電気設定を指定する
電気設定では、設計で適用される電圧、配線、配電システム、および需要率を決定します。コンポーネントを配置し、回路を作成しているときに、Revit MEP によって、コンポーネントが指定した電圧と分配電システムに確実に適合するようにチェックされ、設計フェーズが速く進みます。
この練習では、電気設定を確認します。また、配線タイプも追加します。
トレーニング ファイル
クイック アクセス ツールバーで [開く] をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\RME_電気_計画_01_m.rvt を開きます。
補正係数を追加する
[管理]タブ > [設定]パネル > [MEP 設定▼] > [電気設定]をクリックします。
[電気設定]ダイアログで、次の操作を行います。
左ペインで、[配線] > [配線サイズ] > [補正係数]を選択します。
[マテリアル]で、[Copper]を選択します。()
[温度]で、[90]を選択します。
[補正係数を新規作成]をクリックします。
[温度]に、70 と入力します。
[係数]に、1.04 と入力します。
[OK]をクリックします。
補正係数は、プロジェクトで配線サイズを計算する際に使用されます。
配線タイプを追加する
左ペインで、[配線タイプ]を選択します。
[追加]をクリックし、[電気設定]ダイアログで次の操作を行います。
[名前]に、THHN と入力します。
[マテリアル]で、[Copper]を選択します。
[定格温度]で、[75]を選択します。
[絶縁体]で、[THHN]を選択します。
[最大サイズ]に、2000 と入力します。
[ニュートラル乗数]に、1.0 と入力します。
[必要なニュートラル]をオンにします。
[ニュートラル サイズ]で、[活線サイズ]を選択します。
[電線管タイプ]で、[Steel]を選択します。
マテリアル、定格温度、絶縁体のタイプを追加したい場合は、[配線]>[配線サイズ]で作成します。
THHNやTHWNはUL規格に基づいた北米の配線種類です。詳細はWikipediaをご覧ください。(こちらも参考になります。)
電圧定義を追加する
左ペインで、[電圧設定]を選択します。
[電圧設定]テーブルは、電圧定義と一緒に使用する電圧の範囲を指定するために使用されます。範囲を設定することによって、電圧定義の値と正確に一致しない定格電圧を含むコンポーネント間にも回路を作成できます。
[追加]をクリックし、[電圧設定]ダイアログで次の操作を行います。
[名前]に、240 と入力します。
[値]に、240 と入力します。
[最小]に、220 と入力します。
[最大]に、250 と入力します。
配電システムを追加する
左ペインで、[配電システム]を選択します。
一覧表示されている 3 つの分散システムに注目してください。
[追加]をクリックし、[電気設定]ダイアログで次の操作を行います。
[名前]に、120/240 と入力します。
[相]で、[単相]を選択します。
[配線]に、[3]を選択します。
[L-L 電圧]で、[240]を選択します。
[L-G 電圧]で、[120]を選択します。
L=Load、G=Groundで、L-LとはLoad-Loadで電圧線間の電圧を指し、L-GはLoad-Groundで電圧線と接地線間の電圧を指します。
この場合単相で配線が3なので「単相三線」の「 240/120 V」となります。日本ならば 100/200V の設定ですね。
需要率を指定する
左ペインで、[負荷計算]を選択し[需要率]ボタンをクリックします。
需要率を指定して、建物引込の幹線定格を調整することができます。
[需要率]ダイアログで、次の操作を行います。
[需要率タイプで、[Power]を選択します。
[負荷]の[より大きい]で、[10000 VA]を選択します。
[+]をクリックします。
[20000 VA]を選択し、[需要率]に 50 と入力します。
[OK]をクリックします。
[OK]をクリックし電気設定ダイアログを閉じます。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
需要率の詳細はヘルプをご覧ください。
次に、集計表を作成し、必要な照明レベルを定義します。さらに、照明レベルをスペースに割り当てます。