~「じっちゃんの名にかけて!」(金田一少年)~
2025年シーズンスタート!ビッグアプセット三世代の夢を賭ける開幕戦は惨敗!
2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインする球春到来のこの日、昨年11月末の夢の島、みずほ証券とのシーズン最終戦から9週間のシーズンオフを経てビッグアプセットもいよいよ2025 年シーズン開幕戦に石神井公園球場に集結だ。創立 28シーズン目となるこの開幕戦を前に、ビッグアプセットにまさにビッグニュースが飛び込んできた。シーズン開幕を直前に控えた1月14日にマダックス末永が、そして翌15日にはオヤブン村上がついに爺ちゃんになったのだ。これでナニワ金融道ヤス佐藤、アラーキー木全、クラッチ芝田につづきビッグアプセットの爺さんが5人となり、またオヤブン村上は62歳の誕生日を2か月あまりとするなど、いよいよ前期高齢者の足音が近づいてくるビッグアプセットナインだが、2月の声を聞き待ちに待った開幕戦にコアメンバー10人が集結、試合開始直前にはあのアーロン黒須が登場、3塁側ロイヤルボックスにどっかり腰をおろし、開幕戦らしい華やかな雰囲気で強敵ツインリバーズ戦がプレーボールだ。
ビッグアプセット2025年開幕投手はじっちゃんの名をかけて登板の末永、初回ワンアウトから相手2番にうまくライト前に運ばれるも後続をきっちり打ち取って無失点の上々のスタート。そして両チーム無得点のまま迎えた2回表の守備、相手5番のツーベースなどでワンアウト3塁からつづく打者の三遊間の当たりにサード芝田が果敢にトライするもこれを取れず1点を失う。しかしその裏、2回裏のビッグアプセットの先頭4番櫻町がいきなりジャストミートでライトオーバー、フェンスに阻まれシングルヒットとなったが今年も打撃全開を思わせる辺りでチャンスメークすると、芝田フォアボール、田辺が鮮やかにレフト前に弾き返しノーアウト満塁と絶好のチャンス。つづく西村、小川が返せずツーアウト満塁となったところでつづく末永がデットボールで押し出し、これで1-1の同点に追いついた!
ここまでは緊張感あるクロスゲームが続いたが、つづく3回から試合の流れがビッグアプセットの手の上からこぼれ落ちはじめてしまう。3回には2安打2フォアボールワンエラーで3点、4回には2安打で1点、ピッチャーが小川に継投した5回には2安打ワンエラーで2点、そして6回には4安打4フォアボールで5点と、じりじりと点差を広げられる。
一方のビッグアプセット打線、2回には櫻町、田辺のヒットで幸先よいスタートだったがその後打線が沈黙、3回以降の5イニングで大間のセカンド強襲ヒット1本に抑えられ追加点が奪えず、最終回裏にはツーアウト満塁と最後の意地をみせたものの、ラストバッター大河原が凡退し無念の無得点、このままゲームセットとなった。
試合前半は互角だったが、中盤からどうしても流れを引き戻すことができなかったビッグアプセット。この日エラー2つを記録した芝田は昨年来の守備の課題を引きずることとなってしまったが、3回にはサードファールゾーンへの難しいフライを全力ダッシュで逆シングルナイスキャッチ、後半も守備が安定し今後に期待だ。打線では昨年のタイトルホルダーの牧、丸野がノーヒットとまだエンジンがかからない状態だが、櫻町、田辺、大間がジャストミートのクリーンヒットをみせ、5番芝田がフォアボール3つで全打席出塁するなどしぶとさも見せた。
投手陣では爺ちゃんになったばかりの末永が、5失点ながら2自責点、とくに威力あるストレートと、今シーズンの新機軸と思われるツーシームが有効に決まるなど内容の濃いピッチングで孫に見せたいナイスピッチング、リリーフ小川は集中打とフォアボールで失点したが、最終回をノーヒット無失点におさえるなど尻上がりのピッチングで、来週以降の開幕ダッシュに望みをつなぐ内容だった。
全国を寒波が襲うなか、この日は特別に12度を超える陽気、開幕戦は負けたものの今年もシーズンが始まった喜びと緊張感、マダックスとオヤブンの初孫という慶事がいきなり訪れた2025年ビッグアプセットの幕開けを祝い、試合後はこの日屋根裏解説の場面がほとんどなかったアーロン黒須も交え池袋西口の名店中華に集結、惨敗を反省しつつ来週以降のリベンジへの決意を胸に絶品餃子や麻婆豆腐を次々に消費、この店にくると今年もシーズンが始まったなと実感を深めたビッグアプセットナイン、ビッグアプセット三世代が揃うその日まで現役を続ける決意を胸に、さらに池袋西口を彷徨いつづけるのであった。
【監督代行コメント】
好天に恵まれた開幕戦。勝ってスタートダッシュを決めたかったが、打線・守備とも、勢いをつかみきれなかった。
とは言え、ビッグアプセットは「大人のチーム」。各自がそれぞれ自分の課題を認識できたと思うので、次に向けて調整していけば自ずと道は開けると思う。