自動レイアウトを使用して配管を追加する
この練習では、[レイアウトの生成]ツールを使用して、配管システムでの物理的接続を自動的に作成します。また、必要に応じてレイアウトパスを手動で修正します。
トレーニングファイル
[ファイル] ➤ [開く]をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_配管_03_m.rvt を開きます。
[フィルタ]ツールでコンポーネントを選択する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [機械] ➤ [空調] ➤ [平面図] ➤ [空調 平面図 3階]が、アクティブビューであることを示すハイライト表示になっていることを確認します。
カーソルを、左上コーナーの建物の外側から右下コーナーまでドラッグし、選択ボックスを平面図の周りに描きます。
レベル 3 - HVAC 平面図ビューの範囲内のコンポーネントが、すべてハイライト表示されていることに注目してください。
建物(Space - Mech 330)の短いほうのウィングを拡大表示します。
[修正|複数選択]タブ ➤ [選択]パネル ➤ [フィルタ]をクリックします。
[フィルタ]ダイアログで、[チェック解除]をクリックして[機械設備]を選択し、[OK]をクリックします。
レベル 3 のヒートポンプ(WSHP)、ボイラー、および 2 つの床置ポンプが選択されます。
ヒント: すべてのコンポーネントとフィルタリングを選択する代わりに、カーソルをシステムコンポーネントの上に置き、[Tab]を押してそのシステムをハイライト表示し、クリックして選択できます。
[Esc]を押して選択を解除します。
配管レイアウトを作成する
WSHP を一つ選択します。
[修正|機械設備]タブ ➤ [レイアウト]パネル ➤ [レイアウトを生成]をクリックします。
重要: 要素を選択して配管レイアウトを作成をクリックしたとき、選択した要素が複数のシステム接続を備えている場合は、[システムを選択]ダイアログが表示されます。このダイアログでシステムを選択して図面に表示し、[OK]をクリックして現在選択されているシステムのレイアウトを作成します。
[システムを選択]ダイアログで、[CHWR]を選択します。
Cold/Hot Water Return の意味です。
[OK]をクリックします。
Revit MEP では、いくつかの選択可能なパスを用意しています。レイアウトパスパターンは、本管が青、枝管が緑で表示されます。
オプションバーで、[設定]をクリックします。
[配管変換設定]ダイアログでは、配管タイプや、配管が自動的に作成される垂直オフセットを変更できます。この値は、本管と枝管の高さを修正できます。
重要: 分岐オフセットによって、本管と枝管を自動的に作成できます。この機能は、配管、ダクト、構造梁、または建築コンポーネントへの干渉を避ける際に便利です。
[配管変換設定]ダイアログで、本管と枝管のオフセットの値が2800 であることを確認します。
[キャンセル]をクリックします。
[レイアウトの生成]タブで、[ネットワーク]が選択されていることを確認します。
オプションバーで、次の操作を行います。
[パターンタイプ]で[周長]を選択します。[周長]パターンタイプは、選択したシステムコンポーネントの接続と平行に(周長に沿って)描かれるレイアウトを作成します。建築設計は参照されません。
[オフセット]に450 と入力します。
5 つのパターンのうちの 4 番目が選択されるまで、➡(次のパターン)をクリックします。
[レイアウトを終了]をクリックします。
配管が適切なコネクタや継手とともに自動的に作成され、すべての配管セグメントが設備に接続されます。
必要に応じて、パスをさらに細い線で表示するには、[表示]タブ ➤ [グラフィックス]パネル ➤ [細線]をクリックします。
配管の上にカーソルを置いて、[Tab]を 3 回押します。[Tab]を押すたびに、次のハイライト表示されるコンポーネントがステータスバーに表示されます。
配管経路内の分岐
分岐オブジェクトを含む配管経路内の分岐
設備までの配管経路における分岐
現在表示されている分岐オプションを確認するには、ステータスバーを表示します。
流量を確認する
作図領域で、ボイラーの右側にある WSHP に接続されている配管を選択します。
この配管を通過する流量は、両方の WSHP の流量と等しくなければなりません。
[プロパティ]ウィンドゥの[機械]で、[流量]の値が1.50 L/s (グレー表示で読み取り専用)であることを確認します。
この値は、2 つの WSHP の流量の合計を示します(2 × 0.75 L/s)。
ボイラーを選択して、そのインスタンスプロパティを表示します。
[機械]で、[Water Flow]が1.50 L/s であることを確認して、[OK]をクリックします。
2 つの WSHP からの水流はボイラーへと達します。
[Esc]を押します。
レベル 1 の WSHP を循環システムに追加する
左側の ヒートポンプ(WSHP)を選択します。
[配管システム]タブ ➤ [システムツール]パネルで、[システムセレクタ]ドロップダウンリストから CHWR が選択されていることを確認します。
[システムツール]パネルで、[システムを編集]をクリックします。
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(Discipline)] ➤ [Design] ➤ [HVAC - Design] ➤ [平面図]の下の[Level 1 HVAC - Plan - Design]をダブルクリックして、図面をビュー全体に表示します。
[配管システムを編集]タブ ➤ [配管システムを編集]パネル ➤ [システムに追加]をクリックします。
選択ウィンドウを描画して、6 つの WSHP を選択します。
オプションバーで、[要素の数]が 9 と表示されます。レベル 1 の WSHP が論理的に冷温水(還)システム(CHWR)に接続されます。
レベル 1 の平面図ビューを閉じます。
[システム編集を終了]をクリックします。
異なるレベルにあるヒートポンプを物理的に接続する
前述のステップでは、レベル 1 の WSHP を CHWR システムに論理的に追加しました。次は、CHWR システムを物理的に閉じて、水流をシステム全体に伝播させます。
下の床から伸びている配管を拡大表示します。
一番下の水平な配管を選択します。(図1)
ドラッグコントロールを使用して、図2のように、配管を左方向に延長し、最も近い水平なスナップで既存の配管の中心線に接続します。
継手が自動的に作成され、下から伸びている循環配管に接続します。
図1
図2
下位レベルからの流量を確認する
新しい配管を選択した状態で、そのインスタンスプロパティを表示します。
[プロパティ]ウィンドゥの[機械]で、[流量]の値が4.94 L/s であることを確認して、[ESC]を押して選択解除します。
同じ方法を使用して、ボイラーのプロパティを表示して、[Water Flow]の値が6.44 L/s であることを確認します。
レベル 3 の WSHP は1.50 L/s の流量を生成し、レベル 1 からの流量は4.94 L/s であるため、合計の流量は6.44 L/s となり、水流が正しく伝播していることを示しています。
配管をレイアウトモードで手動で修正する
作図領域で WSHP を選択し、[修正|機械設備]タブ ➤ [レイアウト]パネル ➤ [レイアウトを生成]をクリックします。
注: このチュートリアルの目的のために、レベル 1 から 6 つの WSHP が、既に温水(往)システム(CHWS)に追加されています。
[システムを選択]ダイアログで、[CHWS]を選択します。
[OK]をクリックします。
オプションバーで、次の操作を行います。
[パターンタイプ]で、[ペリメータ]の1/5 を選択します。
[勾配]に0.00% と入力します。
[オフセット]に450 と入力します。
オフセットは、配管から選択したシステムコンポーネントの接続までの距離です。
[設定]をクリックします。
[配管変換設定]ダイアログで、本管と枝管のオフセットの値に2850 と入力し、[OK]をクリックします。
[レイアウトの生成]タブ ➤ [レイアウトの修正]パネル ➤ [システムから削除]をクリックします。
ボイラーと上の冷却塔から伸びている供給配管(PS内の一番上の配管)をクリックしてレイアウトパスパターンから削除します。(図1の赤で囲んだ要素)
ボイラーと冷却塔がレイアウトパスに含まれなくなります。ボイラーは後の練習で、並列接続された床置ポンプに接続します。
[レイアウトを編集]をクリックします。
作図領域で、図2のようにパス内の右側の垂直な緑色のスケッチ線を選択します。
[Ctrl]を押しながら、既に選択しているスケッチ線のすぐ上にある垂直なスケッチ線を選択(図2)します。(どちらの断面も同じ高さにあります)。
4 方向の矢印コントロールを選択して、図2のように左(アンダーレイの両開きドアのすぐ右)にドラッグします。
同じ方法を使用して、右側の WSHP (配管の短いセグメントと同じ場所)を接続している短い垂直なパスの線を選択し、右にドラッグして、先ほどの手順で移動したスケッチ線に位置合わせします。
[レイアウトを終了]をクリックします。
注: 配管ジオメトリを作成しようとした場合、レイアウト変換またはサイズ変更のため、エラーが発生する場合があります。これらのエラーの最も一般的な原因は、配管を作成するスペースが不足しているか、オフセットが正しくないためです。システムコンポーネントを再配置するか、別のレイアウトパターンを選択するか、配管を手動で修正してください。修正した後は、必ず配管の接続性を確認してください。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
図1 赤で囲んだ要素をレイアウトから除外
図2 二つの垂直線を選択
図3 垂直線の位置を変更
図4 WSHPから出ている垂直線も移動