配管直径を修正する
この練習では、配管が設計仕様により良く適合するように配管直径を修正します。配管の直径はスプリンクラの数によって異なるため、スプリンクラの集計表を作成してレベル 2 スプリンクラの数も記録します。
トレーニングファイル
[ファイル] ➤ [開く] ➤ [プロジェクト]をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\05_防火\RME_防火_設計_05_m.rvt を開きます。
ビューを並べて表示する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [給排水衛生設備] ➤ [消火配管] ➤ [3D ビュー]を展開し、[消火配管 3D 全体]をダブルクリックしてアクティブビューにします。
WT と入力して、3D ビューと平面図ビューを横方向に並べて表示します。
両方のウィンドウのビューを調整して図に示すように防火配管全体を表示します。
主に平面図ビューで作業し、3D ビューで配管ジオメトリを検証します。
注: サイズ変更と、直径、高さ、または幅を手動で変更することの違いを認識することは重要です。
オプションバーで、配管の直径、幅、または高さを変更するのは、Revit MEP におけるサイズ変更とは見なされません。サイズ変更は、[サイズ変更]ツール([サイズ変更]ダイアログ)を使用して行われ、一連のパラメータおよび計算に基づいて配管のサイズを変更します。配管の計算済みのサイズは、[サイズ変更]ツールの結果であり、手動による直径、幅、または高さの変更の結果ではありません。
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防火配管の直径を修正する
大多数の配管セグメントは 2 つ以上のスプリンクラを設置することはなく、また、設計仕様では 2 つのスプリンクラを設置する配管には25 mm の直径が必要なため、すべての配管に25 mm の直径を指定して、2 つ以上のスプリンクラを設置する枝管を別々に調整するようにすると、より効率的です。
平面図ビューで、ウィングの左下コーナーを始点として、レベル 2 の防火配管を囲むように断面線を通過したところまで(供給配管やホース巻きキャビネットは含めずに)、選択ボックスを描画します。
[修正|複数選択]タブ ➤ [選択]パネル ➤ [フィルタ]をクリックします。
[フィルタ]ダイアログで[チェック解除]をクリックし、[配管継手]と[配管]を選択し、[OK]をクリックします。
オプションバーの[直径]で、[25 mm]を選択します。
[修正]をクリックします。
選択した配管の直径がすべて25mmになります。
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パイプにタグ付けする
平面図ビューで、ウィングの右半分を(階段も含めて)拡大表示します。(◆)
[注釈]タブ ➤ [タグ]パネル ➤ [タグ カテゴリ別]をクリックします。
オプションバーで、次の操作を行います。
[水平]が選択されていることを確認します。
[引出線]のチェックを解除します。
カーソルを図のように配管セグメントの上に置き、各セグメントがハイライト表示されたら、クリックしてタグを配置します。
各タグには、選択した配管セグメントのサイズが正確に表示されます。
注: タグはビュー固有のものです。これを追加したビューのみで表示されます。
[Esc]を押します。
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メインの直径を修正する
3D ビューで、ホースキャビネットの下にある垂直配管を選択します。
カーソルを、最上部のたて配管の上に置いて、ハイライト表示されたら[Tab]を押しCTRLキーを押しながらクリックして選択します。
これにより、垂直配管と配管継手が選択されます。
オプションバーの[直径]で、100 mm]を選択します。
同じ方法で順番に分岐の間のメイン配管を選択します。
始点となる配管を選択し、終点となる配管をマウスオーバーしてTABを押すことでその区間を選択することができます。
オプションバーの[直径]で、100 mm]を選択します。
平面図をクリックして、アクティブにします。
3D ビューを閉じて、平面図を最大化します。
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分岐配管の直径を修正する
分岐に設置されるスプリンクラの数は、その分岐に使用する配管サイズを決定します。
作図領域で、図のようにスペース 教室 205 の分岐配管の上部セグメントを選択します。
オプションバーの[直径]で、[40 mm]を選択します。
配管の直径が修正されます。
同じ方法を使用して、他の上部のセグメントの直径を40 mm に変更します。
これで、防火チュートリアルが完了します。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
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この練習では、さまざまな選択方式を使用して消火配管の直径を修正しました。配管にタグを追加し、配管直径をすばやく検証できるようにしました。配管全体が設計条件に準拠するようになりました。配管の直径を手動で変更する方法を学びました。
さらに練習を行う場合は、学習した方法を使用して、レベル 1 の防火システムを作成します。レベル 2 で使用した同じ配管システムコンポーネントとパラメータを使用します。
このチュートリアルでは、湿式防火システムを作成しました。また、物理的な配管接続の作成と、論理的なシステムの作成との違いや、ソフトウェアによって配管のサイズを変更する方法と、手動で配管直径を修正する方法との違いも学習しました。完成した防火システムは、[Training Files]の [Metric] ➤ [05_防火]フォルダにある RME_防火_設計_06_m.rvt ファイルに含まれています。自由にシステムを変更したり、まったく新しい防火システムを作成してみてください。さまざまなシステム設計を探索して、Revit MEP の能力を発見してください。