給気システムにダクトを作成する
この練習では、ダクトを作成して、システムコンポーネントを物理的に接続します。このワークフローは、Revit MEP がシステムの作成でお勧めする最適な練習です。また、この練習では、システムブラウザも使用してシステムを検証します。
トレーニングファイル
[R(ファイル)] ➤ [開く] ➤ [プロジェクト]をクリックします。
[開く]ダイアログの左ペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_ダクト_システム_04_m.rvt を開きます。
[レイアウトの生成]ツールを使用してダクトを追加する
[プロジェクトブラウザ]で、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] ➤ [機械] ➤ [空調] ➤ [平面図] ➤ [空調 平面図 2階]が、アクティブビューであることを示すハイライト表示になっていることを確認します。
左上コーナーの Lounge 223 を拡大表示します。
カーソルを使用してスペースをハイライト表示すると、×印が表示され、ツールチップとステータスバーにスペースの名前が表示されます。
システムブラウザが表示されていない場合は、[F9]を押して表示します。
作図領域で、左上の吹き出し口を選択し、[修正|制気口]タブ ➤ [レイアウト]パネル ➤[レイアウトを生成]をクリックします。
[レイアウトの生成]タブが表示され、さまざまなレイアウトツールを使用することができます。また、Revit MEPはシステムの要素(吹出口とWSHP)を認識し、それらを接続する一時的なレイアウトパスをスケッチし、線分によってダクトレイアウトが提示されます(青が本管の線分、緑が枝管を示します)。
オプションバーの[パターンタイプ]で、[ネットワーク]を選択します。
この場合、[ネットワーク]タイプによって複数のパターンが示され、それぞれに本管(青色の線)から 90 度の角度で分岐した枝管(緑色の線)があります。
[次のパターン]と[前のパターン]矢印を使用して、使用可能な経路をスクロールして、パターン 1/6を表示します。
オプションバーで、[設定]をクリックします。
[ダクト変換設定]ダイアログで、次の操作を行います。
[本管]を選択します。
[ダクトタイプ]で、[角型ダクト: Mitered Elbows / Tees]を選択します。
[オフセット]に、3000 と入力します。
[枝管]を選択します。
[ダクトタイプ]で、[角型ダクト: Mitered Elbows / Tees]を選択します。
[オフセット]に、3000 と入力します。
[フレキシブルダクトタイプ]で、[フレキシブル ダクト丸型 : Flex - Round]を選択します。
[最大フレキシブルダクト長]に、900 を入力します。
[OK]をクリックします。
[レイアウトを修正]パネルで、[レイアウトを編集]をクリックします。
メインダクトの垂直セグメントを選択し、ドラッグコントロールを使用して、やや左にドラッグします。
警告: メインダクトをドラッグするときには、吹き出し口に近づけすぎないよう注意してください。Revitが必要な継手を作成するのに十分な空間がない場合は、後の手順でエラーを受け取ります。
[レイアウトを終了]をクリックします。
注: ダクトを作成しようとした場合、レイアウトまたはサイズ変更のため、エラーが発生する場合があります。これらのエラーが発生する一般的な原因は、ダクトを作成するためのスペースが不足しているか、オフセット高さが不正確であることです。システムコンポーネントを再配置するか、別のレイアウトパターンを選択するか、ダクトを手動で修正してください。修正した後は、必ずダクトの接続性を確認してください。スケッチ線がダクトに変換されます。ダクトと機械設備、制気口を接続するために必要なすべての継手は、自動的に追加されます。
注: ダクトは[システムブラウザ]に表示されていないことに注目してください。ダクトは論理的接続ではなく物理的接続であり、システムの一部ではありません。ダクトを削除してもシステムは残ります。
カラースキーム凡例を追加する
作図領域で、メインダクトのセグメントをハイライト表示し、[Tab]を 2 回押してシステム全体をハイライト表示し、クリックして選択します。
注: 複数のダクトと継手が接続されているときは、カーソルをダクト作業のセグメント上で動かしてハイライト表示してから[Tab]を押すことによって、接続しているかどうかを確認します。[Tab]を 1 回押すと、ダクトを接続している分岐がハイライト表示されます。[Tab]を 2 回押すと、接続したダクトの経路全体のうち、接続されている 1 つ目の設備までがハイライト表示されます。[Tab]を 3 回押すと、接続されているダクト、継手、および設備の経路全体がハイライト表示されます。
経路全体がハイライトされない場合は、切断部分があります。この切断は、ハイライト表示が止まっている場所に存在します。通常、接続を修理するには、配管セグメントの端点をドラッグ操作によって現在の接続ポイントからいったん離した後、再びドラッグして元の場所に戻します。一般に切断は、接続を構成しているコンポーネント間のスペースが十分でないことで発生します。
[解析]タブ ➤ [塗り潰し]パネル ➤ [ダクト凡例]をクリックします。
システムの右側をクリックし、凡例を配置します。
[カラースキームを選択]ダイアログの[カラースキーム]で、[Duct Color Fill - Flow]を選択し、[OK]をクリックします。
風量に基づくカラースキームを使用して、システムを作成する際に接続性を確認することができます。
凡例にはカラースキームで使用可能なすべての値が含まれていますが、このビューで使用されるのはその一部であるということに注目してください。
凡例表示を修正する
カラースキーム凡例を選択し、[プロパティ]ウインドウで[タイプを編集]をクリック。
[タイププロパティ]ダイアログで、[グラフィックス]の[表示値]で[ビュー別]を選択し、[OK]をクリックします。
凡例にはこのビューで使用されている値の凡例のみが表示されます。(この時点では変化はありません。)
風量の値を修正する
作図領域で、WSHP を選択し、[プロパティ]ウィンドゥの[機械 - 風量]で、[Air Flow]の値(1075 L/s)に注意して、[OK]をクリックします。
制気口のコネクタの[風量環境設定]が[プリセット]、WSHPのコネクタの[風量環境設定]が[計算値]に指定されています。
この場合、WSHPの風量は接続されている制気口の風量の総計となります。
作図領域で、システムの吹き出し口の 1 つを選択し、オプションバーの[風量]で、風量の値を50L/s 減少させて、165L/sとして[Enter]を押します。
接続されたダクトの塗り潰しが更新されていることに注目してください。
WSHP のインスタンスプロパティにアクセスし、変更によってAir Flowの値が更新されたことに注意します。
WSHP の流出は、すべての制気口の風量の合計値として計算されます。
カラースキームを編集する
作図領域で、カラースキームの凡例を選択します。
[修正|ダクトカラー凡例]タブ ➤ [スキーム]パネル ➤ [スキームを編集]をクリックします。
[カラースキームを編集]ダイアログの[スキーム]で、[Duct Color Fill - Velocity]を選択します。
速度に基づくカラースキームを目で確認するための参照として使用し、適切な速度で空気がシステムのダクト作業を流れていることを確認します。
[OK]をクリックし、次に[Esc]を押して選択を解除します。
ダクトサイズを計算する
作図領域で、ダクトのセグメントをハイライト表示し、[Tab]を 3 回押して WSHP を含むシステム全体をハイライト表示し、クリックして選択します。
[修正|複数選択]タブ ➤ [解析]パネル ➤ [ダクト/配管のサイズ設定]をクリックします。
[ダクトサイズ変更]ダイアログで、次の操作を行います。
[サイズ変更方法]で、[全圧法]を選択し、0.65 Pa/m と入力します。
[のみ]を選択します。
[拘束]の[分岐サイズ設定]で、[計算されたサイズのみ]を選択します。
[高さを制限]を選択し、[400]を選択します。
[OK]をクリックします。
必要な継手を配置するための十分な空間がないというエラーが発生する場合は、次のようにレイアウトを修正する必要があります。
警告ダイアログで、[キャンセル]をクリックします。
メインダクトの上部セグメントを選択し、右にドラッグします。
システム全体を選択するために必要な手順を繰り返し、サイズを変更します。
ダクト作業と継手が更新されます。風量の情報では、システムの問題を簡単に識別できるようにダクトシステムのプロパティを視覚的に表現します。
システムを検査する
[システム検査]は、カーソルを各システムの上に配置して、システムの風量、圧力、および圧力損失を検査できるツールです。このツールを使用すると、設計の中の問題領域を目指して直接解決できます。[システム検査]を使用してダクト作業内の風量と圧力を検査するには、選択したシステムコンポーネントまたはダクトが、論理的かつ物理的に接続されている必要があります。ダクトとシステムコンポーネントはシステムに接続されており(論理的接続)、システムはダクトで構成されている(物理的接続)必要があります。
給気システムのダクトの 1 つを選択します。
[修正|ダクト]タブ ➤ [解析]パネル ➤ [システム検査]をクリックします。
[システム検査]パネルが表示されることに注目してください。
[システム検査]パネル ➤ [検査]をクリックします。
システムコンポーネントの上にカーソルを移動します。
風量、静圧、および圧力損失を表示する情報を使用して、システムの不完全な部分を探し、結果にしたがってシステム設計を修正することができます。
注: システムを検査するときは、すべての情報が圧力に応じて色分けされていることに注意してください。赤の情報と矢印は、摩擦による圧力損失の最高比率を示します。これは、クリティカルパスとしても知られています。
システムのさまざまな部分を拡大表示し、フロー矢印が正しいことを確認します。
[終了]をクリックします。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。