~「明日はきっといいことがある、
その日ダメでもぼくはそう信じてただ夢中でバットを振ってきた」(長嶋茂雄)~
真夏の大宮健保に元野球少年たち奮闘、惜しくもエンジョイカップは準決勝で惜敗!
この日の前日、いよいよ東京に57年ぶりのオリンピックが戻ってきた。ブルーインパルスの雄姿に心を熱くし、MISIAの君が代と長嶋茂雄の聖火リレーに涙したビッグアプセットナイン、この日エンジョイカップ敗者復活トーナメントの準決勝・決勝のダブルに挑むべく猛暑の聖地大宮健保に12人が集結した。
12時プレーボールの準決勝の相手はSLASH、若手中心の強敵だ。初回表のSLASHの攻撃、ビッグアプセットの先発はエース石井大和、相手先頭打者は石井大和のストレートをとらえ打球はセンター正面へのハーフライナー、するとこれをこの日センターに入った西村が涼しい顔で難なくキャッチ。緊張感マックスの試合開始直後の鋭い打球を難なく処理しビッグアプセットナイン意気が一気に高まる。続く打者をフォアボールで出すが、3番打者をピッチャーゴロ、これが石井大和-加藤-芝田の鮮やかなダブルプレーとなり初回を無得点、ベンチもこれで行ける、と一気に意気が上がる。
するとその裏、先頭の塚野敦也がいきなり初球をセンターに弾き返し出塁、ベンチも一気に盛り上がるが続く石井大和が相手と同じくピッチャーゴロのダブルプレー、初回から緊張感マックスの攻防だ。
すると2回表SLASHの攻撃、先頭4番がレフト前ヒットで出塁、続く打者の送りバントで走者をセカンドに進めたあと、相手6番の打球は三塁線のボテボテのゴロ、これをサード村上が全力ダッシュ、打球を救い上げざまのアンダースローで決死の送球、ファースト芝田がショートバウンドを鮮やかに救い上げてアウト!ミスター長嶋を彷彿とさせるファインプレーでツーアウト3塁、しかしここで相手7番は低めのボールを救い上げ打球はレフト後方、レフト藪下が必死に食い下がるがグラブのわずか先を打球はかすめこれがタイムリースリーベースとなりSLASHが先制、しかし石井大和は後続を三振に切って取りこの回を1点で乗り切った。
2回裏のビッグアプセット、先頭鈴木が鮮やかに三遊間を破って出るが、続く櫻町はファーストゴロ、鈴木、櫻町ともに必死に走るが「巨鯨の群れ」と呼ばれた5・6番はいずれもアウトとなりまたもダブルプレーでチャンスを逸する。
3回表のSLASH、ワンアウトからヒットとフォアボールで1・2塁のピンチ、ここで続く打者の送りバントの微妙な打球をキャッチャー塚野敦也が素早いフットワークで処理、後続も打ち取りこのイニングは零封。
すると3回裏ビッグアプセットの反撃だ。ワンアウトから最近好調の西村がセンター前ヒットで出塁、すると続く田辺が左中間を目の覚めるライナーで突破するツーベース、1塁から西村が決死の走塁でホームインしてビッグアプセットは1点を返し同点!今期打率の上がらない田辺だったが、最近心機一転ニューバットを購入、ストロングボディにストロングバットが加わってから絶好調だ。すると続く塚野敦也はショートへの内野安打、1・3塁となったところで相手守備の一瞬の隙をついて塚野敦也がセカンドへ突進、慌てた相手の悪送球を誘いその間に田辺がホームイン、相手の隙をつく見事な攻撃で一気に逆転だ!さらに塚野敦也を3塁において追加点のチャンスだったがここは後続が倒れて続かず。
4回裏のビッグアプセット、ツーアウトから代打小川がいきなり初球を強打し鮮やかなセンター前ヒットで出塁するがここは後続続かず。
そして迎えた5回表のSLASHの攻撃、2者を打ち取りツーアウトランナーなしからの展開、相手1番のサード前の打球を村上が一瞬ファンブルしエラーとなり出塁、続く2番をフォアボールで出してツーアウト1・2塁としたところで、相手3番の打球は左中間へのライナー、この日ファインプレーを連発していた西村に全員の視線が集まるが、惜しくもわずかに及ばず左中間を突破される、外野奥からの中継が見事にきまり最後は加藤のレーザービームで打者走者をホームでアウトとするが、2者が還り2-3と逆転されてしまう。
するとその裏のビッグアプセットが最大の反撃のチャンス、これもツーアウトランナーなしからの反撃だ。ツーアウトからまたも絶好調田辺がレフト前ヒット、すると続く塚野敦也、石井大和がデットボールで出塁しツーアウト満塁で3番の加藤、誰もが一発逆転のイメージ満載の最高の場面だったが、ここは惜しくもショートフライに倒れチェンジ。
流れを呼び戻せなかったビッグアプセット、6回表にはもう1点を追加され2-4となり、そのまま力尽きビッグアプセットのエンジョイカップは敗者復活準決勝で幕を下ろした。
最高気温32度、灼熱の大宮健保で奮闘したビッグアプセットナイン、エンジョイカップは終わってしまったがビッグアプセットの野球は続く。ビッグアプセットは「野球を楽しんで勝つことを目的とし、この目的に賛同するメンバーによって自発的に結成」(規約第1条)され、「メンバーは第1条の目的を達成するため、各自技術の向上に努めるとともに、メンバーが結束するために努力・協力する」(同第4条)、そのモットーを胸に来週からのシーズンに全力を尽くしたい。
いまだ続くコロナ禍に苦闘、明日への不安を抱きながら毎週の野球を黙々と続ける。少年時代のスーパーヒーロー長嶋茂雄、いまも毎日想像を絶するリハビリに挑み続けるミスターの聖火リレーでの笑顔に胸を熱くし、かつてのミスターのように明日を信じてまたバットを振っていこう、そう心に刻みながら、雲は湧き光あふれる聖地大宮健保を後にするビッグアプセットナインであった。
~監督談話~
石井大和くんがSLASH打線を5本に抑え、BIGUPSETのヒットは8本と相手を上回っていたものの、チャンスであと1本が出ず、逆に相手チームはワンチャンスを効率的に得点に繋げる勝負強さを見せ、わずかの差が勝負を分けた。
一方、塚野敦也くんのキャッチャーゴロサード封殺のナイスプレー、打撃でも初回の初球を鮮やかなセンター前ヒット、内野安打に相手の隙をついた走塁などチャレンジングな走好守、田辺さんの完全復活といえる芯打率100%の左中間タイムリーツーベースヒットにレフト線への痛烈ライナーのヒット2本、西村もセンターフライ2本ナイスキャッチに自らは好調ナイスヒット、サード村上の絵になるナイスフィールディング、これをファースト芝田も完璧なナイスキャッチ、決勝先発は幻となったが小川さんの初球を見事にとらえたセンター前ヒット、加藤くん、鈴木さんも主砲としてヒットを放ち、エース石井大和くんもマウンドで君臨し堂々たるピッチングでした!
悔しい敗戦になったが、予想できないドラマや盛り上がり、この充実感はやったものだけが味わえる特権。来週からも野球は続きます。芝田の素晴らしい戦評の通り、山下が起草してくれた規約の素晴らしさをあらためて確認しよう。BIGUPSETのメンバーは「楽しんで勝つ」目的のために「自発的に」結成されたのであり、メンバーはその目的を達成するために「メンバーが結束するよう努力、協力する」義務を負うことを確認している。老若男女が集うこの素晴らしいチームが今後さらなる進化を継続できるよう、みんなで楽しんでいきましょう!
さて来週7月31日(土)は17時から萩中公園です。対戦相手は窪田監督率いるビーグルスに打診中です!末永投手と対戦できれば最高ですね!
みなさん出席表明をお願いします!
では来週!
みんな、よろしく!