~「よっしゃ 今日はこのくらいにしといたる」(池乃めだか)~
対宿敵ローヤーズ、14戦目の初勝利に挑むがメッタ斬りの返り討ちでボコボコに!
本格的な秋が到来しこの日は朝から霧雨が降る中、ビッグアプセットナインはある決意を胸に早朝の猿江恩賜公園に集結した。この日の対戦相手、東京ローヤーズとは2005年の初対戦以来、通算13試合で12敗1分け、どうしても勝てないこの強豪に今日こそは勝つ、と
いうビッグアプセットナインの熱い思いが天に届き、試合開始時には雲間から太陽も顔を出す。この日ビッグアプセットはローヤーズから指名を受けた石井大和が先発、久々登場の加藤が2番ショートと万全の布陣を敷くが、相手ローヤーズは試合ごとに人数が増えこの日は20人以上のメンバーが相手ベンチ前に集結、やや押された雰囲気でプレーボール。
初回表のローヤーズの攻撃、ビッグアプセット先発石井大和は立ち上がり制球が定まらず、先頭から3連続フォアボールでいきなりノーアウト満塁の大ピンチ。しかしここで石井大和は立ち直り、続く4番をショートゴロでバックホームアウト、5番のセンターフライが犠牲フライとなり1点を先制されるが後続を打ち取り、初回ピンチをノーヒット1点で乗り切る。
初回裏のビッグアプセットの攻撃、ワンアウトから2番加藤が鋭くセンター前に弾き返しさすがのバッティングをみせるが山下、芝田が倒れ無得点。
すると2回表のローヤーズの攻撃、ワンアウトからフォアボールとエラーで1・2塁となったところで相手2番に1・2塁間を破られるが、ここで今日ライトに入った薮下からホームにレーザービームのバックホーム、これで2塁ランナーを三本間に挟殺するビッグプレー!このあとタイムリーで2点を追加されるが、粘りの守備でローヤーズに食い下がる。
その流れに乗ったのがその裏のビッグアプセットの攻撃だ。先頭櫻町がフォアボールを選ぶと続く小川が秘技・打撃妨害でノーアウト1・2塁のチャンス、ここでさきほどスーパープレーのノリノリ薮下が打席に入る、するとフルスイングのLegacyバットが相手先発の鋭いスライダーをジャストミート、これが右中間を快心のライナーで破る長打となり櫻町・小川がホームイン!薮下のタイムリーツーベースで2点を返し、2-3の1点差に詰め寄りビッグアプセットベンチも一気に盛り上がる。
しかしここから強豪ローヤーズが底力を見せる。3回表には三振振り逃げ、エラー、フォアボールで満塁となったところでレフトオーバーのタイムリーツーベース、ピンチ前進守備でのショート加藤の後方後ろ向きフライキャッチのファインプレーはあったものの、そのあと長打連発でこの回5点。4回には右中間への柵越えホームランとタイムリーで2点、5回にはエラーを絡めて1点を追加とじりじりと差を広げられる。
一方のビッグアプセット打線、ローヤーズの送り出す好投手リレーに苦戦、4回にはワンアウトから芝田がフォアボールで出るが続く櫻町のセカンドゴロがダブルプレー、5回にも2つのフォアボールで走者を出すが無得点と、どうしても追加点がとれない。
6回には小川がリリーフ、先頭にヒットを打たれたあとのサードゴロ、絶好のゲッツーチャンスだったが途中からサードに回った芝田がセカンドへ悪送球、試合前のキャッチボールでスライダーの練習をしたため送球がスライドしてしまい痛恨のプレーとなり続く打者のセンターオーバーのホームランを打たれ3点を献上してしまう。これに多大な責任を感じた芝田、相手打線のサード狙いも感知し気合を入れなおすと、続く相手3人はいずれも計ったようなサードゴロ、怒りの芝田はこの3つのゴロをいずれも気合で完璧に処理、最後はささやかな溜飲を下げてチェンジ、最終回のビッグアプセット打線の意地に期待がかかるがここも敢えなく三者凡退に終わり試合終了となった。
ローヤーズからの指名を受けた石井大和は威力あるストレートと鋭い変化球で奮闘、5イニングで5奪三振の力投を見せたものの、フォアボール8つに味方のエラーが重なる展開でリズムを掴めないまま失点を重ねてしまった。とはいえ自責点は4点のみ、バックの守りが課題となった。リリーフ小川もエラーに足を引っ張られたが打たせて取るナイスピッチング、打撃面でもこの試合でついに規定打席に到達した。久しぶり登場の加藤は見事なバッティングと鮮やかファインプレーで存在感を見せつけ今後の参加に期待が高まる。また薮下は見事なレーザービームに完璧長打でひとり気を吐き打率3割に急接近、打点もトップ櫻町と7点差に詰め寄り、既にトップに立っている本塁打とあわせ、残り10試合をきって奇跡の三冠王の可能性をわずかに掴んだ。
またしても勝てなかったローヤーズ戦、昨年夏の羽根木公園では最終回ツーアウトまで2点リードしながら引き分け、今年3月の月島では接戦で競り負け、勝てないながらも力は均衡しこの日こそと決戦に臨んだが激しい返り討ちにあってしまった。考えてみればビッグアプセットは年々平均年齢が1歳ずつ上がる一方、ローヤーズは毎年大量の若手選手を補強しその年齢差は開く一方、この試合はそれを思い知らされる試合となってしまった。
こういう時は笑いに変えるしかない、あの池乃めだかがヤクザにボコボコにされ立ち上がったあとの定番ギャグ「よっしゃ今日はこのくらいにしといたる」「これで少しはこりたやろ」を胸に来週からまたガンバロウ、とまだ日の高い猿江恩賜公園を後にするビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
宿敵ローヤーズ戦、意気込んで臨んだものの、ヒットは加藤くんと藪下くんの2本のみ。
ローヤーズ強力打線に立ち向かった石井大和くんは初回は1点で凌いだものの、3回、エラーと四球でランナーがたまったところからローヤーズ打線が火を吹いたビッグイニング5点は重く、反撃のチャンスもなかなか作れずゲームセット。今回は力の差を痛感した試合だった。
とはいえ、「結果が最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、そこで過ごしてしまった、かけがえのないその時間である」(旅をする木)という素晴らしい一節があるが、この試合でみんなが全力で頑張った意味を、それぞれが見い出し、次に繋げよう❗️
次はローヤーズに必勝だ❗️
さて来週は10月23日(土)は17時から、天王洲で神宮前GreenBeansと試合です。
みなさん出席表明をお願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️