風量集計表を作成する
この練習では、プロジェクトに集計表を作成します。この集計表を設計図書としてではなく設計ツールとして利用し、正しい風量がモデル内の各部屋に供給されているかどうかを調べます。次に、集計表を使用して、制気口の風量が設計要件に近づくよう調整します。
トレーニング ファイル
[ファイル] > [開く] > [プロジェクト]をクリックします。
[開く]ダイアログの左側のペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_解析_04_m.rvt を開きます。
集計表を定義する
[プロジェクト ブラウザ]で、[機械] > [スペース] > [平面図] > [スペース 平面図 1階 色分け]が、アクティブ ビューであることを示すハイライト表示になっていることを確認します。
[解析]タブ > [レポートおよび集計表]パネル > [集計表/数量]をクリックします。
[新しい集計表]ダイアログで、次の操作を実行します。
[フィルタリスト]で[機械]にのみチェックを入れます。
[カテゴリ]の下で、[スペース]を選択します。
[名前]に スペース風量 と入力します。
建物コンポーネントを集計を選択する
[フェーズ]で[New Construction]を選択します。
[OK]をクリックします。
集計表プロパティを指定する
[集計表プロパティ]ダイアログで、次の操作を行います。
ダイアログの左上で、[使用可能なフィールドを選択]で[スペースを]選択します。
[使用可能なフィールド]で、次をダブルクリックします。
レベル
番号
名前
給気風量算定値
実給気風量
選択したフィールドが[集計するフィールド]セクションに追加されます。
[fx]をクリックします。
風量デルタ式を定義する
[計算値]ダイアログで、次の操作を行います。
[名前]に Δ風量 と入力します。
[式]を選択します。
[専門分野]で[HVAC]を選択します。
[タイプ]で[風量]を選択します。
[計算式]で、 […]をクリックします。
[フィールド]ダイアログで、[給気風量算定値]を選択し、[OK]をクリックします。
[計算値]ダイアログの[計算式]で、[給気風量算定値]の後ろに - (マイナス記号)を入力し、[…]をクリックします。
前に学習した方法を使用して、[実給気風量]を式に追加します。
[OK]をクリックします。
[集計表プロパティ]ダイアログで、Airflow Delta という名前の計算値が[集計するフィールド]の下に表示され、集計表の列として表示されます。
追加の集計表プロパティを指定する
[並べ替え/グループ化]タブで、次の操作を行います。
[並べ替え方法]で、[レベル]を選択します。
[昇順]、[見出し]を選択します。
[次の並べ替え方法]で、[番号]を選択します。
[書式]タブで、次の操作を行います。
[フィールド]で、[レベル]を選択し、[非表示のフィールド]をオンにします。
[フィールド]で、[Δ風量]を選択し、[条件付き書式]をクリックします。
[Airflow Delta]フィールドを、計算された風量と実風量の差が許容範囲からはずれている場合に赤で表示されるように書式設定します。
風量デルタの条件付き書式を定義する
[条件付き書式]ダイアログで、次の操作を行います。
[テスト]で[の間にはない]を選択します。
[値]に、-12 L/s および 12 L/s と入力します。
[背景色]で、色見本をクリックします。
[色]ダイアログで、赤を選択して[OK]をクリックします。[使用する条件]で、ソフトウェアが -12 ~ 12 L/s の範囲からはずれたデルタ値があるかどうかテストすることに注目してください。
[OK]を 2 回クリックします。
集計表が表示され、スプレッドシートの場合と同様に列の表示を操作できます。列境界をダブルクリックして列を文字の幅に合わせて拡張したり、右クリックして集計表プロパティにアクセスしたり、右クリックして列の表示と非表示を切り替えたりします。フィールドを選択し、[集計表/数量を修正]タブ [集計]パネル [モデルのハイライト表示]をクリックすると、選択したスペースを含むビューが開きます。
[集計表/数量を修正]タブ > [配置されていない項目/含まれていない項目]パネルで、[表示]がハイライト表示になっていることを確認します。
モデルには制気口が配置されていないため、[実給気風量]の値はほぼすべて 0 で、Δ風量 フィールドはすべて、居室スペースに対して赤となっています。後の練習で、制気口を追加して必要な風量を計算するときに、この風量集計表を使用します。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
単位の修正
風量の単位は「L/s」になっています。これを「㎥/h」に変更します。Revitでは単位換算は内部で行われるので、ユーザーは使用する単位を設定するだけで適切な単位換算が行われます。
[管理]タブ>[設定]パネル>[プロジェクトで使う単位]
専門分野から[空調]を選択
風量の形式列のボタンをクリック
形式ダイアログボックスで
単位:立方メートル/時
単位記号:㎥/h
OKを2回クリック
集計表の表示が「㎥/h」になり、数値も換算されたことを確認してください。集計表だけではなく、プロジェクト内の風量に関する単位がすべて「㎥/h」になります。
この練習では、風量集計表を作成し、風量デルタが許容できない範囲にある場合に集計表でその差を視覚的に示すようにプロパティを定義しました。システム プロジェクトの計画段階はこれで終了します。次のレッスンでは、スペースにエア ターミナルを配置してフェーズの設計を開始します。