山梨郡の郡名は、実は古代から存在する。
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平安時代前期に全国の国・郡・郷を記載した
『和名類聚抄(わみょう るいじゅしょう、和名抄)』にも記載されている。
そして山梨郡の郡名は、山梨郡内にある「山梨郷(やまなしごう)」が地名由来地とされている。
山梨郷も『和名抄』に記載されている古い地名だ。
山梨郷の推定地は、現在の笛吹市 春日居町あたりとされている。
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なお山梨郡は、郡区町村編制法の施行によって明治11年(1878年)12月19日に東西に分割され、
東山梨郡・西山梨郡に分かれた。
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またのちの市町村合併により、昭和期に西山梨郡が消滅、平成の大合併により東山梨郡も消滅。
山梨の名は県名のほか、山梨市が継承している。
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山梨郷の地名由来は「山を成す」
山梨の地名由来地である山梨郷だが、山梨の地名はどんな意味なのか。
由来は諸説あるが、山梨郷推定地の地形を見れば「ヤマナシ」=「山を成す」であると推測できる。
山梨郷推定地の一部である笛吹市の春日居町鎮目には「山梨岡神社」という古社がある。
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山梨岡神社は、平安時代前期に全国の有力神社を記載した
『延喜式 神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)』に記載されている「山梨岡神社」だと推定されている。
この「山梨岡」という名称が大きなヒントであり、山梨郷も山梨岡に関係している可能性が高い。
山梨岡とは「山を成す丘」で、つまり「山のような丘」ということだろう。
山梨岡神社の北側には大蔵経山(だいぞうきょうやま)という標高約715mの山がある。
大蔵経山は見事な円錐型をした、まさに絵に描いたようなキレイな山の形をしている。
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また山梨岡は歌でも呼ばれている。
歌のひとつは
『古今六帖』の「あしひきの山なし岡にゆく水のたえずぞ君をこひわたるべき」(作者知らず)。
もうひとつは
『能因法師集』の「かひがねにさきにけらしな足曳のやまなしをかの山なしのはな」(能因)である。
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昔から山梨岡は、地域の象徴的な山だとわかる。
そして、山梨岡は大蔵経山だといわれている。
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山梨郷はこの大蔵経山のふもとにあることから、
大蔵経山=山を成す丘から郷名を取っているのではなかろうか。
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ちなみに、山梨市石森地区にも同名の山梨岡神社がある。
春日居町の山梨岡神社との関係は不明だが、
山梨市石森地区は
古代に山梨郡大野郷だったと推定され、山梨郷推定地域外になる。