配線を使用して照明回路を作成する
この練習では、設計図で配電システムの電気設備を追加します。このタイプの設備間の接続は一般的に設計図には表示されませんが、論理的に接続を作成して機器間の接続関係を定義する必要があります。次の図は、電気設備の接続性を示しています。
低電圧盤(L-1 および L-2)から作業を開始し、変圧盤(T-1およびT-2)を介し、主配電盤(H-2 および MDP=Main Distribution Panel)に接続します。
この練習では、配線の設定をさらに習得することも可能で、次に照明回路を作成して回路が作成されたら配線を追加します。プロジェクトへの配線の追加は省略可能です。
トレーニングファイル
クイックアクセスツールバーで(開く)をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\03_電気\RME_電気_設計_04_m.rvt を開きます。
配電盤を追加する
[電力 平面図 2階]ビューが開かれていることを確認します。
作図領域で、スペース 電気室 220 にズームします。(図1)
[設備]タブ ➤ [電気]パネル ➤ [電気設備]をクリックします。
[タイプセレクタ]をクリックし、[M_低電圧盤_208V_MCB_面 : 100A]を選択します。
[修正|配置 機器]タブ ➤ [配置]パネル ➤ [垂直面に配置]をクリックします。
クリックして、図2のように配電盤を配置します。
配電盤が壁に対して反対側に配置されてしまう場合は、スペースバーを押すことで反転することができます。
[Esc]を押してコマンドを終了します。
配電盤を選択します。
オプションバーの[配電システム]で、[120/208 Wye]を選択されていることを確認します。
どの配電システムが選択されるかは、パネルファミリに設定されているコネクタの、極数と電圧で決まります。
選択した配電盤をファミリ編集してみればわかりますが、コネクタに設定された極数が3、電圧は208V です。
管理タブ>設定パネル>MEP設定▼>電気設定で配電システムの一覧を表示すると、配電システム「20/208 Wye」は、3相4線の208/120V なので、極数(相)と電圧が一致していることがわかります。
[プロパティ]ウィンドゥで、次の操作を行います。
[電気 - 回路]の[単極ブレーカの最大数]に、20 と入力します。(分電盤内のブレーカの数を設定します。この盤には最大で20の回路を接続できます。回路数が特定できない段階では0を設定します。)
[一般]の[パネル名]に、PP-2B と入力します。(「パネル」=「盤」です)
[適用]をクリックします。
[Esc]を押して、配電盤を選択解除します。
前の手順を繰り返し、図3のように[M_低電圧盤_480V_MCB_面: 100A]配電盤を配置します。
配電盤を選択します。
オプションバーの[配電システム]で、[480/277 Wye]が選択されていることを確認します。
[プロパティ]ウィンドゥで、次の操作を行います。
[電気 - 回路]の[単極ブレーカの最大数]に、20 と入力します。
[一般]の[パネル名]に、LP-2B と入力します。
計算値であるため、[皮相負荷A~C]は淡色で表示されます。この盤に接続される回路の皮相負荷の各相ごとの合計が表示されます。今のところ回路が接続されていないので0VAになっています)
[OK]をクリックします。
[Esc]を押して、配電盤を選択解除します。
図1
図2
図3
配線を使用して回路を追加する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [電気] ➤ [照明計画] ➤ [平面図] を展開し、[照明計画 平面図 2階]ビューを開きます。
作図領域で、スペース Instruction 221 にズームします。(図1)
スペースの8つすべての照明器具を選択します。(CTRLキーを押しながらクリックして選択します)
[修正|照明器具]タブ ➤ [システムを作成]パネル ➤ [電力]をクリックします。
図2のように、青いスケッチグラフィックスに、作成された回路が表示されます。この回路は要素間の論理的な接続です。
[電気回路を修正]タブ ➤ [システムツール]パネル ➤ [パネル]をクリックします。
照明パネル LP-2B を選択します。
図3のように、幹線が選択したパネルの方向を指している状態の論理回路が、スケッチとして表示されます。
[修正|電気回路]タブ ➤ [配線に変換]パネル ➤ [円弧配線]をクリックします。
[Esc]を押してコマンドを終了します。
図1
図2
図3
スイッチを追加する
[設備]タブ ➤ [電気]パネル ➤ [装置]ドロップダウンリスト ➤ [照明装置]をクリックします。
[タイプセレクタ]をクリックし、[M_照明スイッチ : 3路]を選択します。
クリックして、図1のように作図領域にスイッチを2箇所配置します。
[Esc]を押します。
左のスイッチを選択し、コネクタを右クリックし、[回路に追加]をクリックします。
左上の照明器具をクリックし、回路に追加します。
[電気回路を修正]タブ ➤ [ワイヤに変換]パネル ➤ [円弧]をクリックします。
[Esc]を押してコマンドを終了します。
同じ方法を使用して、右のスイッチを照明回路に追加し、[配線に変換]パネル ➤ [円弧配線]で配線を作成します。(図2)
スペース Instruction 221 のすべての項目を窓選択で選択します。
[複数選択]タブ ➤ [フィルタ]パネル ➤ [フィルタ]をクリックします。
[フィルタ]ダイアログで[チェック解除]をクリックし、[カテゴリ]で[配線]を選択します。[OK]をクリックします。
[プロパティ]ウィンドゥで、次の操作を行います。
[電気 - 負荷]の[活線]で、2 と入力します。
[OK]をクリックします。
図3のようにティックマークが更新され、4 本が表示されていることに注目してください。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
図1
図2
図3