~「負けたことは恥ではない、挑まぬことが恥なのだ」(ブルース・リー)~
弾丸チャージ敦也ついに入籍!アキバキング丸野今期第一号!バズーカ山下意地のタイムリー!
全員野球で強豪ファンキーズに挑むも強力打線の前に力負け!
9月に入りさすがに猛暑日とはならないまでもまだまだ暑い東京、しかし秋の前線が関東地方を通過し、暖められた海水が放出する水蒸気が大量の雲をつくり、上空の寒気もあって不安定な天候のこの日、久しぶりの下高井戸運動場は空一面の曇りに時々小雨が舞う天気、さらにライト後方からレフト方向へ甲子園の浜風同様の強い風がふくコンディション、波乱が予想されるなか集合したビッグアプセットナインにビッグニュースが待っていた。あの弾丸チャージ塚野敦也、ビッグアプセットナインを前に左手をかざすとその薬指には輝くリングが!そのお相手は今年4月の新荒川大橋グランドでのメガシティ戦に登場した、ソフトボール経験者のあの勝利の女神、晴香さんだ。その試合、塚野敦也は攻守に大活躍、ベンチで思わず「かっこいいー!」と叫んだシーンはビッグアプセットナインの記憶にも7しっかり刻まれており、あの試合が彼女の最後の背中を押したのは間違いない、先日のボビー牧・ジュニアのジュニア誕生につづく慶事に、沸き立った気持ちでビッグアプセットは強豪ファンキーズとの初対戦にのぞむ。
ファンキーズは偶然ながら先週、末永がオーナーのShowtimeが10点を取られ負けた相手、そのリベンジをはたすべく初回表のビッグアプセットの攻撃、先頭は「年貢を納めた」塚野敦也、弾丸チャージの新婚フルスイングがライトフェンス直撃のツーベースでいきなりのチャンスメーク、男はフェン直、を有言実行する塚野敦也の気合に応えたのが2番丸野だ。相手ピッチャーの快速球を快心のジャストミート、打球は左中間をライナーで深々と破り塚野敦也につづいて丸野がダイヤモンドを駆け抜け先制ツーランホームランだ!相手先発投手は推定125キロの快速球に鋭いスライダーをもつ好投手だが、いきなりのワンツーパンチで強豪の度肝を抜いたビッグアプセットの電撃先制、昨年本塁打王の丸野はこれが今期初ホームラン、通算では25号となり、通算32本の櫻町に次ぎ芝田とならぶ通算2位タイとなる一撃だ。
一方ビッグアプセット先発の末永、先週10点をとられた相手打線にリベンジを挑む。初回表、先頭1番の緩いサードゴロを幸せ一杯のサード塚野敦也が鮮やかにさばき、年貢とともにワンアウトをおさめる。しかしつづく相手2番、推定身長190センチの大型レフティーにセンター最深部に打ち込まれるスリーベース、しかしここで末永は気を取り直して後続を打ち取り、初回終わったところで2-0とリードだ。
しかし強力ファンキーズ打線は徐々に末永を追い詰める。2回裏にはワンアウトからフォアボールのランナーをおいて相手7番に右中間を破られ1点、さらにワイルドピッチとフォアボールで2・3塁から内野ゴロの間にさらに1点を追加され2-2の同点に追いつかれる。しかしここでビッグプレーが飛び出す。ツーアウトながらランナー3塁の負け越しのピンチで、つづく相手9番の打球はファースト後方に舞い上がり、ファーストかライトのファールフライかと思われる高いフライ、しかし折からの浜風に打球が大きくインフィールドに押し戻されたところに、風を完全に呼んでいたセカンド大間がジャストポジショニングでこれをナイスキャッチ!両軍ベンチもうなる高度な守備がでて同点でこの回を終わる。ビッグアプセットは強豪相手にがっぷり四つの構えだ。
そして3回裏のファンキーズの攻撃、先頭相手1番にライト前に打たれると、つづいて内野エラーと不運な内野安打でノーアウト満塁の大ピンチ。ここでつづく相手4番に痛恨の押し出しフォアボールで勝ち越しを許し、さらに再び内野守備が乱れもう1点追加、そしてさらにワンアウト満塁のピンチ、内野が前進守備を敷くなかセカンドランナーが大きくリードをとるのをみたセンター丸野がダッシュでセカンドカバーに入る、キャッチャー村上の指示に鋭く反応した末永が2塁に牽制を投じセカンドランナーが2・3塁間に挟まれる、するとこれをみた3塁ランナーがホームに突入、これをみた丸野からホームに転送されるがこれが間一髪セーフ!しびれるギリギリのプレーだったがこれでこの回3点目を献上しビッグアプセットは2-5とついにリードを許す。さらに5回裏、3巡目にはいったファンキーズ打線が末永をとらえはじめ、ホームランと2本のツーベースを含む4安打集中でさらに3点を追加される。
一方ビッグアプセット打線は、ファンキーズの先発、リリーフ投手の快速球と鋭い変化球に2回以降苦しむ。3回には村上が鮮やかにライト前に弾き返し、さらに5回には田辺がしぶとく三遊間を破るがチャンスを広げられないまま迎えた6回表、ワンアウトから西村がフォアボールを選ぶとさらにツーアウトから村上が相手エラーを誘い1・3塁とするとここで人生絶頂期を迎えた塚野敦也がレフト前にタイムリー、これで西村が還ってついに1点を返す!さらにつづく丸野がしぶとくフォアボールを選ぶと、ツーアウト満塁で3番山下が相手投手の快速球をジャストミート、鮮やかにセンター前に弾き返す辺りは快心のタイムリーとなりこれで村上、塚野敦也が相次いで生還、山下の意地の2点タイムリーでこの回ビッグアプセットは3点を返す!
しかしビッグアプセットの反撃もここまで。その裏ファンキーズは時間切れまでにさらに4点を追加し、最後はがっぷり四つから力で押し出される形でゲームセットとなった。
ファンキーズは鋭いスイングで末永の七色の変化球をとらえ、また全員が俊足でこの日若手中心で鉄壁と思われたビッグアプセット守備陣も翻弄、力負けの試合となった。しかしこの強豪に正面から挑んだビッグアプセット、全員が最後まで声を出し、反撃をあきらめない姿勢が6回の塚野敦也、山下のタイムリーを生んだと言っても過言ではない。負けたことは残念だが、この強豪に正面から挑んだところにビッグアプセットの価値があると信じよう。さすがに日が短くなり、もうどっぷりと日が暮れた下高井戸公園クラブハウス、シャワーで汗を流したビッグアプセットナインは完敗の悔しさと、全力で挑んだ爽快感を胸に、初挑戦の桜上水の名店中華に直行だ。
いつも通り生ビールや絶品餃子、カメだし紹興酒などが次々と供されるなか、今日の試合の反省とともに明日に向けた気合を入れなおすビッグアプセットナイン。今シーズン日程については、11月末でシーズン終了との方針が確認され、いろいろあった今期も残り最大11試合となった。この日の敗戦で再び勝率5割となったビッグアプセット、最多勝トップをひた走る末永も8勝9敗と再び負けが先行する形となり残りシーズンへの気合が入る。首位打者争いは相変わらずの混戦、打点部門ではこの日山下がついにトップにたち、本塁打でも昨年のタイトルホルダー・丸野の初ホームランでトップ谷上に1本差に迫るなど、残り2か月半を残して個人タイトル争いもこれからが最大の見せ場だ。暑かった夏もそろそろ終わりが近づいてくるだろう、今シーズンも第4コーナーに差しかかったビッグアプセット、チームの年間勝ち越しと、各ナインが残りシーズンに全力を尽くし、そしてまた美味い中華と生ビールを皆で飲もう、そう改めて心に誓いながら、もう秋なのさ、という歌とともに夜の甲州街道をそぞろ歩くビッグアプセットナインであった。
【監督コメント】
参加の皆様、お疲れ様した。
今日は力勝負で相手に及ばなかった。
相手チームのピッチャー、先発、リリーフとも、かなりのスピードボールを投げ込んでいた。また、各打者振りは鋭く、抜け目ない感じ。
それでも、初回の我チーム、一、二番の長打での先制は見事。相手ピッチャーにも動揺が見られた。
末永は、いきなりワンアウト三塁のピンチを招くも、冷静なピッチングで初回を無得点。その緩急をつけたピッチング、お見事だった。
そのあと、こちらにちょっとした守備の綻びがあったが、そこを執念でついてくる相手の執拗な攻撃にやられてしまった感じた。
それでも諦めることなく、塚野敦也、山下のチャンスでのクリーンヒット、また、ライト両方の鈴木、ショート橋本、セカンド大間、ファースト田辺&櫻町、センター丸野、サード&キャッチャー塚野の数々の好プレー。皆が精一杯戦った。ナイスゲームでしたね。
僕は、もう、体が悲鳴。
失敬。