冷暖房負荷を分析する
この練習では、冷暖房に影響を与えるプロジェクト設定を指定し、冷暖房負荷分析を実行します。この分析の結果として生成されるレポートから、建物の冷暖房需要を判断できます。
トレーニング ファイル
[ファイル] > [開く] > [プロジェクト]をクリックします。
[開く]ダイアログの左側のペインで、[Training Files]をクリックし、Metric\02_空調\RME_空調_解析_02_m.rvt を開きます。
プロジェクト設定を指定する
プロジェクト ブラウザで、[ビュー(専門分野タイプファミリ)] > [機械] > [スペース] > [平面図]の下の[スペース 平面図 2階]がアクティブビューであることを確認します。
[管理]タブ > [プロジェクトの位置]パネル > [場所]をクリックします。
位置・気象および敷地ダイアログボックスの
[場所]タブを選択します。
[場所の設定基準]で[既定の都市リスト]を選択します。
[都市]で[マンチェスター.ニューハンプシャー州(アメリカ合衆国)]を選択します。
[夏時間を使用]をチェックします。(場所が夏時間を順守するエリアにある場合、このオプションは自動的に時刻を調整します。)
[気象]タブを選択します。
[最も近い気象ステーションを使用する](Manchester Airport)にチェックを入れます
[OK]をクリックします。
[解析]タブ > [エネルギー最適化]パネル > [エネルギー設定]をクリックします。
[エネルギー設定]ダイアログで、次の操作を行います。
[地盤面]に[Level 1]が選択されていることを確認します。
[プロジェクト フェーズ]で、[New Construction]が選択されていることを確認します。
[解析用スペース分割値]を、300 にします。
[解析用サーフェス分割値]を、300にします。
[ペリメータゾーンの奥行]を、3600にします。
[他のオプション]の[編集]をクリックします。
[エネルギー詳細設定]ダイアログで、次の操作を行います。
[建物タイプ]で、[学校または大学]を選択します。
[タイプ プロパティ]ダイアログの[建物引込]で、[セントラル VAV、HW 熱、冷却機 5.96 COP、ボイラ 84.5 eff]が指定されていることを確認します。
[スキーマティックタイプ]で[<建物>]が指定されていることを確認します。
[OK]を 2回クリックします。
面積と体積の設定を確認する
[建築]タブ> [部屋とエリア]パネル ドロップダウン リスト > [面積と体積の計算]をクリックします。
[面積と体積の計算]ダイアログの[計算]タブの[体積の計算]で、[面積と容積]がオンになっている(既定の設定)ことを確認し、[OK]をクリックします。
注:精度の高い冷暖房負荷分析を行うには、[面積と容積]オプションをオンにする必要があります。[冷暖房負荷ツール]を開いた後に、[面積と体積]オプションがオンになっておらず、スペースの体積は概算値になるとのメッセージが表示された場合は、このオプションを選択する必要があります。
建物の中心領域を拡大表示します。
作図領域で、スペース[219(図書室)]を選択します。
スペースを選択するには、まずカーソルを使用してハイライト表示してスペースの交差線が表示されるようにします。すると、ツールチップとステータス バーにスペース名が表示されます。
[プロパティ]ウィンドゥで、次の操作を行います。
[エネルギー解析]グループで、[居室]が選択されていることを確認します。
[条件タイプ]に[冷暖房]を選択します。
これは、スペースが暖房負荷、冷房負荷、または両方に含まれるか、またはいずれにも含まれないかを決定するパラメータです。
[スペース タイプ]で、[値]列内をクリックし、[...]ボタンをクリックします。
[スペース タイプ設定]ダイアログで、[ライブラリ - 音声映像 - ライブラリ - 音声映像]を選択し、[OK]をクリックします。
[人体負荷]の[編集]をクリックします。
[人体負荷]ダイアログで、次の操作を行います。
[用途]の[値]で[指定]を選択します。
[1 人あたりの面積]を選択し、15 ㎡ と入力します。
[熱取得(1 人あたり)]の[値]で[指定]を選択します。
[顕熱取得]に、6 W と入力します。
[潜熱取得]に、45 W と入力します。
[OK]をクリックします。
[電気負荷]の[編集]をクリックします。
[電気負荷]ダイアログで、次の操作を行います。
[照明]の[値]で[実際]を選択します。
[電力]の[値]で[実際]を選択します。
[OK]を 2 回クリックします。
[解析]タブ > [レポートおよび集計表]パネル > [冷暖房負荷]をクリックします。
[冷暖房負荷]ダイアログの[一般]タブで、これまでに指定した設定を確認します。
[建物タイプ]で、[学校または大学]が選択されていることを確認します。
[位置]で、[マンチェスター, ニューハンプシャー州(アメリカ合衆国)]が選択されていることを確認します。
[建物設備]で、[水循環式ヒート ポンプ]が選択されていることを確認します。
[スキーマティックタイプ]で[<建物>]が指定されていることを確認します。
この建物用途の建築マテリアルを表示するには、[...]をクリックします([建物建設]ダイアログが開きます)。
重要:[冷暖房負荷]ダイアログには、冷暖房負荷分析にのみ影響する建物情報が入っています。Revit MEP では、この情報をプロジェクト情報として保存します。
建物情報を確認しました。次に、建物モデル内のスペースとゾーンを表示します。
[詳細]タブをクリックします。
(警告) が建物内のスペースに対して表示される場合は、負荷を計算する前に修正する必要があります。警告と関連付けられているスペースを選択し、 をクリックして警告の原因を確認します。[冷暖房負荷]ダイアログで設定に変更を加えた場合は、[OK]をクリックして変更を保存し、ダイアログを閉じます。建物モデル内のスペース エラーを修正してから、[冷暖房負荷]ダイアログを再度開いて計算を開始する必要があります。警告は表示されないはずです。
[2-西-F]の下の[219 図書室]を選択します。
[要素プロパティ]ダイアログで入力したスペースの情報が表示され、ここで修正できます。まだ負荷を計算していないため、[電気負荷]は 0 W と表示されます。
[2-西-F]を選択し、[暖房情報]の[...] (ゾーンの暖房情報)をクリックします。
[暖房情報]ダイアログで、[暖房設定温度]が 21.11°C であることを確認し、[OK]をクリックします。
冷暖房負荷分析を実行する
[冷暖房負荷]ダイアログで、[計算]をクリックします。
Revit MEP が冷暖房負荷分析を実行するとき、さまざまな要素(スペースの解析用体積や内部体積など)が分析されます。冷暖房負荷分析の統合ツールとその計算方法に関する詳細については、ヘルプを参照してください。
冷暖房負荷分析が完了すると、[冷暖房負荷]ダイアログが閉じ、負荷レポートが表示されます。
建物モデルに関するプロジェクト、天候、スペース、およびゾーンの情報の負荷レポートをレビューします。
注:建物、スペース、またはゾーンの情報を修正したり、モデルに変更を加えたりするたびに、新たに冷暖房負荷分析を実行する必要があります。そうしないと、負荷レポートや集計表に変更が反映されません。
負荷レポートをレビューした後、必要に応じてモデルのゾーンを再設定して、建物内での装置の使用法を最適化できます。
ヒント: 生成されたすべての負荷レポートは、[プロジェクトブラウザ]の[レポート]にあります。
負荷レポートで、Zone Summary - 2-西-F のゾーン要約の下にある 219 図書室 の青いハイパーリンクをクリックします。
レポート内でレビュー用のスペース情報が表示されている場所に移動します。
レポートを閉じ、[スペース 平面図 2階]をアクティブにします。
作図領域で、[219 図書室]を選択し、[プロパティ]ダイアログの[エネルギー解析]で、[暖房負荷算定値]、[冷房負荷算定値]、[設計暖房負荷]、および[設計冷房負荷]の値を確認します。スペース情報が自動的に更新されることに注目してください。
これらの情報は解析結果から設定されるので、グレー表示(読み取り専用)になっています。
この結果をうけて、[設計暖房負荷][設計冷房負荷]に設計値を設定します。
[機械-フロー]の[給気風量算定値]も解析結果を反映しています。この値を参考に[給気風量設定値]を設定します。
[OK]をクリックします。
ファイルを保存または保存せずに閉じます。
この練習では、建物に関する冷暖房負荷分析を実行し、負荷レポートを表示しました。