動する
1の穴を吹いてそのまま4の穴まで移動する
4番の音を伸ばして止める時、舌を使って止めないでください。吸うのを止める事で音もしなくなるようにしましょう。
1234はハーモニカの穴番号。 水色矢印は息。
1の穴を吸ってそのまま4の穴まで移動しているイメージ図
ハーモニカのガイドなしのカラオケで、こんな練習もしてみてね。
Weeping Harp Senoh のブルースハープ演奏の基本
合い言葉は『の』の字❗️
毛筆で『の』を書く時のイメージで音を奏でる。
深呼吸をしてみて下さい。けして同じ速さで同じ量の空気を吸い続けたり吐き続けてはいません。
段々大きく強く息を吸い、吐く息は段々小さくなって終わります。
息をしている感覚で常に演奏する事が大事です。
「たとえ一拍の長さの音でも、このイメージで音を出すだけで音楽を奏でているのだよ」と妹尾隆一郎は言っていました。
『一』このような太さが最初から最後まで同じ音ではないのです。この様な音はブザーの音と同じ機械の音であり、雑音や騒音と同じです。聴きたくない不快な音であったり、押し付けがましい音なのです。
ハーモニカの1と2の穴を同時にバランス良く吸ったり吹いたりしましょう。また、音の響きも感じ取り、丸く柔らかいふくよかな音や、シャキッとした硬い音を出したりしみて下さい。
1と2の穴を同時の4拍吸う
1と2の穴を同時に4拍吹く
11小節目は1と2の穴を同時に2拍吸って、2拍休み
音源のハーモニカとは違う譜面になっているが、初心者には休みがある方が続けて練習しやすいと考えた妹尾です。
連続して吸う時、間を開けないようにして下さい。
1拍ずつ吸ったり吹いたりする練習です。間を開けないで、前の音を追いかけるように吸ったり吹いたりしてみましょう。
カラオケに合わせて
1&2の穴を同時に吸ったり吹いたりのリズム練習もやってみてね!
1と2の穴を同時に4拍吸う
1と2の穴を同時に1拍短めに吸う、3拍休み
1と2の穴を同時に4拍吹く
1と2の穴を同時に1拍短めに吹く、3拍休み
1と2の穴を同時に2拍吸う、1と2の穴を同時に1拍短めに吸う、1拍休み
1と2の穴を同時に2拍吹く、1と2の穴を同時に1拍短めに吹く、1拍休み
1と2の穴を同時に1,5 拍位吸い、1拍短めに吸う(ハープ演奏をよく聴いてタイミングを真似してね)、2拍休み
1と2の穴を同時に1,5拍吹き、1拍短めに吹く、2拍休み
Bump(バンプ)はブルースの基本となるものです。
かっこいいBampが出来るようになって下さい。
1と2の穴を同時に1,5 拍位吸い、1拍短めに吸う(ハープ演奏をよく聴いてタイミングを真似してね)、1と2の穴を同時に1,5拍吹き、1拍短めに吹く
1と2の穴を同時に4拍吸う
1と2の穴を同時に4拍吹く
1と2の穴を同時に1,5 拍位吸い、1拍短めに吸う(ハープ演奏をよく聴いてタイミングを真似してね)、2拍休み
1と2の穴を同時に1,5 拍位吹き、1拍短めに吹く
だんだん音を下げていく『フェイク・ダウン』の練習です。
赤い矢印が『フェイク・ダウン」して演奏する部分です。
1_まずは5段目の1小節目の1穴を練習しましょう。
2_次は4穴
3_5穴
4_最後の演奏ガイドでは4段目の4穴もフェイクしています。
フェイクもベンドも音を下げる事は同じです。
フェイクは本来の音を出してから唇を締め付け、しつこく吸う事で音をだんだん下げたり、唇をゆるめていく事で音をだんだん本来の音に上げていきます。
しつこく吸うだけではなく、ハープに唇を押し付けると音が下がりやすいです。
1番の穴はハープに唇を押し付けしつこく吸うだけではなく、顎を下にさげるのですが、後ろには引かず前に出して、積極的に吸ってください。
5と6小節目のフレーズ演奏のコツを説明したものです
最後の3小節のフレーズが変わります。
カラオケをバックに Bump や 練習曲など、いろいろ遊んでください。
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