高さを指定して制気口を配置する
この練習では、天井がない部屋に制気口を配置します。制気口を配置しながら、制気口のパラメータを修正したり、風量集計表を操作します。
ファミリは、天井・壁・屋根・床にとりつくホスト配置型のファミリと、点を指定して単独で配置するタイプのファミリを作成することができます。今回はホストとなる天井がないので、単独配置型のファミリを使います。
トレーニングファイル
[ファイル] ➤ [開く] ➤ [プロジェクト]をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_ダクト_システム_02_m.rvt を開きます。
単独配置型制気口ファミリを追加する
[プロジェクトブラウザ]で、[機械] ➤ [空調] ➤ [平面図]を展開し、[空調 平面図 1階]をダブルクリックしてアクティブビューにします。
建物の左下コーナーにあるスペース 教室 115 を拡大表示します。
カーソルを使用してスペースをハイライト表示すると、×印が表示され、ツールチップとステータスバーにスペースの名前が表示されます。
[集計表/数量] ➤ [スペース 風量]を開き、次に[表示]タブ ➤ [ウィンドウ]パネル ➤ [タイルビュー]をクリックします。
平面図をクリックすると、このビューがアクティブなビューとなります。
[設備]タブ ➤ [空調システム]パネル ➤ [制気口]をクリックします。
[タイプセレクタ]で、[M_給気制気口_矩形面丸形ネック : 600x600 - 200 Neck]を選択します。
[タグ]パネルの[タグ配置]がオンになっていることを確認します。
作図領域で、図のようにクリックしてスペースに給気制気口を配置し、次に [選択]パネル ➤ [修正]をクリックします。
集計表が給気制気口の実際の風量によって自動的に更新されました。また、給気制気口は配置されたときに、タグが付けられました。
注: ソフトウェアによって、コンポーネントが図面に配置される順番で、コンポーネントに連番が割り当てられます。コンポーネントを削除し、引き続き同じ図面に同じコンポーネントをさらに配置する場合は、削除されたコンポーネントに割り当てられた番号は使用されません。結果として、トレーニングファイルのコンポ-ネントとは異なる番号が、コンポーネントに付けられる場合があります。
配置した給気制気口を選択し、[プロパティ]ウィンドゥで次のように、プロパティを修正します。
[拘束]で、[オフセット]に2400 と入力します。
単独配置型ファミリはレベルと関連付けられているため、オフセット値はレベルからの高さになります。
[機械 - フロー]の[Flow]に、175 L/s と入力します。
[適用]をクリックします。
給気制気口を選択したままの状態で、[修正|制気口]タブ ➤ [修正]パネル ➤ [コピー]をクリックします。
オプションバーで[複数]がオフであることを確認します。
給気制気口の左下コーナーを選択し、カーソルを下に移動して 6000 と入力し、[Enter]を押します。
コピーしたエアターミナルにタグがないことに注目してください。
[Esc]を押します。
同じ方法を使用して、両方の給気制気口を選択し、4300 mm 右側にコピーします。
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制気口を配置する
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制気口配置完了
既存の吹き出し口にタグを付ける
[注釈]タブ ➤ [タグ]パネル ➤ [タグ カテゴリ別](TG)をクリックします。
オプションバーで[引出線]をオフにします。
タグが付けられていない制気口をそれぞれ選択し、[Esc]を押します。
組み込み型集計表を作成する
各スペースの個別の給気制気口 のデータ(システムタイプ、タイプ、マーク、風量)を示す埋め込まれた集計表を作成して、集計表を拡張します。
[スペース 風量]集計表をアクティブにします。
[プロパティ]ウィンドゥの[その他]で、[組み込み型集計表]の[編集]をクリックします。
[集計表プロパティ]ダイアログで、次の操作を行います。
[組み込み型集計表]をチェックします。
[カテゴリ]で、[制気口]を選択
次に[組み込み型集計表のプロパティ]をクリックします。
[集計表プロパティ]ダイアログの[フィールド]タブの[使用可能なフィールド]で、[システム分類]、[タイプ]、[マーク]、および[流量]をダブルクリックして使用揚程のフィールドに追加します。
[並べ替え/グループ化]タブで、[並べ替え方法]に対して[マーク]を選択します。
[OK]を 2 回クリックします。
集計表が更新されて、各スペースの個別のエアターミナルのデータが一覧表示されます。
115 Instructionの[Δ風量]の値は許容範囲ですが、負の値になっています。次のステップでは、スペースの左下コーナーにある吹き出し口の風量の容量を修正し、南西に面しているために発生する熱の増加を相殺します。
集計表の風量の値を修正する
集計表を設計ツールとして使用し、風量を修正します。
前に学習した方法を使用して、ウィンドウを並べて表示します。
平面図で 115 の部屋の外壁側の下側の吹出口を選択し、オプションバーで流量を 210 L/s とします。
同じ方法を使用して、右側の二つの吹出口の流量を155 L/s に変更します。
建物情報のデータベースを修正するため、変更はそれぞれ動的に、ただちにプロジェクト全体に伝播されます。このデータベース情報ソースが BIM (ビルディングインフォメーションモデル)の中心概念です。
スペースの[Δ風量]の値が正の値に更新されます。
機械設備を配置する
[スペース 風量]集計表を閉じ、[空調 平面図 1階]をアクティブにします。
[設備]タブ ➤ [機械]パネル ➤ [機械設備]をクリックします。
[モード]パネル➤ [ファミリをロード]
トレーニングファイルフォルダの Metric\02_空調\M_WSHP_横型_高効率_7-18 kW_左還気_右給気.rfa を選択して[開く]
[タイプセレクタ]で、[M_WSHP_横型_高効率_7-18 kW_左還気_右給気 : 14 kW]を選択します。
作図領域で、スペース 115 の両開きドアに、ズームして画面移動します。
[Spacebar]を 2 回押して、給気がスペースに面し、還気がスペースから離れるようにポンプの回転を変更します。
クリックして、給気が出入り口のおおよそ中心になるように挿入点をクリックします。
[Esc]を 2 回押して、コマンドを終了します。
配置したヒートポンプを選択し、[プロパティ]ウィンドゥの [拘束] ➤ [基準レベルからの高さ]に、2750 と入力し、[OK]をクリックします。
[Esc]を押して選択を解除します。
取り付け高さを確認する
配置した制気口をコントロールキーを押しながらクリックしてすべて選択します。
[修正|吹き出し口]タブ ➤ [表示]パネル ➤ [選択ボックス] (または、半角モードであることを確認して BX )
吹出口を囲む直方体(切断ボックス)を選択
各面に現れる▼をドラッグして範囲を広げ、ヒートポンプ(M_WSHP_横型_高効率_7-18 kW_左リターン_右排出)が見えるようにする。
[選択]パネル ➤ [修正]をクリック
[プロパティ]ウィンドゥの専門分野が [機械]であることを確認します。このとき、建築の要素はハーフトーン表示になります。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。