~「長い攻撃、涼しいベンチ」(クラッチ芝田)~
末永7イニング3安打完封!!内外野守備陣ナイスプレー連発!!
助っ人三輪マルチヒット2得点の大活躍!夏到来の城北中央で全員野球の完璧勝利!!
梅雨入りしたはずの関東地方はこの週、連日30度越えの猛暑に見舞われ、この日城北中央公園に集結したビッグアプセットナインにも31度の猛暑が容赦なく襲いかかる。またこの週はオヤブン村上監督が所用で欠席するなどメンバー繰りに難渋、みずほ証券野球部オーナーの三輪選手に助っ人を頼み込み10人で初対戦の安全第一との試合に臨む。
初回裏、ビッグアプセットの先制攻撃はこの日これが3試合目となる鉄人・助っ人三輪の一打で始まった。先頭1番に入った三輪がいきなりレフト線を鋭く破る快心のツーベース、その後ツーアウトとなったところで山下が鮮やかにセンターに弾き返すタイムリー!いきなりの助っ人の豪打と4番の仕事でビッグアプセットは幸先よく1点を先制、熱さのなかビッグアプセットベンチもいきなりのヒートアップだ。
一方ビッグアプセット先発は末永、初対戦の安全第一は創業者が建築現場出身だったという若手中心のチームだが、末永の鋭い変化球を織り交ぜた老獪なピッチングが威力を発揮する。どんどん振ってくる打線に対し、外角のカットボールに内閣に落ちるツーチームがサードゴロの山を築き、サード芝田がこれを次々と処理する。2回表には、この回相手先頭打者のショート後方への難しいフライに、ショート橋本が決死の背走の末にナイスキャッチ!3回表先頭打者をフォアボールと出したあと、つづく相手9番の打球は3塁線への高いバウンドの難しいゴロ、これにサード芝田が猛ダッシュをかけ逆シングルでハーフバウンドを鮮やかにキャッチするナイスプレーでバッターアウト!そして5回表にはワンアウト1塁の場面でこれも相手9番の鋭い左中間へのライナーに、センター谷上が快足を飛ばし、最後は左中間で地面にダイビングしながらこれをスーパーキャッチ!!MLB今月のスーパープレーBest10に確実に入るスーパープレーに、両軍ベンチからもやんやの喝采があがる。バックの相次ぐ好プレーに援護された末永はピッチングのギアを上げ、3回にはフォアボール2つでツーアウト1・3塁のピンチを迎えるが、ここで相手1番を外角ぎりぎりバックドアのツーシームで見逃し三振!見事な配球とピッチングでピンチを凌ぐ。
1-0のまま試合前半が終了、15時をすぎても衰えない猛暑の中、2回以降はビッグアプセット打線も追加点が奪えず、徐々に体力が消耗される中、ベンチからは「長い攻撃で行こう」と声があがる。すると迎えた4回裏のビッグアプセットの攻撃、相手投手が交替したところでそのピッチャーの制球難につけこみ、先頭谷上から木全、鈴木秀紀と3連続四死球で満塁としたところで、大河原、三輪が連続押し出しフォアボールで2点!たまらず相手投手が交替したところで、2番丸野が三遊間突破のタイムリーで1点!さらに3番芝田もセンター前に弾き返す2点タイムリー!さらに1・2塁から丸野、芝田がダブルスチールをきめ2・3塁となったところでつづく4番山下のファーストゴロの間に丸野が果敢にホームを落とし入れさらに1点!この回硬軟取り混ぜた怒涛の攻撃で一気に6点を追加し、7-0とリードを広げた。
さらにつづく5回表には先頭木全が三遊間突破のヒットで出塁、つづく鈴木秀紀のライトフライが相手エラーを誘い、1・2塁でワンアウト後、1番三輪が鮮やかに三遊間を破るヒットでワンアウト満塁、するとつづく2番丸野が高々とレフトへ打ち上げ、これが犠牲フライとなり3塁から木全が生還しこの回1点!さらに続く芝田の打席で鈴木秀紀、三輪がまたもダブルスチールを敢行、そしてピッチャーのワイルドピッチで3塁から鈴木秀紀がホームに怒涛の突進、きわどいタイミングで滑り込んでセーフ!この回も隙の無い攻撃でさらに2点を追加だ!
この4回・5回の2イニングで4安打集中、ダブルスチールなど隙のない走塁などで一気に8点をあげたが、折から日陰となっていた1塁側ベンチには外野からの風が吹き抜け、甲子園銀傘下スタンドのような爽快感、ビッグアプセットの攻撃時間が長くなることでビッグアプセットナインが猛暑の疲れを癒す。「長い攻撃、涼しいベンチ」で一気に息を吹き返したビッグアプセットナインはその後も守備に奮闘、末永は5回ワンアウトまでノーヒットピッチングと大記録への期待も高まったが、残念ながら5回ワンアウトからレフト前に打たれ快記録の夢はついえた。しかしその後も末永のピッチングは安定感衰えず、このマスクをかぶった丸野とのコンビネーションもぴったり、末永は丸野のサインに一度も首を振ることもなく快投をつづけ、最終回7回もヒットとライト大河原のダイビングしながらの惜しいエラーで2走者を出したものの、最終打者をキャッチャーフライに打ち取りゲームセット!末永の完璧なピッチングで完封勝利、9-0の完璧勝利となった。
試合終了は午後5時、日はだいぶ西に傾いたもののそれでも暑い。しかしこの完璧なゲームに試合後のビッグアプセットナインは笑顔が爆発だ。もちろん最大のヒーローは3安打完封の末永、テンポのよいピッチングが見方守備陣にも波及し数々の好プレーを呼び込んだナイスピッチングだ。助っ人三輪はこの猛暑のなか3試合目という鉄人ぶりで2安打1打点2得点、さらには盗塁をきめベースコーチも買って出るなどチームへの献身を自ら示してくれた。この暑さの中での3試合目は頼む方が気が引けたところだが、三輪自ら「9人ちょうどだと何かと心配なので行きます」という男気での参加、チーム運営の苦労を知る草野球の達人に大いに感謝だ。
サード芝田はこの日前後左右に走り回り守備で活躍、3回のナイスプレーを含む6つの守備機会を完璧にこなし、丸野は末永に一度も首を振らせない絶妙のリードで完封劇を演出、売ってはタイムリーと犠牲フライで2打点、山下も先制タイムリーを含む2打点で4番の仕事、橋本はショートでまたもスーパーキャッチを見せ、また肩の本格復活がほぼ見えてきており今後はピッチャーとしての期待もかかる。フリーマン谷上は相手ベンチからも喝采があがるスーパープレーを見せただけでなく、打撃でも完璧ジャストミートのクリーンヒットで野球の醍醐味を堪能、打撃好調の木全はこの日も鮮やかなヒットを記録、これもこの日3試合目というもう一人の鉄人、鈴木秀紀も3度の出塁、果敢な走塁で1点をもぎとるなど相変わらず高い貢献度を示し、そしてこの日監督代行の大河原は押し出しフォアボールで打点を稼ぐ一方、最終回にはライトで地面にダイビングしつつボールをグローブに一度入れながら落としてしまうという渾身のエラーも記録するが、快心のゲームに監督代行の重責を果たし満足顔だ。
毎年のように続く猛暑は今年も手を緩めない、チームの高齢化の進展とともに、夏のシーズンの過ごし方も課題となってくる。夏季の間は夕方以降のマッチメークに限定しようという意見も出るなど、野球への情熱と健康管理をいかにバランスさせていくかも今後の課題だ。しかしこの日のようなナイスゲームを経験すると、やはり野球の醍醐味は忘れられない。何とかシーズンを乗り切るべく試合後は健康管理のため家路を急ぐメンバーを後目に、快勝の余韻さめやらないビッグアプセットナインは四谷三丁目の名店中華に直行、この日の快心のゲームを振り返りつつ生ビール、絶品小籠包、そして絶品麻婆豆腐が次々と消化される。これでエネルギーを補給したビッグアプセットナイン、この暑い夏を乗り切り、充実したシーズンを送っていくため気持ちと体力を整えていこう、そう思いながらすっかり暗くなった荒木町を彷徨いあるくビッグアプセットナインであった。
【監督代行コメント】
直前まで厳しい人数集めが続いたが、試合開始後はそんな苦労が吹っ飛ぶ快心の試合運び。助っ人三輪さんには感謝の言葉しかない。予想よりも早い酷暑到来だがビッグアプセットナインの気合いはそれを上回る熱量だ。皆さん、ありがとうございました!!