配管システムをチェックする
Revit MEP では、配管とシステムの両方を使用して、流量や圧力などの計算を実行したり、配管のサイズを変更します。論理(システム)および物理(配管)接続の両方がシステム設計全体で重要な役割を果たすため、それらを検証する必要があります。この練習では、[配管システムをチェック]ツールを使用して、プロジェクト内のすべてのシステムの接続を速やかにチェックし、注意が必要なシステムを特定します。
トレーニングファイル
[ファイル] ➤ [開く]をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_配管_08_m.rvt を開きます。
システムチェックを実行する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [機械] ➤ [空調] ➤ [平面図]を展開し、[空調 平面図 3階]をダブルクリックします。
[解析]タブ ➤ [システムをチェック]パネル ➤ [配管システムをチェック]をクリックします。
Revit MEP では、プロジェクト全体で各配管システムの論理(システム)および物理(配管)接続の両方をチェックします。
警告が表示されます。これらの警告は、既定システムが空ではないことを示します。
注: システムのチェック警告には、システムのタイプおよび説明が含まれています。これらの警告は、物理的接続問題(切断されたまたは問題のある配管など)または論理的接続問題(不適切に割り当てられたシステム)の両方を参照できます。システムを物理的に接続する配管を作成すると、配管はそのシステムに関連付けられます。配管は、流れ、圧力の計算、および配管のサイズ変更に使用されます。システムに関連付けられている物理的接続だけがチェックされます。システムに関連付けられていない配管はチェックされません。
重要: 頻繁に発生する「システムをチェック」警告は、「既定のシステムが空ではありません」です。要素を配置する際に学んだように、すべてのシステムを構成する要素は配置後にいずれかのシステムに割り当てられる必要があります。要素をシステムに割り当てずに配置した場合、Revit MEP は既定のシステムを作成し、要素をそのシステムに割り当てて、システムの計算を実行します。要素はシステムに割り当てられるまで、[未設定]フォルダに配置されます。要素をシステムに割り当てると、Revit MEP によってそれらの要素が、[未設定]フォルダからそれぞれ割り当てられたシステムフォルダに移動されます。すべての要素をシステムに割り当てた後は、[未設定]フォルダは空になり、[配管システムをチェック]には「空ではありません」という警告は表示されなくなります。
システムを構成する要素が、割り当てたシステムと[未設定]フォルダの両方に表示される場合がありますがこれは、その要素に複数のコネクタがある(異なるシステムのコネクタを備えている)状態で、いずれかのコネクタがまだシステムに割り当てられていない場合に発生します。たとえば、ヒートポンプを温水(往)システムに割り当てても、システムに割り当てていない衛生のコネクタがある場合などです。
[システムブラウザ]を使用して配管システム割り当てを確認する
[F9]を押して [システムブラウザ] を表示します。
[システムブラウザ]で、[システム]、[配管]を選択します。
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [機械] ➤ [空調] ➤ [平面図]の下の[空調 平面図 3階]をダブルクリックします。
システムブラウザで[配管(3システム)]➤ [CHWS]フォルダを展開して、[M_凝縮ボイラー: 145 kW]が表示されていることを確認します。
[M_凝縮ボイラー: 145 kW]を展開します。[CHWS] (Chilled Water Supply System)が表示され、さらに展開するとシステムに割り当てられた機械設備が一覧表示されていることを確認します。
[M_Condensing Boiler: 145 kW]の下の[CHWS]を右クリックし、[表示]をクリックしてすべてのシステム要素を表示します。
ダイアログでは、異なるビューに対して、複数回[ビュー]をクリックできます。
ヒント: 複数のビューが開いている場合は、[ビュー内の要素を表示]ダイアログで[ビュー]をクリックしてビューを切り替えることができます。
[閉じる]をクリックしてダイアログを閉じます。
同じ方法で[未設定]フォルダを展開して、未設定のシステムコンポーネントを確認します。
[表示]タブ ➤ [ウィンドウ]パネル ➤ [ウィンドウを切り替え]ドロップダウンリストをクリックし、[Level 3 - HVAC - Plan - Design]の平面図を選択します。
[システムブラウザ]で、[配管(3システム)] ➤ [CHWR]を右クリックして、[すべてを展開]をクリックします。
作成した温水循環(還)システム(CHWR)が、このシステムに割り当てたボイラーや水源ヒートポンプ(WSHP)とともに表示されます。
[M_凝縮ボイラ―: 145 kW]の下の[CHWR]を右クリックして[選択]をクリックし、このシステムおよび割り当てたシステムコンポーネントを確認します。
これまでに学んだ方法を使用して、システムと温水循環(往)システムのシステム割り当てを確認します。
未設定および設定済みの両方のシステムコンポーネント、およびそれらのシステムを確認して検証しました。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。