~「一日の終わりはベッドに入るときではない 、ボールが見えなくなるときだ」(村上龍@テニスボーイ)~
夕暮れの夢の島野球場、強打ラウンダーズと気合のガチンコ対決!
菅首相のまさかの退陣表明で永田町に衝撃が走る中、猛暑の8月がおわり9月に入った東京地方は秋雨前線が停滞、ここ数日連続の雨模様で今週の試合は中止が確実視されたが、この日は朝からぎりぎり雨が降らず奇跡的に試合が成立、ビッグアプセットナインは緊急招集を受けて夢の島球場に集結だ。
一週間前の萩中公園では気温35度で試合中異例の水分補給休憩がとられるほどの酷暑だったが、この日は先週から気温が10度以上低い最高気温22度、ぬかるんだグランドとはいえ軽井沢を思わせる爽やかな気温に、オヤジメンバーたちも息を吹き返す。またこの日は橋本選手が3年ぶりに参加、2007年MVP1、首位打者1回、本塁打王2回、打点王1回の記録を持つストロングアームの参戦でビッグアプセットナインの意気も一気にあがりプレーボール。
久々にジャンケンに勝って先攻となったビッグアプセットの初回、先頭大間がエラーで出るとワンアウト後3番山下が見事な流し打ちでライト前ヒット、最近絶好調の山下に続き芝田もフォアボールを選んでワンアウト満塁、ここで首位打者櫻町といきなりビッグイニングの大チャンスとなったが、ここは櫻町のいい当たりがセカンド正面を突きダブルプレーとなって無得点。
一方ビッグアプセットの先発はライアン小川、その裏ラウンダーズの攻撃で先頭打者にいきなりレフトオーバーの大ホームランをかまされ1点を先制される。2番にもライト前に打たれピンチが続くが、3番の鋭いライナーを田辺が鮮やかなジャンピングキャッチで好捕しピンチを防ぐと続く4番打者のショートゴロを橋本が相変わらずの華麗なフィールディングで処理、そしてツーアウトから1・2塁間を鋭く抜いた当たりにライト薮下が猛ダッシュ、ファーストへのダイレクトスローが見事に決まりライトゴロでチェンジ!ラウンダーズは全員がブンブン振ってくる強打線、しかも最新のビヨンドレガシーを完備した強力打線だがこれに小川は真っ向から立ち向かい、守備陣も小川を強力サポートの構えだ。
しかしラウンダーズ強力打線は2回以降も手を緩めない、2回には3安打にエラーも絡み5点、3回にも3安打集中で4点を奪われビッグアプセットは劣勢にたってしまった。
ここで反撃の狼煙を上げたのが薮下だ、3回表の攻撃でワンアウトから登場、変化球を引き付けてフルスイングすると打球は完璧なライナーで左中間を突破、反対面グランドのベンチに到達するビヨンドレガシー関係なしの完璧ホームランで1点をゲットだ!これで勢いづいたビッグアプセットは続く大河原がフォアボール、大間がショート強襲ヒットでワンアウト1・2 塁とチャンスを広げるが、ここは後続が倒れ反撃はここまで。
打線の反撃を受け小川もピッチングを立て直す、4回には先頭を出すも続く打者の三遊間の鋭い当たりにサード大間が飛びつき素早くセカンドへスナップスロー、セカンド田辺のファースト送球も完璧に決まり鮮やかなダブルプレー成立!この回は3者凡退無失点に押さえ反撃への部隊が整った。
ビッグアプセットの反撃、5回表は先頭村上がセンター前クリーンヒットで出塁するも後が続かず無得点、時間の関係で最終回と思われる6回表の攻撃に集中だ。しかし一方で時刻は午後6時に近づき、折からの分厚い雨雲もありグランドはどんどん暗くなる。立派な照明塔を具備する夢の島グランドだが江東区職員は照明の使用をかたくなに拒否、試合は視力との戦いとなってきたところで、ビッグアプセットベンチからは「心の眼で見ろ!」と檄が飛ぶ。あの星飛雄馬が大リーグボール1号改良版の開発の過程で到達した境地、「心眼」野球でビッグアプセットは反撃に挑むこととなった。
するとツーアウトから橋本がショートゴロエラーで出塁、続く山下が粘ってフォアボールを選ぶと4番芝田が鋭く三遊間を突破、これで土壇場でツーアウト満塁の大チャンスだ。ここで真打ち櫻町が登場、渾身のスイングで新型ビヨンドレガシーを振り抜いた快心のジャストミートが右中間突破のツーベース、橋本、山下が生還し2点をゲット!ただでさえ老眼と動体視力低下に悩むオヤジメンバーだが澄んだ清らかな心の眼は健在だ、土壇場の大反撃で一気に盛り上げるがビッグアプセットの反撃もここまで、イニング終了と同時に日没コールドゲームとなった。
ほぼ中止確実と思われた中での試合成立、夕闇の戦う試合となったが、ボールが見えなくなるまで野球をした少年時代を思い出しつつ最後まで必死でボールを追ったビッグアプセットナイン、試合は大敗となったが暗くなったグランドを整備し道具を片付けつつ野球をやりきったビッグアプセットナインも笑顔だ。
この日3年ぶり参加となった橋本もショートストップで数々の好守を連発、相変わらずのゴールデングラブぶりを見せてくれた。ビーグルス主力選手でもあり掛け持ちは難しいが今後もぜひ参加してほしい。また打撃上位の4人はこの日もいずれもヒットを放ち打撃タイトル争いも残り3か月となってますます激しさを増すが、一方この日大ホームランを放った薮下はホームラン王争いで単独トップに立ちタイトル争いでも一歩抜け出し、またここ毎週熱投を見せる小川も規定投球回、規定打席到達が視野にはいってきた。波乱の2021年シーズンもいよいよ終盤、相変わらず制約だらけのシーズンだが2年ぶりのフルシーズン貫徹に向け第4コーナーが見えてきた、来週以降の健闘を誓いつつすっかり暗くなった夢の島を後にするビッグアプセットナインであった。
<監督談話>
大方の予想が雨天中止という中で最後まで雨が降らず試合が出来たことは良かった。
試合が出来たことを喜ぶとともに、この試合に久々にレジェンド橋本くんが出席、ショートでの変わらぬハツラツプレーで大いに盛り上がったのも嬉しいニュース、今後も是非出席をお願いしたい。
試合は相手強力打線の猛攻に遭ったが、小川さん、藪下くんが力投してくれた。
打線もクリーンアップの山下、芝田、櫻町にリードオフマンの大間さんと打率上位4人が揃ってヒットを放ち、藪下くんは向こうの面の最深部まで飛ばす大飛球の3号ホームランでチーム単独トップ、キャッチャーでフル出場の村上もクリーンヒットで復調、チーム6安打3打点と
好調を維持、守備でもセカンド田辺さんの見事なジャンピングキャッチ、ライト藪下くんのライトゴロ、西村もセンター堅守、ライト大河原も元気にライトゴロを狙うなど、いい場面がたくさんあった試合だった。
さて来週9月11日(土)は10時30分から駒沢オリンピック公園軟式野球場で東京ファイトマネー戦です❗️
みなさんの出席表明をお願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️