塗り潰しと集計表を作成する
Revit MEP では、スペースのパラメータに基づいてスペースに塗り潰しを追加できます。スペースの塗り潰しプランと集計表は、計画ツールおよび設計時のコミュニケーションで使用する文書として役立てることができます。
この練習では、前回の練習で指定した照明レベルを使用してスペース塗り潰しプランを作成します。スペース塗り潰しは、スペースに存在するすべてのパラメータで使用することができます。
この練習では、後で、照明の設計のレイアウトを補助するスペースの照明分析集計表を作成します。この集計表には、計算された照明デルタの値が含まれ、この値は必要な照度と計算された照度の値の差を表します。
トレーニングファイル
クイックアクセスツールバーで(開く)をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\03_電気\RME_電気_計画_03_m.rvt を開きます。
カラー凡例スキームを作成する
[建築]タブ ➤ [部屋とエリア▼]パネルドロップダウンリスト ➤ [カラースキーム]をクリックします。
[カラースキームを編集]ダイアログで、次の操作を行います。
[スキーム]の[カテゴリ]で、[スペース]を選択します。
[スキーム]で、複製ボタン(図1参照:リストの左下のボタン)をクリックします。◆
[新しいカラースキーム]ダイアログの[名前]に 必要照度 と入力し、[OK]をクリックします。
[カラースキームを編集]ダイアログで、次の操作を行います。
[スキーム定義]の[タイトル]に必要照度と入力します。
[パラメータ]で[必要照度]を選択し、[OK]をクリックして、警告メッセージを閉じます。◆
[カラースキームを編集]ダイアログで、次の操作を行います。
[スキーム定義]で、[範囲で指定]が選択されていることを確認します。
最低列の 20.00 lx のセルを選択し、200 に変更し[Enter]を押します。◆
最低列の 200.00 lx のセルを選択し、+(値を追加)をクリックします。
このコマンドを使用すると、新しい値を追加しますが、この値は追加する単位の分割された値に基づきます。たとえば、200 lx の値を選択して、[追加]をクリックすると、新しい値は 400lx になります。もう一度 200 lx の値を選択して、[追加]をクリックすると、新しい値は 300 lxとなり、つまり、追加する 2 つの値の差の半分となります。
最低列の 200.00 lx のセルを選択したままの状態で、+(値を追加)をもう一度クリックします。◆
最低列の 400 lx のセルを選択し、+(値を追加)を押します。
最低列 500 lx のセルを選択し+を押します。
最低列 600 lx のセルを選択し+を押します。
最低列 700 lx のセルを選択し+を押します。
最低列 800 lx のセルを選択し+を押します。◆
[OK]をクリックします。
凡例を追加し、カラースキームを適用する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [電気] ➤ [照明] ➤[平面図]を展開し、[照明 平面図 2階]をダブルクリックします。
[注釈]タブ ➤ [塗潰]パネル ➤ [カラー凡例]をクリックします。
作図領域で、クリックして凡例を図面の右に配置します。
[スペースタイプとカラースキームを選択]ダイアログで、次の操作を行います。
[スペースタイプ]で、[スペース]を選択します。
[カラースキーム]に[必要照度]を選択します。
[OK]をクリックします。
塗り潰しプランに、前に作成したキー値に基づく必要な照度レベルが表示されます。
スペースの照明分析集計表を作成する
[表示]タブ ➤ [作成]パネル ➤ [集計▼]ドロップダウンリスト ➤ [集計表/数量]◆をクリックします。
[新しい集計表]ダイアログで、次の操作を実行します。
[カテゴリ]で、[スペース]を選択します。
[名前]に、スペース照度解析 と入力し、[OK]をクリックします。◆
[集計表プロパティ]ダイアログの[使用可能なフィールド]で、以下の項目をダブルクリックします。
[番号]
[名前]
[レベル]
[平均推定照度]
[必要照度]
[fx(計算されたパラメータを追加)]をクリックします。◆
[計算値]ダイアログで、次の操作を行います。
[集計表プロパティ]ダイアログで、次の操作を行います。
[並べ替え/グループ化]タブで、[並べ替え方法]に対して[レベル]を選択し、[見出し]と[空白行]をオンにします。◆
[書式]タブの[フィールド]で、[Δ照度]を選択します。
[条件付き書式]をクリックします。
[条件付き書式]の[条件]で、[テスト]に[の間にはない]を選択します。
[値]に-55 lx と55 lx を入力します。
[背景色]をクリックします。
[色]ダイアログで、[カスタム色]に[赤]を選択します。◆
[OK]を 3 回クリックします。
条件の値-55 lx と55 lx の範囲にない照明デルタの値が、赤でハイライト表示されます。
この時点では照明器具が全く配置されていないので、すべてのスペースの平均推定照度が0です。そのためすべてのスペースでΔ照度のセルが赤色になっています。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。