~「風が吹いている ぼくはここで生きていく」(いきものがかり)~
強風下の夢の島、55歳コンビの奮闘でレッドスター09に完勝!
関東一都三県以外の緊急事態宣言解除きまったこの週末、果たして東京の解除はいつなのか、そんな状況でこの日ビッグアプセットナインが終結したのは東京オリンピックエリアでもあるおなじみ夢の島野球場。先週までの春の陽気が一転、この日は最高気温9度と先週より10度近く低い寒さ、そこに夢の島特有の強風が加わる。風は外野からの強烈な逆風、一方で雲ひとつない青空に冬の太陽がホームからライト方向への逆光となり、この日は内外野のフライがポイントとなりそうな予感のなかプレイボール。
初対戦のレッドスター09は若手中心のチーム、対するビッグアプセットは熱盛佐藤の参加で先週からほんの少し平均年齢が下がったが、今週も引き続きオヤジ中心のメンバー構成、櫻町監督も打線を組み換え必勝の構えだ。
先発は今シーズン完全に投手陣の柱となった石井大和、初回先頭バッターの強烈なセンター返しのライナーをセカンド田辺がジャンプ一番ナイスキャッチ、これでペースに乗るかと思われたが、続く2番をフォアボールで出すとこのランナーが2盗、3盗、ここでキャッチャー石井からの送球が悪送球となりこれでランナーがホームイン、先取点を与えてしまうが、しかしここは後続をしっかり抑え何とか試合を立て直す。
すると初回裏ビッグアプセットは恕等の反撃を見せる。相手先発はおそらくピッチャー経験の浅い若手投手、コントロールに難があるが伸びのある速球は威力がありビッグアプセット打線も気を引き締めて臨む。先頭石井大和がさっそくフォアボールで出塁すると2番大間がライト線に鮮やかに流し打つクリーンヒット、3番佐藤もフォアボールを選びいきなりノーアウト満塁のチャンスだ。ここで4番山下は快速球に空振り三振となるが、5番櫻町が押し出しフォアボールでまず1点、続く田辺のとき相手投手のセットポジションが甘くこれがボークとなり大間が生還し2点目、田辺の打球はピッチャーゴロとなるが3塁走者佐藤が快速を飛ばしホームへ突入、これが相手のエラーを誘い3点目。
ビッグアプセットの攻撃はさらに続く、村上がフォアボールを選び再び満塁となると続く芝田の打席でのワイルドピッチで櫻町が重戦車走法でホームに突っ込み、これにひるんだ相手キャッチャーをかわしてホームインで4点目、ランナー2・3塁となったところで芝田が内角速球をジャストミートするとこれが三遊間を鮮やかに破るタイムリーとなり田辺が還り5点目!
続く西村もフォアボールで相手ベンチはたまらず先発ピッチャーを交替、しかし2番手投手も制球定まらず石井、藪下も連続押し出しフォアボールとなり2点を追加すると、続く木全が鮮やかに右中間に弾き返すタイムリー!結局初回は相手投手の7フォアボールに助けられたものの、効果的なタイムリーと攻撃的走塁で破壊力を増したビッグアプセット打線、いきなり8点の逆転で一気に優勢にたった。
続く2回もビッグアプセットは攻撃の手を緩めない。先頭大間がフォアボールで出ると佐藤がセカンドへ内野安打、ワイルドピッチと盗塁で2・3塁となったところで続く山下はピッチャーゴロ、ここでサードランナー大間が果敢にスタートすると打球を捕球したピッチャーと三本間で目が合う、一瞬両者の動きがとまったがここでなぜかピッチャーは一塁へ送球、大間は難なくホームイン、おそらく大間の目力の威力と思われる得点で追加点。さらに続く櫻町もピッチャーゴロとなったが、三塁走者佐藤が今度は快速を飛ばして躊躇なくホームイン、この回は硬軟合わせたナイスランニングを織り交ぜた攻撃で2点を追加、一気に試合を決める。
一方の石井大和は寒さと強風・逆光のコンディションのなか力投を見せる。2回はワンアウト1・2塁をしのぎ、3回はワンアウトからフォアボールを出すがこの走者を見事な一塁牽制で刺す、4回はツーアウト1・2塁、5回のノーアウト2塁、6回のワンアウト3塁と毎回のピンチを粘りのピッチングですべて零封、試合の流れを相手に渡さない。
そして10-1で迎えた最終回表の相手の攻撃、先頭をヒットで出したあと続くバッターの打球はセンターへのフライ、ここで今日膝を痛めていた西村がグランドに足を取られ転倒、打球が転々とする間にファーストランナーがホームを狙うがこれは佐藤が中継から矢のようなバックホームでホームはタッチアウト!その後タイムリーを打たれ2点目を許すが、最後は快速球で見逃し三振を奪い、ナイス完投ピッチングでゲームセットとなった。
初回の大量得点、2回の技あり追加点、この大量リードを寒さ、強風、逆光のコンディション下の守りの野球で勝ち抜くナイスゲームだ。特にこの日輝いたのは大間・田辺の55歳コンビ、最年長組より2歳下ながらいよいよ50代後半に突入した2人だが献身的でスピード感あるプレーは健在だ。田辺は逆光を真正面に受けながらもこの試合ライナー1、フライ3、捕殺2で6つのアウトをゲット、2塁走者への牽制を何度もアグレッシブにトライし相手にプレッシャーをかけ続けた。大間はナイスバッティングと頭脳的走塁に加え、サードゴロを3つさばき、さらに前後左右の鋭いゴロに何度も果敢に飛び込む大活躍、還暦へのカウントダウンが始まってもストロングボディ伝説・ファンタジスタ伝説は続く。
緊急事態宣言解除も予断を許さず、試合後の打ち上げができる日はいつになるのか、まだ展望は開けないが、一方で遅まきながらワクチン接種も開始、プロ野球も開幕に向けたラストスパートがかかってきた。強い風が吹いていても、自分たちはこの時代を生きていく、ここに明日はある、ここに希望がある、いきものがかりのメッセージを胸に、寒風の夢の島をあとにするビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
初対戦レッドスター09戦は、序盤の相手先発の四球によりランナーがたまったところで芝田、木全の会心のタイムリー、佐藤達路くん、大間さんのナイスランで得点を重ね、有利な試合運びで快勝!
石井大和くんのナイスピッチングに守備陣も西村ー佐藤達路くんー石井さんの中継でホームタッチアウト!田辺さん、大間さんの軽快なプレーに芝田のファーストナイスキャッチなどナイスプレーでピッチャーを支え、点差はあったが締まった試合となりました。
来週も大田スタジアムで暴れまわりましょう!
みなさん出席表明、お願いします!
では来週!
みんな、よろしく!